崩壊:スターレイル ストーリー感想「今日は昨日の明日」編
先日、ようやくピノコニー編最終章「さよならピノコニー」までをクリアしました!
いやもう、満足度もすごい高いんだけどすごい長かった!
ピノコニー編を踏まえると、ヤリーロVIも仙舟「羅浮」も短い方と言えてしまうくらい長かった。
その分、盛り上がるときの盛り上がりの大きさもでっかくて、いくつかのシーンでは普通に感動して涙ぐんでしまった。
今回はピノコニーだけじゃなく、宇宙ステーション「ヘルタ」からのストーリーをなぞっていき、今後新章が来たときのためのおさらい用に感想を書こうという趣旨になります。
序盤は本腰入れて遊んでいなかったので、スクショがあんまりないです。
プロローグ「今日は昨日の明日」
混乱は奥底に至る
物語の冒頭はカフカと銀狼から。
舞台は【壊滅】の「反物質レギオン」に襲われる、宇宙ステーション「ヘルタ」の中。
カフカはヴォイドレンジャーたちを蹴散らしながら、ヘルタの中を悠々と進んでいく。
反物質レギオン
壊滅の運命の星神「ナヌーク」の手先である絶滅大君の手先のこと。
雑兵ではあるが、一般人よりはずっと強い。カフカたちにとっては敵じゃない。
ヘルタ
ここでは宇宙ステーションの名前のこと。
登場人物としてのヘルタはこのあと登場する。天才は宇宙ステーションに自分の名前をつけても恥ずかしくない。
カフカが銀狼の手引で進んだ先にあったのは、ヘルタが集めた奇物保管庫にあった一つの星核。
とんでもない力を持ったモノだけに、他の奇物とは違う扱いをされていますが、銀狼のハッキングによって星核はカフカの手に渡る。
その星核に、銀狼が用意したアバター?データを反映して生まれたのが主人公である「開拓者」。
ゲーム的には、ここでビジュアルの男性・女性を選ぶことができる。
あとから変更は出来ないので、じっくり悩んで決めよう。私は石川由依さんのファンなので女性開拓者にしました。
ちなみにここで時間をかけると、銀狼に「長く考えすぎ~」「私が変わりに選ぼうか?」と茶化される。
開拓者
主人公のこと。男性と女性でCV、ビジュアル、戦闘中のモーションや決め台詞が変わる。
開拓の運命を歩む星穹列車のメンバーになること、男女でデフォ名が変わることから、一般に主人公を指して「開拓者」と呼ばれる。
奇物
奇妙な効果を持った正体不明の物質。いわゆるオーパーツ的なモノ。
ゲーム的には、模擬宇宙や階差宇宙でプレイヤーへのバフを担うものだが、ここではヘルタが個人的に蒐集している、人間の手には余るモノのこと。
星核
「万界の癌」とも呼ばれる邪悪な物質。
癌の呼び声に相応しく、触れたモノやヒト、世界を壊してしまう。
スターレイルのストーリー上でもキーアイテムとなっており、これに壊された世界が数多く登場する。
星核ハンター
カフカたちのこと。宇宙全体にとってとんでもない脅威である星核を集めている謎の組織。
その危険度の高さと、目的のために危険な手段をためらわないことから、宇宙でもっとも影響力の高い企業「スターピースカンパニー」に指名手配されている。
物語の冒頭は、カフカたち星核ハンターが反物質レギオンの襲撃に相乗りして、勝手に宇宙ステーション「ヘルタ」に乗り込み、星核に手を加えるところから始まっている。
「どのくらい記憶残っているの、彼女」というカフカの言葉からは、今ここで初めて人の姿を与えられたはずの開拓者に「過去」があることを示唆している。
この先のストーリーでも、カフカと出会う度に「開拓者に過去があること」「それが星核ハンターたちと共にあったこと」を示唆してくるが、Ver.2.3現在、詳細はまだ語られていない。
中心で止まる渦
そのまま気を失った開拓者を目覚めさせてくれたのは、銀狼がつぶやいた「星穹列車」のメンバーである丹恒となのか。
多分意図的なんだろうけど、スタレの冒頭は大量の設定と複数の勢力と何人もの登場人物と専門用語が入り乱れる、情報の洪水になっている。
