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スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園

2016/10/09

※ネタバレなし
記事内で使っている画像も章ごとのクロなどネタバレを含まないようにしています。多分。

 

現在アニメで3を放映中のダンガンロンパシリーズより、2をプレイしました。
最終章までクリアーしたので、ネタバレを含まない感想記事です。

 

アニメの方が完全新作と聞いて、見てみたいけど2やってないんだよなー…と思っていたら、まさかSteamでPC版が配信されるとは。
当初は英語版オンリーだったのですが、先日無料アップデートで日本語版(日本語テキスト・日本語オリジナル音声)が遊べるようになりました。
もちろんあえて英語版で遊ぶこともできます。

なおシリーズの時系列は
ダンガンロンパ3絶望編(アニメ)→ダンガンロンパ・ゼロ(小説)→ダンガンロンパ1(ゲーム)→絶対絶望少女(ゲーム)→ダンガンロンパ2(ゲーム)→ダンガンロンパ3未来編(アニメ)
という流れらしい。
ゼロは上下巻のうち上巻をネットで全話読めるそうです。

1以外すべてのダンガンロンパに他の章のド派手なネタバレが含まれますので、興味のある人は発売順にチェックしていくことをお勧めします。
発売順だと
ダンガンロンパ1(ゲーム)→ダンガンロンパ・ゼロ(小説)→ダンガンロンパ2(ゲーム)→絶対絶望少女(ゲーム)→ダンガンロンパ3絶望編・未来編(アニメ)
ですかね。

ゼロでは1のラスボスの正体が1ページ目からバラされているので本当要注意です。
そして2はストーリーの後半で1のラスボスとゼロのストーリーがバラされているのでこれまた要注意です。
そして3のPVでは2の重要なひみつがバラされているので本当に要注意です。
もうちょっと配慮しようぜ!

というわけでシリーズを遊ぶならまず1をやって、良ければゼロを読んで2をやって、それからアニメを見ましょう。
ゼロは読まなくても2を充分楽しむことはできますし、話がわからねえということにはならないですが、1をやってないと2で楽しめない部分が出て来ると思います。一応直接繋がったストーリーなので。

 

ではそろそろ本編の話。
ダンガンロンパとは「ハイスピード推理アクション」を標榜する「推理」と「アクション」をかけ合わせた珍しいゲームです。
そこに個性的なキャラクター、仲間同士のコロシアイ、先を読ませぬ超展開などが折り重なって、ものすごい独特な味わいになっています。
それゆえに、人によって合う・合わないが大きく出るゲームでもあります。
まずは体験版などを遊んでみて、自分に合うかパッチテストしてみましょう。

 

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登場人物は1に負けず劣らず個性的なメンバー揃いです。キャラによってはどんどん死んでいくのが惜しくも、いい意味で悪趣味。

1は「コロシアイ学校生活」ということで、徹頭徹尾学校内が舞台となっていましたが、2は「コロシアイ修学旅行」ということで、舞台が南の島になっています。
一見開放的な舞台に見えますが、実際に探索してみるとそう一筋縄ではいかないのがいやらしくて楽しいです。

そんな南の島を舞台に、仲間たちとなんとか日常生活をこなす「自由行動パート」と、事件が発生して調査に奔走する「捜査パート」、そして事件の犯人を追求する「学級裁判パート」の3つが本作の軸。
基本的に一本道のストーリーなので、裁判になってみたら証拠が足りなくて詰む、とか余計な行動取ったら殺されて死亡、みたいなことはありません。

 

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自由行動パートではマップを自由に歩き回り、好みのキャラクターと交流することができます。
好感度が貯まると特別な会話イベントが発生し、相手の内面や過去なんかを知るエピソードを見ることが出来ます。
もちろん全キャラにエピソードが用意してあり、好感度MAXになると裁判で有利になるスキルを獲得できます。

