しずかなおそうじ

値段無料
発売日2025年8月8日
配信期限2026年8月7日

日頃ロープライスのホラゲーを遊ぶことに人生を注ぎ込んでいる私ですが、いよいよ今回は無料のホラゲーです。

『しずかなおそうじ』はなんとあの日用品やお掃除用品メーカーである「花王」からリリースされた探索型ホラーゲームだ。
「花王」から「ホラーゲーム」!?と若干侮りつつプレイしてみたところ、ちゃんと花王発のコンテンツであることを活かしつつホラーゲームとして成立していたのでびっくりした。

あとちゃんと怖くて2回、途中でプレイをやめた。

怪物との遭遇を回避しながら家の掃除をしていく、チェイス型お掃除ホラー

主人公は父の遺した別荘を掃除しにやってきた男性。
物件を売りに出すことにしたため、放置していた家の掃除にやってきたのだ。

家の中には種々の汚れが残っており、床の掃除にはクイックルワイパーを、キッチンの油汚れにはキッチンマジックリンを正しく選んでお掃除することで、家のお掃除完了率を高めていく。

なお主人公は花王製品以外のお掃除グッズは持っていない。

そんな中、主人公は家のあちこちに書き残された暗号を見つけてしまう。
暗号を追うように家の中を掃除していくと、家の中をうろついている謎の怪物と遭遇してしまう…。

正体不明の怪物。青く燃える炎のようなエネルギー体?
のそのそと歩き回り、存在を察知されると襲われてしまう。

家の中に残されたメモから伺えるが、この怪物は視力は極めて低く、目の前にいるものも判別することができない。
一方で耳はよく、主人公の足音を聞きつけるとルートを変えて近づいてくるし、確信させるような物音が立ってしまうと、なんと走って駆け寄ってくる。

業者に引き渡す前に清掃を済ませるべく、主人公は怪物に見つからぬよう足を忍ばせ掃除を進めていくがその過程で、この家に隠された父のメッセージを見つけていく。

パスワード

家のあちこちにはパスワードが隠されており、これを集めながら進めることで、ゲーム進行に必要な重要アイテムを入手できる。
ゲーム内で暗記はしてくれないので、手元でメモを取っておこう。

ちなみにこのパスワード、なんとゲームをやりなおすたびに再生成される。
どこにパスワードが書かれているかを覚えておく意味はあるけど、都度自分で調べなくてはいけないのだ。

これが否応なしに家中を掃除しなければならない理由のひとつとなっており、探索とお掃除のゲーム性を高めている。

チェイス

怪物はのそのそとマップをうろついているが、プレイヤーの足音やお掃除音が聞こえる範囲にいた場合、音を頼りに迫ってくる。
どうやらお掃除の内容によって音の大きさも違っているようで、一部のお掃除では(多分)普通より遠くからでも聞きつけられてしまう。

音が聞こえたポイントまでやってくるので、聞きつけられたと思ったらその場を離れ、どこかに隠れたりしゃがんでやり過ごそう。

これまでの記事でも何度か書いてるけど、私はこの常に追われるというゲーム展開が本当に苦手で怖くて、「ヘー花王が作ったゲームかー無料だって言うしせっかくだからやってみっか!」と始めてみた私の心をへし折り、二回ギブアップさせた。

ゲーム仕様

大きなポイントは途中セーブがないこと。
ゲームの進行度は保存されず、タイトル画面に戻ると開始時点からやり直しになってしまう。

ただし手順さえ知っていればサクサク進めることが出来るゲーム性でもあるので、一からやり直しになってもそこまで苦労はしないと思う。
前述の通りパスワードだけ変わってしまうので、そこだけ注意かな。

一方デスペナルティは大変軽く、主人公が初期地点(キッチン)に移動させられるだけ。
お掃除の進行度、入手したアイテムの獲得などは全て維持したまま、スタート地点に戻るだけです。
実質のデスペナルティなし。なので極端に言うと、何度死んでもひたすらリトライし続けることで、ほぼ間違いなく誰でもクリアできるでしょう。

