地獄銭湯
Steamを散歩していたら、新着にチラズアートのホラゲーを見つけてしまったため、「夜勤事件」ぶりに購入。
他のタイトル(「事故物件」とか「閉店事件」とか)はVtuberの配信で先に内容を見てしまったため、今回の「地獄銭湯」は配信なども見ないようにして、初見プレイを心がけました。
プレイはグッドエンドまで見て120分くらい。
夜勤事件のとき(300円くらい)と比べると単価が900円ほどと高くなっていましたが、その分ゲームとしても洗練され、だいぶ遊びやすいゲームになっていました。
夜勤事件はマジでゲームの導線がめちゃくちゃだったからな…。
穏やかな田舎のもたらす静かな暮らし
そんなものはない。
主人公の秋村舞伊奈はブラック企業に心を削られた哀れな企業戦士。ある日郵便受けに投函されていた住み込みの銭湯バイト募集を見て、仕事をやめ田舎へやってきます。
たどり着いた先は本当に古ぼけて、現代のにおいのしない田舎町の一角。
住み込むアパートは風呂・トイレなしの6畳間。とても若い女の子の住む環境ではありませんが、このヒロイン何故かそういう反応は見せません。タフな子。
外マップはあまり広くはなく、その割多彩なロケーションがあります。
あまり長くない道の片一方にアパートが、反対側に銭湯があり、その途中には駄菓子屋や電気屋、公園、神社に釣りのできる池まで。
公園には今どき見ない遊具が残されており(今はあちこちで撤去が進んでいるらしいですね)、アラサー以上の人間には懐かしい景色です。
夜勤事件は無駄に街が広くて、舞台となるコンビニを探すだけで一苦労(の割に街を活かしたギミックは一切ない)という無駄ぶりでしたが、今回は必要な要素を必要なだけ詰めており、その上で似たような景色にならないよう工夫されております。
古き良き銭湯のぬくもり
舞台となる銭湯。
暖簾で分けられた入り口、木板の鍵を使う下駄箱や、レトロな扇風機が回る脱衣場など、昭和を感じる要素がこれでもかと盛られています。
バイトは主に番台の仕事と、その後に待っている雑用仕事。
番台では客の求めに応じてシャンプーやタオルの貸出と料金の受け取り、その他に掃除や困った客の対応など銭湯店員らしい業務が待っています。
ホラー演出なのか、ゲーム上わかりやすくするためなのか判然としない、突如湧き上がる黒い染み。
指定の範囲をマウスのドラッグ操作でごしごしと擦ると綺麗になります。
ホラゲーなので、当然それらの業務の中に、徐々にプレイヤーの不安を煽ってくるような要素が搭載されています。
夜勤事件同様に、ゲームの進行は1日ごとに分けられて全5日間で、徐々に恐怖を煽る演出が増えていきます。
最初の3日は不安を煽る系の展開が多いのですが、ラスト2日はビックリ系。ジャンプスケアと呼ばれるやつですね。
私は怖い演出の時は目を半分閉じてしまうのであんまり怖くありませんでした。
ちなみにデカい(と言っても演出の範囲内で)音が鳴ることもあるので、イヤホンよりスピーカーでのプレイをおすすめします。
イヤホンで急に耳元ビッグ音量は心臓が止まっちゃう。
操作
・WASDの四方移動と、マウス左クリックでのチェック。
・Cでしゃがみ移動が出来、ゲーム中これを使うシーンが1、2箇所あります。
・TABでアイテム欄。シーンによっては結構手持ちアイテムが多くなるので、確認に便利。この画面でないと得られない情報というものはない。
・画面中央にあるポインタは通常白く、何かがアクティベートされていると黄色くなります。
・イベントのあるオブジェクトはアイコンが出ますが、ある程度近寄らないとアイコンが出ません。
・セーブは、1日を終えるごとにオートセーブ。
そのため中断した場合は「その日の冒頭」からのみ。
一部、特定の進行度の場面では1日の途中からスタートできます。
仕様面でも、夜勤事件の頃から比べてだいぶ良くなっているのがわかりますね。
まぁ最初から出来ていて欲しいところもだいぶあるけど…。
攻略情報
夜勤事件のときもやった、チャート?式の攻略&感想情報です。
今回は夜勤事件ほど一本道ではない?というか、やることの順番がある程度自由な雰囲気があったので、私がグッドエンドに到達した手順でのお話になります。
なるべく余分なネタバレはしないように書いてあります。
(一夜の攻略に、五夜の内容を含まないようにする、など)。
