今週のジャンプ 2019年44号
今週は連載の安定している人気漫画がどれも飛び抜けて面白かったなあ。
ワンピもハイキューもアクタも呪術も面白かった…。
というか今のジャンプかなり面白くない?
ONE PIECE
▼めっちゃ長い感想になったので、読み飛ばしてくれていいです…。
いやー、久しぶりに情報量過多の読み応えある回だった。
ワンピって割とバトルやストーリーの外で「設定オープンにするための回」をやってくれるよね。
海賊王や白ひげの賞金額とか出てたけど、今回のキーワードはやはり「SSG」と「ロックス」ですね。
SSGは今回のエピソード内でも「海軍特殊科学班」のことだと明かされています。
七武海制度を撤廃したことが良かったのか悪かったのかはSSG次第、ということをブランニューが言っているので、七武海に勝る戦力を期待できるものなんでしょうか。
素直に考えればベガパンクがここの所属なのかしら。
パシフィスタとなったくまはまさに七武海の一人だったわけだし、あれが量産されてれば七武海より安全で融通のきく戦力になりそう。
そういえばコビーらが所属している「SWORD」って特殊部隊もこの間出てきたけど、あれって前から出てたっけ?
ワンピは超長期連載してる割に、するっと新組織やキャラを出してくるので見落としてたのか新設定なのかわからん。
そしてロックス。
最初に名前が上がったのはヒナがガープらと話しているシーンだったと思うけど、あれ何時の話だっけ…。
ロックスがなろうとした世界の王=タブーという話は、虚の玉座とイム様にかかってくるのかな。
この世界に唯一の王はいない、と言いその象徴として用意された虚の玉座と、そこに唯一座ることができるイム様。
天竜人である五老星が傅いている点を踏まえても、この世界の頂点が唯一イム様であることは明白、となればロックスのターゲットはイム様か。
それをガープが守ったってことは、天竜人を守ったこととイコールになるだろうし。
よって芋づる式に、ガープがなぜ海軍の英雄なのかも判明しました。
ロジャーと共闘していたとなれば、ロジャーがエースをガープに預けたのも納得がいく。
こうして少しずつ大事な設定が明らかになっていってるけど、未だにDが何なのかは判明していませんね。
ロックスもD、ロジャーもD、ガープもD。ドラゴンもD。もちろんルフィもD。ローもD。
ここまでは(多分)全員人間なんだけど、巨人族(サウロ)にもDがいるんだよな。
ロジャー→エースとガープ→ドラゴン→ルフィは血縁だけど、それだけじゃなさそうだしまだまだ謎は多いなあ。
だというのに、先週号の「アラバスタ王国に関する事件」「死者」「サボ」「殺人未遂」「ワノクニにサイファーポールがいた」あたりのキーワードは今週手つかず。
いかにも死んだ風だったけど、メタな視点込みでもサボがそう簡単に死ぬとは思えないしなあ。
あとワノクニ(カイドウ)と世界政府(海軍の一部?)がくっついてるなら、パシフィスタにSMILE食わせて巨大サイボーグ悪魔の実の能力者軍団という浪漫あふれる戦闘部隊が作れますね。
ベガパンクの技術がSMILEに頼ったりしたら、シーザー的には大勝利なんじゃないだろうか。
モノに悪魔の実を食わせる技術、ってアラバスタ編でベガパンクの名前と一緒に出て以降、一度も出てきてないんだよなあ。
そういえば昔、ドフラミンゴの本名はドンキホーテ・D・フラミンゴだろうとか思ってました。
鬼滅の刃
みんなの悲痛な戦い方で気がそれていたけど、この黒死牟戦は「時代の移り変わり」がテーマだったんでしょうかね。
弟の縁壱はまさに時代の流れの中で老いて死んでいった→次世代につなげていった継承の象徴で、黒死牟はその反対。
はじまりの隊士として縁壱が作った鬼殺隊は継承と進化を続けて、今まさに鬼の喉元まで刃を迫らせている。
お館様が言っていたとおり、鬼がいたことで鬼殺隊という才能も集まり、その技術を進化させ、今回黒死牟を倒すに至ったわけですね。
そして見逃せないのが、炭治郎の先祖が縁壱と出会い、日の呼吸を継いできたこと。
これも継承の象徴的アイコンの一つ。
まだ何も知らない炭治郎が、父から日の呼吸を教わるシーンはまさに継承ですね。
黒死牟対炭治郎は見たかったなあ。
血縁でも直接の師弟でなくても、技術が人から人へ受け継がれていき、巡り巡って弟の呼吸に倒れる兄、ってめっちゃエモくないですか。
無一郎が黒死牟の子孫って話はあんまり掘り下げられなかったけど、次号以降触れられる可能性はあるのかしら。
もう全身細切れだけど、無一郎の先祖が黒死牟だったことで何かプラスの変化あるかな…彼の血に耐性があって、玄弥みたいに飲まれずに鬼化→回復できる、みたいな…。
本当、無一郎が煉獄さんの次に好きなんですよ私は…二人共死んだら本当耐えられんぞ…煉獄さん銀幕デビューおめでとう…。
あと玄弥はタテに真っ二つになってるけど多分死んでないと思います。
ハイキュー!!
