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今週のジャンプ感想 2018年16号

2018/03/19

ジガ-ZIGA-


新連載攻勢3本目!
地味めなキャラデザインと古臭く感じる画風、告知ビジュアルでもジャンルがわかりにくい、と正直第一印象は悪かったのですが、読んで全部ひっくり返りました。
少なくとも今期始まった3本の中では一番おもしろかった!

一話は主人公の割と順風満帆な日常にヒロインとのデート、怪獣が全てぶち壊して終わり…と、普段ならいろいろ文句をつけているような一話の構成なのですが、それを「怪獣モノ」というジャンルにすることで全て成立させていた。
例えばゾンビものの一話では、実際にゾンビは出ずにこれから壊れる平和な日常、ちょっと不穏な空気だけ出しておけばOKなように、作品のジャンルによって許される展開と許されない展開ってあると思うんです。
今回の「怪獣モノ」は日常を丹念に尊く描けば描くほど、それを理不尽に踏み潰していく怪獣のコントラストが際立つという便利なジャンル。
その分、怪獣をしっかりおぞましく描けないといけないというハードルはありますが、少なくとも「この怪獣ショボくね?」と思うようなことは無かった。

一方で主人公に特別な才能がある、という今後の少年漫画的展開への布石もちゃんと用意してあって。
自身が戦うのかメカゴジラ的ロボを操作するのかわからないけど、主人公が日常を喪って戦いの世界へ入るという動線もばっちり。
よく見ると人体分解ビームで母ちゃんも消し飛んでるんだよな…。

目次コメントで作者が言っているとおり、明るい物語にはならなそう。
だけど一話で女子に囲まれて彼女ネタでいじられていた主人公が、復讐のために暗い表情で戦いに赴くシーンなんかは絶対に見たい。
暗いだけの物語はいらんけど、この一話を見せられたあとだと主人公はしばらく暗い顔して怪獣ぶっ殺すことだけを考えててもいいよって思えちゃうわ…。

ヒロインは腕しか見つかってないので、まだ生きてる展開はあり得るとは思うけどね。
誤認をさせるため、ともグロすぎて見せられないよ演出ともとれるけど…。

ところであの麦わら帽子に白ワンピの女の子超かわいかったです。
今後あの子がメインヒロインでもいいよ。

ハイキュー!!


いよいよゴミ捨て場の決戦だ!
まさか1ターン目から田中の超インナースパイクに変人速攻とは!
いきなりこんなの出しちゃって大丈夫?試合決着するときこれ以上のラリー見せてくれんの?本当大丈夫?

そして「もう一回」が無い試合にニンマリしてる研磨が良い…こんな表情初めてじゃないの。
この漫画は本当表情で空気感を演出するのが上手いな…。

ブラッククローバー


まさかの…まさかの歴代メインキャラ大量離反に本当びっくりしている…。
見たところ王族は全員無事っぽいけど、まさかユノまでエルフ側だったとは。
いや剣魔法のリヒトと風魔法のテティアが結婚してるんだから、むしろ作劇的にはエルフの直系の子孫第一候補か。

あとはアスタにほだされて筋トレ始めたメガネが敵に回ったのが本当につらい。
こいつ黒の暴牛以外のキャラでは一番好きだったので本当しんどい。
これまでの3幹部とアスタの戦い見るに、この転生はアスタの剣でも解除できないんだよなあ。

気になるのは冒頭、偽リヒトが言っていた「あちらの世界」という言葉。
エルフたちの回想シーンは作中世界の何百年か前だと思ってたんだけど、これ別の世界だったって展開もあるのか。
あるいは「あちらの世界」が「あの世」の可能性もあるけど。転生って単語が出てきちゃったしな。


2017年51号掲載の過去回想シーン、ゴーシュそっくりの奴がいるなあと思ってたけど、まさか直接的にエルフの転生って示唆だったとは…。
この漫画何気に伏線丁寧に敷いて展開させるよな…。勢いが凄い漫画なのに勢いだけじゃないの本当すげーわ。

食戟のソーマ


司の内心はやっぱ先週号の感想で想像したとおりだったんだけど、ポイントはこの中村のセリフだよ。

こいつ司と話してるときでさえ城一郎のこと考えてる…。
これまでのむちゃくちゃな思想が全部城一郎を追い詰めた自称美食家への反発から来てたのかと思うとちょっと許せてきちゃうわ…。

Dr.STONE


いよいよ司陣営の様子が見えましたね。
司についてる人たち全員現代人のはずなんだけど、コーラよりこの原始生活を良しとする人たちがそんな居たのかというのが一番のファンタジーだよね。

そしていよいよまさかのケータイ作成。
スマホは無理だろうと先週書いたけど、まさかホだけで来るとはね…。
かなり無理の有りそうなフローチャートだったけど、千空のことだからちゃんと開発の目星はつけてるんだろうな。
さらっと「基盤」とか出てきてたけど…。

戦争とは言ってもやっぱり科学による生活利便性の向上を軸にしてくれそうで楽しみ。
やっぱここが一番ワクワクするポイントだよね。

僕のヒーローアカデミア


久し振りにまっとうに面白かった!
なんかこうあるべき「学生スケールでの」「ヒーローとしての活動」に返ってきた気がする。
そうそうこういうのでいいんだよ!こういうのがいいんだよ!って頷きながら読んでた。

