世界樹の迷宮III 星海の来訪者リマスター
世界樹の迷宮とは、ニンテンドーDSで発売されたダンジョン探索RPG。
初代1の発売日は2007年なんですね…あの頃から16年も経ったのか…。
当時すでにレトロジャンル扱いされていた「ダンジョンRPG」を現代に復活させ、日向悠二のキャッチーな絵と古代祐三のBGMでヒットを起こした名作です。
その後2・3・4・新1・新2・5…と続編が出続け、シリーズ総決算的タイトルである「世界樹の迷宮X」が2018年に出て以降、シリーズ展開が止まっていましたが、2023年にPCやSwitchでリマスター1・2・3が発売されました。
私は新1・2を3DSで購入してあるので、新が出なかった3だけリマスター版を購入しました。
当時アンドロを解禁した辺りまでやって積んでしまっているので、久しぶりの3を楽しんでいます。まだ1層だけど。
DS版との変更点
当時が前すぎて細かいことは覚えてねえ!
イラストが追加された
各クラスにつき1枚イラストが追加されています。
1枚なので男女どちらか。プリは中性的な子で良かったんじゃと思うけど、露骨に胸がでかい。
新イラストも含めアナザーカラーあり。
選択肢一番右で更に右へ行くと選べます。
イラストをクラスに関わらず設定できるようになった
プリンス・プリンセスにビーストキングのイラストを設定したりできます。
特にプリはどんなビジュアルでも「身元を伏せた元王族」みたいな設定遊びが出来るのでとても楽しい。
うちのプリンセスはファーマー新イラストのおばあちゃんにしました。王族の血を引いているけど、后妃との間に生まれたわけではない庶子なので、血筋は王族だけど身分はただの貴族、本家筋の皇女の教育係になった…という設定。
なお隠しクラス2つは開放するまで選択できません。
マップは画面右側になった
世界樹の移植となったら一番気になるのはここでしょう。
画面がワイドになった分、画面右側にマップ表示が出来るようになりました。
マップの入力は一応キーパッドでも出来るけど、Steam版ならマウスカーソル使ったほうが良いと思う。
キーパッドでメインを操作しながら、マップだけマウスで…というのが簡単にできるのでおすすめ。
更にオートマッピングでは壁まで自動で記載してくれます。
マウスで書けるとは言えペンじゃないのがめんどくせえって人はオートでいいかも。
戦闘・移動の高速化
Bの押しっぱなしで移動・戦闘が高速化するようになりました。
特に稼ぎや採取系の作業でとてもラクになります。
樹海磁軸に到達するまでのコツコツ歩くしかない頃に特にラク。
なおバトルの高速化は4段階で設定出来るので、早すぎてテキスト読めないわってこともないです。
難易度が三段階に変更
「EXPERT」「BASIC」「PICNIC」の三種類が実装。
これ最初にやったの世界樹5だっけ?
