ラストイデア
今日紹介するのは「ラストイデア」。
先週の木曜日4/18にリリースされた、スクエニ提供のハクスラゲームです。
うちのブログで扱ったことのあるハクスラゲーって、フェイタルバレットくらいでしょうか。
Grim Dawnもやっているのですが、まだ記事書いてませんでしたね。
ハック&スラッシュ
略してハクスラ。
とは、ストーリーやキャラではなく、バトルそのものを楽しむことに比重が置かれたゲームのことです。
大抵のゲームが
・多彩なスキルの取捨選択によるキャラクター作成(ビルド)
・敵が落とす武器による強化、選別
を軸としており、戦って得たもので更に戦うこと「そのもの」を楽しむゲームとなっています。
戦闘の邪魔になるため、派手なカメラワークなども大抵廃されており、斜め上からの見下ろし視点が当たり前だったり、必殺技モーションも引きのカメラから遠目に見るのが当たり前だったりします。
その分、敵に与えたダメージは一括して確認・把握しやすくなり、得たスキルや武器アビリティの効果を実感できるようになっています。
ラストイデア
ハクスラゲーのご多分に漏れず、プレイヤーのアバターが主人公。
この右端のやつね。
プレイヤーはトレジャーハンターとしておじさんと世界を冒険したり、おじさんを倒したりします。
仲間には美少女キャラも3人いますが、うち2人がちょっと笑えないくらいのクズなので気にしなくて良いです。
あいつらはおじさんを雑に扱い、時には見捨てたりもしますからね。
このゲームはおじさんと出会い、おじさんと戦い、おじさんを倒すゲームです。
おじさんのバリエーションも、職人だったり武士だったり人の親だったりと多彩。
マッチョなおじさんから、小奇麗なおじさん、老兵のおじさんなど、視覚的にもプレイヤーを飽きさせません。
おじさんと旅する過程で、プレイヤーはイデアという、その道を極めた達人と出会い、イデアの持つスキルを教えて貰うことになります。
けど教えてくれない人もいます。
でもなぜか、教えてくれなくてもイデアは取得できたりします。
何を言ってるかわからねーと思うけど本当にそのとおりの展開が繰り広げられる。
お察しのとおり、ストーリーはかなり雑で適当で味が薄い。
昨今のキャラ・ストーリー・世界観の情報量でプレイヤーを呼ぶタイプのゲームとは真逆を行っています。
キャラクターの扱いが雑で、言ってることが二転三転し、「その道を極めた人」のはずのイデアが年端もいかない子供だったりします。
二章では、イデアからスキルを学ぶために一緒に修行するシーンがあったりしますが、そういうシーンも心の交流もなく突然にイデアを取得するシーンもあります。同じ二章の中で。
雑すぎる。
なお性格の悪い女性陣は3~5章あたりで徐々に態度が代わり、いつの間にか「軽口は叩くけど仁義に厚い冒険者」みたいなキャラになります。
多分途中でライターが変わったんじゃないかなあ…。
ガチャ
なんとこのゲーム、ガチャがありません。
課金は「スタミナの上限・回復効率アップ」が基本。
あとはトレジャーダンジョンといういいアイテムが出やすいダンジョンに入るのに課金石が必要ですが、ダンジョンは最大でも1日4回まで、入るたびに必要な石の数が増える、など、トレジャーダンジョンを周回させる仕様にはなっていません。
基本的には無課金で、ハマってやりたいことが増えてきたらスタミナ課金あたりが現実的なところでしょう。
周回時間を縮めるためのオートスピードアップというユニークなものもあります。お高い課金が必要だけど。
スタミナは月額課金なので、感覚としてはMMORPGに近いです。
ビルド
ラストイデアでは、ゲーム開始時に
・性別
・容姿
・声
・スキルツリー1種
を選んでゲームをスタートします。
性別
変更不可能です。
男性と女性で、見た目・体型・声が変わります。
このゲームは女性で始めると女性用装備しか落ちないので、異性装備を拾ってガッカリということはありませんでした。
※正確には、一つの装備に男性向け・女性向け両方のデザインが用意されており、アバターによって切り替わる
容姿
顔8種・髪型8種・髪色・瞳色・肌色+声8種を組み合わせます。