右下にはマップが表示されており、部屋の中の汚れが全て綺麗になると緑色になり「OK」の文字が出る。
クリア後のスコアに関わってくるので、なるべく綺麗にお掃除しよう。

所持品画面では、お掃除道具について主人公のメッセージを見ることが出来る。
なんかシュールで面白い文章になっているので、読んでみることをおすすめします。

攻略チャート

せっかくクリアーまで遊んだので、クリアまでのチャートも残しておきましょう。
一部、発見しづらい要素があったと思うので、詰まりきっちゃうことはなくても、長時間些細なアイテムを見つけられず家をうろうろしてしまうことはあるかも。

キッチンエリア

いわばチュートリアルエリアで、怪物に追われることもなくお掃除と謎解きに集中できる。

  1. Aの油汚れを落として、Aの数字を入手
  2. Bの床汚れを掃除して、Bの数字を入手
  3. 戸棚を開け、A・Bの数字を入力して小箱を開け、台所の鍵を入手。南側のドアを開ける

となる。

西側の2枚のドアは、この時点では開けられない。


他、ゲーム進行とは無関係な汚れが壁などにもあるので、お掃除率100%を目指すなら綺麗にしておこう。
汚れに妙な手のひらの跡があるけど、気にしてはいけない。

キッチンテーブルの上には、おそらく父が残したであろうメッセージ。
今後も紙切れを見つけたらチェックしていこう。これはマップの暗さの割に白くハッキリ見えるので、見落とすことはないでしょう。

あとは押した10秒後にアラームが鳴るキッチンタイマーが置かれているが、台所のドアを開けるまでは音が鳴るだけのアイテム。
怪物と出くわしたあとは、時間差で怪物を引き付けることでその間別の箇所のお掃除を進めることができる誘導アイテムになる。

居間エリア

居間周辺のスペースとキッチンエリアを行き来しながら、最終的には四畳半の隣にある青い扉を開けることを目指す。

順番としては

  1. Dの壁を掃除して、Dの数字を入手
  2. ①の戸棚にあるボタンを押してキッチン脇の収納部屋を開けておく
  3. 電話に立てかけられた紙から、クイックルワイパーを短くして網戸を掃除できるようにし、Cの数字を入手
  4. 四畳半の戸棚から「トイレマジックリン」を入手してEのトイレを掃除、Eの数字を入手
  5. 収納部屋へ行き「バスマジックリン エアジェット 除菌EX」を入手。
    棚にある金庫でC・D・Eの数字を入力して「青の鍵」を入手、ドアを開ける

となる。


居間の周囲をぐるっと囲むように廊下が通っている。
居間は3方向の障子を開けることで、廊下をショートカットできるようになる。

怪物はうすく光っているので、破れた障子の隙間から怪物が今どこにいるのか伺えるようになっている。
やつはマップには一切映らないので、目視と主人公の心臓の鼓動音で察知しよう。

このエリアからは天井にも汚れがあるので、マップの壁も床も天井もきちんとチェックしよう。

奥の四畳半の戸棚には「トイレマジックリン」が置かれている。
廊下から行けるトイレは、これで掃除ができるようになる。

トイレ掃除は、汚れに泡を一定量まとわせたあと、ゲーム内時間で5秒位待つことで洗い流せるようになる。
結構判定が厳しく、相当量の泡を吹き付けないと流せるようにならない。
スプレーの音も水を流す音も、結構大きな音を立てるので怪物が近くにいるときはリスクの高いお掃除になる。

居間のテレビや廊下の電話で引き付けておくと楽なはず。

電話に立てかけてある紙を見ると、クイックルワイパーの柄を短くすることで網戸のお掃除にも使えるというテクニックを学ぶことができる。

この紙はアイテム取得時のような強調が入らないので、見落としがち。
画面中心のカーソルさえ合わせれば拡大されるし内容も読めるが、アイテムとして取得しないと内容を主人公が把握してくれないので注意。

その後はアイテム欄でクイックルワイパーを選択すると「短くする」という選択肢が発生、短いクイックルワイパーを作ることができるようになる。
廊下の網戸はこれで掃除しよう。

収納部屋のドアを開けるのはこの緑のボタン。
…いや何なんだよこのボタン!ラクーンシティかここは!

