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ICEY

2020/04/26


ICEYというのは中国製のインディーズ横スクロールアクションゲーム。
そしてそのまま、主人公の名前もICEY。

Steam、Switch、PS4、スマホアプリで販売されており、私が購入したのはSteam版です。
多分いずれも日本語対応済。

見た目はベタな横スクロールアクションなのですが、アクション・シナリオともども、他では中々味わえない個性的な作品に仕上がっています。
できればネタバレなしにプレイしていただきたいので、ネタバレ要素はページ末尾に隠しておきますね。

概要


本作は、ナビゲーターの指示に従ってシナリオを追っかけていく形の横スクロールアクションゲーム。
敵を倒してお金を稼ぎ、セーブ地点で技を強化。
鍛えたICEYを駆使して敵を蹴散らし、世界を滅ぼす邪悪なボス「Judas」を倒そう。


ゲーム進行中は、CV下野紘のナビゲーターが常時ICEYを導いてくれます。
道に迷わないよう矢印で進行方向を示してくれたり、おかしな方向へ進んだときは声をかけてくれたり。
この辺詳しくは後述。

まずはアクション要素から。
かなり爽快感に寄った作りになっていますが、そこそこ難易度が高く、アクションが苦手な人には敷居が高いかもしれません。

難易度はNORMALでのレビューです。

時々目が追いつかないくらいのハイスピードアクション


ICEYの特徴は、ほぼ無限に使える空中高速ステップと、大量の『近接のみ』のコンボアクション。彼女は遠距離攻撃の手段を、ある条件下でのみ使える2つしか持っていません。

攻撃は弱攻撃と強攻撃があり、これを繋いでコンボにしていきます。
弱→弱→弱→弱→強で弱コンボの最後にふっとばし技へ分岐…みたいな感じ。
サイバーパンクなビジュアルのICEYと、オーロラめいた煌めきの攻撃エフェクトが本当に美しい。


一方で、戦う手段が近接攻撃のみのため、反撃を喰らいやすいのもこのゲームの特徴。
敵の中にはひるまない奴や、投げ攻撃でこちらのガードを一発で抜いてくる奴もいるので、ICEYが超高速で攻撃している中、あえてICEYを見ずに敵攻撃の予兆を観察する必要があります。

格ゲーじゃありえない話ですが、ICEYの攻撃はコンボ中でも、すべてステップでモーションキャンセルが可能です。
どこまでコンボをつなげて、どこで切るか。
相手の攻撃モーションを覚えて、どこに避難すれば反撃に繋げられるか。
これらを身につけていくことが、このゲームの「攻略法」になります。

そのため慣れてくるまでは多少「死に覚えゲー」なところがあります。
このゲーム、死んでもデメリットは
・直近のセーブポイントに戻る
・その間手に入れたお金はなくなる
くらいなので、何度も再挑戦するのが苦にならないようになっています。
何十回死んでもゲームオーバーにはならないので、ICEYには悪いですが、死んで覚えましょう。

ICEYの育成

このゲームにおける育成力は、スキルのレベル上げのみです。
ICEY自身にはレベルのようなものはありません。

敵を倒したり、宝箱を開けたりすることで手に入るクレジットを使って、スキルレベルを最大3まで上げることが可能。
レベル1→3にあげると威力も2.5~3倍くらいまで上がるので、敵に勝てなくなったときはクレジット稼ぎをおすすめします。
上手い人なら、敵の攻撃全部回避してレベル1技でも勝てちゃうんだろうけど。

この技レベルによって難易度はかなり変わってきます。
ボス相手に詰むようなことがあれば、前のステージ等に戻ってクレジットを稼ぎ、技レベルを上げましょう。

有用なスキル

まるきりのハズレ技というのはあんま無いけれど、私がクリアするまでにお世話になったスキルを紹介しておきます。
これを上げておけば、多分なんとかなる。ならなかったらすまん。

ちなみにキーはPCのゲームパッドプレイ時のものです。

サイクロン


コマンド:X→X→X→X→X
一番基本の弱攻撃コンボ。地上技の起点になる技なので、ここのレベルを上げておかないとダメージが伸びない。
この最後につなぐXXXXYなどのコンボのYを強化した場合、その前のXまでは強化されないのだ。

