新着記事

その他の ジャンプ感想の記事

今週のジャンプ 2022年49号

2022/11/14

ONE PIECE


私はこの漫画のこういうやり取りが死ぬほど好きで応援してるとこある。

案外穏やかに探検させてもらっていたエッグヘッド島だが、それらを一瞬で覆すセラフィム「ジンベエ」の登場!
そうだよなー七武海全員分作ってるだろうなそりゃ。

驚いたのは、ナミが「クローン兵」って単語を普通に出してきたこと。
この世界クローンって単語が一般的なんだろうか?

ジェルマがやっていたのを自分で見ているので、サンジが言うならわかるんだけど。
そのサンジにしたって、クローンが実用段階で運用されていたことにかなり驚いていたはずだし、概念はあっても実用化まで言ってるとは普通は思わないような(現実と同じくらいに)フィクションの技術なんだろうか。


女ヶ島で現れたミホーク、ハンコックのセラフィムは見せなかったけど、今回のジンベエセラフィムは地中に潜る能力を見せる。
これはかつてドフラミンゴ海賊団の「セニョール・ピンク」が使っていたスイスイの実の能力でしょうね。戦ったフランキーが1人だけ毛色の違う反応をしているので多分。

それはそうと、麦わらの一味が全員鮮やかな流れで総力戦決めてるのが良いな。
敵の幹部が出てきたりするとワンピはタイマン前提の考え方をみんな始めるので、チーム戦が見られるのってシリーズ序盤の深刻度があんまり高くないうちだけなんだよな。

更に更に、「空白の100年」に消えたとされる「王国」の話にまで関わってきました。
ベガパンクと空白の100年と王国ってそれぞれかなり長いこと引っ張ったキーワードだったけど、まさか一繋ぎにして一気に見せてくれるとはなー!
マジで毎回毎回サプライズ盛り盛りで話のテンポも良くて、ワノ国出てからの楽しさが半端ねーなONE PIECE!

アオのハコ


いやー…良いものを見たな…。

可能性がないのは(ほぼ)わかっていたのに、いい感じの空気で二人きりになれて、ついボルテージが上がってしまう雛ちゃんと、その感情の動きを察して真剣にフる大喜!

ここ最近、大喜が内心で雛ちゃんのこと若干アリ側に寄ってるみたいな空気を見せていたので、まさかどっちを選んでいいかわからない~的なお寒い展開になるかと思っていたけど、この1話でめちゃくちゃ安心したよ。
いや雛ちゃんフラれろ!ってわけじゃないんだけど、やっぱ主人公は好きな人一本でいてほしいよね。
特にアオのハコみたいな好きな人への感情が物語の根幹になる漫画は。

ヒロインたちが恋をしていても、当の主人公の根底にそれがなかったぼく勉では味わえないタイプの恋愛漫画の醍醐味!
ニセコイにあるべきだった恋愛漫画の醍醐味!

やっぱこの漫画は大喜の千夏先輩への憧れと恋愛感情が軸線の漫画なのだ。

これで次回、千夏先輩にもしフラれたら私と…みたいなことを雛ちゃんが言ったら個人的に100億点満点ですよ。

SAKAMOTO DAYS


もともと甘えたところ見せてたけど、真冬くん本当に根っからの弟気質だな!

そしてセバはセバで兄気質なもんだから、この兄弟仲良すぎて幸せすぎる。
当人が言ってるけど、彼はデータバンクより弟の居場所の方がずっと大事なんだよな。
そこを譲らないからこそのストーリーにちゃんとなっていて読んでいて嬉しいわ。

この漫画アクションがめちゃくちゃに強いけど、ストーリーも凄いちゃんとしてるよな。

呪術廻戦


羂索が虎杖のことを若干どうでもよさそうに語ってるところでちょっとショック受けてしまった。
お前…息子の友達になってくれた女の子にめちゃ親切してたくせにお前…。

お兄ちゃんの腕が掴まれたところで有為転変使われるかと思ったけど、羂索は余計な情報を与えないよう肉弾戦でのみ制圧しようとする。
直哉も苦戦した特級呪霊の受肉体のはずなんだけどな…。

と思ったら、羂索が「一級術師相当の君も」と言っているな?
九相図は特級呪物だけど、脹相の術師としての能力は1級相当ってことかな。術師と呪霊それぞれの「特級」の意味の違いについて触れたわけだしな。

絶体絶命の脹相、九十九由基の「まだだ」から切り札を出すのかと思いきやまさかの「九相図兄弟ファイヤー!」で私はもう耐えられなかった。
今Googleで「九相図」と入れるとサジェストに「ファイヤー」が出てきます。仏教全体に謝れ!
しばらく見てないけど、最近のクレヨンしんちゃんも春日部防衛隊や野原一家でファイヤーしてるんだろうか。

あやしのあやし


今週の読み切り。もう金未来杯ではない単発の読み切りなんだけど、正直金未来杯のどれよりも面白かったな…。

主人公の抱えたドラマがきちんと描かれてると、多少ベタな王道展開でも十分面白くなるんだなあ。
金未来杯の6作よりこの漫画の方が連載向いてそうな気がする。
でも今は妖怪ネタがありふれまくってるし、時期が悪いのかな。