地獄銭湯ネタバレあり(クリックで展開)
地獄銭湯ネタバレあり(クリックで展開)
第一夜
住み込みのアパートの前からスタート。
車の横にあるダンボールを部屋に運び込みましょう。ダンボールは3つ全部まとめて持っていけます。
部屋の前で大家が走ってきて、会話のあと部屋の鍵を受け取ります。
顔が暗い上にうつむきがちなので、顔が真っ黒い化け物が突然現れたのかとスゲービビった。
扉を開ける時は、鍵を手持ち状態にします。
マウスホイールで手持ちアイテムを順番に手元にピックアップ出来る他、TABキーで選んでも同じ状態にできます。
部屋に入ると、ダンボールを置く場所に矢印マーカーが表示されます。
ダンボールを手持ち状態にして、置いていくと荷運び完了。
部屋の中にはきったねえ布団以外何もありませんが、壁には穴があり、そこから何かが生えています。この何かは抜いておきましょう。
なんで抜いたほうが良いのかはいまいちわからんけど、多分グッドエンド条件の一つです。
壁に空いた穴から生えてる何かを遠慮なく抜く舞伊奈は何なの?
街を散策しながら銭湯へ向かいます。
どこに何があるかを把握しておくと良いでしょう。
この時神社に行くと神主からお祓いを受けることが出来ます。
ちゃんと確認したわけじゃないけど、多分グッドエンドの条件の一つ…だと思う。
ちなみにもう一度話しかけると、次は現金を支払うようにと言ってきます。
銭湯の男湯側に行くと大家兼店長がおり、その場で仕事を任されます。
番台では客の求めるアイテムを渡して、お金を受け取ります。お金は番台にある小銭入れに入れましょう。
番台に着くと、ラジオが流れ始めます。
男湯の方にカメラを向けると、テキストウィンドウが表示されており文字で読めます。声が(意図的に?)ぽしょぽしょと小さい声なので、文字で読んだほうが良いです。
このときVHSエフェクトを入れていると、文字がぼやけて死ぬほど読みづらいです。
これは攻略には絡みませんが、世界観を知る上でとても大事な情報になります。
途中、男湯でイベントが発生します。
特に詰まる要素はなく、男湯に乗り込んで会話を進めればOK。
なお、番台のそばの壁にはホワイトボードがかけられており、その日のタスクが記載してあります(結構近寄らないと読めません)。
夜勤事件における、指示書ノートと同じですね。
接客が終わると掃除。男湯の脱衣所ロッカーにあるモップを持って、風呂場の床にある黒ずみを掃除します。
マウスカーソルを乗せて、ドラッグでごしごし擦りましょう。
銭湯の玄関にチヨというババアがおり、不穏なことをつぶやいて立ち去ります。放っておきましょう。
男湯・女湯の掃除が終わると入浴。
女湯にあるカランのひとつの前に座れるようになっており、シャワーを浴びれます。
席についたあと、ちゃんと蛇口を回さないといけません。私はこのときもうビビりまくっていたので、しばらく自分で回さないとシャワーが始まらない(ゲームが進まない)ことに気付きませんでした。
第二夜
自宅で起床するところから。
下着が部屋に干してあります。洗濯物を干すベランダのない部屋には絶対住みたくないわ私。
穴からまた何かが生えているので、抜いておきます。
銭湯に向かうと、玄関先で献花している老人がいます。
特に話しかけられるわけではありませんが、もう少し先でも出番のある人です。覚えておきましょう。
接客中は、15分後にドリンクを持って来いとのたまう迷惑客が出てきます。
15分後のタイミングはゲーム側で教えてくれるので、気にせず仕事を続けましょう。
客の対応を終え掃除を始めようとすると、突然の停電が発生します。
外に出ると、銭湯から向かいの電気屋に大量のケーブルが伸びているのが見つかります。
すわ怪異現象かと思うものの、このイベント、実はただの盗電事件。
店にあがりこんで店員に話しかけると、は?私の勝手でしょと言い出すクレイジーババアとの対決になります。
迷惑行為には迷惑行為で立ち向かいましょう。店内にある火災報知器のボタンを押すとババアが駆けつけてくるので、その隙にカウンターにある電気ボックスの鍵を盗み出します。この主人公本当にタフな子。
店の裏側に回ると電気ボックスがあるため、そこの鍵を開けて、レバーを下げます。
レバーを下げたからなんだって気がするのですが、これで停電が解消されます。
いやケーブル抜いたりとかしなくて良いのか…?
