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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 BD7巻



なんだかんだ、毎巻こうやってレビューしてると長く感じるものですが、
俺ガイルBD感想も今日で最終回です。
最終回だけあって、表紙は雪ノ下とガハマさんのダブルヒロイン。
わだかまりも解消されて無事イチャついています。


背表紙には八幡が。ついぞ表紙にはならなかった…。


中身はいつもどおり。
今回はサントラの第二弾も封入されています。


ブックレット漫画は再び妄言録から。
原作7巻収録のぼーなすとらっくから、最後のライブシーンが収録されています。
ブックレットでは出番の無かったさいちゃんや材木座も登場です。


恒例の各話レビューはゲーム初回特典BDのエピソードまで。
これ発売時にVita持ってなかったので買わなかったんだよなあ…。


紙ブログでは、珍しくきちんと作品語りしているところが読めます。
あんまり自著について語ってくれないので、これは面白かった。


そして最終巻のみの特典であるクリアカード。
ぽんかん神の描かれた各巻限定版パッケージイラストを使用したカードです。
勿体無くて開封してませんが、開封したって眺めるだけのものですしね。

#12「それでも彼と彼女と彼女の青春はまちがい続ける。」


ついに本編最終話となった俺ガイル。
前回ガハマさんのターンだったので、今回は雪ノ下。
文化祭を二人で巡っています。

アニメだとカットされちゃったけど、原作だと二人一緒にいくつかアトラクションを回る話があります。
前よりちょっと仲良くなった?感じの二人は必見。


そして11話でトイレに閉じこもっていた相模。
ついに失踪します。
しかも企画の投票結果を持ち逃げということで見捨てることもできず。

投票結果なんて捏造しちゃえばいいじゃんと言う八幡がさすがすぎる…。

状況を知り、葉山も協力を申し出ます。
こういうやってちゃんと機能する葉山を見るととても安心する。
やっぱ主人公格だよね葉山。


雪ノ下の大切な成長エピソード。
自分を餌に姉をコントロールし、ガハマさんを頼り、八幡を頼ります。


二人に託されて相模を探しに出る八幡は、これもまた主人公らしい。


相模を見つける過程は、原作ではもうちょっと詳細。
ここで川なんとかさんがすごいデレるきっかけになるワンシーンがあったのですが、
アニメでカットされちゃって2期大丈夫かな…。

逃げに関しては自分の方が遥かに格上だと語る八幡。
相模の今の有り様は、八幡にとってはかつての自分と重なる部分もあるのでしょうか。


ここで大事なのは「相模は誰かに見つけて欲しかった」というところ。
単に無能な打ちひしがれているのではなく、ここまで惨めな状況になってなおドラマの主人公でありたがっている。
葉山が来て表情を緩めるも、そのドラマに傾倒し始めてしまう。
なだめる言葉を並べながらも時計をチラ見するあたりに、葉山も「いい加減にしろよこのクソ女が」と思ってそうな気配を感じて良いよね。


そしてここ!ここ!壁ドン!!!
八幡が罵詈雑言を並べて、自分を敵にすることでさっさと場を収束させることを図ります。共通の敵が居れば場がまとまる、というのは11話でもやってましたね。

葉山は聡いので、当然八幡の暴言の真意を見抜いています。
相模を罵倒することが目的ではなく、相模を葉山に連れて行かせるために自分が悪役を演じていること。
自分を貶さないと場を収められない八幡に憤りをぶつけます。

尺の都合上仕方ないけど、ここも原作ではもうちょい駆け引きやモノローグが多いので、アニメが楽しかった人はぜひ読んでみてください。
八幡がどんな想いであの暴言を吐いたのか、海老名さんでなくても鼻血モノです。


八幡がミッションを成し遂げるまで時間を繋いでくれていた二人。
ドラマCDとは違う歌でしたが、どちらも良いです。かわいいです。


後ろで一人聞いている八幡がすごいシブい。
この後映画でもライブでも一番後ろがいいんだ、というシーンが原作でありましたが、
果たしてそれだけの理由か。


平塚先生が珍しくきちんと先生しているシーン。
八幡が原作挿絵を意識したビジュアルにちょっとだけアレンジされてますね。

「君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることに気付くべきだ」
というお説教は、今後原作3冊をかけて八幡が少しずつ向き合っていく大事なセリフ。


そして12話のハイライト。八幡と雪ノ下が「問いなおす」シーン。
「その弱さを肯定してしまうところ、嫌いではないけれど
これが!このセリフがね!BD1巻のときもう書いちゃったけど!


1話の「貴方のことなんて知らなかったもの」と語るときは「嫌いだわ」と言っていた雪ノ下。
「貴方のことを知っている」今では、嫌いではないという!
アニメ1クール、原作6冊分を経てやっとヒロインと知り合うことができたシーンでした。
お互いめんどくせっ!


