
値段 | 700円 |
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発売日 | 2025年7月11日 |
今日もまたホラゲーの感想!
「Dread Flats『凶寓』」は「Ghostcase」という海外のゲーム制作会社によるホラーゲーム。
日本語訳はおおよそ問題なくされており、一部拙く感じる部分はあったものの、ゲームプレイに支障が出るようなことはありませんでした。
今回もネタバレなし感想のあと、クリアまでの攻略手順も用意しておきました。
中華風の廃墟探検ホラー
主人公は心霊スポット探検系の動画配信者。
日頃、恐怖体験で噂のスポットに赴いては動画を撮っているようだが、今回はファンから「『凶楼』という廃墟に3晩泊まってくれたら150万円お支払いします」というメッセージを受け取り、現地へと赴く。

人気がいなくなって寂れたエリアの、しかも奥まった部分にある凶楼。
中はすでに廃墟になっており、人はいないし、ブレーカーも落ちています。
ファンに言われた204号室に拠点を作って、調査に乗り出す。
この手のホラースポットなんて大抵偽物、これまでも何も起きなかったと楽観視する主人公だが、徐々に異変が起こっていく…。
寂れていてこそ美しいロケーション

急にホラーと無縁な話をするけど、舞台が中国(多分)ということで、建物の内装が日本人には馴染みのないものなのが嬉しいところ。

これが現地のアパートメントと比較してリアルなのかそうでないのかは判断できないけど、窓のフレーム、壁飾り、ポスターのデザインなどに日本とはまるで違う文化を見ることが出来ます。
凶楼の中は4階建て、いくつかの部屋に入ることも出来るため、間取りもインテリアも楽しめました。
いやそういうゲームじゃないのはわかってんだけどさ。

もう何年、いや何十年も放置されているのか、あちこちが大変に荒れ果てています。
屋内はもちろん、共有スペースの廊下も悲惨な状況。
「Welcome to Kowloon」のときも書いたけど、どれだけの時間放置されているかわからないゴミや、いつか将来片付く日が来るのだろうかと思えるような廃墟には、たまらない時間的ロマンを感じますね。
フラグを立てるフローチャート型ゲーム体験

基本的には順序立ててフラグを立てて進行する、探索型ゲームです。
凶楼に入るとまずブレーカーを入れなければならず、そのためにブレーカーのある部屋の鍵を探し…みたいな。
ただそういった探索パートのうちは、次何をすれば良いのかゲーム内の情報が案内してくれますので、困るところは殆ど無いでしょう。
まぁテキスト読み逃したらサッパリわかんなくなることもあると思うけど…。
そして探索するのはもちろん、何が待ち受けているかさっぱり分からず数メートル先も見通せない廃墟の中。

ゲーム内ではインタラクションのあるアイテムには、結構くっきり見える白いアイコンが浮かぶため、マップの緻密さに反してフラグを見落とすことは滅多にないはず。
近づかなくてもアイコンは表示されるけど、調べて反応が得られる距離は結構短いので、きちんと近付く必要があります。怖い。
今の状況で行く必要のない場所には行けないようになっているし、迷ったらきちんと周りを見渡せば大抵は次に進めるでしょう。

ゲーム後半ではチェイスやスニーキングのパートもあります。
私はもう、この手の「追われる」「隠れ進む」が本当に苦手で、怖くて怖くてしょうがなかった。
どちらもそれなりに考え、タイミングを見たり行動パターンを掴まなければいけない工程もあり、攻略のためにメモを取るくらいの難易度だった。
ちゃんと考えてプレイしないとゴールできないという点では、難易度はそこそこ高めです。
豊富なオプション

ちなみにオプションは意外と充実しており、特に言語の多さがすごい。
私のPCだと負荷が結構高かったので、クオリティは低にしました。
あとカメラの揺れは、結構大きくふらふらするのでこれもオフにしたほうが良さげ。三半規管強い人はどうぞ。

魚眼ON

魚眼OFF
「フィッシュアイ視点」は文字通り魚眼レンズのオン・オフです。
オンだと画面真ん中を中心に軽く歪むので、これも酔いやすい人はオフの方が良さそう。
他、ゲームの仕様
任意セーブはなく、オートセーブのみ。
ゲームの進行状況に応じて定期的にセーブされるようです。
なおセーブ・ロード機能があるわけではなく、メインメニューに戻ったとき「続きから」で最後のオートセーブ箇所から復帰できる仕様。
いつセーブされたか(多分)プレイヤー側からはわからないので、まぁ一気にクリアまでプレイしてしまうのが良いでしょう。
下調べなしの初見プレイで、私はクリアするまで110分でした。

