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Fate EXTELLA LINK

2019/02/10


「EXTELLA」は多少遅れこそしたもののPC版が出たのですが、「LINK」は出そうになかったし、Switchも買ったしで購入しました「Fate EXTELLA LINK」のSwitch版。
やっぱ携帯ゲーム機感覚で、一瞬で起動してゲームに入り込めるのは強いですね。

今回はSwitch版を3時間ほどプレイしての感想です。
ネタバレになるし、まだ序盤なのでストーリーについては一切触れません。
ゲーム自体は、前作と比べてかなりブラッシュアップされて遊びやすくなっていましたよ。

まず「月」シリーズの概要

これがもう本当にややこしい。

「EXTRA」から始まるこのシリーズは、本家Fateシリーズとは1970年代を契機に分岐したパラレルワールド世界で、地球上からはマナがほとんど消え、魔術師という概念もほとんど過去のものになってしまった世界。
魔術師たちは電脳世界「SE.RA.PH」に舞台を移していました。

月にある超ウルトラスーパーコンピュータ聖杯「ムーンセル」を巡って戦うのが初代「Fate/EXTRA」。
その更にパラレル世界が舞台で、FGOでもおなじみBBちゃんやアルターエゴたちが出てくるのが「Fate/EXTRA CCC」。

ちなみにアニメ「Last Encore」は「EXTRA」のパラレル展開ですね。
月の聖杯戦争をなんども繰り返して、その最後の最後を描くのがアニメ版です。

それはさておき「EXTRA」の続編っぽい話が「EXTELLA」なのですが、識者によるとこれもEXTRAとはパラレル設定になっているらしい。
「EXTELLA」は主人公がムーンセルの管理権限を獲得したあと、月に起きたトラブルをサーヴァントたちと解決する話です。
物語の実質的な主役はアルテラ。

その「EXTELLA」の続編っぽい話が「EXTELLA Link」。
月の平和を取り戻し、NPCや電脳世界に移住する人間が増えてきた頃に、再び起きたトラブルを解決する話です。
物語の実質的な主役はシャルルマーニュ。

今の所、テラをやってないとリンクの話がわからねえ、ということは無いと思います。
意図的に話の連続性を切ってるのかな、という感じ。
でも一部、話はわかっても「なんでこいつこんな格好してるの…?」「というかこいつ誰だ…」みたいな疑問点は出てくると思う。

シャルルマーニュ伝説


シャルルマーニュ関連のサーヴァントは、FGO含め現在のところシャルルマーニュ、ローラン、アストルフォ、ブラダマンテが登場していますが、本作に出るのはシャルルマーニュとアストルフォのみ。

シャルルマーニュ自身は史実上の人物ですが、彼の死後、吟遊詩人たちがシャルルマーニュを主人公として様々な物語を創作し、ファンタジー要素もりもりの物語として今に残されています。
実在する人物をベースにファンタジー書くなんてあいつら未来に生きてるな。

ローランは実在する人物でもあったようですが、アストルフォは完全に創作なのかな?
女装して月に行ったり、触れると転倒する魔法の槍なんてのが実在した話だとも思えないし。

そうしてできた物語がシャルルマーニュ伝説、その登場人物たちがシャルルマーニュ十二勇士です。
すいません全部ネットで調べた話です。

EXTELLA Link

前置きが長くなりました。
今回はそんなシャルルマーニュがSE.RA.PHに現れ、主人公とともに月で起きた新たなトラブルと戦う話。
序盤冒頭で語られる通り、シャルルマーニュとは「共闘」という向きが近く、主人公のメインサーヴァントはネロや玉藻なので歴代ファンも安心。無銘やギルガメッシュは…うん…。



登場するサーヴァントは前作に加え、シャルルマーニュ、アストルフォ、スカサハ、バサスロット、ロビンフッド、ドレイクなど。
これまでEXTRAにいたサーヴァントもいれば、FGOで見慣れたものの月では初登場、という鯖も。