難易度はダンジョン・海でなければコンフィグからいつでも変更できます。
EXPERTがDS版の強さで、ある程度楽になったBASICと、もはや冗談レベルでお気楽な探索ができるPICNICが追加されています。
EXPERTで世界樹らしい世界樹を楽しんでもいいと思うけど、私は今BASICで無難な難易度の世界樹を遊んでいます。
サクサク遊びつつ、ヤマネコやビッグビルに時々殺されています。
ちなみにPICNICは与ダメが5倍にアップ、被ダメが1割に軽減ともうどうやったら全滅するんだレベルの難易度。
マジでゲーム初心者とか、かつて遊んだ世界樹を改めて探検だけしたいって人向けですね。
あとPICNICでは経験値が1.5倍になるので、単調になりがちなレベル上げの時間だけPICNICにして手っ取り早く済ませて、レベルが上がったら難易度を戻して探索再開…という遊び方も可能。
5以降のDLCにあった稼ぎ用クエストの代わりみたいな。
プレイヤーの裁量でどの程度ラクをするかを決められるようになっています。
スキル画面がツリー形式に変化
4以降だっけこれ。ツリー形式ですっきり見やすくなりました。
いや、ツリー形式って前からじゃなかったっけ…?と思ってDS版3起動したら、3まではリスト形式だったんですね…そういえばそうだった…。
というかDS版3、レベル45くらいまでやってたんですね。割と終盤までやってんだからクリアしとけよ…。
スキルが機能してなかった系のバグは修正されてるそうなので、1のパラディンが使う「挑発」がちゃんと有用なスキルになったりしたらしい。
今のパーティ
まだリマスター版を始めて4時間時点での、今のパーティの体感によるクラスとおすすめスキル紹介です。
逆に仕様あらかた忘れたからこそ、DS版3を再開しようにもスキルの良し悪し覚えてねえなこれ。
プリンセス
王族に相応しい、仲間を鼓舞するスキルを持ったサポート軸のクラス。
探索を安定させるスキルが半分、バフや回復を絡めたスキルが半分という感じで、居なくても困らないが居ると助かるスキマ産業型。
通常攻撃で戦う事もできるが火力はそこまで出ず、回復は出来るが回復量は控えめ。
アタッカー・ヒーラーをきちんと編成した上で、彼らの負担を減らすのがお仕事になる。
プリの回復系スキルは、序盤は特に倍率が低いため有用性が低く見えてしまう。
若干の大器晩成型だが、ベール・凱歌コンボは完成するとすごい頼もしいぞ。
ロイヤルベール
プリ序盤の頼もしスキル。
ターン終了時にHPが満タンだと、パーティ全体のHPを回復してくれる。
ただし敵を倒しきった場合HPは回復しないので、1ターンキルしながらザコ相手にHPを稼ぐことは出来ない。
回復量はLv1で4~Lv10で46。
さすがにレベル1は誤差だが、条件さえ満たせば毎ターン回復するので、モンクのTPやメディカをかなり温存できる。
うちはプリ二人なので、両者HP満タンなら1層から毎ターン30くらいの回復が可能。
片方が被弾しても、もう片方のロイヤルベールで回復して再度条件を満たす…という保険もかけられる。
パーティがダメージを負ったとき、仲間の回復をあえてせずプリだけ回復することで体制を立て直すことも可能。
ただし敵を倒してしまうと回復できないので、1体だけ残してプリ以外全員防御、みたいなせせこましいターン稼ぎは必要になる。
フォートレスの挑発やディバイドガードで守ることで、安定して条件を満たすことが出来る。
プリを守るフォートレスっていいよね…。
王者の凱歌
プリが生存していることを条件に、戦闘終了時にパーティ全体のHPが回復するスキル。
ロイヤルベールと合わせて、パーティの継続探索能力を高めてくれる。
メディカやモンクのTPを節約したいならこれもおすすめ。
プリが被弾してもささやかなダメージであれば、これでロイヤルベールの条件を満たすことができる。
攻撃の号令/防御の号令
物理攻撃・物理防御のバフを1列にかけるスキル。
どちらもLv1で20%、Lv10で45%の倍率になる。
1レベルあたりの性能アップが大したことない(割に消費TPは増えていく)ので、SPに余裕が出来るまでは1止めでもいい。
ただし号令Lv3~5を条件にするスキルもあるので、必要に応じて上げていくことになる。
リインフォース
自分のかけるバフにHP回復効果を追加するパッシブスキル。