平均的に好感度を上げても別にいいのですが、劇中で死んでしまうと当然交流はできなくなるので、狙っているキャラがいるなら一点突破で好感度を稼ぐのがおすすめ。
好みを把握してプレゼントを送ると、1章につき一人くらいは好感度MAXに持っていけるはず。

また、クリアーすると本編関係なく交流できるモードが解禁されるので、あまり焦らなくても大丈夫です。

 

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死体が発見されると捜査パートが開始。事件現場や関係ありそうなところを調べて、情報(コトダマ)を収拾します。
基本的に次行くべきポイントがゲーム内で示されるので、捜査に行き詰まるということはないはず。

割と大事なパートのはずなんだけど、頭を使うポイントが一切ないのでちょっと冗長に感じることも。
ただこのパートで出番が多いキャラもいて、上記した好感度システムとは別ですが交流を深められるキャラも出てきます。

 

そして学級裁判が始まると、複数のアクション要素を取り入れた裁判がスタート。
このゲームのキモでもある「ハイスピード推理アクション」がここに詰まっています。

議論パート

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仲間たちの議論の中から矛盾点を見つけ、手持ちの複数の情報(コトダマ)から正解をぶつけて議論を進展させるパート。
仲間たちは超高校級の才能を持っていますが、当然事件の調査・推理の才能は持っていません。
会話の中で何気なく出て来る「おかしい点」を否定して、議論を先の段階へ進めていきます。

ダンガンロンパというタイトルの元になったであろう、学級裁判でも特に機会の多いパートなのですが、これが結構曲者。
「おれはこういうつもりでこのコトダマを使ったのに、ゲーム内で意図が伝わらない!」ということが結構多い。
「いやこのコトダマでも話進むよね!?」と思うものの、学級裁判も基本的に一本道なので正解以外はハズレ判定です。

一応議論中でもメニューを開いてコトダマの内容を確認できるので、議論の趣旨とコトダマの内容があっているか確認はできます。
よく読むと見た目や流れから得た印象とコトダマの示すところが違っていたりもするので、裁判前に一度コトダマをチェックしておきましょう。

反論ショーダウン

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全員での議論とは異なり特定の仲間とタイマンで議論するパート。
相手の意見を十字キーで出せる剣戟で切り捨て、矛盾点をコトノハ(コトダマのこのパートでの呼び方)で一刀両断するちょっとアクション要素濃いめの議論です。

これが始まると、画面の中に相手の意見がニコ動みたいに流れてくるので、それを切りつけて場の雰囲気を自分優位に寄せていくことになります。
ただ剣戟は決まったポイントにしか打てないので、流れてくる意見がいい位置に来るまでタイミングを見計らったり、と中々頭を使わされます。
さらに矛盾点を切り捨てるコトノハも、議論パート同様複数の中から選択するので、それを考えつつ切っていくのは中々大変な頭脳労働です。
さらに切れる回数にも制限があったりして、結構難しいです。

閃きアナグラム(改)

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画面外から流れてくるキーワードをピックアップして、求められる回答を見つけ出すパート。
ちょっとややこしくて、流れてくるキーワードをただ捕まえるだけでは回答欄に入れられません。

一度ピックアップして、画面外から流れてくる別の「同じ文字」にぶつけなければいけません。
一度同じ文字同士をぶつけると、文字が流れていかなくなり、その場で待機します。
その状態で左クリックすると回答欄へ、右クリックすると回答に関係なく爆発させて処分ができます。

文字は欲しい順番に流れてくるとは限らないので、邪魔な文字は止めておいたり爆発させたりして処理しつつ、本命の文字を待たなければなりません。
さらに文字はぶつけまくるとどんどん大きくなる代わりに、得られるスコアが大きくなります。
要らない文字を捌きつつ、本命の文字を大きく育てて回答欄にぶち込み、ハイスコアを目指しましょう。別に目指さなくてもクリアーはできるけど。
慣れるとパズルゲームでコンボを決めるような爽快感があって、個人的には一番好きです。