ホーム画面くらいでしかわからないけど、オッドアイも可能。肌は青とか紫も欲しかったなー。
パーツは適度に派手すぎず地味すぎずのものが揃っていますが、キャラメイクということを考えると、まだ選択肢が足りない。
いまのところ、カツラやエクステみたいな装備品は見つかっていません。
ゲーム中たまーに手に入るサロンチケットを使うと、あとからでも変更可能です。声も。どんなサロンだ。
声
男性・女性ともに8種から選べます。
割と明るい系のボイスが多く、クールだったり無口だったりという暗めの声がもっと欲しかった。
イデア(スキルツリー)
本作には14種のイデアがあり、ゲーム開始時には
・剣
・弓
・炎魔法
・死霊魔法
から選んで取得することができます。
ストーリーを進めていけばいずれは全部取得することができますが、剣・炎は割と序盤で取得できるので、選択肢の幅を取りたいなら取得の遅い弓か死霊がおすすめ。死霊は3章、弓は4章で取得が可能です。
レベル15・30で新しいイデアが追加できるようになるので、最終的には3種のイデアと装備品、ビジュアル要素を組み合わせてキャラを作成することになります。
イデアには一部他のイデアとの相乗効果が見込めるスキルがあるので、その組み合わせを考えるのも楽しみの一つですね。
サービス開始したばかり、かつスマホゲーということもありユニークすぎるキャラメイクはできませんが、他プレイヤーのキャラを見てみるとなんだかんだで、結構各々の個性が出てるので不思議。
うちの子
というわけで自キャラ自慢。
私はショートカットとつり目が大好きなのでこんな感じになりました。
初期イデアは弓。
オートプレイに向かない代わりに遊びがいがある、みたいな説明を読んで決めました。
4日ほどプレイして、結構仰々しい装備ができるようになってきました。
このゲーム最初からメイン装備とは別に見た目装備を設定できるので、見た目は好みだけど性能が…という心配は無用です。
ちなみに2章クリアでビルド枠の追加(同じキャラをレベル1から作成しなおすこと)ができるようになります。
初期ビルドで近接型、2章クリアで魔法タイプを追加、敵に合わせてビルドを切り替える…みたいなことが可能。
ただしレベルを上げ直す必要があり、ストーリー攻略に四苦八苦しているうちはあんまり現実的ではない。
貴重品だけど、転生の宝玉でレベル維持したままイデアを振り直した方が多分楽。
バトル
常に味方少数VS敵多数の乱戦寄り。感覚としては無双系に近いです。
プレイヤーの覚えられるスキルはほぼ大半が範囲攻撃技で、敵の群れに鍛えたスキルを打ち込む爽快感がまず楽しい。
ハクスラらしく拾った武器によってスキルやキャラの性能はガンガン変わっていきます。
パラメータが上昇するものもあれば、攻撃時にオプションで追加攻撃が発動するものや、装備限定のスキルを得られるようになるものもあります。
スマコマ
ラストイデアの特徴の一つでもあり、スマホゆえの「画面タップ」を活かしたバトル要素です。
取得した攻撃スキルは画面タップでできる色々な操作に割り当てることができ、画面をスワイプしたり、ダブルタップしたりでスキルが発動します。
弓イデアの攻撃スキル「マルチショット」。
線を引いた幅に合わせて多数の矢を同時打ちします。狭めれば大ダメージを、広げれば隙間ができるけど広範囲に一気に攻撃可能。
同じく弓イデアの「ストレイフ」。
タップ長押しした箇所に矢を連射します。
プレイヤーの立つ位置から指定した箇所へ線でダメージを与えていきます。
これも弓イデアの「アローレイン」。
画面上で丸を書いた位置に、空から矢を降らせます。
他にもスワイプだったり、ダブルタップだったり色々なスキルがあり、またスキルとスマコマは任意で設定を変更可能。
長押しは発動に時間がかかるので、ダブルタップに切り替えた方が便利だったり。
という感じで、PCやコンシューマのハクスラゲーと比べて、より感覚的なバトルが展開されます。
このゲーム、無双系寄りの「少数対大多数」になりやすいので、操作ミスの出づらいアクション系統なのは嬉しいところ。
狙いたいところをタップ、スワイプして直接指示を出せる感じがとても楽しいです。