「このステーションは、反物質レギオンの襲撃にあい、俺達はアスター所長の依頼を受けて救援に来たんだ」の一文に、ここが宇宙ステーションであること、反物質レギオンという敵がいること、ステーションにアスターという名前の所長がいること、救援依頼を受けてきた宇宙ステーションとも反物質レギオンとも違う勢力があることを示唆しています。
このあとすぐ開拓者が疑問符を浮かべているように、この段階で全部理解させよう、という構成にはなっていないっぽい。
実際、しばらくプレイしていれば勢力図や用語の意味もわかってくるんだけど、スターレイルってシナリオを見返す機能ないんだよね。
なので私は今、YOUTUBEで配信者の初見プレイ動画を見ながら、当時の感想を思い出しつつこの文章を書いています。
次のスクショが、姫子も合流してアスターと合っているところだった…。
せっかくだから、自己紹介シーンのじゃないけどキャラのファーストインプレッションの話はしたいよな。
まずは丹恒。
なんといっても人工呼吸未遂スタートという、史上稀に見る登場シーンが印象的。
人命救助だから茶化すところじゃないんだけど、ちょっとためらうなのに対して、迷わず人工呼吸に入るところでもう丹恒がどういうキャラか示されていますね。
能天気ななのと対象的な堅物くそまじめキャラで、言葉の選び方もとても硬いし遊びがない。
星穹列車に乗っている連中は、基本ノンデリの脳筋直情型キャラばかりなので、貴重なストッパー要員でもある。
ヤリーロVI編で顕著だが、開拓者もなのもアホなので、丹恒がいないと話が進まないのだ。
そして三月なのか。名前がひらがなの上に格助詞になりやすい文字を使っているので、文章の中でなのの名前が出ると判読しづらい女だ。
アホはアホだが、良いアホで場を和ませる能力も高いし、記憶を失ってもっとアホになっている開拓者の、歳が近い姉みたいなポジションでストーリー中よくプレイヤーの手を引いてくれる。
実際のところなのにママ・姉っぽさを感じている人は多いと思う。
心情的には結構頼りになる子なんだけど、エレベーターのキーをなくして丹恒にため息つかれるところ可愛くて好き。
そしてアーラン。画像は「只人と神の栄冠」の冒頭からですが。
宇宙ステーション「ヘルタ」の防衛主任を務めるキャラクターがまさかのショタ。
ちょっと言葉が硬いけど有能で、「ヘルタ」の管理人であるアスターに忠誠を誓うという美味しすぎるやつ。
本編で初登場したときは、ちょっと言葉遣いが悪くてあんま良い印象がなかったんだけど(防衛責任者として重要な職務の真っ最中だったのもあるか)、サブクエやVer.1.6「只人と神の栄冠」で描写が増えると、丹恒にも通じるところがある、仕事熱心で真面目なやつなんだな、とわかって愛らしく見えてくるね。
全体的にわんこキャラとしてデザインされてそう。
星4でガチャに実装されており、雷属性のアタッカーとして起用できる。
のだが、自傷アタッカーという設計と戦闘中アイテムを使えず、死んだキャラはごくごく一部のキャラの技でないと蘇生できないゲーム仕様が最悪のマッチングを生むため、愛があっても使いづらい。
そして姫子。
劇中ではヴォイドレンジャーに囲まれたところを、戦闘用ドローンで助けに割って入りましたね。
あいつら一撃で蹴散らせるその火力を普段からくれ。
現在の星穹列車の所持者にして、ナビゲーター。年長者として今の星穹列車をまとめ、指針を与えるチームリーダーのような立場の人。
優しく母性的、かつ理知的な印象のキャラクターですが、何故かこの人、二人称が「あんた」。
主人公相手のときはもちろん、旅先で会った人にも「あんた」呼びするので、もしかしたら生まれ育ちは今の雰囲気ほど上品な環境じゃなかったのかもしれない。
星5でガチャに実装されており、星穹列車のメンバーでありながら加入させるにはガチャで引く必要がある。
範囲攻撃と追加攻撃を得意とするアタッカーで、ゲーム中に大活躍できるコンテンツが実装されているため需要も高い良い女。