ロジカルダイブ

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思考の中に潜り込んで疑問点の答えを探すボードアクション。言っててわけわからないですね。
操作的にはFF7のスノボのようなもので、障害物を避けながらひたすら奥へと進んでいきます。
途中のポイントを通ると、今抱えている問題点が出てきて、答えに応じてルートが分岐します。
正解ルートだとそのまま進めて、間違いルートだと道が途切れて脱落、ちょっと前からやり直しに。
要はアメリカ横断ウルトラクイズのマルバツ問題ですね。

後半の章になると難易度も上がって、ジャンプを駆使しないと先に進めなかったりします。
今回の裁判パートで一番アクション色の強い部分ですね。
ミスが発生する機会も多く、アクションに不慣れだと難しいかもしれません。

パニックトークアクション

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リズムゲームの要領で、タイミングよくボタンを押して相手の反論を潰していくパート。
タイマンの議論という点では反論ショーダウンと似ています。
画面中心線、議論相手の下にある黒い丸がクリックするポイントで、そこにレール上のノートが重なったタイミングでクリックすると相手の議論を撃ち抜いて潰すことができます。
BGMのリズムに合わせてひたすらクリックするもので、アクション色は薄い分リズムが上手く取れないとこれも難しいかも。

 

こんな感じで、裁判を進めていきます。
本当はもう一つクライマックス推理というのもあるんだけど、どう頑張ってもネタバレを含む画像になっちゃうので…。
これは前作同様、マンガ形式で事件の流れを追うもので、空欄になったコマに適切なコマを入れていくというもの。
PSPのダンガンロンパ1や2は解像度が低くて、コマの中に何が書いてあるのかよくわからんという問題がありましたが、PC版ではそんな悩みとも無縁です。

こうしてクロを見つけ出すとゲームクリアー、おしおきとなりクロは処刑されるわけです。
裁判が終わった後の虚無的な空気感とか最高に絶望的なので、ぜひクリアーしたはずなのになんだこの気持ち…みたいなことになってください。

 

私はダンガンロンパ1もやっているのですが、ストーリーとしては2の方が盛り上がってよかったと思いました。
ネタバレを含めずに語るのはすごい難しいのですが、後半ストーリーが進むにつれて悪意とか絶望がガンガン押し寄せてくる感じは、1よりはるかによく出来ていたと思います。
別に1が出来悪いっていうわけではなく、より密度感とか予想外の展開とか、そういうののクオリティが上がってるという感じですね。
特に5章からの展開は本当に予想外の連発で、休憩を挟むことなく一気にクリアーまでプレイしてしまいました。

 

裁判パートも前作より種類が増え、退屈しないものになっていました。
何より「紛糾する議論に、どうにかして自分の意見を通す」という難しさをアクションでちゃんと再現しているのはお見事。
キャラクターによっては裁判で役に立ったり、逆に役立たずだったりと個性付けの一部として機能しているのもゲームとして美味しいところ。
その分前述した「プレイヤーの意図とゲーム中の意味がつながらない場合がある」点については、どうしようもないのかもしれないけど惜しい。
複数のコトダマでも意味が通れば正解、とかできればいいんだけどな。

 

PC版ということで、アクション部分がマウス操作できるのはとても良かったです。
より直感的に操作できるようになっています。
その分日常・捜査パートではキーボード操作が基本となり、WASD操作に慣れていない人はちょっと苦戦するかも。

 

本当はキャラクターの話もしたいんだけど、それはネタバレ抜きにはできないので後日記事を分けて投稿します。
ストーリーのネタバレを含んだ感想もそちらで。やっぱゲームの都合上、ネタバレ抑えて話をしようとすると言えることがかなり少なくなっちゃいますね。

 

とりあえず今日はこんなところで。うぷぷぷぷ。

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