改めて掃除に戻ります。
掃除ロッカーから雑巾を取り出し、壁の黒ずみを落とし終わると再び入浴。イベントが発生。
その後何の指示もないまま放り出されますが、何故か男湯でシャワーが流れたまま放置されている、というよくわからない現象が発生。お湯を止めると終わりです。
よくわからないイベントが発生し、男湯の入り口に立入禁止の看板が置かれるようになります。
第三夜
寝覚めとともに穴から何かを抜いておきます。
徐々に部屋にものが増えていくのは、ちょっとずつ荷ほどきをしているという演出なんでしょうか。
外に出ると、駄菓子屋の壁に迷い猫のチラシが貼られている他、銭湯の前に動物の死体が落ちています。
死体は近付くと虫の羽音が結構大きい音で聞こえてくるので注意。かなり不快です。
銭湯に入ると、いつも通りの業務開始。
男湯が立入禁止なので、今日は女湯側から番台に入ります。
客は、立入禁止のはずの男湯に不審者が現れたりします。
何だったんだろうコイツ…ユーモアの一環なのか、実はどこかで世界観に関わっているのか。
接客が終わると、重曹の買い出しとカランの錆取り仕事がホワイトボードで指示されています。
重曹は駄菓子屋に売っていますが、ここの導線が妙に入り乱れています。
駄菓子屋に入れるようになるのですが、店内のどこを探しても重曹は置いていません。
まず店主に話しかけて、「猫探しをするといいものをあげるよ」というセリフを聞きます。
私はここで、猫が銭湯の前で死んでいるアレなのかと思い、どうにかして店主に真実を伝える展開なのかと10分くらい苦戦していました。
実際のところ、店主の猫は普通に生きており、アパートの前にある公衆トイレの個室の方に隠れています。
これを捕まえて(アイテム欄に入る)連れて行くと、店主から何故か「日本人形」と「木箱の鍵」をもらいます。
この木箱の鍵で、駄菓子屋に右奥にある箱を開けるとそこに重曹が入っています。
店主お前にとって重曹って何なの?家宝なの?