ゲーム画面がかなり暗いため、シーンによっては今画面が真っ暗(という演出の状態)なのか、操作できるけど暗すぎて何も映って見えないだけなのかわからない時間がままあった。
上の画像はライトを付けた状態である。
Fでライトを付けられるかどうかで判断出来る他、ゲーム開始時に画面の暗さを設定できるので、あえて多少明るめにしてもいいかもしれない。
暗いほうが怖いし臨場感は出るけど、暗すぎると目が疲れるかも。
また、ゲーム中では身動きは取れず、カメラをぐるりと回せるだけの状態になることが何度かあります。
画角に規定のオブジェクトを数秒映すとイベントが進む、という仕組みになっているようなので、ビビらずにきちんと周りを観察しないといけません。
あとは、音に関する結構繊細な演出が多く用意されていますので、音はきちんと聞き取れる状態でプレイした方が良いです。
スピーカーでプレイすると、ちょっと演出がわかりづらくなってしまうところがありました。
ロープライスホラーの品質が青天井すぎる
本作、定価で700円しかしないんですよね。
昔はロープライスのインディーズというと、ローポリにしてレトロ感の演出としたり、2Dグラフィックが当たり前だったのですが、時代は変わったもんです。
もちろんホラー体験としての質もかなり高く、満足度のかなり高いゲームでした。
まったくもって未知の体験をさせてくれる、というわけではないけど、魅力的なロケーションを用意してそれを活かしたストーリーにして、怖い箇所はしっかり怖いという、期待したものはすべて楽しめるよう構築されたゲームになっていました。
以下、ゲーム攻略用のフローチャートを書いておきます。
特にゲーム後半、中々難しいところがあったので困ってしまった人の参考になれば幸い。
攻略フローチャート

ゲーム開始は凶楼に入るところから。
道なりに進んでいけばたどり着きます。

内部は真っ暗になっており、ブレーカーを上げねばなりません。
が、結論から言うとブレーカーがある部屋に入るための鍵を見つけるというちょっと迂遠な手順になっています。
主人公が「ブレーカーがあるはず」と何故か確信している「警備室」へ入る鍵を探して、ひとまず中に入れる「棋牌室」へ入りましょう。

要は雀荘。中は荒れ果てていますが、玄関からまっすぐ先に進んだ突き当たりの右手側の部屋、棚の中に鍵が入っています。

また、その反対側の部屋の扉は、南京錠で鍵がかかっています。
主人公は「あとで鍵を開けられる道具を探してみよう」とこじ開ける気まんまん。

警備室に入ると、壁際にブレーカーがあり電気を通せます。
ただブレーカーを上げても照明が極めて弱いため、手持ちライトは手放せません。
電気がついたら、ファンから言われた204号室へ向かいます。
警備室の向かいに階段があり、4階までありますが、204号室なので向かうは2階です。

204号室の中は荒れ果てており、あちこちきったない状態。
まずは荷物を置こうということで、入って左手側の正面にある部屋が主人公の当面の拠点になります。

荷物を置くと、広げたものの中に新聞記事のスクラップがあります。
これは主人公が自分で持ってきたもののようです。
記事では2001年にこのマンション(本来の名前は「芳江マンション」らしい)で行方不明者が出ているという。
ちなみに劇中は2025年のようです。
2001年にただちに住人が全員いなくなったわけじゃないだろうけど、長くても20年くらい廃墟になっていたのかな?

その後は片付けとして、拠点の部屋のベッド、廊下の突き当り、リビング、キッチンを片付けます。
うわーきったねー部屋!こんなところ3晩もいたくないよ!と思っていたが、きちんと掃除している主人公は結構好感が持てます。
また、キッチン扉の前の片付けで金槌を拾えます。
棋牌室へ向かって扉の鍵を壊せる…と思いきや、直行では開けられません。

どこまでが必須条件かわからないけど、
- 警備室で、引き出しに鍵がかかっているのを見る
- 警備室で「107号室付近に落ちていた鍵を預かっています~」という壁の掲示を見る
と鍵を壊せるようになります。