すごかったなあ…何もかもの密度が高かった。
単純に作画の密度やクオリティも普段より高かったと思う。
それに何より、最後まで勝つか負けるかわからないのもすごかった。
いや、負け濃厚だと思ってはいたけど!
日向不在のセンターカラーと表示されないサブタイトルで察してはいたけど!
ツッキーの高くて丁寧なトスとか、スガさんの「学年は関係ない」とか、大地さんの「任せたぞエース」とか。
普通だったら勝ちフラグの要因がもうめちゃくちゃたくさんあった。
でもハイキューは「自分たちと同じくらい、相手も同じだけの積み重ねをしてきている」って前提のもとに試合を書くんだよねえ。
このサブタイトルをやっておいて、星海のネットタッチで烏野の得点ーとかやらんだろうし、春高編はこれで終わりだよなあ。
次はどうするんだろう。2年生編をやるのか、舞台が高校バレーから離れるのか。
日向はまだ影山より長くコートに居られてないし、ミヤアツムの「いつか君にトスを上げる」とか、ユースの監督が日向に注目してたこととか、高校バレー編の外での展開がそろそろありそうなんだよな。
現状の日向がユースレベルだとは思えないけど…時間飛んで、3年になった日向ならありえるかもしれないよね。
あと最近及川さんがちょいちょい顔見せてるし、青葉城西戦のとき回想シーンで出ていた、知らないおじさんの正体が明らかになるだろうか。
アクタージュ
強烈な一話だった…。夜凪ちゃんすげえ顔してる…。
怒りに燃える羅刹女と、夜凪ちゃんの父親への怒り・その父親を拐かした女への怒りを重ねるという。
ここに来ていきなりメソッド演技をすごい乱暴な使い方してきたなあ。
どことなく火ノ丸相撲の無道に似てる気がする。
芝居の迫力、って絵で表現しにくい分野だと思うんだけど、そこを観客が目をそらすというモーションで表現したのもとてもうまかった。
特に、夜凪ちゃんと仲良くなった映研グループさえもが「こちらを向かないでくれ」と思うってのは強烈だった。
でも舞台ってのは観客が楽しむためのものだろうし、これが原因で勝負に勝っても試合に負けるってところだろうか。
呪術廻戦
あのときのナナミンの言葉をそのまま引用するけど、呪術界ってのはクソだな!
呪術も今回一話のなかでものすごい情報量があって読むの大変だった。
星漿体をめぐる戦いと女の子の死が茶番だった可能性濃厚だとか、可愛い後輩が死んだ(しかも上半身しか残ってないっぽい)とか、重症1死亡1の案件を悟が一人で片付けたとか。
そしてなんと言っても夏油が踏み出す契機となった事件とか。
あの檻の中に閉じ込められていた子らって、呪術高専で出てた女子高生二人だよね。
村人のセリフが「■■■■!」みたいな書き方だったのは、夏油の耳にはもう猿どもの言葉が入ってこなかったという演出だろうか。
次回で過去編終わりとのことだけど、あと1話何をやるんだろう。