収納部屋に入ると、真正面に「バスマジックリン エアジェット 除菌EX」がある。
お風呂掃除の道具なのにこんなところにあるというのは、予備の買い置きだろうか…。

窓際の棚には金庫が置かれており、C・D・Eの数字を入力すると青の鍵を入手できる。
この金庫がまぁ見つけづらい場所にあるので、ここに金庫があると知らないと見落としがち。

この鍵があると、四畳半の向かいにある青い扉を開けることが出来るようになる。

玄関・廊下エリア

玄関を中心として、トイレやお風呂場などの開けたスペースが舞台となる。
居間エリアにいた怪物はドアを越えて追いかけてはこないが、玄関エリアには玄関エリア用の怪物がいて、マップを巡回している。

玄関から見て左手側に電話とタイマーがあるので、あれを使っておびき寄せているうちにお掃除を進めよう。

手順としては、各所のお掃除をしながら

  1. 玄関のシューズボックスをあけて②のボタンを押す
    (ついでにDの廊下側と通じるドアを開けておくとこの先便利)
  2. ②のドアを開けてお風呂場スペースを解放し、「手袋」「五徳掃除のテクニック」を入手。
    アイテム欄から手袋・ゴム手袋を組み合わせ、それを更にキッチンマジックリンと組み合わせる。
    (ついでにキッチンへ通じるドアを開けておくとこの先便利)
  3. 風呂桶を掃除してGの数字を入手
  4. キッチンの五徳掃除をしてHの数字を入手
  5. パソコン部屋へ向かいFの数字を入手
  6. パソコン部屋の引き出しにF・G・Hを入力して「赤の鍵」を入手

すればOK。


玄関のシューズボックスは右側を開ける。
どこに何のスイッチを設置してんだ父親…。

上の廊下を開放するとお風呂場に入れるようになる。
バスマジックリンもそうだが、洗い流すときのシャワーはかなり大きな音になる。
ルートを調べて怪物がいないタイミングを狙ってもいいが、電話などで引き寄せると結構大きく時間を稼げる。

上の風呂桶を掃除して③のスイッチを見つけると、下側にある風呂場のドアが解放できる。
五徳掃除の心得やGの数字はこちらにあるため、いずれにせよ2つのお風呂場は両方綺麗にしてあげなければならない。

数字を集めれば、机の引き出しから「赤の鍵」を入手でき、玄関左手側にあるドアを開けられるように鳴る。

なおパソコン部屋の本棚から「三日月の欠片①」を入手できる。
ロード画面などのTIPSで、父親が家の中で大事なブローチをなくしてしまった話が聞ける。3つあるので見つけてあげよう。

実験室エリア

この家のお掃除もクライマックス。
まずは赤のドアを開けて進んだ先で「マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー」を入手。
これで玄関エリアの鏡、洗面台も洗えるようになる。

ドアを開けると、そこにあったのは広大な実験室。
汚れたトイレや風呂桶などを並べ、お掃除用品の性能を調べていたようだが、今は怪物がうろついている。

ここに入ると、何故かドアが開かなくなり、しかも天井が少しずつ迫ってくるトラップが発動する。
…なんで?

制限時間は7分。
その間に怪物を避けながらお掃除を進め、部屋を脱出する方法を見つけなくてはならないのだ。

脱出には、部屋の右下にある金庫から「緑の鍵」を入手する必要がある。
これまで通り、お掃除をしながら暗号4つを見つけ、金庫を開けよう。

ちなみにここに来る過程で「トイレマジックリン」のみ、入手しなくても到達することが出来るのですが、「トイレマジックリン」を未入手の場合、南側の壁際に備え付けられた机に置かれています。
私は初回プレイ時、四畳半の戸棚にあることに気付けず詰んだと思っていました…。

怪物は部屋の中をうろついているが、お掃除ポイントが多い上にしゃがみ移動している時間もないため、怪物に全く見つからないようにお掃除を完了させるのはまず不可能。
部屋の対角線に配置された電話を使って、怪物を誘導しながらお掃除しよう。