サイクロン(空中)


コマンド:(空中で)X→X→X→X
これも基本のコンボ。特にボス戦や大型エネミー相手だと、地面に張り付いてるだけで命の危機。
ゲームが進むほど、空中を起点にした攻撃の機会が増えていきます。

パワースマッシュ


コマンド:Y→Y→Y
強攻撃コンボ。モーションが遅いので、3連打の最後まで持っていけるのはちっちゃいザコ敵相手のときくらい。
ただ一手目のYだけならボスでもかなり当てられる。更に当たり判定が横に結構長い。
サイクロン単発の1.5倍くらいのダメージが出るので、タイミングシビアな敵に欲張ってこれを当てていきたい。

ちなみにパワースマッシュだけは空中も地上も同じスキルレベルを参照してくれる。オトク。

マグネシーカー


コマンド:X→X→Y→Y→Y
弱コンボから強コンボへ分岐する技。周辺にいる敵を引き寄せてまとめて攻撃ができる。
小さい雑魚がたくさん出てくるような場面で活躍する。

ハリケーン


コマンド:Lキー+X
HPを消費して回転斬りを仕掛ける技。HP消費がある代わりに、モーション中は無敵状態になる。
モーションは空中サイクロンの最後と一緒。回転しながら飛びかかるが、こちらは地上技。

これの多段ヒットぶりがものすごく、敵が集まっているところにこれを決めると最高に気持ちいい。
一方でICEYは回復手段が少ないので、一部のボス戦でこれを使うとジリ貧になる。

シャドウスライス

コマンド:タイミングに応じてLT
戦闘中、たまに敵頭上にLTキーが表示され、そのタイミングで押すとICEYの分身が攻撃を仕掛けてくれます。
ダメージ量は同レベルのサイクロンと変わらないくらい。
あんまり強くないけど、貴重な遠距離技です。

装甲

HPゲージの増量。ゲージそのものが伸びる。
被弾をゼロにするのが非常に難しいゲームなので、難易度高いなと思ったら優先的に伸ばしましょう。

リカバリー

敵撃破時の、HPとバリアゲージを回復する。
レベル3で、最大HPの1/4くらい回復できる。
これが育ってくると、ボス戦でたまに出てくる雑魚がHP回復アイテムに見えてくる。
ボスのゲージを割るときのフィニッシュムーブでも回復するので、これも優先度は装甲と同じくらい高い。

ゲーム後半では敵の攻撃が苛烈になってきて、コンボを最後まで繋いでいる時間がなくなってきます。
そのためヒットアンドアウェイが基本になり、サイクロンやパワースマッシュの1、2打目あたりがメインウエポンになりがち。
逆にコンボ5段目とかになるライトニングブレードとかマグネシーカーは、出番が減ってきます。

だからって雑魚戦がなくなるわけじゃないので、出番がなくなるわけじゃないですが。
長いコンボ技は序盤向け、後半はステップを駆使したヒットアンドアウェイでサイクロン・パワースマッシュ等の基本技を一撃ずつ当てていくのがおすすめです。

ボス戦

ICEYに登場するボスは合計10体。いずれも大型、独自の攻撃モーションを駆使して襲いかかってきます。
後半のボスはスキルをどれも3まで上げててもなお苦戦するような怪物揃い。
ちょこっとここに攻略法も書いておきますので、詰まったら参考にしてください。

Gorger


地下水道のボス。卵型の体型が特徴で、ザコ2,3体を連れて出てくる。

真正面でぼーっとしていると、チェーンソーで掴み技をしてきたり、胴体を開いてICEYを食ってきたりと、拘束技が多め。
逆に言うと背後に回っているだけでそれらは無力化できるので、ボスの中では倒しやすい方。

たまに背面にも当たり判定のある咆哮?を使ってきますが、頻度が低い上にダメージも大したこと無いので気にしなくても大丈夫。

HPがヤバくなってきたら、ザコを倒してHPを回復しましょう。

Thor


コスモシティのボス。背の高いロボで、ハンマー攻撃とミサイル攻撃をしてくる。

叩きつけてくるハンマーは、それ自体と地面に叩きつけたあとの衝撃波にまでダメージ判定がある。衝撃波はそこそこの高さがあるが、Thorの頭付近をステップで飛んでいれば回避可能。
ミサイルは彼の正面にしか飛んでこないので、こいつも基本は背面取り安定。