中には警備室の引き出しの鍵と、不穏な写真が閲覧できます。
警備室に戻り、引き出しから107号室の鍵を入手しましょう。

107号室では、いくつかの探索ポイントがありますので、すべてチェックしましょう。
出る理由もないけど、一度入るとイベントがすべて終わるまで出られなくなります。
フラグ立てに順番があるけど、扉の開く部屋を順番に見ていけばOK。
気まぐれに間取り図作ってみたけど、無いと困るようなマップじゃなかったなこれ。
入ってすぐ左手側の部屋から④のインタラクションが見えるけど、入ってすぐは手が届きません。
③の部屋も扉に鍵がかかっています。

まずはちょっと進んで右手側にある、①の部屋に行き、壁の穴から隣の部屋を覗き込みます。
このイベントを終えると、②の扉が勝手に開き、中で他の部屋の鍵と、眠れないっていう人のために睡眠薬を用意してあげたよ、という誰かの手紙を見る事ができます。

鍵が手に入ると、③の部屋の扉が開けられるようになっています。
その部屋には、子どもが老婆の幻覚を見て怖がっている様子がわかる日記と、中で繋がっている左下の④で、棋牌室で見たのに近い不穏な写真が閲覧できます。
この部屋の探索も終えると、最後に⑤・⑥の子ども部屋に入ることが出来ます。
中では子どもの日記と、おそらくその子どもの描いたイラストが見られます。
このあとプレイヤーがどのような出来事に巻き込まれるのか、おおよそ察せられる内容になっています…。
子どもが怖い体験をしているけど親が信じてくれない、ってとびきり嫌な恐怖体験だよね…。
私の中で真っ先に浮かぶのはクレヨンしんちゃんの「ヘンダーランドの大冒険」なんですが。
探索を終えると、主人公が部屋に戻って休もうと言い出すので帰りましょう。
帰り際にもう一つ小さなイベントが発生します。

204号室付近まで帰ると、上の階から何か物音が聞こえてきます。
3階へ登ると、「音は4階へ戻ったようだ」と表示されます。
ちょっとピンとこない文面だけど、音が4階に移動したという意味のようです。
階段を登って4階に移動して廊下を突き当たりまで進むと、何もおかしなところはないと確認ができ、部屋に戻って休むことになります。
部屋に戻ったら棚の上にカメラを置いて就寝します。

就寝中にイベントが発生。部屋の中を探索することになります。
この時間は部屋から出られませんが、キッチンを見に行ったあとに、寝室のとなりの部屋に行くとベッドの下を覗き込むことができます。嫌過ぎる…。
リビングにまた戻るとゲームが進行。
カメラを寝室にセットしてから寝よう、と思いつきます。
クローゼットの前にインタラクションが出ているので、そこを調べるとカメラが設置できます。

眠っていると、何故かカメラを回した状態で廊下に立っています。
進んだ先にあるビー玉を調べましょう。
戻ろうとすると、廊下はどこか異様な雰囲気で電気も消えてしまいます。
後ろから物音がするものの、振り返っても何もない。
やむなくそのまま進むと、突き当りが明るくなっています。
ビー玉を調べましょう。
更に先に進めるようになり、壁に読めない文字で張り紙がしてあります。

気がつくとベッドの上。夢だったようです※1。
同時に何かが割れる音がしますので、カメラを手にとってキッチンへ向かいます。
キッチンを調べ終わるとテレビがついており、調べるとテレビは消えますが、同時にブレーカーも落ちてしまいます。
ブレーカーのあった警備室に向かいましょう。
204号室に戻ってカメラの充電をセットすると、トイレを済ませてから寝ようということになります。
他に選択肢があるわけでもないけど、あんな汚えトイレをよく使ったもんだ。
手を洗うシーンはないので、電気は通っていても水が通っていることはなさそう…。

その帰り道、またビー玉の音が聞こえてきます。
3階に上がると更に上の階から、とメッセージが表示され4階へ登ることに。
廊下の突き当りでビー玉を拾います。
その帰り、再びブレーカーが落ちてしまい、また警備室に向かいます。
誰も電気を使っていないはずなんですけどね…設備の老朽化かもね…。
ちなみにこの段階で、「凶楼」の玄関扉を調べると帰宅することができます。
実績の一つを解除できるので、コンプリートしたい人は帰宅してしまってもいいでしょう。
ただこのEDを見ると、ゲームを再開するときは上記の※1からになります(オートセーブがそこなんでしょう)。
ブレーカーを付け直すところからやり直しになります。
204号室に戻ると、カメラをセットしてから眠ることにします。
充電していたカメラを回収したら、クローゼットの前の白アイコンを調べてセット。おやすみなさい。

