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今週のジャンプ感想 2017年11号

2017/02/15


ごっつい久しぶりですが、久しぶりにジャンプの感想です。
最近一週間が短くて…毎週接する新しいコンテンツってジャンプしかない…。

U19


今週の新連載。
「大人」の管理する社会に「子供」が抵抗するドラマの模様。
ジャンプの一話目に話のヤマ場が無く、どういう世界観かを描写するだけで終わるという脅威の新連載でした。

※褒められた漫画じゃなかったと思うので以下悪口が続きます。ご注意ください。

多分「大人」対「子供」の構図をベースにディストピアものをやりたいんだろうけど、全体的に描写がちぐはぐでした。
教育という建前があれば体罰もOK、など大人が管理する社会で圧政を敷いているという描写なんだと思うんですが
・『再三』注意されたにも関わらず校則を無視する女生徒(つまり1,2回なら無視しても罰せられない)
・右利きに矯正される社会で高校生になってもつい左利きになる男子生徒
・普通に授業をサボる主人公
・説教されて罰を与えられると「その間授業が聞けないだろ」と逆ギレする主人公。そもそもが罰則なんだしお前授業聞いてなかったろ
など全体的に描写がヌルい。

大人の敷く圧政がヌルいせいで、それに反抗しようとする子供が本当にただの子供にしか見えないので、1話を読んだ段階での主人公含む学生たちの印象が「低偏差値学校」って感じ。
普通なら漫画らしい描写で流せる主人公の内職も、教師が突っかかる分主人公が弁明するせいで、作品上授業をサボっていた主人公の方が正しかったみたいに見えるのが難。
その主人公は教師に丸坊主にされた女子のために内職してるんだけど、これは劇中でも言われているとおり親切の仕方が粘着質でちょっとキモい。

そして最大の難点なんですが、この世界「不幸そうな人がいない」んですよ。
劇中で駄目な大人としてDランク判定を受ける主人公の父親。低賃金でキツい仕事をさせられる下級労働者!という扱いをされているのですが、その父親が高校生の息子と同じ時間に帰宅し、カウンターキッチン付きの広いリビングで酒を飲みながら家族と団欒の時間を過ごしているんですよ。

今コレ以下の暮らしをしている家庭が日本にどんくらいあるでしょうね。
出発地点が孤児院のアスタさんや、竹炭売って日銭を稼いでいた炭次郎を見習え。

これ読んで主人公以下の暮らしをしている読者層がなんて思うのか気になります。

ブラック・クローバー


先週の引きで「あーアスタさんも中に九尾的な何かが入ってたパターンか…」と思ったら違った!良かった!
個人的にアスタさんのバトルキャラとしての魅力は「魔法が全てを決める世界で、そのルールの外側にある」ことだと思うわけで、今回まで掘り下げてきた「魔力がないからこその戦い」を否定しないパワーアップだったのが本当に良かった。

設定としては剣以外に自分の体も反魔法の触媒にできるようになったということなのかな。
また筋肉が活きるパワーアップを果たしたな…。

カズレーザーのビームを黒い剣で切り裂く見開きのカットがめちゃくちゃカッコ良かったですね!
ブラクロは黒と白のコントラストを引き立てる画面づくりがうまいな!

約束のネバーランド


シスターが死んでからここのところ激動の展開が続いていますが、ついにノーマンの出荷が決定。
全員で逃げ出すも、結局逃げ切れたのはエマだけ…という展開を予想していたのですが、ここでエマの足が折れるという。ひどい。
レイたちはノーマンだけを逃がすつもりですが、まぁその通りには行かないでしょうね。
鉄面皮だったレイとノーマンの表情が目まぐるしく入れ替わるのが新鮮です。

シスターが残したペンの中身も気になるところ。メモを仕込んでいた気がするけど、人間が生き残っている場所の座標とか?

