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今週のジャンプ感想 2018年15号

2018/03/18

ノアズノーツ


「ものの歩」の作者の新連載。最初に連載してた剣道漫画は見てなかったんだけど、これで連載三作目ですね。

歴史をループする世界で、かつて人類がなぜ滅んだのかを追う考古学ファンタジー。
また中々ユニークなジャンルだ。最近の新連載だとこれとアクタージュはあんま見ないジャンルやってくれてるので、それだけで結構嬉しい。

ギャル風の割にまっとうに「お嫁さん」志望のヒロインが可愛いし、そのあり方を「母親という歴史から学んだ」と表現する学者先生も良いこと言う。

それにしてもループものにおいて、世界が巻き戻るのではなく、同じ歴史を繰り返してるってのは中々新鮮でいいね。
パッと思い出せたのだと封神演義くらいだ。

エレベーターが素直に動いたり、電気が通ってたり、過去の遺構が丸っと残ってたりと、科学的考証が甘いのか伏線なのかわからん要素がこの先どうなるか、かなあ。
丁度Dr.STONEで人類の作った構造物は何千年も保たない、って話があったので、その辺リアリテイとファンタジーの釣り合いと説得力を見せられるかですね。
前作「ものの歩」も将棋の面白さを見せてくれる漫画ではなかったので、作品の題材についてきちんと調べて、あるいはフィクションとして説明できる理屈を用意してくれているのかで応援するかどうか決めます。

ただ学者先生が仮説と称して無茶苦茶やるのはあんま好きじゃないかな。
ぼく勉の文系ちゃんが毒舌キャラだったみたいに、いずれ消えていく設定になってくれると良いんだけど。

ブラッククローバー


ようやくリヒト様の正体が明らかに。
なるほど回想シーンのカリスマっぷりに対して本編で小物くさかったわけだ。

エルフを滅ぼしたのが光魔法だから人間が襲ってきた、という話みたいだけど、まぁこれは確実に第三者の悪意による撹乱だよね。
転生にどれくらい時間が空いたのかわからんけど、光魔法ならヴァンジャンスに通じる人がその襲撃者の可能性もあるのかな。
多分意図的なんだろうけど、文明の度合いが背景や衣装から読み取れないようになってるので、数百年くらい経ってる可能性もあるよなあ。

ところでリヒト様の本来の魔法が剣魔法って、これ完全にアスタさんと接点できちゃったよね。
風魔法を使うユノも先週号で反応してたし、ユノはリヒト様と結婚した風属性女の子の子孫かな。
これマジでアスタとユノが時を超えて結ばれてハッピーエンドあるんじゃね?

Dr.STONE


以前銀狼を殺しかけた硫酸ガスが今度は千空たちを救うことに。
千空本人が言ってる通り、自然には敵も味方もなく。ただ科学はその自然を解析し理解することで、敵か味方か判別できるようになるし、乗りこなすこともできるようになる。

石神村の次なる一手はなんだろう…情報力か機動力かと思うんだけど、スマホは無理だろうし、自動車を作れても整地されてない山道を走ることは出来ないよなあ。

あと思いつくのは兵糧攻め?
井戸に毒を流したりは千空はやらんよなあ。
いい意味で先が読めなくて楽しみです。

ハイキュー!!


いよいよゴミ捨て場の決戦だ!
鵜飼コーチの爺ちゃん来るかと思ってたのに、病院でテレビ観戦かー。

まぁ確かに劇中触れているとおり、これは爺ちゃんたちの試合ではなく日向たちと研磨たちの試合。
そんなしっかり線引きしてくるとは思ってなかったけど、あくまで主体は高校生たちだと強調してくれるのは良いことだね。

もうちょいタメの回が続くと思ったけど、あっという間に試合始まって結構びっくりした。
お互い手の内を把握してる同士の試合、どうなるかなー。

呪術廻戦


うーん、主人公の処遇だけで1話使ってしまったか…。
呪術学校行くならもう2話で学校編始めてしまって、その中で回想使って、そこで主人公の処遇の話でも良かったんじゃないかなあ。

主人公が死刑だって話は1話の中でもう出てたのに、そこと大して変わらん結論にたどり着くのにまる1話使ってしまったのは勿体ないと思う。
そのときが来たとして素直に死ぬかはわからんって言える主人公のスタンスは好きなんだけど、この2話目に味がなさすぎた。

アクタージュ


これまでで一番面白かったし、今週一番印象に残ったのもこれだった。

最初にセット見て自分で「無人島だわ」って言ったくせに、ラスト2ページで芝居が始まると当たり前のようにひっくり返す。
あの空間が無人島だと知っているのは、設定を知っている演者か、あるいはあらかじめそうと知っていた人だけなんだよなあ。
その辺から「殺し合い」に持って行くのかな。
自分対他の全員にしてしまえば、自分ひとりの裁量で殺し合いに誘導できるしね。

「そう演じてるように見える」っていう劇中のキャラにしかわからない要素じゃなくて、読者も一緒に驚けるポイントを話のヤマに持って来たのが素晴らしい。

実際これを読んでいた人も、いやここが無人島かなんてわからないじゃない、と思いながら読んでた人はいないと思うんだよね。
そういう普通ならスルーするポイントに、そこに居合わせた人になりきることで気付けるのが主人公の天才性なので、今回と似たような話はまたやって欲しい。

食戟のソーマ


司が中村側についた理由が明らかに。
料理ではなく情報を食っている、というネタは料理ものなら大抵の漫画で出てくるが、司もその類型か。

そこに「お喋りしてねえで味に集中しろ」的なニュアンスが入ってるのかな。
料理そのものに神経注ぎ込むキャラクターというのはすでに見えていたから、これは結構納得した。
少なくとも「料理する側が客を選べる」中村の理想は、司のイライラを遠ざけてくれるだろうな。

竜胆先輩だけ司の欲しい言葉を言ってくれて、それで表情をほころばせる司はちょっとかわいかった。
そしてつまり竜胆先輩が中村側についたのは、ようは司を放っておけなくてか。
なんだよ結構濃厚なラブの気配が漂ってきたんじゃないのこれ。

司の抱える悩みというか問題は、たとえ食戟でソーマたちが勝ったって解消できないものの気がするんだが、そこは今回の食戟でまるごと綺麗に解決するってわけでもないのかな?

火ノ丸相撲


自分から土俵に落ちようとした蜻蛉切の喉を掴んで、体を無理やり起こす火ノ丸。
まさかの降参潰しにちょっとビックリしたよマジで。
ぐいっと体を起こされた瞬間の蜻蛉切の表情が絶品だった。

そしてまさかの悪落ちフォーム?!
相撲漫画で悪落ちなんて表現することになると思ってなかった。

ここで横綱のセリフに絡めて、力士として活きる人生のあり方の話になるとは。
確かに薫丸は12年の努力が実る瞬間に土俵からはたき落とされて、その先どうなるかは本人にもわからない状態。
相撲でどう幸せになるか、と横綱は問うたけど、相撲が力士全員を幸せにしてくれるわけではない。
すでにここまでで怪我などを重ねている火ノ丸も、力士としての寿命が長い方ではないだろうし、丸さんの姿は明日の自分かもしれない。
横綱の「相撲で幸せになれ」という言葉は火ノ丸にとっては遠いものだったんだなあ。

だからってアオリの「地獄と化す!」はノリノリすぎると思う!

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