
久しぶりに間違い探し系のゲームです。
最後にやったのは『フォルスモール』だったかな。俗に8番出口ライクと呼ばれるジャンルです。
これ8番出口の前に似たようなジャンルは存在したのだろうか。
日本一有名な踏切でループする

わかる人が見ればピンとくる、例のアニメOPで有名なあの踏切が舞台になっています。
そう江ノ電、鎌倉高校前駅の踏切ですね。
いつの間にか瞳奪われて始まりそうな踏切をループして、異変を見つけるのがこのゲーム。
踏切の向こうではおじさんが待っており、電車が駅へ向かいます。
空は薄暗く、しかし日差しも差し始めているあたり時刻は早朝な気がしますね。

踏切の周囲100mくらいが再現されており、踏切以外にも周辺の家並みや

手前に柵があって出られないけど、海岸線も見られます。

線路にそって進むと駅舎があります。この外観もかなり再現されている模様。
権利面は大丈夫なのかちょっと心配になります。
12回のループ

大抵のループもの間違い探しは8回ですが、本作は12回とちょっと長め。
しかもマップ自体がかなり広いため、難易度は結構高いです。
一目見れば一瞬でわかる異変もありますが、中には目の前に見えているのに気付かない「うまく埋もれている」異変も結構あります。

ループを回るときには、海岸沿いの歩行者信号の下に落ちているICカードを拾わなくてはいけません。
必ず踏切を渡って、線路の向こう側に行く必要があります。

駅の中にはこんな感じの、ウルトラクイズ味の漂う二択の扉があります。
異変があれば×、なければ◯をくぐるとループの冒頭に戻り、残りの必要クリア回数が更新されます。

異変探しを5回成功すると、マップが拡張されるようになります。
最初は駅舎の中までは入れなかったものの、5回クリアを条件に駅の中まで入れるようになり、つまり異変を探す範囲が拡張されるわけですね。
とは言えあまり広さが劇的に変わるわけでもないし、最初封印されてた意味はあんまりわからなかったかな…。

残り回数はループ導入の電光掲示板に表示されます。
正解すると1進みますが、このゲームでは失敗しても3戻されるだけで済みますので、「12回連続成功」を要求されることはありません。
そういう意味では、わかりやすい異変を引けるかどうかの運が結構大きいかも。
異変

ストアページの紹介に上がっているものだけ紹介すると、例えばぐにゃぐにゃに波打っている遮断桿。
この異変の最中は遮断桿を越えて線路内に入ることが出来てしまいます。

地面が一面の赤い液体で染まる光景。エヴァかよ。
なかなか禍々しい光景になっており、見応えがあります。

そしてこれは電車が過ぎ去ると、いつの間にか向こう側に刃物を持った着ぐるみが立っており、しかもおじさんがやられている…という異変。
なんとこいつは主人公めがけて走ってくるため、ここからチェイスが始まります。

やられたおじさんはピクリとも動かない。
血が流れていないのはスプラッタにしないための配慮だろうか…。

なおぬいぐるみはあまり足が早くない上に、方向転換するとき結構大きめにカーブを取るので、きちんと誘導すればあまり怖くはない。
狭い踏切を抜けるときは片方へおびき寄せてから、ダッシュで距離をとって進もう。
本作は他にもいくつか、きちんと回避できないとデスするタイプの異変があるので、異変を見つけても油断せずよく観察しましょう。
他にも景観がガラリと変わるようなユニークなものもあれば、マップ上のある1つのモノを見ないと気付けないものなど様々。
気付きづらいものもあるけど、大抵のものは一目見ればわかる系の異変です。
不満点

エンタメに満ちたゲームになっているけど、不満点がないわけでもない。
最大のポイントは「マップが広すぎること」で、その広いマップの中の1点で異変が起きていると、それに気付ける確率も低くなってしまう。
ただし大抵は一見しただけでわかるようにもなっており、これ気付けって言うのかよォ!って内容の異変はそんなに多くはない…と思う。

ICカードを拾う、というゲームの設計上、かならず踏切を待って電車が通ってから踏切を渡り、また戻って来る工程が必須になっており、全ループでかならず待ち時間が生じるのもあんまり良くないと思う。
その踏切に異変があることも多いんだけど、モノによっては踏切に到達する前に異変を見つけられちゃうこともあり、その場合何も起こらない踏切をただ開くまで待つことになったりもする。
踏切に行くまでに異変が見つからなければ、どうせ異変を探して踏切の向こうまで行くんだから、ICカードを拾う工程はなくても良かった気がするなあ。
あとは間違い探し系ゲームの定番だけど、セーブ機能はなし。
にも関わらず最低でも12周はしなければならないので、プレイには結構時間がかかります。
私は一周クリアした時点で2時間を越えていました。
難易度が高いのは一概に悪いことじゃないんだけど(とくに間違い探しゲーは同じジャンルで飽和状態になっていて、みんな何かしら変化をつけようとしているし)、このマップの広さだと結局どこに異変があったのかを教えてくれる機能は欲しかったかな。
それこそフォルスモールみたいな、マップ上のどこにあったか位置だけでも教えてくれるようなやつ。
ちょっと難易度は高いけど、駅・踏切ならではの異変が多くて楽しいゲーム

というわけで「異変踏切」でした。
さすがにもう間違い探しゲーの流れは完結しただろうと思っていたけど、ロケーション次第でまだまだ楽しいゲーム体験は出来そうですね。
特に実在する土地をモチーフにした点はユニークで、終わったあとストリートビューで鎌倉高校前駅を見に行ってしまった。

異変の数は全部で55なのですが、クリア時点でまだ25。全部見つけていないので、今回は異変一覧はナシで。
マジでどこに異変があったか全くわからないものが結構あり、コンプするのはかなり大変そうでした。
ちなみに私が観測した中で一個だけ、虫が大量に出てくるものがありました。
私は多少ローポリでも虫というだけで背筋が震えるほど無理なので、そこだけキツかったですね。