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8番出口

2023/12/03

久しぶりにSteamのホラゲーレビューです。

8番出口

『8番出口』はとても小粒ながら、アイデアの面白さでヒットしているロープライスのホラゲー。
今なら423円で購入出来ますが、セールでなくても定価470円という安さ。

プレイ自体も、コンプリートまでプレイして2時間はかからないボリューム感なので、たまの休日をちょっと刺激的にするのにいかがでしょうか。

私は一周クリアするのに19分、オールクリアが88分でした。

エンドレスに続く地下通路から脱出せよ


これがゲームの舞台となる地下通路。
イメージ的には地下鉄駅の出口って感じですね。ほんの少し薄暗く、広告ポスターが掲示されており、スタッフ用出口があり、点字ブロックが配置され、知らないおじさんとすれ違う。


この8番出口に向かう、脇道ひとつない通路を進んでいくと、最初にこの0番の看板にたどり着きます。

この時点では、プレイヤーには何一つ情報が開示されません。
ここが何なのか、とかどうしたらいいのか、とか。

その答え自体は、ほんのもうちょっとゲームをプレイするだけで、答えが得られるでしょう。

ちなみにこういう「何もおかしなところはないはずなんだけど、どこか不気味」な光景のことをリミナルスペースというらしいです。
元は建築用語において、廊下や通路、階段などの移動に使われるためのスペースのことを指す言葉でしたが、いつの間にかネット上で「明らかにおかしいわけではないが、どことなく不気味な空間」を指す言葉としてミーム化したらしい。

この「どこか不気味」感はプレイヤーがこれをホラゲーとしてやっているからだと思うけど、例えばホラゲーじゃなくても『Superliminal』は整然としたホテル風のマップがちょっと不気味に感じたし、ああいう感覚を指す言葉なのかな。
この感じがかなり良かったので、他のリミナルスペースを味わえるゲームも探してみようと思います。

異変を探せ


これから何十週も回るこの地下通路には、時折「異変」が発生します。
見つけづらいものもあれば、一目見てわかる異変も複数用意されており、それを見つけることがプレイヤーの脱出条件となります。

異変があったら通路を引き返し、異変がなければそのまま進む。
8番出口に到達できるまで、この間違い探しを繰り返し、通路を脱出しましょう。

異変はいずれもじんわりと怖かったり、違和感みたいな形で現れるため、ホラーが苦手な人でも大丈夫なはず。
まぁ中にはぎょっとするような異変もあるけど、ビビって心臓がバクバク言うようなタイプではないと思っています。
ホラゲーをやってみたいけど、本格的な奴はちょっと…という人への導入としても良いかも。

オプション設定


ゲームのシンプルさの割に、オプションの項目が豊富。
言語がデフォルトでは英語なので、日本語にしておきましょう。

デフォルトだと視野角が狭い上に、カメラの揺れが結構激しいので、オプションでオフにしておくことをおすすめします。
私は初期設定のままだと結構酔いました。

ヒント

本来こういうゲームはなるべく知識ゼロで挑むべきだと思っていますが、快適に遊ぶために「これは知っておいたほうがいいかも」という浅いネタバレになるヒントを数個用意しました。
もちろん見ないに越したことはないのですが、無闇に神経を使うのもくたびれるなと思ったので、答えに通じるけど直接のネタバレにはならないものをいくつか。

知っておくとスムーズにプレイできるヒント

ポスターのヒント

ポスターには大量の文字が掲載されているが、「この文字が1文字だけ変わっている」系のまちがいさがし的な異変は無い
日常に紛れる異変も複数あるが、大抵は異変として一目見た段階で気付けるものが多い。

おじさん

路地を通り過ぎると、立ち止まってスマホを見つめているが、これは異変ではない。
ちなみに通り過ぎたおじさんを追っかけないと確認できない異変もない。
曲がり角をまたいで異変が起きることはない、というのは異変の条件の一つと思われる。

異変発生のタイミングについて

ある程度通路を進んで初めて発生する異変もあり、件の曲がり角を曲がった瞬間には発生していない異変もある。

一度発生した異変について

一回始めてから脱出が完了するまでの間に、同じ異変が二度起きることはない(はず)。
私が3週プレイした中では一度も起きなかった。

発生する異変の数について

複数の異変が同時に発生することはない(はず)。
私は完走するまで一度も同時発生はなかった。

秀作の小粒ホラーゲーム

定価でも500円を越えないロープライスのゲームですが、少ない素材ながら秀逸なアイデアの組み合わせで、じっくりと楽しめるゲームになっていました。
ホラーゲームなのでぞくっとするような演出は多くありますが、いわゆるジャンプスケアという「突然の大音量などでプレイヤーをビビらせて刺激を与える」系ではないので、普段ホラゲーをやらない人にもおすすめ出来るタイトルになっています。