うちの初星5は姫子でした。
星穹列車
【開拓】の運命を歩む者たちが集う、宇宙を駆ける列車。
幅広い勢力から好意的に認知されており、そして今後主人公が所属する勢力でもある。
各運命には、対応する星神が存在してその運命にまつわるエネルギーをコントロールしている(それを使って他の星神と戦ったり、自分に従うものに力を与えたりする)のだが、【開拓】は星神であるアキヴィリをすでに喪っている。
だが星穹列車はアキヴィリのコントロールしていた開拓の力が宿っており、星神なしで広い宇宙を駆け巡り、開拓の精神の元に星々の間をつなぐ航路を拓いている。
影は離れない
そうして改めて、姫子・丹恒・なの・開拓者でアスターと合流するわけですね。
チュートリアルの序章の序章はこの辺まで。
みんな大好きガチャ(跳躍)が解放され、確定でこのアスター所長が入手できます。
宇宙ステーション「ヘルタ」の管理人を務める女性。
チュートリアルのシナリオでは顔合わせ程度の出番しかないが、アスターが絡むサブクエストが「ヘルタ」内にかなりの数用意されており、キャラクターとしての掘り下げはそちらで行われる。
この時点のプレイヤーには知るよしもないが、あのヘルタが全幅の信頼を寄せて自分の宇宙ステーションを任せている、という時点で、超有能な人物であることが伺える。
「災害発生時、もっとも貴重な資産は優秀なスタッフであることを実感するわ」という台詞からも、人道的かつ責任者としての高い適正があることがわかる。
一方で、アスターにではなくヘルタをこそ信頼して働いているスタッフ達からは軽視されがち。
その辺がサブクエストの一部で明かされる。
ビジュアルも声も凄い好みなんだけど、バッファーとしてちょっとクセが強く、頻繁にSPを切らないとバフを維持できないのもあって運用には工夫が必要。その代わりバフ量は充分。
宇宙ステーションスタッフの様子を見ていると、緊急のエラーメッセージが発生。
現れたのは超巨大な反物質レギオンの天体兵器「終末獣」。
一旦逃げる星穹列車組は、何故か現場で拾った開拓者を連れて離脱することを選ぶ。
姫子はこの時点で、開拓者になんだか特別な意味を見出しているよう。
結局列車への搭乗口で終末獣に攻撃を受けたため、これとの戦いは星穹列車組で請け負うことになる。
本作初のボス戦ですね。
弱点が物理・氷・炎・風と(当たり前ですが)パーティに絶対いる4人が、等しく弱点撃破可能な構成になっています。
逆に、跳躍で頑張りすぎて虚数や量子などの新キャラを引いてしまうと、初心者なのに弱点撃破も出来ないパーティ編成になって詰んだりする。
スターレイルは撤退→パーティ再編成してチャンレジがほぼノーリスクで出来るので、この編成は違うな…って思ったら大人しく出直しましょう。
3箇所ある攻撃対象全部が炎弱点のため、真ん中の「反物質エンジン」に姫子の戦闘スキルを当てると、3体まとめて靭性を削ることができる。
大人しく臨時加入してくれる姫子に頼り、3体を撃破したあとに出てくる本体に開拓者の必殺技(単体)を当てれば勝てるでしょう。
倒すと再びムービー展開。
なのをかばって重症を負ったと思われる開拓者は、壊滅の星神であるナヌークの一瞥を受け、謎パワーで終末獣を追い返すことに成功する。
星神
スターレイルの世界では、「運命」という指向性を持った虚数エネルギーが存在しており、そのエネルギーを掌握した存在を「星神」と呼ぶ。
莫大すぎるエネルギーを得ていることから、およそ人外も人外、人の常識の及ばない超常的存在になる。
今回開拓者は、壊滅の星神であるナヌークの一瞥を受け、(おそらく)その力の一部を与えられている。
通常星神がただの人間を気に掛けることなど無いのだが、果たしてナヌークはどのような意図を持って、自分の差し向けたはずの終末獣ではなく、開拓者へ一瞥を向けたのか。