アストルフォはシャルルマーニュ繋がりで、スカサハさんはそもそもEXTRA時点からクー・フーリンがいるしね。
バサスロットについては、狂化状態であることについて、ガウェインからコメントがあったりします。すごい面白かったのでみんな見よう。

システムや難易度調整がかなり丁寧にブラッシュアップされており、テラからリンクへの進化ぶりは、ガンダムブレイカーの1→2に匹敵するレベル。
多分2に馴染むと1が辛くなるのではというレベルです。

バトル面について


無双系アクションゲームなので、やっぱりまずはここから。
前作の不満点をことごとく潰してきてくれました。

エクステラマニユーバの削除

ゲージを貯めると、貯めた分に応じて全体攻撃してくれるものでしたが、ボタンひとつで始動、その後しばらく攻撃するところを眺めてなければいけない、攻撃モーションのバリエーションが少ない、など有用性の割に退屈度が高いシステムでした。

ムーンクランチ/ムーンドライブの刷新


アストルフォの宝具「恐慌呼び起こせし魔笛」。

全鯖でムーンドライブに統一、攻撃力がアップし、発動中には1度だけ特殊な必殺技が使えるようになります。
使うのは奥義みたいな技だったり、FGOでは見られない宝具だったり。画像のもその一つ。

必殺技は広範囲攻撃で、エクステラマニユーバとムーンドライブをひとまとめにしたモノって感じ。
ゲージは割と簡単に貯まるので、サクサク使うか温存してしまうかで、かなり難易度を分ける。

アクティブスキル


無銘の「鶴翼三連」

前作では強・弱攻撃のコンボ途中でないと使えなかった必殺技が、今回から単独で使用可能になりました。
最大8つ覚えることができ、そこから4種を自由にセットして使用できます。

例えばネロのロサ・イクトゥスは、前作では弱強強強とコンボを繋がないと発動できませんでしたが、今回からはキー入力で任意に使えるように。
そのかわりリキャストタイムが設定されました。

宝具打ち放題


ネロの「童女謳う華の帝政」。

ムーンドライブ中に敵を倒すと金色のゲージが溜まっていき、MAXになると今自分がいるエリア全体に届く宝具攻撃が可能になります。
前作と違いゲージさえ貯めれば何度でも打てるので、ムーンドライブを積極的に切る理由の一つにもなっています。

味方サーヴァントと敵体力の調整

前作ではモブ敵にやられて撤退していた味方サーヴァントですが、今回はちゃんと役に立ちます。
ときには一部エリアを知らぬ間に制圧していてくれるほど。

雑魚には負けないけどボスには勝ち切るまではいかないくらいの調整になっていて、プレイヤーの裁量を増やしつつ、放置で勝てるわけではないくらいに調整されています。

いずれも全体的に遊びやすく、ストレスを軽減させる方向に進化してくれています。
ゲームとしての調整もうまくできていますが、何よりサーヴァントのかっこいいところを見たい、という基本中の基本的な欲求を満たしてくれています。
登場サーヴァントも25と結構増えたのもあって、各サーヴァントのバトルシーンを見ていくだけでも結構満腹になりますよ。

ベースキャンプについて


今回は主人公を操作して、各サーヴァントと会話ができる拠点マップが登場。
各々好きなところで黄昏れたり、くつろいだりしています。

マイルーム


EXTRAシリーズおなじみのマイルーム。FGOにもあるけど。
ここでサーヴァントのスキル調整やMIPシステムによるレベル上げ、絆会話などができます。

宿舎


サーヴァントたちの部屋へいくことができますが、そこでできるのは絆会話等の回収だけ。
ちょっと味気ないけど、背景をよく見るとサーヴァントごとに差異が。クーちゃんの部屋ではゲイボルグが壁に立てかけてあります。もうちょっとしまい方あるだろ…。