眠っていると、再びビー玉の落ちる音。
撮影を決意する主人公は、カメラを回収すると407号室が音の原因だと発見します。
扉には鍵がかかっていますが、警備員室へ取りに行こうとすると、その段階で何故か勝手に鍵が開き、扉が開きます。
間取りは上記したものと同じ。
部屋の中を調べると、一室に床に散らばったビー玉を見つけることができます。
一度リビングに戻ると、別の音が聞こえてくるようになります。
先ほどビー玉を見つけた場所に戻ると、棚の下で新しいインタラクションが発生しているので、調べます。

なお、棚にはこの部屋の主が書いたと思われる日記が1ページ見られます。
そこでは、305号室の住人が赤い老婆の幻覚を見て参ってしまっている、という情報が得られます。
情報の回収を終えて出ると、4階から降りるときに棚が倒れ、以降は4階フロアに入れなくなります。
当然、次は305号室に向かうわけですが、305号室のドアは鍵がかかっていないのに開けられません。
ただし隣の部屋にあたるトイレに行くと壁に大きな穴が空いており、そこからカメラを入れて中の様子を伺えます。
カメラを入れて左側(扉の方)を見ると、木板がつっかえておりそのせいで開かない様子。
右側には何故か明かりのついた部屋があり、扉が開いています。
それを確認したタイミングで、何故か扉につっかえていた板が外れ落ちて、ドアが開けられるようになります。
更に電気がついたあと、カメラを穴の正面(時計が映るあたり)に向けるとイベントが発生。
主人公がカメラを落としてしまうので、急いで305号室に入ってカメラを回収しましょう。
同時に何故か玄関扉が閉まります。
305号室は2つの部屋をつなげたような間取りになっており、玄関正面にいくつかの部屋があり、左手側に進むともう一つ居間があります。

ここでは、特に順番などはなく部屋の中のインタラクションをすべて調べましょう。各部屋を回って、アイコンが出ているところを調べればOK。
407号室で見たとおり、ここの住人は老婆を見てから精神的に参ってしまっており、メモや壁のメッセージにその様子が伺えます。
メッセージの中で、これまでたびたび出てきたビー玉が呪いに直結しているらしいことがわかります。

左側の居間で壁に書かれたメッセージを見ると、何故か鍋の中から鍵を回収できます。
これで玄関扉が開けられるので、外に出ましょう。
ここの調査を終えると今日の探索は終わり。204号室に帰りましょう。
部屋に戻ってカメラを設置すると、トイレに向かうことに。
トイレ内では主人公が体調を崩していることが示唆されます。

部屋に戻って眠ると、更にイベントが発生。
まずは倒れているカメラを拾って映像を確認します。ここからが本番だ…!
ようやく自分が危機的状況にあることを理解した主人公。
204号室を出て階段の方に向かおうとすると…。
少し近付くと老婆がこちらにゆっくり向かってくるので、唯一入れる男子トイレに隠れます。
中国の扉がないトイレに隠れたところで…という気がするけど。
やがて頭上から何かが垂れ始める。それを見てからトイレ正面にカメラを巡らせると…。
プレイヤーに見えるのは、その後主人公がどこかに引きずられていく様子と、アパートが異界化していく光景でした。

ここからチェイス、スニーキングのパートが増えます。
主人公はどこかの階のトイレ…っぽいところで目を覚ましますが、これまで見てきたトイレよりフロア自体が広く、何故かベッドが押し込まれているなど、異様な空間。
そこで見られるメモ書きに、徘徊する老婆は視力が弱く、音に反応する旨が書かれています。
が、ゲーム進行の過程でこの老婆、普通にこちらを目視で見つけてきます。
きちんと相手の視界に映らないようにするか、見つかる場面ではしっかり逃げ切る必要があります。
まずはトイレを出て右手側に走ります。左手側には老婆がおり、結構油断ならない速度で追いかけてきます。
壁に大きな穴の空いたエリアを抜けると、右手側に別のトイレがあり、その奥の個室に隠れることができます。
老婆をやり過ごすとしゃがみアクションができるようになります。
トイレを出てまた右手側に行くと、倒れた棚をしゃがみでくぐり抜けて進みます。
棚を越えたタイミングで強制的に老婆に見つかり、再びチェイス再開。
今度は突き当りまで行くと、左手側にしゃがみでないと通れない穴がありますので、そこをくぐり抜けましょう。
このチェイスはかなり時間的にシビアで、穴の手前数歩の部分でしゃがみを始めてしまうと、それだけで追いつかれます。
壁に触れるギリギリでしゃがみ、穴を抜けましょう。
なんと壁の穴を越えても、しばらく老婆のあたり判定がありますので、穴を越えたらしゃがみを解除して少し走ったほうがいいです。
階段を降りるところまで行ければさすがに安全圏です。
建物内はまだ異界化しており、2階には1室しかなく、1階に下りても左手側に玄関扉があるのみ。
しかもその玄関扉を開けてもまだ先があります。
壁には逆さ福の飾りがありますね。
てっきり不吉な意味かと思ったんだけど、福の文字を逆さにするのも招福を意味する洒落言葉らしい。