彼も対処しやすい技ばかりなので、動きを覚えれば勝てる。
ザコがいないのでHP管理には注意。攻撃より回避を優先しましょう。

Puck


地下鉄入り口エリアのボス。蜘蛛型で、随時小蜘蛛を呼び出してくる。
左右対称の本体、ザコ蜘蛛の存在により前2体のボスと比べてわかりやすい「安全地帯」がない。強いて言えば頭上か。

この小蜘蛛は倒してもHPを稼げないので注意。純然たる障害物でしかない。
ただし狭いマップに何体も出てくるので、パワースマッシュやマグネシーカーなどで一網打尽にできる。

とはいえ、小蜘蛛に手間取ってもボスにダメージを与えられない。
小蜘蛛をあえて無視してボス本体を狙っても良い。
彼の攻撃は、足で突き刺してくるのと、ジャンプからのプレス攻撃くらい。

初めて挑む頃だと多分手数で押し負けるので、ここらでサイクロンと装甲をレベル2以上にしておきたいですね。

Carlos


地下鉄のボス。メカトトロみたいな体型をした奴。
見た目は違えど、攻撃パターンがGorgerの差分みたいなものなので、慎重に戦えば初見撃破も可能。

Gorgerのやってくるような攻撃に加えて、前進しながら爪?で前をぶっ叩いてくる攻撃がある。
やはり背後を取って攻撃を当てていくのが安定する。

Ideon


マップに固定されているタイプのボス。なぜかこいつだけHPゲージが1本しかない。
両肩の放熱口みたいなところから撃ってくるビームと、両手でのパンチ、叩きつけが主な攻撃。

腕での攻撃は飛んでいれば回避可能。厄介なのはビーム攻撃。
胸の前で交差して打つパターンと、外に散らして打つパターンがある。
発射前に砲口がどっちを向いているか確認しておきたい。バトル中そこだけ見ていればOKだと思う。

ちなみに足場から落ちると追加でダメージが発生します。
外に散らすビームに被弾して、そのまま落ちることがあるので注意してください。
パンチ攻撃があろうとも、戦闘中はなるべく敵の胸の前に居たほうが安全です。

ここで使う攻撃手段は、ほぼ空中サイクロンのみ。
レベル2以上にはしておきましょう。

Jack


ナビゲーターに従っているとたどり着けない「木偶シアター」の最深部にいるボス。
よって倒さずともメインシナリオをクリアすることが可能。ある種隠しボス的な。

ボスシリーズ最小サイズで動きが早く、ICEYにない銃による遠距離攻撃までしてくる厄介なやつ。
とかく隙となる時間が短く、コンボを5段目まで決めている時間はまず無い。
弱・強ともに一手目だけ当てて距離を取るヒットアンドアウェイが基本。

遠距離攻撃の前後が一番隙が大きいので、その予兆が来たら即接近して背後を取りましょう。

Trinity


イベント戦。
何をどうすればいいかは、多分彼女の正面にたどり着けばわかると思う。

Dahal


個人的に本作最強のボス。
体が小さい上に機敏で隙がなく、コンボ技で一気にこちらのHPを削ってきます。隙の小ささはJack以上。
まともに戦いたいなら、何度も死に覚えで挑んでカウンターの当て方を学ぶ必要があります。

ガトリングでの銃撃、接近しての刃物攻撃、回転してのこぎりアタックを使い分け、しかも距離に応じて刃物攻撃から突如のこぎりアタックに転換してくるなど、パターンが読みにくい。
これらの攻撃をし終わったあと、次のモーションに移るまでに数秒の余白があるので、そこを狙いましょう。
攻撃を回避したいけど、追撃をするためになるべく接近しておきたいという二律背反に悩まされます。