実装済みのサーヴァントを全員解禁しても空き部屋があることから、DLCでの追加鯖が疑われているらしい。
肉弾戦オンリーの水着マルタさん来ないかな。

作戦室

ミッション関連や、戦闘を開始するときはここから。

ゲームシステムとしては些細な変化だけど、マップを歩き回ってサーヴァントに話しかける、という行為ができるようになったのは結構大きいと思う。
各々の時間の過ごし方が見えたりして、結構楽しいです。

よかったところ

全体的にゲームとしてのテンポが良くなっていまして、延々と遊び続けられる構造になっています。
敵HPを抑える、味方サーヴァントの強化などでバトルからストレス要因を取り去り、その分減るであろうプレイ時間は登場キャラの増加で埋め、バトルから帰ってくれば新しい会話が解禁されたり、育成要素が増えていたり。

ゲーム中に待たされる要素もなく、画面の切り替わりなどの演出によって起きる間が小さくなっているのもポイント。

サクサク遊べてたくさんのサーヴァントのかっこいいところが見れて、課金ガチャも不要。
冷静に考えると据え置きのゲームってコスパいいな。

またメインになるシャルルマーニュは気のいい兄ちゃんって感じのキャラクターをしており、木村良平の爽やかな声もあって好感を持ちやすい。
アストルフォとの気さくなやり取りは、まるで男子高校生みたいでちょっと微笑ましい。

よくないところ

Switch版に限っての話だと思いますが、グラフィックがショボい!

これは結構深刻な問題なんですが、バトル中の画質が本当にショボいんですよ…。
前作みたいにモデルがかわいくないという話じゃなくて、背景の解像度とか多分すごい落としてるし、モデルも若干ぼやけて見えるし。

具体例はこちら。縮小してないスクリーンショットです。
バトル中のスカサハさん
アクティブスキルを発動したネロ

公式のスクショ(たぶんPS4のやつ)と見比べても結構はっきりとクオリティ落としてるのが見えるので、公式で注意喚起しておいて欲しかったなあ。

スクリーンショット

グラフィックがショボくともみんながかっこいいことに変わりはないのです。

ネロ


特にモデルのクオリティアップがものすごく、ネロがとてもかわいい。


アクティブスキル「ロサ・イクトゥス」。
結構な遠くまで広範囲に飛ぶ斬撃。とても便利なのでザコ散らしにはまずこれを使う。


招き蕩う黄金劇場。FGOでも見慣れたやつ。

無銘


おなじみUBW。


アクティブスキル「赤原猟犬」は高く飛び上がって前方広範囲に射撃。
とても当てやすいので助かる。

スカサハさん


スカサハさんの宝具技はゲイボルグではなく「ゲート・オブ・スカイ」。
FGOだとスカスカ様が使ってる方。空から現れた門が敵を吸い込んで扉を閉じ、影の国へ招きます。


ゲイボルグ自体は通常攻撃の中で使います。


ミッションクリアの表示が重なってしまったけど、いい角度で撮れた。

アストルフォ


君の真の力を見せてみろ「ヒポグリフ」!
これがブラダマンテからの借り物だったなんて…。


ヒポグリフはアクティブスキルでも登場。
飛ぶ方向を自分で調整できる突進技や、羽ばたきで吹き飛ばすなど大活躍。


腰から下げてる剣ももちろん使います。

アルトリア


月のアルトリアは「束ねるは星の息吹」って言わないのな。星の外だからかな…。
前作はクソみたいな参戦条件だったけど、今回は特定のステージをクリアしつつ、ストーリー一周終わらせれば使えるようになります。


普段は剣を「風王結界」で隠していますが、アクティブスキルで聖剣を開放することもできます。

 

ということでテラリンクでした。
前作は何だったんだってくらい遊びやすく、快適で、サーヴァントのかっこいいところを見せてくれるゲームになっていました。
Switch版は遊びやすい反面グラフィックを犠牲にしているので、両ハード持っている人はどちらを優先するか考えて購入しましょう。

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