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NovelAIに清書してもらおう

2024/01/12

結局Opusプランに加入してしまったNovelAI。

自由度の高さが強みのローカルとは違って、キャラ再現の強さや画風の多彩さ、何より動作の軽量ぶりを楽しんでいます。
過去加入したサブスクの中で一番高いよ…でも一番遊びごたえのあるサブスクでもある…。

i2i

今日のテーマはi2iです。
過去、ローカルにControlNetが実装されたときに少し遊んだきりですが、NovelAIにも当然実装されています。

i2i(img to img)は、AIに任意の画像を渡し、それをベースに画像生成をしてもらう機能のこと。
「ベース画像+プロンプトで生成」するもっともシンプルなi2iから、ControlNet(NovelAIでは「コントロールツール」)による「描線だけピックアップしてベースにする」機能や、「線画はおおよそ維持したまま、色味情報だけ変更する」機能など多彩。

ただしNovelAIの「コントロールツール」はNovelAI Ver.2でしか使えず、今勢いのあるVer.3では使用できません。つらい。

今回はもっともシンプルな「ベース画像+プロンプトで生成」するi2iを試してみようと思います。

ベース画像


適当に用意したベース画像がこちら。
和服の姉妹が向き合って手を合わせている絵にしました。
すげえ適当にクリスタでざくざく描いたやつ。

2girls, hand to hand, black long hair, short hair, blunt bangs, swept hair, smlie, {japanese clothes, hair ornament, hair flower}, portrait,

プロンプトはこちら。
ここに、NAIだと自動で入れてくれるクオリティタグと、画風を指定するプロンプトを加えてi2iで生成したのが以下の画像です。

強度0.5


強度0.5で生成したのがこちら。

「強度」とは「元画像をどれくらい尊重するか」というパラメータ。
0がベース画像そのまま、1(数値上は0.99)だとベース画像無視してAIが好き勝手書くまで行きます。

今回は0.5ということで、選べるパラメータの真ん中の値を取りました。
真ん中の割に、元絵の線がほぼそのまま残っており、一方で目元はかなり具体的に描き直されています。

瞳やほほ、指先にうっすらグレーが乗っているのも面白いですね。
AI的には色が乗っている(書き込み量が多い?)イメージなんでしょうか。

強度0.6


瞳の中に書き込みが増え、髪の毛の流れを意識した線が少し増えました。

一方で指先はぐんにゃりと溶けてしまいました。
元絵の線が太いからかもしれないけど、指の構造はAIに伝わっていませんねこれは。

強度0.7


一気に書き換えが進みました。もう一から書き起こしている感じですね。
キャラクターの髪型も結構尊重してくれており、特に右の子の後ろ髪のまとめ方がすごい軽やか。

注目したいのは、指の情報がここで復活したこと。
見ての通り組み方が変わっているので、元絵から参照したのではなく、AIが一から描画しているのでしょう。

多分AI的には「ここに二人が組み合わせた手がある」という情報くらいしか拾っていないと思う。

頬の色がグレースケールからピンクになったのも印象的。
こういうワンポイントで色が乗っているの良いですよね。

強度0.8


もうゼロから描いているのがわかりますね。
逆に言うと、元絵のラインを残したくない場合は強度0.8以上が良い、ということでしょう。

とは言え、髪の長さすら尊重されていないのはイマイチなところ。
華かんざしと髪の流れは守ってくれていますが。

手を合わせるという重要なポイントをスルーされているのも悲しい。
いや、これは画面の外で我々に見えない位置で手を組んでいるのだ!と想像してもいいけど。

プラスの観点でいうと、着物の柄や線、かんざしの装飾が増えており「自分の描こうとした絵に、構図を守ったまま書き込み量を増やすにはどうしたらいいか」を教えてくれています。


ちなみにガチャした中には、フルカラー版を作ってくれたものもありました。
元絵がモノクロだったからか、色数は少なめですが、かんざしの花びらは鮮やかな3色構成になっています。

こちらも着物の柄が加筆されているのも楽しいところ。
指も溶けてはいますが、残ってくれていて嬉しい。

強度0.9


強度0.9では、もうレイアウトくらいしか合っていません。

というか「謹賀新年」の文字が無から生まれてるのどういうことだよ。
皆さん明けましておめでとうございます!
絵としちゃ面白いけど、さすがにこの変化っぷりを意図して0.9でi2iすることはなさそう。


こちらは割と元絵を参照してくれていますね。
左の子の髪型はただのショートボブになってしまいましたが。

華のボリュームがぐっと増えており、これはこれで艶やかでいいかも。


最後に、一番再現度が高かったのがこちら。
何度もガチャを回したうちに出た1回ですが、髪型・構図・ポーズいずれもかなり高いレベルで尊重してくれており、これはかなり感無量。
0.9でもここまで元絵の情報を残してくれることがあるのか。

右の子の髪型が変わってしまいましたが、晴れ姿で髪をまとめたのだと思っておこう。


他、今回i2iをやるにあたって色々試したもの。
これはi2iの面白さを知らずナメくさっていたので、ラフもカスみたいな絵になっています。
適当に描いた手や肩に、絵としての説得力をもたせようと思うならこうしたらいいよ、という教師になってくれています。


こちらはi2iの実力を知って、「線画をどこまで拾ってくれるのか」の確認のためにもうちょい真面目にラフを描いたもの。
髪型はほとんど残っていませんが、絵自体はかなりいい具合にブラッシュアップしてくれているし、特に右手が凄いしっかり描き直されているのが嬉しい。

というわけで、i2iで遊んでみました。
画像サイズさえ普通以下にしてあれば、Opusプランのユーザーは無料で試行することが可能です。

個人的には、強度0.6~0.7の、自分の絵が残っていながら上手い人のエッセンスが盛り込まれていくあたりがとても楽しいです。
こう、自分の絵に足りてないところを実例交えて教えてもらっている感じ。

画風はプロンプト次第でいくらでも変更できるのがNovelAI V3の強みなので、ここに載せる・載せないに関わらず色々試してみようと思っています。

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