微妙な空気のところにガハマさんが駆けつけて、やっといつもの奉仕部に。


今まで八幡は雪ノ下とは向き合わないような角度で座っていたのですが(OPなど)、
今回は雪ノ下と向き合うように座っているんですね。
コメンタリーで言われるまで気付かなかった…。

ということで本編メインストーリー最終話でした。
ここで綺麗に終わらせるために、結構端折ったところもあるので
アニメが楽しかった人は原作もぜひ。
まだ見ぬ八幡やさいちゃんや材木座が見られます。

番外編「だから、彼らの祭りは終わらない。」

こちらは番外編。
TBSは枠の都合で1クールの最後が放映されないことがあったりするので、最終話の枠に番外編を挟んで、最終話自体は12話目でやると聞いたことがある(HOLICとか)。

最終回としてはやっぱり12話がいいんだけど、
素直にコメディコメディした話で幕を閉じるのも良いよね。


文化祭実行委員会で知り合った城巡先輩。
八幡を男として意識してないからでしょうが、距離が近いです。
押されてる八幡を見てムッとする二人がめちゃ可愛い。君らもうオチてるよね?


まさかの組み合わせ。
確かに変なことを考えさせれば随一の二人ではある…。
アニメ本編でも活躍するシーンなかったし、今回はこの二人のための話やね。


どこかで見たことあるようなドレスアーマーでの騎馬戦。
プロデュースド・バイ・川なんとかさんなんだけど今回も川なんとかさんの出番はほぼカットされていた…。
でもアニメ用の脚本をラノベに落とし込んだのなら、「原作化」に際して出番が増えたと見るべき?
ちなみにこの模様は6.75巻に掲載されています。もう買えないけど。


雪ノ下さん負けず嫌いすぎませんかね…。


そして男子は棒倒し。ここに勝った方が体育祭も勝利という天下分け目の戦いです。
八幡は救護班である自分の役職を利用し、頭に包帯を巻いて白組に仮装します。
本当やり方がセコい…。
何かしてくるであろうと読んでいた葉山も、当然八幡を取り囲みます。
この互いに互いをナメてはかかれないぞと評価してるのが良いよねこの二人。


しかし今回の主役は材木座。
八幡自身を囮にして、突貫、大勝利を収め…


反則負けとなりました。
二人が棒倒しの最中ずっと八幡を見ていたことがバレてアニメ俺ガイルは無事完結。

千葉村の最後以降、ちょっとシリアスな空気がどことなく漂ったままだったので
こういう気が抜けるエピソードで最後を飾ってくれるのはありがたいですね。
葉山の「俺が君をマークしないわけないだろ?」にはとても萌えさせられましたね…。

オーディオコメンタリー

今回は最後ということで、奉仕部の3人に加えて原作者の渡航先生が参戦。
さすがの原作者ということで、作劇の裏話を見せてくれました。

例えばこの作品の設計思想として、一般的なラブコメ作品へのカウンターであるという話。
主人公が無闇にモテない、だとか、妹キャラが攻略対象ではない、とか。
雪ノ下姉妹の生々しさもその一環ですね。

あとさいちゃんが出るとやっぱり皆大盛り上がりでした。
誰も彼もさいちゃん好きすぎる…。

上でも扱った、八幡と雪ノ下が向い合って話すシーンでは
キャスト全員キャーキャー言っててもう大興奮でした。
やっぱこのシーンは見ちゃうよね…。

サウンドトラック

祭りトラックスという副題がついており、その通り文化祭と体育祭用の追加楽曲がメインです。
12話のライブで歌われた歌もテレビサイズですが収録されています。

そういやキャラソンアルバムも出てるんだったなあ…まだ買ってないわ…。

映像特典・やはり俺の千葉観光はまちがっている 2


映像特典も最終回。
千葉…というかマザー牧場観光の後編で、相変わらず男女別で気楽な旅模様です。
この企画このままシリーズ化してくれないかな…。
ラノベ作家と声優の千葉旅行ってわけわからんけど。


女性チームは各所で楽しそうに動物と触れ合っています。
いいなー一回くらい乳搾りやってみたい


男子チームは、ランチタイムになってやっとアトラクションぽいことに。
何この男子ごはん。毎週日曜に見たいんですけど。
というかこの人達仲良すぎる…。


一方の女子チームはランチのあと、生乳を使ったチーズづくりまで。
収録のタイミングだけで命運が別れすぎる…。


ということで合計1時間ちょいに及ぶ映像特典も終わり。
正直あんま期待していない映像特典だったのですが、今まで見た特典系の中でもとびきり面白かったです。
これは企画が面白かったというより、出演者と企画の相性が良かったんでしょう。
特に江口さんと渡航先生のだらだら感は本当に面白かった…。
前も書いたけど水曜どうでしょう的というか。
この低予算感も合わせてU局系深夜っぽさを加速させていました。

ということで全7巻に及ぶ俺ガイルBDも完結です。
本編の感想も合わせてやってたので、結構なテキスト量になってしまいましたが。
書くのは大変だったけど、その分原作やアニメを読み込むので、新しい気付きもあったり。

発売からだいぶ遅れてしまいましたが、無事完了ということで。

おまけ

いくつかですが、ソフト化に際して作画の修正を見つけられました。
元々あまり予算が無かったのか、作画に関しては平均点より落ちるところの多いこのアニメでしたが、
いくつかは修正を入れられたようです。

※画像は3秒ごとに切り替わります(修正前→修正後)


ピックアップはいくつか目立った13話から。
ガハマさんのリボン忘れ、他表情などを修正されています。


ドレスアーマー装着。こちらもリボンが作画修正。
ほか目線や鎧のバランスなど。


これはわかりやすい。葉山が幼くなってたのが、相応の年齢っぽく見えるようになってますね。
ついでに背景のモブも修正されています。

多分探せばもっとあるのでしょうけど、
そのために本編全話見直すのはちょっともったいないので、この辺で。

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