それにしてもデクの路地裏で敵とエンカウントする率は異常。

火ノ丸相撲


良かった…絶対ここからしばらく悪落ち編だわ…と思ってた…。

ただこんな「相」が出てしまったからには、蜻蛉切に説教するために怖い感じを演出しましたってわけじゃなくて、結構ギリギリのところで殺すのを堪えたんだろうな。

火ノ丸は強い心で逆境をはねのけてきたけど、本人も言う通り結構危ういメンタルしてたりもするよね。
特にプロになることで相撲の重みがこれまでとは違ってきてるだろうし、その重さを実感させるのが丸さんの出来事だったわけで。

最後横綱も納得させちゃう相撲愛を見せた火ノ丸は本当にカッコよかったし、長々と引っ張らずに綺麗に蜻蛉切戦を完結させてくれたのも嬉しい。

そしていよいよアニメのビジュアルが!火ノ丸の団子鼻が綺麗になってて割と美少年感ある!
アニメは何クールでどこまでやってくれるのかなあ。
なるべく長く見ていたいけど、長期アニメになるとクオリティに不安も出るし、2クールで火ノ丸対部長あたりまで見られたら万々歳かな。

呪術廻戦


相変わらず地味でぱっとしない展開を見せるけど、画像のシーンみたいなハッとさせられるいいセリフがあるから嫌いにはならないね。
一話で爺ちゃんの遺言を呪いとして扱っていたのが好感触だったんだけど、今回も同じ話を違う視点から切り開いてくれたのが嬉しい。

ただやっぱ展開遅いし、最後のコマ出てきた女の子の顔がすげー地味であんま可愛くなかったのがしんどい。
早く派手で爽快感のある展開とかやらんとアマルガムるぞ。

アクタージュ


先週に続いて今週もこれが一番おもしろかった。

夜凪ちゃんの天才性によって「5分で殺し合いに到達する」という目標は達成したけれど、本人はあの芝居によって殺し合いに到達できるぞ、という目論見があったわけではないんだよね。
本人の目標はあくまで自分の知らない自分を楽しむことと、知らない自分という芝居をコントロールすること。
正解にたどり着いてはいるけど、それはあくまで結果論で、夜凪ちゃんとしてはあの芝居は失敗なのが構成として面白い。

主人公の目指すべき成長軸と現状、プラスの方向への転換のきっかけが見えたことで、かなり先への期待を持ちやすくなったのが大きい。
2話、3話の頃だとこの先この主人公がどうなっていくか、って期待も想像もできなかったからね。
「この漫画のこういう展開が見たい」が出てくると俄然作品を応援したくなるし、話も深く読み込もうとしたくなるよね。

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『今週のジャンプ感想 2018年16号』へのコメント

  1. 名前:ASCA 投稿日:2020/01/22(水) 17:28:47 ID:
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    食戟のソーマで、中村が城一郎に尊敬してる事が、本当は嘘であらなら、本当は中村が料理界を変える為に、城一郎を利用していたんじゃないか。中村は自分の料理への芸術性を理解してくれる人間がいなくて、遠月に入って、城一郎と出会い、憧れた振りをして、城一郎が中村の料理を見て、中村は間違っていないと言わせて、中村は城一郎を先生の様に慕って、中村自身が何れ今の料理界を変える為に、城一郎を利用してたんじゃないか。中村は城一郎と出会う前、中村もかつて司の様に、豚どもの声に傾き、中村の料理をゴミ箱に捨てた過去があったんじゃない。中村も最初は、恵まれた家庭に育ってはいなかったんじゃないか。

  2. 名前:ASCA 投稿日:2020/01/22(水) 17:29:44 ID:
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    中村が子供の頃、親に捨てられたり、友達にいじめられたんじゃないか。

  3. 名前:管理人 投稿日:2020/01/24(金) 16:32:18 ID:
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    AxOTUyMzM

    とてもユニークな解釈だと思いますが、個人的にはいくつかの観点で同意の難しいポイントがあります。

    まず中村は遠月に入学し、極星寮の入寮試験も突破できるほどにはそもそも料理の腕があったということ。
    恵まれない幼児期を過ごしていたとしたら、この大前提にたどり着けないのではないかと思います。
    (可能性としては、美作のように料理に携わる家庭で厳しい教育を受けて歪んだ、なんてのはあるかもしれませんが)

    次いで、城一郎を利用することが中村の裏の目的だったなら、遠月を離れて一人旅をしている城一郎は、むしろ中村の格好のターゲットであっただろうということ。
    つまり利用が目的だった場合、傷心の城一郎につけ込んで、自分の望む方向へ進むようアプローチをかけていたはず。

    個人的には、中村の思う理想像だった城一郎が、無理解な消費者たちに追い詰められたことが怒りの原点という原作通りの解釈がしっくりきますね。

    薙切家に入った理由についてはもうちょっと本編で掘り下げてほしかったものですが。
    料理を図る正確なものさしとして「神の舌」を求めたわけですから、その根源が過去の歪んだ体験にあったとしたら、それはそれで面白い展開になりそうです。

    コメントありがとうございました!

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