この下にはトロフィーをコンプ(といっても2個だけど)するためのネタバレを隠してあります。
注意深くプレイすれば詰むようなゲームではないけど、もうわかんねー!ってなった人は良かったら参考にしてください。

ネタバレ攻略

ここからは、用意されている異変をまとめたネタバレ攻略になります。
まぁこのゲームをクリア出来ない人って早々いない気はするんだけど、駄目だわかんねえよ!って人のために念のため。

多分全部掲載できているはず。
一部、スクショを撮り損ねたので文字のみです。

異変の答えはこちら

張り紙が大量に貼られている


これはさすがに気付く。

奥に何かいる


あいつ完全に同化してるぜ!
あんまり近づくと追いかけてきて、捕まるとゲームオーバーになります。

監視カメラポスターの目線が動く

監視カメラポスター自体が動く


プレイヤーの移動に合わせて、監視カメラポスターが左右に動く。
これはポスターの前まで移動しないと発生しないので、遠目にポスターだけ見てよし!と反対側のチェックをしながら進むと見落としてしまう。

ツインおじさん


突然二人組が現れる。
近付いて触れると、その後…。

ポスターが同じ

全てのポスターが同じになっている。

ポスターが変わる


最後のMOVE FESのポスターが怖い絵に切り替わっている。

ポスターが大きくなる


少しずつポスターが大きくなっていく。
じっくり見ていれば気付くが、確認の仕方がおざなりだったり、大きくなっている間おじさんを注視していると見落とすことも。

赤い水が流れ込んでくる


最初は小さな水の音から始まり、水流とのレースになる。
急いで引き返そう。

ドアが消える


分電盤室のドアが消える。

通気孔からでろーん


黒いヘドロのようなものが垂れてくる。
これはどうやらしばらく眺めていても、こちらに伸びてきて捕まるようなことはなさそう。

電気が消えかける

電気がチカチカと消えかける。
これ異変か?と思ったけど、普段起きていない出来事はすべて異変なのだ。

停電


通路が真っ暗になる。通路の中盤くらいまで進まないと発生しない。

監視カメラ


監視カメラが作動している。
個人的にはこれが一番見つけづらい異変だった。これが増えたり消えたりするんだろう!と思って毎回ちゃんと見ていてよかった。

パート募集ポスターの絵が変わる


怖い絵になっている。

シミュラクラ現象


天井に人の顔みたいな影が映り込んでいる。
これもかなり難易度高め。光の反射がゲーム内に用意されているから、たまたまそう見えたのかと思った。

おじさん


おじさんが凄いこっちを見てくる

おじさん


おじさんが笑顔になっている。

おじさん

おじさんがスピードアップしている。
この状態のおじさんは、固定ルートではなくプレイヤーに向かって歩いてきて、捕まるとゲームオーバー。

おじさん


おじさんがデカくなっている。
最初周りが小さくなったのかと思っちゃった。

おじさん


おじさんの顔がボヤケ?消え?ている。
これは最初描画のバグかと思った。

順路表示の看板1


「8番出口」の文字が逆さまになっている。

順路表示の看板2


看板の裏面に「引き返せ」の文字。
引き返すことでゲームが進むから、ホラーというよりプレイヤーへの応援のメッセージに見える。

扉が開いている1


清掃員用の扉が開いている。

扉が開いている2


従業員用の扉が開いている。

扉が叩かれる

分電盤室の扉がガンガン叩かれる。音もあってすごいわかりやすい。

ドアノブの位置がおかしい


すっごい開けづらそう。

出口


8番出口まで到達していないのに、通路の先に出口が現れる。
引き返さず登ろうとするとゲームオーバー。

点字ブロックが顔


点字ブロックが別のなにかになっている。
これはデスマスクか?

点字ブロックが変


ささやかな変化なので意外と見落としがちな気がする。
足元の異変って2つしかないんですよね。

蛍光灯の位置がおかしい

天井の蛍光灯が、不規則にナナメに配置されている。

というわけで異変のリストでした。
まぁ詰むようなゲームではないと思うけど、どちらかというと自分が楽しんだ証みたいなものとして。

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