今週のジャンプ感想 2017年12号
6連続新連載もようやく半ばに来ました。
毎週新しいのが入ってくるのは新鮮ではあるけど、新しい漫画って読むのちょっと疲れるよね。
ポロの留学記
いきなり作品そのものに対しての感想じゃなくて恐縮だけど、いくらなんでも青春兵器と要素カブりすぎてない?
超パワーを持った人外が日本の学校に憧れて単身転校、って何もここまで被せんでも。
いやこれは編集者の怠慢な気もするし、作品のジャンルまで同じではないけど。
そもそも今のジャンプには斉木も左門くんもあるので、超パワー主人公の学園モノってこれで4つ目なんですよね。
この激戦区でデビュー作家がどこまで個性を発揮できるかは見ものだと思います。
かつてのラブコメ蠱毒やバスケ漫画蠱毒みたいに、逆に他のタイトル食って伸びることもあるしね。
作品自体はこう、言っちゃ悪いけど他の漫画で見た感じが多く…。
「人外側の敵」が「初めての友達」に危害を加えて「主人公が助けて」「正体がバレる」パターン。
箇条書きマジックと言えばそれまでだけど。
一話ははっきり言って惹かれるものがなかったので、ここから独自色がどう出て来るか次第ですね。
絵は綺麗で見やすかったし、話やキャラが良ければこの「どっかで見た感じ」的マイナスは払拭できそう。
ワンピース
とても良かった…ちゃんと約束した場所でサンジの飯が食えてよかった…。
リオポーネグリフの写しも手に入れたし、倒すべき敵も見定めたし、あとはぶっ飛ばして出向するだけ!
といってもここからビッグマムにたどり着いて倒すまで一年くらいはかかりそうだけど…。
「船に戻れない理由」の一つとして、ルフィを殴ったことを真っ先に挙げるサンジが素敵。
サンジは麦わらの一味の中でもとびきり仲間思いな感じがあるね。
エニエスロビー編の終盤、そげキングがスパンダム撃ち抜いたときにめっちゃ興奮してたのを未だに覚えてるよ。
この1話の前半でジェルマのクズっぷりを描写しておきながら、後半でサンジがそんな家族を見捨てられない…って構成がまたえげつない。
ただ連中ぶん殴って終わる話じゃないと思うけど、サンジとジェルマの決着がどうつくか今から楽しみです。
ハイキュー
三年生大活躍でしたね!
かつての回想シーンであったセリフを重ねて、スガさんがどれだけ準備をしてきたかを見せる一話でした。
派手な活躍はしないけど、いれば試合を潤滑に動かしてくれるいぶし銀なスガさん良いよね…。
田中さんへ上げたトスを見て影山が「完璧…!」ってのも、あの影山が完璧と評することでその手管が際立つ。
当の影山が苦戦したコートの違いをスガさんはどうやって克服したんだろう。
単行本のおまけページとかで見たい。
青春兵器ナンバーワン
今週掲載順がすごい上の方に来ててびっくりした。
自分でも毎週入れてるのでアンケ好評なんだったら嬉しいな。
この手のストーリーで、最初に疑われたやつが本当に犯人だったパターン初めて見た。
一緒に調べてくれた連中が全員良い奴だからこそいたたまれない空気感がすごかった。
アンヌに惚れた東くんは、生徒会選挙で「バーミヤン!」と叫んだアンヌのことを見てなかったのだろうか…。
まぁアンヌの介護役なら東くんくらいの好青年がちょうどいいのかもしれん。
U19
今週も批判10割の感想ですいません。
「俺の好きな女の子が立派な学校に転校…そんなこと許せるわけねえ!」ってなる主人公に誰が共感できるんですかね…。
何を言ってるんだは読者のセリフだよ。
大人対子供の構図で週ジャンに連載する以上、大人を傲慢に描いて子供の共感を得て、主人公を応援したいと思わせるのがこの漫画のスタートラインだと思うのですが、一向に共感できない。というか主人公にキチガイポイントがどんどん加算されていく。
主人公はまず自分が反体制側であることを自覚したほうがいい。
世界観とズレた常識を持ってて、わざわざ1話まるまる使ってそういう世界観ですよって読者に読ませてるのに、主人公は自分が正しいとだけ思って行動するので存在の不快感が半端ない。
まるで今朝から急に大人絶対の世界観に変貌したかのようなリアクションをしてるのが、この不快感の大きな理由の一つ。
主人公の中に諦めも抵抗もなくて、大人の対応にまるで今日初めてそれに遭遇したような顔してるのがおかしい。
16年間この世界で生きてきて、娘のSSS級査定に喜ぶ親の姿がそんなにおかしいだろうか。