どうしても勝てない場合、一番隙が大きくダメージの少ないガトリング攻撃のあとを狙いましょう。あとは距離をとって回避一択。
攻撃モーションはサイクロンをつなぐか、パワースマッシュの1,2手目くらいしか当てられないと思う。
どれもレベル3にしておきたい。

Judas


ラスボス。カニ型ロボの頭上に逆さ吊りの男が見えますが、攻撃対象はロボの方だけ。
ラスボスだけあって、HPゲージは驚異の5本。

両目?部分からの回転ビーム、足での攻撃、叩きつけ、ジャンププレス(両脇に雷の攻撃エフェクト付き)と攻撃モーションも多彩。
ビームは攻撃範囲が広い上に、Ideonのものと違って事前に攻撃方向が読みにくいです。

基本は、一番安全な両目の間で回転サイクロンが安定します。

ただし足元には掴みで一発ガードブレイクしてくる腕ロボがおり、こいつがそのリズムとポジション取りを崩してきます。
かといってこいつらに手をこまねいていると、ボスの方の攻撃で陣取りたい画面中心部からどんどん追い出されていく構図。
回転ビームはバリアが切れていると多段ヒットしてしまうので、腕ロボが本当に邪魔。

奴らは回復手段でもあるので、なるべくボスも巻き込める位置で攻撃を当てていきたい。2体以上いるときはハリケーンが安定する。
HPゲージの減少コストは、腕ロボやボスのゲージ破壊で賄っていきましょう。

コツは「余計な攻撃をしない」こと。
なるべく空中サイクロンなどの隙が小さく、出が早い攻撃に絞ること。

序盤のボスはコンボ攻撃も通りますが、Ideon以降は呑気にコンボを繋いでいるとぶっ叩かれて大ダメージを食らってしまいます。
前述した攻撃キャンセルステップを活かして、敵が攻撃に出る寸前で回避行動を取れるようになりましょう。

ナビゲーターと行くJudasを倒す旅

本作の最大の特徴はハイスピードアクションだと思いますが、本作最大の個性はこの「ナビゲーター」の存在。声は下野紘さんです。
彼はICEYの行動に応じて、ナレーション調でJudasへ向かう最短ルートを案内してくれます。

「ICEYは矢印の方向へ進んだ」

「ICEYは目の前の端末を操作して、橋をかけた」

「ICEYは目の前の倉庫を無視して、先へ向かった」

これらの言う通りにすすめていれば、迷うことなくゴールできるでしょう。
言うとおりにすすめていれば。


Switch版の公式サイトのキャッチコピーは「メタ視点のナレーションが笑いを誘う、第四の壁をぶち壊せ 」。
そう、ナビゲーターを無視してあらぬ方向へ進むなど、彼の言うことに逆らって行くことで本来遭遇しえない色々なイベントが発生するのです。
これが本作最大の、他のゲームでは見られない「個性」。

そもそも彼が本当にただの機械的なナビゲーターでないのは、序盤の地下水道へ降りるイベントでわかるようになっており、そのあたりを根拠に彼に逆らってみると、ゲームの違う側面が色々と見えてくるようになってきます。

これについては本当にこれ以上のネタバレを一切踏まず、自分で「こいつ今ここでこうしたらどんな反応するだろう」と想像しながら遊んでほしい。
ゲームを作った側の人間でもないくせにこう思えるのだから、相当なものです。
下のネタバレ欄にまとめておきますが、なるべく自分で確認されることをおすすめします。

ちなみにナビゲーターのイベントはそのまま本作の実績解除にも関わってきます。
ゆえに全くのノーヒントイベントはなく、いずれもナビゲーターのメッセージ内容に、イベントのヒントが隠されています。

まとめ

アクション、テンポの速さを根拠にしたリトライ性の高さ、バトルの単純な爽快感、戦い方の変わるボス戦、ユニークなナビゲーターのセリフの数々、そしてネタバレできない数々の要素が組み合わさって、他にない遊び心地のアクションゲームになっています。
今更横スクロールアクションで、こんな新鮮な体験ができるなんて思ってもみなかった。
こんなよく出来たゲームが1000円前後のロープライスで遊べるのだから、どうかしてるぜ。