駄菓子屋に入る前に目に入っていたと思いますが、前の道路には石焼き芋の屋台が来ています。
焼き芋を貰うにはさつまいもクイズに正解しなければなりません。
答えは「土の中」、「秋」、「はい」、「朝顔に似ている」、「石焼き!」でオールクリア。さつまいもを貰うことが出来ます。
画面の右下にさつまいもが常時表示される、という光景が面白すぎて、私はこの後しばらくさつまいもを持った状態でプレイしました。
このあと、銭湯の向かいにあるゴミ捨て場・右(左は鍵がかかっている)に日本人形を捨てます。
いかにもバッド展開っぽい要素だけど、これがどうやら必要らしい。
私は最初操作ミスで日本人形を捨ててしまい、あーこれはバッドかな…と思ったのですが、この「人形を捨てる」展開を踏まえた次の展開がこの先にあったため、どうやらグッドエンドに向けて必要なイベントの一つになっている模様。
重曹の入手、さつまいもの入手、日本人形を捨てるの3工程を済ませると、銭湯の掃除です。
赤いモヤみたいなものがついているカランを、重曹で掃除します。
画像ではさつまいもを持っていますが、重曹に持ち替えましょう。
業務を終えてお風呂に入ると、恒例のイベント発生。
部屋に風呂が無いとはいえ、よく連日妙な体験が続いた風呂場で呑気に風呂に入るよなコイツ…。
第三夜は、誰かが公園に入っていく映像で終わります。
第四夜
今朝も穴から何かを抜いておきます。
毎日抜いていると、今日は抜いたときに奇妙な声が聞こえてきますが、スルーします。主人公も無反応。お前のメンタルどうなってんの?
三夜の最後に見た光景にならって公園に行くと、二夜で銭湯の前に献花していた老人がベンチに座っています。
この人に話しかけておくのがフラグの一つみたいなので、話しかけておきましょう。
わざわざスルーするような相手でもないし、三夜の終わりで露骨に導線を引いてありますしね。
業務に入ると、親子連れがやってきます。
やがて、子供が1人飛び出して男湯に駆け込んでいき、しかも悲鳴を上げ始めます。
何故か母親は女湯におらず、何故か女湯の床に落ちていた救急箱を持って、男湯の少年を助けに行きます。
彼は脱衣所にある扇風機の前に立っており、足元には血が…。
子供は「女の人が僕の手を扇風機の中に押し込んだ」と主張。
母親からはガチギレされ(無理も無いけど)、助けてあげた側のはずなのに、主人公がやったみたいな釈然としない展開。
ポイントは、子供が「女の人」という言い方をしており「店員さん」とか「この人」とは言っていないこと。
母親はお姉さん=店員だと思い込んだようですが…まぁ、実際この銭湯大家と主人公以外いないはずだしね。
多分ですが、主人公と大家以外にも「女性」が「この銭湯に居る」という客観的な明示を意図したイベントかな?
加えて、何故か女湯のトイレに男が潜んでいるという謎イベント。
男湯の掃除用具ロッカー上にあるトイレットペーパーを届けてあげると終わります。これはマジで意図のわからないイベントだった。
チラズアートは意味の分からない不審者を客として出すの好きすぎる…。
この後は掃除として、床のつまりを解消させます。これまでと同じ要領で、赤いエフェクトの出ている排水溝をクリックして回りましょう。
仕事を終えると恒例のホラー入浴タイム。
今までとは趣の違うイベントが発生。多分負けイベで、攻略法は無いと思います。
「毛が多くて通れない!」で笑う。普通「毛が扉を塞いでいる!」とかじゃねえかな。
私はここで怯えにおびえて、逃げ場のない男湯のサウナ室に駆け込むという愚策を犯しました。
ホラー映画でどう考えても最適でない行動を取ってしまう死にモブそのものみたいな行動で、冷静になった後自分で笑っちゃった。
第五夜
舞伊奈が行方不明になったことで、妹の恵令奈が主役になります。
てっきりバッドエンドかと思っていたのですが、ここで主人公が代わって消えた姉を追う妹という燃える展開に。
アパートの姉の部屋の前に行くと、舞伊奈のとき同様に大家が駆けつけてきて、舞伊奈が旅行に行ったなどという嘘情報を聞かされます。
プレイヤーはこれが嘘だとわかっているけど、恵令奈はわからないのが邪悪で良いですね。
姉に代わって働くことにした恵令奈は、姉の隣の205号室に入居。
姉が毎日何かを引っこ抜いた穴はこちらにも空いていますが、何も生えていません。てっきり怪異の元が205号室に居るのかと思っていたんだけど。
銭湯で番台につくと、男性客がやってきます。
この男、何故か100円の代わりに5円だけ支払って去っていきます。銭湯で入浴料ごまかす奴初めて見たよ。
ここでの要点は、この5円は料金箱に入れなくても良いということ。