内部は全く未知の構造になっていますが、凶楼の玄関扉を超えると何故かT字路になっており、右手側に警備員室があります。
中に入ってモニタを見ると、老婆が迫ってくる様子が防犯カメラ?越しに見られます。
また、室内には主人公と同じように、あのアパートからここに閉じ込められた人の手記が残っています。

これらを見終わると左手側に通路が出来ていて、102号室という名の棋牌室を舞台にスニーキングが始まります。

老婆は部屋の真ん中にある机の周りを巡回しています。
机の下も通れるんだけど、安全を考慮して奥の棚から回り込み、老婆が見ていない隙に①を目指しましょう。
隣の部屋に行けば老婆の視線も遮れる、と思うところですが、①へ行くと何故か置いてある椅子がぎゅっと近寄ってきて道を塞いできます。マジでどういうことなんだよこれは。

そしてその音をきっかけにして、老婆がルートを外れて①を経由し、上の部屋へやってきます。
部屋の左下にしゃがみでないと通れない棚があってそこが遮蔽になるので、①でイベントが起きたら急いで逃げ込みましょう。

上の部屋に行った老婆はテレビに釘付けになっています。
その段階で①も通れるようになっているので上の部屋に向かい、②でラジオの電源を入れ、③でテレビのコンセントを抜くと、老婆がテレビから離れてラジオに向かいます。
その隙に上の扉から部屋を抜けましょう。

抜けた先には3方向への扉とメモ書きが一つ。
扉は2つが開かず、もう一つは老婆が巡回する部屋へ通じるもの。
メモ書きを読むと、老婆が部屋のクローゼットに人を押し込んでおり、そこに鍵があると示唆しています。

老婆の部屋の間取りはこんな感じ。
全部の部屋を老婆が巡回していますが、右奥と左真ん中の部屋以外の全てに隠れ場所が用意されており、追われていてもそこに逃げ込めば助かります。
安全に行くなら、老婆が右側の2部屋を回るルートに入った段階で、廊下を突っ切って左上の部屋の隠れ場所に駆け込みましょう。

老婆が目の前を抜けていったタイミングで右上の部屋に行き、①でクローゼットが紐で縛られていて開けられないことを確認。ここで紐を切れる鋭利な何かが必要だと判明します。
続けて②で、何故かベッドにバールのようなものが引っ掛けられており、これを手に取れます。
この部屋の中には3箇所くらいこのバールでこじ開けられるものがあるのですが、答えから言ってしまうと③の棚をこじ開ければハサミが手に入ります。

なおこじ開けた音を聞きつけて、ルートを変えて老婆がやってくるので、こじ開けたあとは安全策を取ってどこかに隠れることをおすすめします。
ハサミを持って①を開けると、クローゼットの中で鍵を入手できます。
再び老婆に見つからぬように、入口のドアから外に出ましょう。
スニーキングはこれで終わりです。お疲れ様でした。
鍵を持って戻れば、開かなかった扉が開けられるようになります。
手記には意味深なメッセージ。それはさておき、廊下を突き当たりまで進むとクローゼットがあります。中には鍵がひとつ。
それを持って戻って、開かなかった最後の扉を開けましょう。

ここが最後のチェイスパート。ここは基本1本道なので、迷うことや困ることはないでしょう。
進もうとした先を寸前で塞がれることがあるのですが、すぐに曲がれば追いつかれずに逃げることができます。

この迷路を抜ければ、何故か107号室で目を覚まします。
ビー玉を拾ってしまったことにまつわる手記や、ここに入り込んでしまい戻れなくなったであろう107号室の子どもの手記が残されています。
どうやらビー玉を拾ってしまうことが、老婆の呪いの対象となる条件のようですね。