一方で前述の通り難易度は高く、よほどアクションのこなれた人でもない限りは、何度も死んでときには心折れることもあるかもしれません。
基本的には「コンボに依存しないこと」「攻撃より回避を優先すること」を守れば、倒せないボスはいないはず。
別マップへ入り直しての稼ぎも可能なシステムですので、ぜひ最後まで挑戦してみてください。

私は全クリまで9時間くらいでした。一晩まるばる貫徹で突っ込んでようやくクリア。
トゥルーエンドへ行く条件はかなり厳しく、フラグが立つ条件について一部攻略サイトを見てしまいましたが…。
全部自力でクリアするまで寝ないぞ、と決めていたけど眠気には勝てなかった。

ネタバレ要素は以下にまとめておきます。
ナビゲーターのイベントと、スクショ撮っておいた宝箱の位置だけ書いておきます。

宝箱についてのネタバレ

全部は追えてませんので、スクショ撮れたところだけ。

コスモシティ


無人の家屋、2階の窓に飛び込む。ジャンプでぶつかればOK


倉庫の二階右側。

序盤はこの2つを周回してお金を稼ごう。

地下鉄入り口


「Puck」が居るのとは反対の方へ進む。
矢印を無視した最初のエリア(自爆する敵がいるところ)の足元の柵を越えた先。
直前に柵を越えられるステップを覚えるが、それは横方向だけでなく縦方向でも使える、ということ。


更に進んで、敵が居ないのにエネミーアイコンが表示される通路。
画像の場所から上に登った先。
つまりエネミーも頭上にいるのです。


更に進んで、このPuck反対側ルートの最奥部がここ。
道中のザコ敵が結構強いので、育成前だと割と死ぬと思う。

地下鉄


道すがらに、地下鉄入り口と同じく足元の柵を越えた先。

木偶シアター


開発スタッフの暴露メールがあった先。


更に進んで、実績解除に必要な3連扉の先。穴から落ちる途中に横道がある。
中に入らないと見えないので、壁に向かってダッシュ連打で入ろう。
対面の壁に柵があるのでそれがヒント。そっちの柵には入れないが。

時計塔


「Thor」2体を倒した先。入り口の上に隠し入り口がある。


更に時計塔一階の右端。
Thorも1体あたり20クレジットになるので、戦うのが苦でなければ中盤はここが稼ぎどころ。


時計塔中腹。2階からスタートしてエレベーターを越えた先。
ナビゲーターが「また一歩Judasに近付いた」と語る部屋で、矢印に逆らって右上に行くとある。
エレベーターが難所なので、周回にはあまり向かないかも。雑魚戦の練習にはなる。


時計塔中盤。
ナビゲーターが「矢印に従って進めば問題ない」と語るのでそれに逆らった先。
下水道マップ流用の広いエリアに出るので、その左上。
本物の時計塔エリアで実績解除に使われた小部屋には入れない。その下の横穴。


そこから戻って正規ルート。上に進むエリアで。
緑色の何かがこびりついた網の上のあたり。

あとは「90億の神の御名」ルートにいくつかあったんだけど、行き来が大変なので稼ぎには使いませんでした。

ナビゲーターのイベント(実績)についてのネタバレ

このゲームは34ある実績のうち、32を達成してメニュー画面に戻ると、トゥルーエンドへの道が拓けるようになります。
うち10はボス撃破の実績なので、実質22個。

実績リストはSteamで見られるので、それをヒントに自力で探すのが良いかと思います。
以下は具体的な答えリスト。
一周では絶対にコンプリートできないので注意。

一度じゃ足りない


チュートリアル前のムービー後「Yを長押しして目覚める」のメッセージが出たら放置する。
そのうち起きろよ!ってナビゲーターがキレてもう一度ムービー部分からやり直しになる。
実績解除したら進めてよし。

これを達成せずに始めてしまった場合は、迷いの森入り口でしばらく放置していると、ICEYが出てきた扉をナビゲーターが開けてくれて、もう一度難易度設定部分からやり直すことができる。

ナビゲーターと共に

チュートリアル後、ゲームの開始画面に戻される。
ゲーム開始が「コンティニュー」になっており、これを連打する。
1回押しただけじゃコンティニューできなくなっているので注意。バグではない。