タスクにも「入浴料」の項目が表示されません。
このゲームで初めてアイテムとして手に入る現金です。現金を求められた場所が前にありましたね。
そのまま番台に座っていると、今度は旅行に行っている(実際は消息不明になっている)はずの舞伊奈が現れ、浴室に入っていきます。
慌てて追いかけると、中に居たのは別の女性客で、しかも風呂が冷たい!とクレーム。
実はホワイトボードに「神社で薪を貰ってくること」「タオルを洗っておくこと」という指示が書いてあるのです。これ番台に入る前に読んでおくべきだよね。
よって今の銭湯は薪がないため火を起こしていない…つまりお風呂のお湯をそもそも沸かしていないのですね。
ここから番台を出て自由行動。脱衣所へ戻ると、二夜目で献花・四夜目では公園にいた老人が来ており、今すぐここから逃げるようにとアドバイスをしてくれます。
姉が行方不明のままなので、恵令奈は聞き入れません。
薪をもらいに、まずは神社に向かいます。
番台で客から受け取った5円を賽銭箱に入れ、くじを引くと、くじの代わりに新聞の切れ端というアイテムが手に入ります。
合わせて神社の境内に置いてある薪を3つ全部持って、男湯の風呂場からボイラー室へ入ります。
ボイラー室には火を沸かす釜があるので、4つある釜に薪を1つずつ入れていきます。ボイラー室にも1つ薪があるので、合計4つを4の釜に入れていきます。
火が湧いたのでお風呂場に行くと、クレームを言っていた女性客は居なくなっています。
そのままサウナ室に行くと、さっき番台で見たはずの舞伊奈が再び現れ、しかも走り去っていきます。
この時、浴室の隅(入って左手側)に、舞伊奈の部屋である203号室の鍵が落ちていますので、拾っておきましょう。
何故かこの鍵の落ちている場所が、走って逃げた舞伊奈が通らないであろうルート上にあるんですよね…これ見落とすって。
鍵を使って姉の部屋に入ると、これまでの展開で手に入れておいた芋、捨てたはずの人形と、その隣に新聞の切れ端が置いてありますので、全て拾っておきましょう。
芋は冷蔵庫の中にしまってあります。ちゃんとしてる。
更に、部屋の奥には見覚えのない布団の山。
これをめくって畳を裏返すと、最後の新聞の切れ端と、日記帳が隠されています。
新聞の切れ端が3つ揃うと、これで文章が読めるようになります。
新聞は読まなくてもクリアは出来ますが、ストーリーの理解のために読んでおくことをおすすめします。
日記は今後の展開のヒントが書いてあります。ここで「犬窪桜子」という名前が登場します。
日記には「ハイノナカニアルハズ」という露骨なヒント。
銭湯を舞台にしたゲームで灰の中、といえばもちろんボイラー室です。
この日記を読んでからボイラー室へ行くと、釜の前で火ばさみを拾うことができます。
この火ばさみで釜の中をさぐると、一番右の釜から「ボイラー室の鍵」を入手。
この鍵は、イエローテープで封がされた扉を開くことが出来るようになります。
出た先は銭湯の裏側。地下室への扉がありますのでここに入ります。姉も大概の行動力だったけど、妹も妹だな…。
中は狭い洞窟になっており、しゃがんで進む場所があります。
かなり暗いため、画面の明るさを上げておくといいかもしれません。明るさがデフォルトだと見つけられないオブジェクトがあります。
奥に進むと、多分神社の地下らしき場所。
落ちている手記二つと、「産女召喚について」という怪しすぎるノートを閲覧できます。
ここで、この銭湯で起きていたのがどういう出来事なのかが判明します。
また、その横にボルトカッターが落ちているので、これも拾っておきます。
反対側の壁のあたりを探すと、この地下に繋がれた正体不明の人物が見つかります。
先程見た神主の手記を見ると、この人の正体がある程度察せられます。
先程拾ったボルトカッターで、この人を拘束している鎖を切ってあげましょう。
地下で行っておく必要があるのは、以上。
特にボルトカッターでこの人を助けておくのは、グッドエンドの必須条件の一つ。
画面の明るさデフォルトだと、画面が暗すぎてこの人を見つけられないんですよね…。
最初人がいたことにすら気付く事ができず、バッドエンドになりました…。
さて、地下で色々なことを済ませた後も、まだまだやるべきことは残っています。
ゴミ捨て場に行くと屋根の上にカラスがいるので、こいつに芋をあげると、咥えていたものを落として去っていきます。
彼が咥えていたのは、銭湯の玄関ロッカーの鍵。入って左手側にある鍵の刺さっていない場所を開けると、中に入っているのはゴミ捨て場の鍵。なんで?ここはラクーンシティか?