ギンカとリューナ


魔術の種類とか詠唱の概念が出てきてから、一気に読みやすくなったな…マジで…。

マッシュルで、上級生にからまれてトッド君がボコられた仕返しをした回と同じくらい、これまでの印象が覆る感じがした。
あの「あと8回耐えられるんでしょ?見てみたいな格の違い」の回ね。

今のところ本誌で一番期待していない漫画だったので、この予想外はとても嬉しい。

大東京鬼嫁伝


デッカ…色々な物がデカ…。

それにしても頻繁に女の子が増えるが、マジでまずは愛火のことを主役にしたエピソードを今の10倍くれマジで。
肝心のメインヒロインを、他のやつより一足はやく主人公に目つけただけの奴にしないでくれ。

僕のヒーローアカデミア


美しい…本当に美しい…これは芸術だよ…1人の男の人生を素材にした芸術。
堀越耕平は、男の人生を敗北と虚無で彩るアーティストだ。天才かよマジで。

家族をテーマににっちもさっちもいかなくなったエンデヴァーもかなり芸術だったけど、この「額装されているのにキャンバスに何も描かれていないスピナーという題の絵」は本当格別。
普段王道バトル漫画をやっているからこそ、その中でこれをちらりと見せてくるのが本当に効く。

スピナーが登場してから300話くらい?
ずっと出ていたわけじゃないけど、登場から何年も時間をかけてたどり着いた先がこれ、というのが本当もう長編少年漫画にしか出来ない最高のスパイスでした。
次回ではもう死んでそうだなスピナー。

PPPPPP


冷静に考えるとレイジロウもミーミンもだったけど、この漫画は天才の仮面の向こうにきちんと1人の人間がいるんだなあ。
楽音もそういう存在になるんだろうか?

母親に選ばれなかったことが予想以上に重たく響いてるみたいで、急に等身大の10代になったなファンタ…。
実は常に脳内で自省と次の目標設定を重ねて自分を保っていると判明して、途端にこいつが愛おしくなってしまった…。

なんかもう救われてほしくてたまらないんだけど、このままお母さんと会えないまま死に別れるの本当に駄目だろ…どういう方向に進もうとこのままは駄目だよファンタ…。

HUNTER×HUNTER


瞬殺…あまりにも瞬殺…。
そうだよな…エイ=イのメンバーって昨日今日念能力に目覚めたばっかの鉄砲玉だもんな…。

突然発だけ手に入れたような連中だから、多分基本の四大行もまともにおぼえてないんじゃないだろうか。
モレナ的には混沌が生まれればそれでいいんだろうけど。
実際幻影旅団が引っかかって、トラブルの規模が少し膨れ上がってるしね。


一方ヒンリギはヒソカと顔を合わせて交渉に入る。
これまでの態度を考えると、ヒンリギが幻影旅団ハコ推しだとか、ヒソカの戦いを見たいというのは上辺だけの言い分だよね多分。
でもヒソカが「正直者」って言うからには、ある程度本心なのか?
旅団に憧れるみたいな、そんな可愛い感情持ってなさそうだったけど。

今すぐ全員皆殺しにしても構わないような怪物相手に、しっぽを踏まないよう言葉と態度を全力で選んでいる感じがして凄い良かった。
ヒンリギの最優先目標はシャア=アとシュウ=ウで共闘してエイ=イを潰すことで、そこに幻影旅団が味方してくれるのはいいけど、そこにヒソカが割り込んでくると幻影旅団の動きがわからなくなるんだよな。

ただの2、3ページの会話が読み応えあるという、面白い一話でした。
さすがのハンターハンターだぜ。

アンデッドアンラック


最初に戦って死に別れたジーナが最初期のメンバーになってくれそうなの滅茶苦茶良いな~~!!
こんな便利そうな能力者死なせてユニオン入りするのかよと思ってたのがここに来て意味を持つのかよ!

ニコも、こんなループ前寸前で急に見せ場作られてもなあと思っていたところに、二週目最初の仲間ってことでその頭脳が生きるの完璧な構成だわ…。
アーティファクトを手に入れたから否定者になってしまった久能明は平和なまま家庭に戻して、否定者の能力関係なく有能なニコは能力に目覚める前から出番があるの良く出来てる…。

さっちゃんは石になった


虚無度の高いジャンプショートフロンティアの中でも頭4つくらい抜けた怪作だった。

若くして死ぬと体を溶かして宝石にされる世界、というのがもう頭おかしい。
ただ当たり前だけど「宝石になることそのもの」が話のキーではなくて、「死後自分の価値が固定資産として残る意味」がちゃんと掘り下げられていて、ただ奇妙なだけの作品ではない。

死後、大切な友人の価値と寄り添い、最後には自分だけのものにして終わらせる。
その人の価値がイコール宝石の価値になる世界だからこそ、最後に無価値な路傍の石になることが「さっちゃん」の望んだゴール地点なんだなあ。

作者は2022年17号にて「レイルウェイ/ゲイトウェイ」で読み切り本誌デビューした人ですね。
これも良く出来た漫画だなあと思っていたのだが、またすごい漫画を持ってきたなあ。15ページでこの世界観がまとまってるの凄いぞ。

スポンサードリンク

コメントをどうぞ

名前の入力はしなくても大丈夫です(匿名表記になります。)