今週のジャンプ 2020年3号
僕のヒーローアカデミア
完全にヴィジランテ読んでる前提の話じゃんこれ!
イレイザーがヒーローの死を意識した話も全部ヴィジランテだぞ!
あと除籍の話のフォローいる?
ヴィジランテで、ヒーローも戦いの中ですぐ死んでしまうこともあるってイレイザーが知って、それだけに生半可な個性・生徒をヒーローに育てることはできないって考えを持って、その前フリも単行本1巻の入学試験の頃から出してたのに。
なんでここに来て、実は除籍したあと復籍させてましたなんてやってしまったのだろう。
子供を死なせないための徹底的な実力主義者イレイザーヘッドで良かったと思うんだけどなあ。
これで復籍組がヴィランに殺されたりしたらいよいよ心折れちゃうぞ。
出久&爆豪:ライジング
あきやま先生によるスピンオフ読み切り。
自分の才能を過信して突っ走る爆豪と、自分に才能が無いことを知ってるから頭が先に動くデクの組み合わせ。
懐かしい雰囲気を感じると同時に、わざわざ元アシスタントの人引っ張ってきてまでやる読み切りかなあという気もしないでもない。
このコンビのエピソードは本編でいっぱいやってるからな…むしろ描写の薄いクラスメイトを見せてほしかった。
飯田くんレベルでさえモブ未満だぞ最近。
ONE PIECE
おでんの旅と、一方で崩壊が始まるワノ国。
権力闘争に破れた黒炭家は、どうやってか鎖国された状況から悪魔の実を手に入れ、国を簒奪する計画を練っていた。
「先代」の能力者が出てくるというのも珍しくて面白いですね。
全くもって、国を転覆させるのにマネマネの実は便利すぎる。
アラバスタだって、たまたまMr.2を子供が目撃していなかったら、コブラの疑惑は晴れてなかったしね。
黒炭家の逆恨みはもちろん疎ましいんだけど、当のおでんも国ほっぽりだして旅ざんまいしてるので、いまいちどっちか頑張れ!という応援をする気になれませんね…。
スキヤキ可哀想。
鬼滅の刃
無惨きもちわるすぎる…。
縁壱の破格すぎる強さは、無惨を倒すために産まれたからという話がなんかとても良かった。
こういう、出生に人間の理屈の外側から運命めいた理由がついてくる話好き。
あとは珠世さん。悲しい目をしていても美しい。きっと明日も美しいぞ。
ハイキュー!!
ツムが!ツムがね!いやまあ来るのはわかってましたけどね!
いつかアンタにトスを上げるでって言ってましたからね!!日向に合わせられるのなんて、影山かツムか大王様ってなもんでしょうよ。
その同じチームに木兎がいたのは意外だった。
日向にとっての師匠だけに、倒す側にいると思っていたなあ。
最後の春高、メインキャラで勝ち残っていたの梟谷だけだったので、最後に優勝できたのかどうかだけでも教えてほしいね。
AGRAVITY BOYS
おおよそ読み切り版と同じ展開だった1話も充分面白かったんですが、2話はそれ以上でしたね…。
1話がバカ方向に舵を切りすぎていたからか、今回はバカをしつつもいい話方向へ展開させていて、どことなくSKET DANCEを思い出す。
ギャグだけじゃなくて人情話もやれるなら、それこそこち亀やSKET DANCE、斉木楠雄的な長期連載も見込めるんじゃないだろうか。
こち亀
ショートページだけど、久しぶりにジャンプでこち亀が読めて嬉しい。
たまーにコンビニ売りの既刊まとめ本とかでも新作描いてくれてるし、割とちょくちょく読めてるんだよね新作のこち亀。
なんだかんだジャンプで一番好きな漫画かもしれないなあこち亀。
日常の一部になってる感じがする。
綺羅星のメリル
絵も雰囲気もいい感じだったけど、ジャンプ本誌の読み切りってやっぱり「どこかで見たことある」感が拭えない。
人を守って戦い続けた親父と、その親父にないがしろにされた息子の話。
かといって先鋭化しすぎないのがジャンプの良さでもあるんだろうけど。メインターゲットはあくまで少年層だし。
ひねくれた漫画読みに刺さる漫画って、得てして少年層に刺さらないからな…。
そんな一方で、マフラーに取り付いたメリルがマニアックな可愛さでめちゃくちゃ良かった。
親父のパートナーだった人外美少女と合体変身して幼馴染の女の子助けるって、いろんなものが倒錯しすぎててたまらんかったな。
ストーリー自体は目新しいものなかったけど、要所要所でツボをついてくる感じ。
連載意識してそうな雰囲気あるし、1,2年後に本誌で続きが読めるかもしれんね。
アクタージュ
山之上花子の過去。
絵への集中力や執着、周囲との温度差を察せないところにいくらかの意図を感じる。
花子をネタにして小説書いたのは夜凪父だよね?
こいつも大概他人のことをなんとも思ってなさそうで、下手したら家族を持ったのも父親になる感覚を知りたかったから、みたいな話になりそう。
小説の題材としてリアルを食いつぶす親父だとしたら、それはメソッド演技を武器にする夜凪ちゃんにも通じるところが出てきて、皮肉にも親子の繋がりを示す…みたいな。
親父の小説を原作にして花子が舞台監督を努めて主演が夜凪ちゃん、みたいな地獄がこの先ありそうで怖い。
夜桜さんちの大作戦
せっかく久しぶりに学校が舞台なのに、クズに振り回されて太陽が嫁と全く接点が持てていない。
昔の麻生周一を思い出すんだけど、この漫画クズを出さないと話を回せないのだろうか。
家族と一緒に何かする話を見せてくれるだけでいいんだけど、常に期待を下回ってくるのでもうあんまり応援していない。
reboot:白夜
活火山の噴火、隕石の衝突、そして外宇宙から来た有機生命体(の化石?)…と、一気にSF系の美味しいとこ取りみたいなことを始めたよこのAIは!
そして巨大隕石との戦い、4000もの宇宙船による絨毯爆撃、その過程はおなじみのクラフトの積み重ねでできている…と、原作の中心軸であるテーマも忘れない抜かりのなさ。
これを本誌を並行して描いてるって嘘だろ…。