ゴミ捨て場の左側をこの鍵で開けると、中にある排水ホースを拾うことができます。
ここで忘れていたもう一つの業務、タオルの洗濯を思い出しましょう。
女湯の脱衣所にある「洗ってないタオル」を回収、男湯からボイラー室に行き、洗濯機を回しましょう。
排水ホースを繋いで、フタを開けて中に洗濯物を投入。しばらくするとフタが開いて、タオルを回収します。
回収したタオルは、女湯の入り口そばにある棚に置けば業務完了です。
業務を終えて入浴すると、最後のホラーイベントが始まります。
何故か壁に浮かぶタイマー、赤くなる画面。
どうやら男湯と女湯でレイアウトを鏡写しにするミニゲームのようです(4つある実績の対象の一つ)。
女湯の脱衣所にあるアイテムを、男湯と鏡写しに置くようなのですが、私はこのルールを察するのに時間がかかり失敗。
うわー結構めんどくさいパズルがあるんだなあスクショ撮って確認するかー、と思っていたらなんとそのままゲームが進行。
どうやらクリア出来なくても特に詰まらないようです。
その後急に元の女湯に戻り、追跡者イベントが発生。
お風呂に使っている女の霊(これが産女?)から全力で逃げ、アパートに向かいます。
コレまで記載してきたグッドエンド条件(多分)を満たした状態でアパートの205号室に逃げ込むと、グッドエンドでクリアです。
ネタバレ込み感想
というわけで、地獄銭湯の攻略チャートでした。
夜勤事件の頃と比べて、導線が整頓されており「次何をしたら良いかわからない」という状況はかなり少なくなっていると思います。
話の中で明示されない「次の展開」はゲーム画面にプレイヤーへの指示として表示されるようになりましたし、グッド条件を把握できるかはともかく、プレイで詰まるシーンはほぼなくなったんじゃないでしょうか。
私が時間かかったのは重曹を手に入れる過程と、逃げるのがヘタ過ぎてクリア前に5回くらい産女に捕まったことくらいでしょうか。
ストーリー構造もかなりわかりやすく、神主が産女を召喚するために、物件を持っている大家を使って銭湯に住み込みバイトを呼び寄せては殺していた、という邪悪な構造。
舞伊奈のとき(銭湯の中の限定的な場所でしか襲われなかった)と、恵令奈のとき(アパートの前まで追ってくる)で脅威度が違うのは、舞伊奈が生贄にされたことで、産女の召喚が更に進んだ状態になった、ということかなあ。
部屋に生えてきた髪の毛と日本人形の正体はちょっとわからなかったけど。
髪の毛はもしかして、五夜目で毛の先が犬窪桜子の日記の方へ伸びているので、犬窪桜子の怨念がこれを見てくれ、無念を晴らしてくれって毛を伸ばしてたのかなあ。
女性二人を殺してしまった大家・神主については体が燃えて死ぬという、中々グロテスクで苦しい死に方をしたので、あまりモヤモヤが残らなかったのもいいですね。
大家は神主にやらされてたみたいな雰囲気があったけど、舞伊奈の行方不明で恵令奈を積極的に騙したりと、アイツも大概ですね。
小さな救いは、犬窪桜子の死を悼んでいる人が1人だけいたこと。
献花も、見つめていた写真も犬窪桜子のものでしょう。
新聞の切り抜きやラジオで言っていた「最後に話していた女性」はあの人だったんでしょう。犬窪桜子の日記にこの女性のことが全く触れられていなかったのが悲しいけど…。