やはり回復量は低く、Lv1で6~Lv10で42。
プリのバフは基本列対象なので、ささやかなラインヒール代わりとして機能する。
あくまでささやかな回復量なので、モンクの代わりにしようとするならプリ3枚体制とかになるんじゃないかな。
王家の血統/王たる証
前者は「自分にバフがかかったとき」に、後者は「自分のバフが切れたとき」にTPを回復する。
プリはバフ係と前述したとおり、頻繁に号令を飛ばすことになるので、プリ自身の継続戦闘能力を上げるこれらも結構大事。
ただしいずれも自分が対象にバフを使われないと効果がないので、例えばメインアタッカーに号令をかけるなら自分も前列にいる必要がある。
戦いを前列に任せて自分が後列にいる場合、ほとんど機能しなくなってしまう。
ファランクス
いわゆる2までのパラディン枠。
盾装備による列や属性に対するガードの他、槍を装備して攻撃スキルも使うことが出来る。
槍は後列からでも減衰なしでダメージを与えることが出来る。
挑発で前衛への攻撃を後列に引っ張り込んだり、倍率は落ちるが後列から前列へのラインガードも可能なので、後列ファラはなかなか強い選択肢。
うちはリマスター版では前列ファラにしているが、DS版では後列ファラにしていたみたい。
ガーディアン
あらゆる物理ダメージを無条件で軽減するインチキスキル。
物理ダメージが飛んでこなくなる時期なんてものはないので、事実上ゲーム中いつでも十分な仕事をする。
ガードヒール
防御を選んだときHPを回復するスキル。
ボス戦となると、ファラは挑発でタゲだけ寄せて防御してる時間が結構あるので、発動機会は多い。
挑発でタゲを寄せればプリのHPが守れるので、合わせて編成するならロイヤルベールと加算になると思って良い。
パリィ/マテリアルパリィ
最大で18%の倍率でダメージを無効化する。
ガーディアンでそもそもの被弾ダメージを下げ、更に5回に1回くらいの割合でダメージ自体を0にしてくれる。
これもガードヒールと同じく、挑発時に特に機能する。
ディバイドガード
仲間一人を選び、被弾を全て肩代わりする。
説明文に書いてないけど、ガードなので防御アップ効果もある。
特に回復役はボス戦では守らないといけない最優先対象なので、これを覚えておくとヒーラーがピンチのときにかばうことができる。
これでかばえばプリのHPが守れるので以下略。
モンク
どうみても近接アタッカーみたいなクラスなのに本業ヒーラーという変わり種。
メディックの枠が3でモンクになると予想できた奴がいただろうか。
素手・鈍器を選んでアタッカーもやれるので、パーティが万全のときは殴り役になって、ダメージが嵩んできたら回復に移ろう。
素手だと素早さが高くなり、鈍器だと補正が入って行動順が遅くなる。
そのため先手で回復するか、相手の行動終了後に回復するかを装備によって選ぶことが可能。
アイテム多めに持っておけばヒーラー抜いてもやれそうじゃん?は世界樹シリーズ全作に通じる命題。
そういう意味じゃ、プリがいる3は割とやれる方な気がする。
錬気の法
ヒーリング系スキルの倍率を上げるスキル。
Lv1でも20%アップするので、とりあえず1取っておくといい。
1レベル上げるごとに5%ずつ増えていくので、回復量が物足りなくなったら上げるくらいで良い。
拳マスタリー
素手モンクをやるなら必須のスキル。
これが無いときの素手はダメージ倍率がわずか50%だが、Lv1にすると102%(武器がなくても戦えるダメージ倍率)になる。
ヒーリング
TECと練気の法を参照して回復量が上がる。
モンクを起用して専業アタッカーにすることも無いと思うので、装備とかでTECを上げておきたい。
リフレッシュ/バインドリカバリ
シンプルなデバフ解除スキル。前者はデバフを、後者は封じを解除する。
レベルを上げていくことで、Lv4から列対象に、Lv7からパーティ全体対象になる。
その分消費TPも増えていくが、有用性は比べ物にならない。
気功拳
麻痺デバフ付きの攻撃スキル。
正直モンクに回復以外でTPを使ってほしくないんだけど、素手モンクなら1だけ取っておくと手が空いた時に仕事ができるようになる。
シノビ
ジャパニーズニンジャ。出来ることが多すぎて、プレイヤーがきちんと方針を定めないとふわふわした運用になる。
