今週のジャンプ感想 2018年1号
インフルエンザでダウンしてて、しばらく更新できませんでした。
ピークはこれからだと思うので、みなさんも体調に気を付けてください。
あれは死にます。
ハイキュー!!
敗北ムードを切り裂く日向のスーパーレシーブ!
長野県の一年生合宿から着々と積み重ねてきた日向の成長フラグがついにここで結実。
前衛に回ってきた日向が何も出来ずに後衛へ、更に月島さえも欺く変人速攻からのセット…と、烏野の逆転フラグを潰すような前フリを重ねてからのアレですよ!
ページをめくった瞬間、誰も反応できなかったアランのスパイクを完全な位置でレシーブする日向の見開き!
ハイキューは特に一瞬を切り抜くというか、魅せるべき場面を画力と演出で「これは特別な一瞬だ」と読者に伝える能力が本当に高い。
ノヤっさんがかつて言っていたとおり、スーパーレシーブは会場を沸かせ、流れさえも変えてみせる。
インハイ2位に勝つ前フリはすべて完了した感じがするぜ!
田中もなんか影山に仕込み入れてたしな!
ONE PIECE
このタイミングでパウンドとシフォン、ペッツの親子三代の愛が見れるとは思っても見なかった。
当のシフォンは何もわかっていないままなのがまた切ない。娘の結婚を祝いながら死ぬというのはいくらなんでも厳しすぎる…。
Dr.STONE
マグマ対クロム決着!
まさかあさぎりゲンがここで手助けしてくれるとは、本当に予想していなかった!
この漫画は本当出てきた要素をすべて使い切って結果にたどり着くな!
マグマの疲労も「漫画的にどうとでも処理できてしまう範囲だ」と思っていたけど、疲労が疲労であることに意味のあるアンサーがやってきて本当にビックリした。
読者が読んで考察したレベルのことはすべて作者の掌の上、というのがこんなに気持ちいいことがあるだろうか。
僕のヒーローアカデミア
ここのところ本当読んでてしんどい。
この個性を渡さないの前提の問答意味ある?
欲しいですってミリオが言ったら自分の事情全部説明して個性渡すのかよ。
・個性を失ったミリオ
・個性を渡せるデク
・ヒーローとしての素養はデクよりミリオの方が万倍上
という状況を作った以上「デクの個性ミリオに渡したほうが世のためだよね」ってツッコミは当然出る。
だからこそ、それを踏まえた構成をするのが普通なんだけど、この漫画全部セリフで説明するから本当間抜けなことになる。
本来ならデクがミリオ以上のヒーローの素質をインターン編で見せつけて、サーもデクを認めオールマイトの後継者にふさわしい男だ!ってならなきゃいけないんだけどな。
小さい女の子の個性を前提に暴れた挙句、そのせいで女の子を昏睡状態にした主人公は誰から咎められることもなく、明日からもヒーロー学校に通うわけだ。
劇中で警察が批判されてたけど、学生インターン連れ出してその全員に大怪我させたサーはじめプロの責任は誰も追求されないの?
かっちゃん拉致されたあとの謝罪会見は何だったのか。
フルドライブ
これまでは主人公を中心軸にしてその強さをアピールしてきたけど、いよいよライバルたちが台頭。
弾さえビビるハードな上級生が出てきたのが嬉しいし、その原点が卓球への愛なのも良い。
主人公が世界観において影響力を持たない=弱いというのは論外で、見ていて面白くない。
かといって主人公だけが影響力を持つ=主人公以外が弱いというのも論外。
この漫画は早いとこで真凛ちゃんというライバルを一人見せていたけど、ちゃんと試合を通して「主人公を翻弄できる」キャラクターが出てきたのは大きい。
スポーツ漫画である以上切磋琢磨がそこに無いと絶対面白くならないからなー。
火ノ丸相撲
駿海さんと火ノ丸のアツい師弟愛から一転、ギャグ混じりのダブルデート回へ!
1話ごとに乱高下が過ぎる…。
銀座の元ホステスなんて立場の割に、相撲界のことも、火ノ丸のこともちゃんと覚えてて横綱に貢献してる横綱の嫁がかっこよすぎる。
この強気で仕事できる系の姉さん女房を選ぶとは、横綱はいい趣味をしている…。
ここ最近のエピソード、色々とバラエティ豊かでしたが何気に一貫して「横綱の孤独」が根底に表現されています。
全国大会編の決勝で、草薙には天王寺や火ノ丸らライバルが居たという話がありましたが、刃皇にはそのライバルが長年居ない状態だった。
才能のある人間が出てきはしたが、アスリートにとって30というのは体が弱くなり始め、引退が視野に入る年齢。
「全盛期の横綱」には火ノ丸たちが成長するのを待っているだけの時間は残されていない。
火ノ丸が焚き付けるも、愛を理由に断る横綱。
火ノ丸とは全く違った視点から相撲への愛を語ってくれそうでとても楽しみ。
ちなみに横綱の言う「うちの鶏の唐揚げは絶品だよ。まず下ごしらえに俺が彰平をがいにして…」という下り。
彰平とは鳥取白桜高校の副将で、大会だとチヒロが倒して「国宝食い」を名乗るきっかけになった選手。
横綱の扱いが上手い、として暴言をぶち上げた横綱を取りなしたのも彼ですね。大学に進学していたはずですけど、いつの間にか角界入りしていました。
そんな彼は単行本にて「嫌なことがあると唐揚げづくりに没頭する」という裏設定が明かされています。
おまけページでは、バドにやられてひたすら唐揚げを作る姿も描かれています。
つまり「下ごしらえとして」横綱に嫌になるほどボコボコにされて、イライラした彰平は唐揚げを作りまくる→美味しい!ということ。
ひどい…けど、横綱と嫌になるほど稽古させてもらえる、って何気にめちゃくちゃ美味しい立場でもあります。
高校時代はメンタルの弱さが強調されていましたけど、その辺克服してそうだなー。
シューダン!
まさかの成年ヤマト!
すごい痩せてて本当にかっこよくなってるのたまんねえな…。
元々メンタルかっこいい男だったけど、もう隙無しじゃん!
そして作者の人には申し訳ないんだけど、サッカーやってたこれまでより今週号の方が面白かった。
小学生時代の万能感が抜けて、自分が他に変えの効くいちプレイヤーでしかない状況。
あのナナセでさえそうで、今オンリーワンのプレイヤーがいるとしたらそれはロクなんだろうなあ。
ヤマトとの再開はソウちゃんに一体何をもたらすのだろう?
やっぱロクとのつなぎ?
何気に今週から新年1号、ということで次号は合併号でした。
西尾維新と河下水希のタッグ読み切りというのが何気にすごい気になる。