また、ストーリーの終了後のモノローグでは、あの村にはとっくに人なんて住んでいない、という話が警察官から明かされます。
これを踏まえると、今回の舞台となった一帯は実は最初から異界のような場所になっており、登場人物もあらかた幽霊または怪異の類だったのかなあ、と思っています。
古い町並みは、そもそも犬窪桜子の事件が起きた頃で時間が止まっており、そこに時々現実へ世界をつなげて生贄の女性を待っていた…とか。
一夜目に出てきたサルはうっかり紛れ込んでしまった現実のサルで、邪魔だから神主か大家が殺してしまったのかなあ、とか。
「あなたはお供え物にぴったり」と言っていたババアが居たように、多分この一帯全てが黒幕のようなものかもしれません。
三夜目にやってきた二人組の女性が「あれが新しい人か」「私は気に入らない」みたいな会話をしているけど、あれは産女への供え物として舞衣奈を見定めていたのかなあ。
また、一夜目で突然流れてくるラジオで、「29歳の女性が先週から行方不明」と言っているんですよね。
一方で古く劣化した新聞、殺された犬窪桜子から産まれた子供がそれなりの年齢になっていることなどから、「犬窪桜子の行方不明」と「舞伊奈が村にやってきた時期」の間には数十年単位での時間経過が存在しているはず。
という推測を前提にすると、古い町並みは「本当に古い町だから」で、異界にそうと知らず呼び寄せられた舞伊奈たちが産女召喚の儀式に巻き込まれ、その過程で犬窪桜子の息子を助けた結果、恵令奈だけ命からがら逃げ出す事ができた、という感じでしょうか。
果たして犬窪桜子の息子が一体何をしたのか、という疑問はありますが、ゲーム開始時に神主が鞭打ってる相手が多分犬窪桜子の息子なので、彼には何か特殊な能力があったということでしょうか。
もしかしてあの異界を維持していたのが、彼の能力の一部だったのかもしれませんね。
そう考えると、三夜目にかかってきた電話の「8…1…2(舞衣奈が襲われる日付が8/12)」は、犬窪桜子の息子からの忠告かなあ。かなりファジーな解釈をしてるけど。
神主達が生贄のつもりで招いた舞衣奈と恵令奈が行動力ゴリラだったために、彼の拘束を解いてしまい、彼が大家と神主を殺害、異界を閉じて恵令奈を現実世界へ返した…とか。
いやあ楽しいな考察!夜勤事件のときはこの手の答え合わせ的考察が全く出来なかったからな!
ゲーム自体も、悪い意味で詰まるシーンは殆どなく、ミニゲームもクリアしなくても良いという若干ガバな仕様。
導線は比較的丁寧に整頓され、物語もストーリーを追うにつれて意味がわかっていく構成、とロープライスのホラゲーとしてはかなり完成度の高い一作になっていたと思います。
一方でリプレイ性の高いゲームではないため、一度クリアしたら二度目をやるかというと微妙。
美しいロケーションとか、物悲しいドラマがある作品ではない上、ホラー演出はタイミングを理解してしまえば怖さの薄れるジャンプスケア系。
一回プレイして終わりのホラゲーに900円は妥当かどうか。
私は記事を書きながら考察をしてめちゃ楽しかったので満足しましたが、プレイして終わりだと、ちょっと物足りなさの残るゲームかもしれません。
私は夜勤事件で感じた不満を、全て解消されていたのが気持ちよくて評価を高くしているところもあると思います。
ホラゲー自体が久しぶりで、新鮮味があったのもよかったなー。