「自分の意思であの結末にたどり着く」というモノローグは、後の展開を考えるとエリオか、エリオの話を聞いたカフカのものだろうか。声がぼかしてあってよくわからなかったけど。
暴走する能力を抑えてくれるヴェルトは、今星穹列車に乗っている最後のメンバー。
なのが「ヨウおじちゃん」と呼ぶのが可愛いし、本人もそれを受け入れているのがもっと可愛い。
最近知ったんだけど、実は崩壊3rdにもヴェルト・ヨウが登場しており、その当人らしい。
崩壊シリーズはスターシステム的に同じ名前・似たビジュアルのキャラを出していたりするけど、ヴェルトに関してはガチ本人。
崩壊3rdはスマホでアクション寄りのことするのがしんどくてやっていなかったんですが、ちょっとプレイしたくなるよねこういう繋がり出されちゃうと。
今はPC版があるらしいし。
旅は続く
目を覚ました開拓者が姫子といっしょに会ったのは、この宇宙ステーションのオーナーであるヘルタ。
幼い少女に見えるが、この姿は遠隔操作で動く人形のもの。ヘルタ本人は、今のところ劇中には登場しておらず、容姿も実年齢も、もちろん居場所も判明していない。
開拓者の元になった星核を「拘束」していた当人でもあるが、いったい何処から手に入れたのだろうか。
「星核を拘束」することに挑戦していたようだが、横から現れたカフカと銀狼が「開拓者の体内で星核を拘束」することに成功してしまったので、対抗心を燃やしていた。
意図的にかわからないんだけど、いつの間にかここで「開拓者が星核をベースに生まれた人造人間であること」を姫子もヘルタも当然のように把握している。
気絶してる間に身体検査を受けたのだろうか。
天才クラブ
ちょっと面白い語感に聞こえるが、宇宙中に存在する真の天才たちが集まった頭脳集団のこと。
主にサブクエストやサイドストーリーで顔を出し、他の会員たちも登場しては妙な発明やアイデアで、開拓者を巻き込んだり翻弄したりする。
ゲーム中には星4で実装されており、連戦型コンテンツ「模擬宇宙」を進めると配布入手できる。
(このあとヘルタに呼ばれて模擬宇宙を始めれば、その段階で一人配布される)
全体攻撃に特化した周回向けアタッカーなので、手に入れたらきちんと育てておこう。
ヘルタから実験体としての誘いを受けた他、姫子からは星穹列車に乗り、共に開拓の旅に出ないかと誘われる。
姫子が一体どういう理由でこの開拓者を特別視していたのかは、よくわかっていない。
メンバーと馴染んでいて、居場所がなく、特殊な力を持った人物ではあるものの、星穹列車にとって最も大事な「開拓の精神」があるかどうかは確認していないと思うんだけど。
あるいは姫子はこれまでの流れで、開拓者の開拓精神を見抜いたのだろうか。
姫子の誘いに応じて星穹列車に乗り込み、物語のプロローグである宇宙ステーション「ヘルタ」編は完。
実のところ、ストーリー的にはあまり入り組んだことはしておらず、キャラクターの顔見せと世界観の開示に終止した章でした。
その世界観も、大量のキーワードが並べられるというある意味不親切なやり方。
一方でスペースオペラ的SFというのは、こういう専門用語が大量に並ぶ、読者を設定と情報で振り回すのが面白いところでもあるので、それを楽しむのが本来でしょう。
そこにミステリアスな美女であるカフカや、記憶喪失の主人公に懐いてくれるなの、旅に誘ってくれる姫子たちキャラクターを軸に、SF興味ないプレイヤーへのフックも大量に用意してあるのが見事。
また、この先の旅では王道ファンタジー的な冒険が待っており、物語を理解するハードルはかなり低くなっている。
その構成を考えると、やっぱりプロローグで大量に専門用語をぶつけてくるのは意図されたもので(そうしない世界観の見せ方を先のシナリオで出来てるので)、世界の中に急に降って湧いた開拓者の立場を、プレイヤーの立場と同期させることを演出したかったのかなー、と思う。
星穹列車に乗った開拓者たちは、次なる旅を目的地をヤリーロ-VIに定める。
「物寂しい冬の空に」に続く!