習得する価値の高いスキルが多く、その分出来ることも多く、その分SPの割り振りに頭を悩まされる。
いっそシノビを二人起用してやりたいことを分割するのもアリだと思っている。
それくらい強いし有用性が高い。
煙りの末
後列からの攻撃ダメージ減衰がなくなる上に、無条件で全スキルの消費TPが減るというチートスキル。
あらゆるスキルの中でこれが一番有用性が高い。
固有スキルなのでサブクラスでは覚えられないが、叶うなら全クラスに欲しいくらい強い。
SPもバンバン振って良い。
潜伏
基礎回避率をアップさせるスキル。
Lv1で10%~Lv10で35%。
前提スキルもない上に、回避なので物理も魔法も関係ない。
ファラのパリィの完全上位互換スキルなんじゃないのこれ。
忍法 含針
序盤から覚えられる3体・突属性・確率で睡眠付きともりもりなスキル。
睡眠の確率は低レベル時はかなり低いし、3体対象になる分ダメージ倍率もかなり下がる。
レベルを上げたときの成長率が高いので、大器晩成型のスキルと言える。
3体攻撃であって3回攻撃ではないので、単体のボス相手に連続攻撃…とはならない。
忍法 陽炎
パーティの空いた枠に囮を召喚するスキル。
囮のHPはLv1のとき1~Lv5で80。1、2発受けたら消える存在なので、パーティの生命線を任せるようなスキルではない。
ファラの挑発も確定タゲ寄せではないので、これと併用することでヒーラーをより確実に守ることができる。
忍法 分身
囮とは異なり、操作可能な自分の分身を出すスキル。
消費TPの他、囮とは自分のHP・TPをはんぶんこするので、使用ターンにはかなりHPの貧弱なシノビが2体場に残ることになる。
挑発なりで守ってあげよう。
上でシノビ二人体制アリじゃね?と書いたが自前で二人体制を作れるのがシノビのイカれたところである。
もちろんSP配分を切り分けはできないんだけど。
ファーマー
ダメージを稼ぐこともHPを回復することも出来ないが、高いLUC値を根拠にしたデバフ付与や、戦闘以外で活躍する採取系スキルなどを供えた純サポーター型クラス。
弱い代わりにお金稼ぎが得意で、採取系スキルを覚えたファーマー5人で向かう採取の旅はお財布事情を劇的に改善してくれる。
弱いんじゃ採取ポイントまで行けないでしょ、と思いがちだが、エンカウント率を0にするスキルや、アリアドネの糸と同じ効果の帰還スキルまで供えている。
敵のドロップ率増加スキルもあるので、レアドロップを狙う場面やクエストで敵ドロップアイテムを集めるときも出番がある。
探索パーティにスタメンで入れるメリットはあまりないが、2,3人育てておくとゲームの展開がスムーズになる。
大自然の恵み
パーティ全体の取得経験値がアップするスキル。
Lv1で10%~最大30%。5人のファーマーがいればMAX150%となる。
ファーマー5人連れて誰を鍛えるんだって話でもあるので、育てたい二人くらい+ファーマー3人で行くくらいがちょうど良さそう。
なのだが、リマスターでは一時的にPICNICにすることで簡単に経験値倍率が1.5倍になるので、用途に応じた難易度変更が嫌でないなら取らなくても問題ない。
もちろんPICNIC+大自然の恵みで更に高倍率を狙ってもいい。
解体マスター
敵ドロップの発生確率が上がる。
忘れがちだが、敵を倒してもドロップが0だとenは全く稼げない。
これも収入を増やす一端でありつつ、レアドロップ自体の確率も増えるため装備品の開放やクエストのクリアも楽になるスキル。
収穫マスター
採取・伐採・採掘の全ての採集回数が増える超便利スキル。
ファマの基本と言えるスキルなので、序盤レベル1だろうとこれだけ上げたファーマーを連れて採集に向かうのはボウケンシャーの基本。
帰宅マスター
消費TPは多いが、即時帰宅できる破格のスキル。アリアドネの糸が不要になってしまう。
採集を全て終わらせたら即帰宅して一晩寝てもう一回、をやるときとてもスムーズになるぞ。
糸代の節約という意味でも、1回あたり100enを節約できた実感でニヤニヤできるお得なスキル。
ちょっと偏ったパーティにしたらアタッカー不在でとても困っているので、皆さんはちゃんと編成してくださいね。
今回のリマスターはPICNICの稼ぎを使ってサクサクレベル上げていくつもりなので、ちゃんとストーリー最後まで遊びたいな。