進行上絶対に達成される実績の一つ。

飛び降りる理由は……

迷いの森で橋をかけずに崖下に3回落ちる。
キレたナビゲーターが、落下地点のマップを新しく作ってくれる。
宝箱まで置いておいてくれるので、序盤これを見つけた人は早い段階でスキルレベルを上げられてお得。

再起動再起動再起動

その宝箱を開けたあと、進行方向の反対(左側)へ行くと達成。
メニューに戻されるが宝箱で得たお金は無事なので安心。

この程度も飛び越えられない

橋の先にある沼地に3回落ちる。
沼は2箇所あるがどっちでも良いはず。

トロフィーのために!
本当に何もない部屋で時間つぶし


地下水道の「開けたエリア」とナビゲーターが語るマップで、マップ最上段左上にある小部屋へ行く。
画像の上あたり。
そこで長い間放置していると達成。結構長い上にナビゲーターも黙るが、根負けせず放置しよう。

ブロンズトロフィー
シルバートロフィー

しびれを切らしたナビゲーターが「このトロフィーマニアが!」と暴言を吐きながら「これがあれば満足なんだろ」と出してくれるトロフィーを攻撃すると獲得できる。
小部屋の中で一気に4つの実績が解除できることになる。

もう一本!

コスモシティの道中にある倉庫に入り、左上にある立てかけられた木箱の中に入る。
没データなどを見せてもらったあと、メニュー画面に戻る。
ちなみに倉庫の右上には宝箱のある部屋アリ。

ゲートが閉じる前に

コスモシティのボス「Thor」を倒す前にゲート正面へ行き、扉が閉じる前にゲートをくぐる。
ゲートのあるマップに入った時点で閉じ始めるが、即ダッシュ連打で閉まり切る前に飛び込める。
一度閉まってしまったら、メニューへ戻ってからコスモシティへ入り直さないといけない。

ICEYとUCEY

地下鉄入り口のボス「Puck」が居るのとは反対方向へ向かい、道なりに右上へ向かっていくと達成。
これ以降左上のキャラネームがUCEYになってしまう。かなり意味深なイベント。

道中のザコ敵がかなり強いので注意。下手したらPuckより手強い。


地下鉄エリアすぐの子蜘蛛を倒したあとの地下道。
よく見ると足元に柵があり、ダッシュで乗り越えられる。
この先にある水たまりに飛び込むとイベント開始。

「外」から響く銃声


木偶シアターの入り口にある階段の先へ進むと、開発スタッフの苦情メールが置かれている。
それを追いながら進み、扉が3つ並んだエリアの左端に入る。
本作で最もメタい展開が見られる一つ。

ちなみに真ん中の扉はスタッフルームみたいになっており、本作に出てくるマップの概略図が見られる。

昇進して綺麗な嫁さんを……

上記、3つの扉が並んだエリアの右端に入る。
経理から電話がかかってくるので、それに応じると展開される。
イベント中は部屋から出たりしないように。

次の……曲は?

上記、経理の電話を拒否して次の部屋へ進む。
メディアプレイヤーが壁に表示されているので、それを殴り続けると達成。

ストーリー上行かなくてもいい場所に、「Jack」撃破も含め5つの実績があるという…。まぁこのゲームの実績そんなのばっかだけど。

深淵を覗けば、深淵もお前を見返す

「Jack」撃破後自動的に発生。
黄衣の男に3回攻撃すると達成。これもかなりメタいイベント。
同時にこの実績名で、このゲームの趣旨というか根幹がだいたい察せられるはず。

90億の神の御名

時計塔2階のスタート地点から、即矢印に逆らって左に進む。
マップがノイズ入り、エリアのつながりもごちゃごちゃのマップを進んだ先でイベントがある。
途中Gorgerがザコ敵として登場したりする。このルートも難易度は高め。

道も覚えにくいので大変だが、見る価値はある。
上記「深淵を覗けば、深淵もお前を見返す」と合わせて考察の余地が大きいイベント。

パンドラの箱


時計塔の入り口からスタートして、道中にあるノイズが入った森の小道を越えた先。
ナビゲーターが「ここは行き止まりのようだ」と言い張る部屋でしばらく待機する。右端に扉の開く小部屋(エレベーター)があるところ。
ナビゲーターがキレたあとに扉のあたりに行くとエレベーターを動かすことができる。

