今週のジャンプ 2021年24号
この号はちょっとテンションの上がるエピソードが少なかったかな。
あとラフ掲載があったブラッククローバーは今週お休みでした。
その影響か、読み切りが計3本も載っている結構珍しいジャンプに。
Dr,STONE
漫画的にはかつて進んだ科学の道。
描写自体は簡潔にしつつ、1人で奮闘するスイカ自身に視点が向いているのが新鮮でとても良い。
特にスイカお手製自作のロードマップがもうたまらないですね。
目覚めた千空の凛々しさもたまらない。
いまだかつてこんなに千空が頼もしい表情してたことがあるだろうか。
あとまぁ余計なこと言うまいと思ったんだけども最後の見開きスイカの足がセクシーすぎて困った。Boichiはエロだ。
ちなみに人糞から硝石を作り出す技術については、かつて「落第忍者乱太郎」で読んだことある気がする。
記憶違いじゃないよな?とググったらどう見てもくられによるウンチから火薬を作る記事が出てきてわらった。
2016年の記事だからDr.stoneの連載が始まる前ですね。
呪術廻戦
パンダの生まれの話から一転して禅院家。
呪術高専で禅院家ぶっ壊すみたいなことを言っていた真希さんですが、その真希さんが実家でどういう立場だったのかがよく分かる一話でした。
言って前当主の直毘人は、真希さんに対して「やれるもんならやってみろ」的なフランクなスタンスを取っていましたが、まぁそれ以外の家族がクソばっかりだな!
おぞましいのは扇・甚一・直哉の3人がそれぞれ違う方向に人でなしなことだよ。
子供を親の足を引っ張る出来損ない扱いする扇、穏便に親族3人を殺そうとする甚一、もはや言うまでもない直哉。
ものの見事に三者三様のクズ人間展覧会だった。
「落花の情」は陀艮戦(108話)で直毘人が見せた対領域展開のための技。
領域内に自分の領域を作って対抗する簡易領域に対して、必中効果を無効化しようとはせず、向かってきた攻撃にカウンターを当てるための術式ですね。
フィジカル特化+得体のしれない呪具を相手にオートカウンターで応じる構え。
出来損ないと言いながらも油断はない感じが実に腹立つ親父でした。
ONE PIECE
ゼウスが死んだり、ビッグマムがお玉も殺そうとしたりとスゲー美味しい要素がガンガン消えていった挙げ句のルフィ敗北でちょっとうんざりし始めた。
ホールケーキアイランド編は、そういうギミックを上手くストーリーに組み込んで予想外の連続だったんだけどなあ。
カイドウに負けたのも、四皇相手に初戦で勝てとは言わんけど、ルフィって負けてもどうせ肉食ったら全快するだろうしなあ。
また鬼ヶ島を1から走りながら、その過程で仲間たちが幹部と戦うところ見せて、最後にまたカイドウと一対一やるんだろ?って感じがしてしまう。
あと2年くらいは鬼ヶ島で戦ってそう。
高校生家族
面白すぎる…バレー漫画としてもおじさんの再起ストーリーとしても面白すぎる…。
若干少年漫画ではない気もしているが…些細なことだろう。
一郎さんほどの歳は重ねて無いけど、自分も何かスポーツに打ち込みたくなってきたよ…。
コロナでなければ地元スポーツチームとかジムとか探していたかもしれん。
アオのハコ
同居してる奴が言うセリフじゃねえ。
いやもちろん心の距離だってことはわかってますけどね。お前どんだけアドバンテージあると思ってるんだ。
今回も恋よりまずは部活を頑張ろうって結論だけど、そういう展開にするならもうちょいバドミントンって競技にフォーカスして欲しいような、そっちにページ割くと肝心の千夏先輩の描写が減っちゃって本末転倒なような、複雑な気分だ。
恋も部活も頑張らなきゃいけないのが高校生のつらいところだな。
アメノフル
能力がヒエヒエの実すぎる…。
この漫画にピンとこない理由がようやくわかった。
主人公のやってないことについて、同じ能力使いだったってだけで1話からずーっと無実の罪を追求され続けてるからだ。
向こうから降り掛かってくる火の粉を払うだけの話を4話までやってて、これずっとこのまま行くの?って感じがしてるんだな。
WITCH WATCH
私もお腹めちゃくちゃ弱い勢なので彼の気持ちがものすごいよく分かる…。
単純なギャグとしての面白さ以上に、原くんへの感情移入が半端なかった。
この漫画のいいところは原くんの相談を馬鹿にせず真面目に相談に乗ってくれてるところだなあ。
特にモリヒトが援護に来てくれるところなんて結構感動したわ。
モブリビエイトはつかってる人間同士ならお互いの存在がわかるのかしら。
No one knows
結構末期的な時代を舞台にした人間ドラマ。
ここ最近ジャンプで掲載された読み切りの中では一番好みのツボにハマった漫画だった。
数十年という時間をバンバン飛ばしながらものすごく壮大なスケールの話をしているんだけど、話のキモは人と人の相互理解に落ち着いているのが最高に最高。
この漫画は別に宇宙に行かなくてもテーマの核心を描くことはできるだろうけど、宇宙へ行ったからこそそのテーマが際立って漫画として楽しめているのだ。
これがアグラビティボーイズ連載時の掲載じゃなくて本当に良かった。
愛と力
毎号やってる15Pのものとは別の短編読み切りシリーズ。
今回の漫画はジャンプ+で「漫研に美少女」を描いていた轍平先生。
あの頃より絵が可愛く、かつすっきり読みやすくなっていてめちゃくちゃ良い。
短いページ数の中に、武力のない少年が戦いの世界に生きる少女に示せる愛を120%示して結ばれて綺麗に終わったのがマジでびっくりした。短編描くの上手すぎる…。
おまじないの紐が切れて髪を下ろして(道場の跡取りじゃなくて1人の少女になって)腕相撲負けちゃって婚約確定するのがマジで美しい。
こんな短いページ数で恋の成立を見届けることができるんだなあ。
本当上手かった。
灼熱のニライカナイ
素晴らしい…こういう気持ち悪さ本当に好きだ…。
まさかべるぜバブ描いてた人が、こういうのを上手に書くとは全く予想外の出会いだった。
まさに最初の頃はメルヘンな能力だと思ってたし、出てきたマーマンたちもほぼ人間ベースだったものなあ。
基本を見せて慣らしたあとに原点を見せる演出本当好きだ。
南風原はいよいよ本当に(前から本当にだったけど)人間の姿を捨て、室伏の片腕を落とすも、勝ち切ることはできずポセイトラコンを残して散る。
最後のページに細長い棒状の何かになった南風原を描いてあるのがスゲーえげつなくて良い。
Jean the Just
時計職人と暗殺者という設定を組み合わせたハードボイルド寄りの漫画。
迂遠な言い回しをするから若干わかりにくかったけど、浮気を疑った女と純愛を見抜いた暗殺者という話だった…んだけど、半年後に浮気して殺すオチ必要だった?
せっかく漫画自体の印象が良かったのに、読後感が最悪になってしまった。