トレジャー
戦闘が終わると、倒した敵のドロップする宝箱を査収する時間です。
なお戦闘に負けてもそれまでにドロップさせた宝箱は獲得可能。
武器はレアリティ(星の数)に応じてプロパティ(特殊効果)の枠があり、レア度が高いほど枠も効果値も大きくなります。
ビルドによっては性能が高くても用のない装備や、逆にレアリティが低くても便利なプロパティ一個のために装備を切り替えたり。
このゲーム難易度が結構高いのですが、敵の攻撃属性を見極めて装備を固めると難易度がぐっと変わってきます。
ボスは斬撃属性が多いので、斬撃耐性のつく装備は低レアでもとっておくと出番があります。
最高レア「レジェンド」だとプロパティ枠は5つ、ダメージ効率以外にもいろいろなパラメータが上がります。
更に
・スキルが使えるようになるもの
・使えるスキルのレベルを上げてくれるもの
・攻撃時に追加効果スキルが発動するもの
があります。
これらのスキル付き装備は更にスペシャルな扱いで、アイコンにも「スキル付き」表記が付きます。
こういったプロパティの組み合わせとより数値の高いものを求めて、ひたすらダンジョンに潜り戦うのがハック&スラッシュなわけです。
マルチプレイ
今どきのスマホゲーはアクションゲームでマルチプレイもできるんだな…。
部屋を立てて、このマップこの難易度で何周までプレイします、と決めておくと、勝手に参加者が集まってバトルすることができます。
今の所マルチだからって経験値が増えたりドロップ増えたりはしないみたいですが、一日3回まではマルチ時スタミナ消費0というボーナスがあるので、やっておくとお得。
アイテムは取得したものを全員がもらえるので、醜い奪い合いはありません。安心。
NPCと違って、鍛え抜いたプレイヤーが集まって本気で戦うと、画面を攻撃エフェクトが埋め尽くすように敵を吹き飛ばしていって超気持ちいい。
各々のDPSを見ることができますが、全員が本気出さないと勝てないみたいなマップは多分ないので、サツバツとすることは無いかと。
DPS高いほうが経験値が増えるという噂もあるので、むしろ低いやつがいるとその分お得くらいの気持ちで行こう。
まとめ
スマホゲー慣れしている人にはいまさらなのかもしれませんが、画面タップによってより直感的に、攻撃したい相手をプレイヤー自身のアクションで倒すことができる、というのがツボにハマりました。
これまで私がやってきたスマホゲーって「ボタン」を押すと、キャラが敵を倒してくれるタイプのゲームだったんですよね。
自分の指の動きとゲーム中の攻撃が紐付けられて、攻撃防御の判断が直接ゲームに反映できるというのが、新鮮な体験でした。
敵の数が多いために結構忙しく、短いプレイ時間の中に密度の高い爽快感がきちんとこめられていました。
イデアによってはオートプレイでも安定しますし、ガッツリ遊びたいかオート任せでやりたいところだけやるかによって、初期イデアを決めると長続きすると思います。
ハクスラとしても行儀よくまとまっていて、特にハクスラ未経験の初心者にもおすすめ。
バトルの難易度はちょっと高いですが、詰まったらダンジョンとかで装備を彫りまくって相性有利を突ける装備品を見つけましょう。
ハクスラのいいところは難関を超えるための「突破点」が複数用意されているところ。
敵の攻撃が強すぎてすぐ死んでしまう、という状況において
・防御耐性をあげて真正面から打ち勝つ
・移動速度と攻撃速度を上げて遠距離からチクチク攻める
・DPSを上げて殺される前に殺す
などいくつも道があり、その道は「たまたまドロップしたアイテムの性能」が決めてくれます。
本作は要所要所のボス戦で難易度が結構高いのですが、そういったハクスラの進み方を知っていれば、工夫の仕方も見えてきます。
初日は面白さがいまいち掴めず微妙だと思っていたところなのですが、ちょっとゲーム慣れしてきて、装備の選択肢が増えてきたあたりで段々と面白くなってきました。
ゲームの仕様についても、運営が初日からユーザーの意見を受けた改修を始めていたりと、フットワークの軽さに期待が持てます。
まだ課金していませんが、今後イベントの内容なんかによっては月額課金もしていくかも。