若年層を意識しすぎてハードな描写を避けているとかなんだろうか…普通ディストピアものでヒロイン奪われるなら二度と会えない・戻れない系の展開あるだろ…。
定石を外した上で別に新鮮でも面白くもないし…。
あと1話の引きで能力覚醒を示しておきながら2話のラストまで結局発動しなかったのビックリした。
能力は子供限定っぽいし、能力で一方的に大人ボコる展開になったらなおさら好感度落ちるぞこれ。
鬼滅の刃
ちょっとクレイジーな人なのかな?と思ってたしのぶさんの内面が掘り下げられて、蜘蛛戦でのやり取りがここに来て意味を持つようになってきました。
殺した人数について嘘をついていた鬼の件、しのぶさんとしては業腹だったんですね…。
炭治郎の優しさはこれまで作品全体を通して引き立てられてきましたけど、こうして丁寧に描写されてきたからこそ、今誰かが炭治郎に手を貸してくれるという展開に厚みが出るのがすごく良く出来てる。
そしてこんな濃厚なやり取りをしつつ、特訓も一気にクリアーする展開の速さよ。ブラック・クローバーか。
修行の仕方にも炭治郎の個性が出てて、布団たたきだったりお茶をかけないように気を使ったり。
本当炭治郎は泣きたくなるような優しいお兄ちゃんだよ…。
僕たちは勉強ができない
ベタ中のベタ、男の子の家での勉強会です。試験前でもないのにやってるのはちょっと新鮮。
普段口の悪い文系ちゃんがちゃんとおべっか使えてちょっと安心した。
素で腹が黒いわけではなさそうです。
多分主人公のこと本気で好きになったらあの腹黒い悪口減ってくんだろうな!
先週「この3人で単行本一冊分くらい見たい」と書いたら今週号の次回予告で新キャラが示唆されてて…うn…。
これが新ヒロインなのか、あくまでサブキャラなのかまだわかんないからな!
本当は先に文系理系で1,2話ずつくらい掘り下げる話見たかったけど!
約束のネバーランド
レイはちょっと家族のことが好きすぎる…。
エマとノーマンが特別なのか、他の家族も同じくらい愛してるのかわからないけど、後者の場合これまで出荷のたび似たような苦悩をしてたことになってより良い。
レイはハウスに来たときから事情を知ってたようだけど、これも「品質」を上げるための計略だったりするんだろうなあ…。
事情を知りつつ暗躍させられてたおかげで、レイの頭脳は多分エマとノーマンよりも高品質になってるよね…。
三人がこれからどうするかの方針は決まったけど、結局あれは骨折はやめたってことなのかな?
ノーマンに活きたいと思わせることができたってことでチャラ?
逃げたフリして調査するなら骨折する意味ないもんな。
オレゴラッソ
結構応援してたんだけど、来週で終わりっぽい。
まさか一年の練習試合から大会全部ダイジェストしてプロデビューするとは思っとらんかった。
ここからプロ編で連載続いたらめっちゃ笑うし面白いと思うんだけどな。
パスの上手い子がバンバのことを高く評価して、失敗しても応援してゴラッソまでつなげさせたのがとても良かった。
単行本一冊で終わってしまうには惜しいキャラだったと思いますが、まぁキャラの美味しいところは堪能できたかなあ。
ここまでの描写をメイン3人+部長くらいに絞ってたのもあって、話としてはまとまりのあるものになったと思います。
男バンバがサッカーに出会ってハマるまで、ということでね。
ゆらぎ荘の幽奈さん
電子版はゆらぎ荘オールカラー版も読めるんですよ!という自慢。
もちろんモノクロ版も掲載されてます。
今週は一押しヒロインの狭霧さんが出番いっぱいでとても良し。
ここ最近の展開を見るに、恋愛ドラマの中心には来ないだろうけど、恋愛の話が決着してもコガラシさんの隣にいれるのは狭霧さんだろうなって感じがとても良かった。
コガラシさんの隣に立って戦えるのは狭霧さんだけだよね。
このバトル漫画かよ、っていう信頼の置き方とその描写がとてもカッコ良くてしびれました。
次号の新連載はべるぜの作者のバトルラブコメ!これは予告のときから楽しみだった!
前にNEXTだか本誌だかでやってた、TSお兄ちゃん+ドラゴン化弟+かわいい妹のアクションコメディも面白そうだったんだけどな。
より一般受けしそうな方に舵を切ってきた感じですね。
事前情報から楽しみにしてたのはコレと藤巻先生のゴルフ漫画なので、まだまだ新連載攻勢も楽しみです。