箱の中身を使うかはプレイヤー次第だが、使わずに大量の敵を倒すとナビゲーターが400クレジットをくれる。
終盤で超連戦のあととはいえ破格。雑魚のドロップと合わせると一気に700くらい稼げるので、腕に自身のある人はここの周回をおすすめ。

これこそが愛

時計塔のボス「Trinity」を攻撃しない。
そのまま次の部屋へ行くと「Dahal」がICEYに跪いて降伏し、戦わなくて済む。
ナビゲーターが最もキレるイベントだと思う。

一方で二人を撃破したときに獲得できる実績「トリニティの妨害」「ダハールの苦悩」はこのルートだと取れない。
メニューから改めて、もう一度ここへ来る必要がある。

準備はまだか!?

選択の間の先にある、ラスボス戦前の部屋で準備ができていないと言いはる。
言い張り続けるとナビゲーターが選択肢を改ざんしてくるが、そうなったら放置でOK。
かなり長い時間放置しなければいけないので、スマホゲームでもしながらナビゲーターがキレるのを待とう。

また黒い星が昇る

「Judas」を倒すと達成。

またあなたと・HASTUR

この2つ以外のすべてをクリアした状態でメニュー画面に戻ると、メニュー画面に追加の項目が発生している。
テキストファイルの下には数字の羅列があり、これをヒントにしてステージ名「???」のパスワードを入力するとトゥルールートが解禁できる。

何を入れるかは、まぁ、実績名のとおり。
きちんとこれまでの実績を追っていくと、本作の裏側にクトゥルフ神話の存在がちらほら見えるのがわかる。
「また黒い星が昇る」で見られるふざけたスタッフロールにも、思想監修という怪しい項目名で「ニャルラト氏」という名前が。

私は知らなかったんですが、黄衣の王っていうのがそもそもハスターと同一視されている存在だそうです。

本作の端々で見られるメール文なんかを追っていくと、とある宗教国家?宗教団体?が人々に肉体を放棄させ、その自我を仮想世界へ移住させたというのが世界観のベース。
そうして集めた人の自我をベースにして作成されたのが「神子」であるICEY…という話らしい。

「神子」とは巫女とほぼ同義で、神に仕え神の託宣などを伝える一種のシャーマンのこと。

Judasは病に侵されており、永遠の命を得るために神を求めた。
現実では達成しえなかったそれを、信者を巻き込んで仮想世界で達成するのが彼の計画だった、ということだろうか。
そして彼が求めた神の存在こそがHASTUR、か。
ICEYを使ってHASTURを呼び寄せようとしたが、プレイヤーの介入によりJudasは自分の生み出したICEYに討たれ、「また黒い星が昇る」。

この展開でのポイントは「神との話について何も決着していない」ということ。
ゆえのノーマルルートであり、謎も多く残っています。

「またあなたと・HASTUR」ルートではナビゲーターが自我を持ち、「何者か」にコントロールされていることへの反旗を翻します。
ICEYはHASTURを呼ぶための神子であり、自分はそのサポートのための存在とされているため、ICEYを破壊して、他者から強制されたアイデンティティを手放そうとしているのでしょうか。

ただそう考えると、Judasによって生み出されHASTURを呼ぶための存在であるICEYの目的がJudasを倒すこと、というのはちょっとわけがわかりませんね。
まぁICEYは、トゥルーエンドを迎えるまでは自我を持たない存在。
ナビゲーターを用意したのがJudasと敵対する存在か、Judasを良く思わなかったHASTURということでしょうか。

求めた神の手引によって討たれるJudas、その神からの脱却を求めたナビゲーター、自我を得て神子の立場から独立するICEY、というのはICEY視点の物語としては、綺麗に決着しているように見えます。

当のHASTURが何をしようとしているのかはわかりませんが、クトゥルフ神話の神様たちはみんなそんな感じなので、考えてもどうしようもない、というのが正しい見方かもしれませんね。

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