部屋の中を探索していると、穴のあいた壁が見つかります。
主人公はなんとその壁の中に手を突っ込んで、壁の向こうにあった鍵を入手。お前のバイタリティすごいな!
玄関扉を抜けると、壁にメッセージが書かれた小部屋。
手記には、107号室の子どもとは違う誰かの日記が残されており、ここに居続けるとどうなってしまうのか、その示唆が含まれています。

更に先の部屋へ進むと、この老婆の呪いをどう断ち切れば良いのかが書かれた紙が残されています。
その方法は、なんと眼球を貫通して脳へ巨大な五寸釘を撃ち込む、という自殺同然の方法。
あの老婆はそれを認識し、恐怖すればするほど呪いが強まっていく性質に気付いたという、前にその部屋にいたであろう誰か。
主人公はそれを見て、なんと自分へ五寸釘を打ち込みます。
まずハンマーを調べて手に取り、続けて釘を手に取ります。
その状態で少しカメラを持ち上げると、お皿の上にアイコンが出ます。
あとは、主人公が自分でやってくれます。

気がつくと204号室のベッドの上。
これまでのことはすべて悪夢だったのでしょうか。
主人公はここで起きた出来事をすべて忘れており、しかし体調不良と嫌な感覚はすべて残っている様子。急いで凶楼を飛び出します。

よく見るとアパートの中が少し明るくなっています。
これまではハンドライトがないとほとんど何も目視出来なかったはずですが、ライトがなくても困らない程度の明るさ。
また、主人公の移動速度も上がっている気がする。もしかして最初に足を踏み入れた瞬間から、異界に片足踏み入れていたんでしょうか。
凶楼を出るまでにもおかしなことは起きず、自分の車に駆け込んで逃げ出せば、脱出は成功です。

あとは帰宅後、配信者として主人公がどんな選択を取ったかが示されます。
お疲れ様でした。
ネタバレ込み感想
良かった…とても良いホラーゲームだった…。
個人的にホラゲーを評価するときのポイントとして、ロケーションと怖さの2点が特に強く影響するのですが、本作はどちらも良かったです。
今回の記事でも度々名前を挙げている「Welcome to Kowloon」もそうですが、廃墟+異国情緒っていうのが本当にたまらないですね。
今後もこういうジャンルのホラゲーがあったら積極的にプレイしていこう。
怖さについては、終わってみるとゲーム時間の半分くらいは「雰囲気怖さ」であって、直接ビビらせてくる要素は実は控えめなんですよね。
別に怖くないって意味ではなく、前フリに結構時間を使っているという意味でね。
徐々に「自分が何に狙われているのか」が見えてくる構図が中々見事だったので、Steamのストアページで老婆の顔を最初から見せていたのは、ちょっと勿体ない気もしますね。
老婆の正体、異界?化したアパートが何だったのかは説明してほしかった気もしますが、最後まで主人公が開放されないという継続型ホラーなら、すべてが解明されていないのもアリかな。
すべてを忘れてカメラのデータも消す=ゲーム中で開示された呪いを断ち切る方法を完全に実施出来たことで、主人公は助かったのだと思ったんですけどね。
そもそもあの異界にあったメモの言っていることが正しいかどうかも、怪しいところですが。
不満点
ほぼ無い。
強いて言うなら、任意セーブが出来なかった一点くらいかな。
ちょっと怖すぎて小休止したかったタイミングが何度かあったんだけど、オートセーブかつタイミングが不定だったので、今下手にゲームを中断してしまうとどこまで戻されるかわからない、という仕様面での嫌さがありました。
ただゲーム自体が短いのもあって、セーブできないことにそこまで不満があったというわけでもない。
物語の導線はわかりやすかったし、チェイスやスニーキングも理不尽なことはなかったし、ロープライスでここまで粗のないゲームは結構珍しいんじゃないでしょうか。
あ、電気のスイッチに「交互」って表示されていかにもインタラクションありそうなのに、何のイベントも用意されていないのは違和感あったかも。
電気を付けたり消したりがあると煩雑になるから、実装された状態が最適だとは思うけどね。
あとDLCの予定があるらしい
ゲームのED後には、DLCなどのリリースも予定していると書かれていたので、もうちょっと展開があるのかな?
一本のホラゲーとしてかなり綺麗にまとまっていると思うので、特に欲しい追加要素ってものがないんだけど。
怪異としての老婆が誕生した過程とか、芳江マンションから人が消えた過程とか、そういうエピソード0が見られたら嬉しいですね。