主役である以上エマは脱獄するんだと思っていたけど肝心の機動力が死んだんだし、ここでエマだけ残ってノーマンとレイが脱獄、のちにママになったエマと再開するみたいな展開が見たい。

ぼくたちは勉強ができない


先週からの新連載。マジパテの作者だけあって絵がさっぱりしていていいですね。
勉強を教えるという体裁なので、三人でいることに妙な空気感が全くないのがまた清潔感あって良い。
第二話の大増25ページをふんだんに活かして1話でヒロイン二人の掘り下げをしたのも見事。
単行本一巻分くらいはこの三人で回してほしいな。

鬼滅の刃


善逸はちょっと名ゼリフ製造機すぎる。
伊之介に名前前違えられて改名を考えてたけど、善を逸脱という名前にピッタリだよこいつ。

基本的に治療と特訓しかしてないはずなんだけど、会話のテンポが良く、また内容が濃いので不思議と読み応えがあるのがすごい。
大体善逸のせい。

そして驚いたのが、蜘蛛にされた隊士たちもしのぶさんの治療によって人間に戻れるらしいということだよ。
治療というかもう再生医療だよね。

火ノ丸相撲


ついに高校横綱を破った大太刀高校。
部長やユーマさんさえも緩んだ隙にレイナさんだけが気付く。なんだかんだこの人も、居ないと駄目なくらい部のメンバーなんですね。

そして火ノ丸も言ってたけど、今のダチ高相撲部で戦うのは次が最後。
部長とユーマさんは公式戦の引退試合ということになります。
このまま作品は続いていくのかも含めてとても気になるところ。

あと蛍が怪我していますが、決勝は辻が参戦するんですかね?

背すじをピン!と


異例のダンス漫画もいよいよ最終回。単行本10巻分って一番ちょうどいい量だと思う。
面白かったし、最終回にはセンターカラーが欲しかったなあ。

舞台が二年後になって手足の伸びたつっちーペアや御木くんペアがとてもかっこいい。
御木くんがロシア語漬けになってターニャちゃんが日本語で翻訳いれるのめちゃかわいい。

そしてこの漫画のキモなんですが、最後まで「他者とぶつかり合う競技としてのダンスの漫画」じゃなくて「勇気を出して新しいことに挑戦する漫画」として描かれきったのがとても良い。
劇中の試合はどれも何か新しいチャレンジに満ちたエピソードになっていて、それは部長とリオ先輩のカップルもそうだし、八巻パイセンと秋子ちゃんのカップルもそうだし、もちろんつっちーカップルも。
一番わかりやすかったのはひらりんちゃんの「勇気出してよかったぁ~!」の回ですかね。

二年経って入ってきた新入生たちも勇気を出してダンスに「挑戦」して、それを当時上級生に応援されたつっちーたちが、今度は新入生を応援しているのが素敵。
最後の最後のページも、主役二人がダンスをするところじゃなくて、わたりさんが自分を支えてくれたつっちーにお礼を言うシーンなのがまさに、これまで挑戦を重ねてきた物語を締めくくるに相応しい。
二人があまり好成績を残していないっていうのも、結果だけを求めて描く漫画じゃないって現れかしら。

来週からこれが掲載されていないのが惜しい。お疲れ様でした。

青春兵器ナンバーワン


個人的に今ジャンプで一番おもしろい漫画。
斉木とサモンくんがどちらかというと静のギャグなのに対して、激しいツッコミの応酬が繰り広げられるこれは動のギャグ漫画。
にしたって今週のエピソードはあちこち動きすぎだよ!
キャパシティの限界を超えたのか、徐々に投げやりになるエージがもう面白かった。
エージと零一のコンビはお互い可変式にボケとツッコミが入れ替わるのが良いですね。

あとスッと挿入されるナンバーファイブの「なんだこの化物はああああ!!」でめっちゃ笑う。

デモンズプラン


超再生の能力を持つと腕が増えるって初めて知った。
実はもともと腕がいっぱい生えてた人で、バトルの前に自分の腕を切り落としておいたのかな?

ジャンプはここからあと一ヶ月くらい新連載攻勢が続きますが、果たして何が終わるやら不安で仕方ないです。
青春兵器とオレゴラッソはもうちょっと見せてくれ…。

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