なお、とても優しいことにこの部屋の中で死んでも、洗浄の度合いは維持・暗号も変わらないまま再開することができる。
つまりこれまで同様、脱出の条件を満たすまで無限リトライが可能ということ。

怪物に捕まってデスの場合制限時間はそのままですが、制限時間切れでデスした場合は制限時間を回復した上で復帰できます。本当に優しい。

風呂桶のうち一つに、「三日月の欠片③」が落ちている。

この実験室は、一度脱出に成功すると戻ることが出来ない。
これの回収やお掃除率の達成など、やるべきことはすべて片付けてから「緑の鍵」を使って出るようにしましょう。

なお天井は実際に少しずつ下がってきており、ある程度時間が経ってから入ってきたドア(他よりちょっと高い位置にある)を見ると、天井が降りてきていてドアが塞がれているのがわかる。
天井に触れると潰された判定でゲームオーバーなので注意しよう。
ゲームオーバーしてもその場でリトライできるけどね。

なお壁の汚れは、降りてきた天井によって隠されると清掃率100%を達成できなくなる。
コンプリートしたい場合は、何より壁を優先しよう。

その他

不自然に色が変わった、壁の一部。

収納部屋とお風呂場の間の奇妙な空白、そこの壁を調べると「何か」が見つかります。
ここを何度も何度も調べると壁が剥がれ、

3桁の数字を入力することができるようになる。
ここを開けると隠し部屋に入ることができるようになるのだ。

入力する数字のヒントは四畳半にあるテレビの

これがヒント。

これは「絵画1」×「絵画2」×「掛け軸」×「屏風」の計算式を埋めろ…というもの。
この家の各所にある絵画・掛け軸・屏風にはそれぞれトイレの絵が書かれており、その数を代入して出た数字が答えとなる。

絵画1は台所のドアを開けた正面、絵画2はパソコン部屋の南側廊下の壁に、掛け軸は居間、屏風は玄関正面にある。

攻略チャートなので答えを書いてしまうと、4×4×1×4で「064」となります。

暗号と違ってこの答えは変わらないようです。

開けた先には隠し部屋があり、父が怪物から隠れここで究極の洗剤を開発していたことがわかる。

その究極の洗剤とは「マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー」のこと。

先に実験室手前で拾っているとここには何もないのですが、先にこっちに来るとここで「マジックリン EXPOWER 水アカ用スプレー」が入手でき、逆に実験室手前の戸棚が空になっています。

また、ここには「三日月の欠片②」が置かれている他、汚れも一箇所あり、アイテムと清掃率のコンプリートを狙う場合この扉を開くのは必須。

ということで、これがこの家の最終的な間取り図でした。
…実験室を抜きにしてもめちゃくちゃ広いなこの家。

無料ゲームの密度感じゃないぜ。

クリア後感想

いやあ面白かった…本当に出来の良いホラーゲームだった…。

掃除の爽快感、とはいえ怪物に見つかるホラーの恐怖感、広大な古民家の探索、そしてスコア制度による競技性。
何より、見知った花王製品がゲーム中にアイテムとして登場するユニークさ。

怖さが怪物の一種に限られており、慣れていくにつれて怖さが軽減していく構成や、デスペナルティが実質的には無くて、リプレイを重ねれば誰でもクリアできるというゲームハードルの低さも良かった。
PRゲームなのに、クリアできない人が出てきちゃいけないもんな。

その上でゲームクリアをスコア制にすることで、ノーミスクリアやRTAに挑戦する意義も生み出しています。

なおゲームクリア時のスコアに応じて、クリア後の業者さんとの会話に多少変化が起きるようです。
私のお気に入りは、清掃率をめちゃくちゃ低くしてクリアしたときに見られる、家から逃げ出していく業者さんの一枚絵。

一応ノーミスクリアも挑戦してみて成功したけど、清掃率を捨ててこそだったな。
実験室も100%清掃しながらノーミスでクリアなんてできるんだろうか…。

本ゲームは来年の8/7までの期間限定配信とのこと。
無料ですし面白いゲームなので、ぜひプレイしてみてください。


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