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今週のジャンプ 2020年1号

2019/12/15


新年1号!
これを書いてる時点でもう2号がとっくに出ているんですが、せっかくの1号だし新連載もあるので記事にしておきたいと思います。

ZIPMAN!!


新年度の表紙を飾る新連載は、王道系ヒーロー漫画。
ロボットアクションを標榜しているけど、ヒロアカとの衝突を避けてロボットと呼称しているのが透けて見えるくらい、ヒーローというものを意識した漫画だった。

「おれ史上最大の”強いひと”活動じゃないか…!」というモノローグの悲しさ。
そこに”ヒーロー”という言葉を当てたかっただろうなあ。

それが悪いわけじゃないんだけど、絵のタッチからしてものすごくヒロアカに似ているのもデメリットが大きい。
まず主人公がB組の鉄哲にしか見えないんだよな…。
画風からキャラのビジュアルから、既存の人気漫画にそっくりというのは印象が悪い。「この漫画は駄目だな」という悪さではなく「これヒロアカじゃん…?」と思ってしまう悪さ。他の漫画との比較がスタートラインになる悪さ。

ロボットというものに作者がそこまで思い入れなさそうなのも感じてしまう。
だって主人公が着てるのロボットじゃなくてスーツだもの。機械パーツが見えないもの。キグルミですよねそれ。

でも画力は破格だったし、天才の弟に対して尊敬の念と同時に悔しさも感じる主人公、その弟がロボットの体になって最後に頼る兄、二人の「ヒロインを笑顔にしたい」という気持ちなど、作品の軸自体はとても気持ちよかった。
独自色を出すか、今からヒロアカを追い越してこっちのほうがヒーロー漫画だと胸張って言えるようになるか、どっちかになってほしい。

鬼滅の刃


Twitterでバズった村田さんだ。
富岡さんが同期のこと覚えてて、その名前を叫ぶというのが尊かった…。

あと無惨。
現状柱だけではやっぱり勝てそうにないし、禰豆子の力を借りて爆血刀炭治郎で戦うのかなあ。
そこに上手いこと善逸や猪之助が絡んだら嬉しい。玄夜はもう絡めない。悲しい。

僕のヒーローアカデミア


割と長いこと轟家の話やってるけど、着地点が見えないんだよな。
エンデヴァーのやってたことがクソすぎて、漫画の中でどれだけ償ったとしてもチャラにできそうにないというか。脳無ハイエンド相手に決死の戦いやったところはかっこよかったんだけど、それは家族には関係ない。

かといって「ヒーローが外道な真似してまで数を増やして戦わないと民間人が死ぬ」というところまでは追い込まれていないし。
個性目的で望まぬ女性を何度も妊娠させた結果生まれた轟くんにしか救えない家族の命、ってとこまでやって初めてエンデヴァーと家族の天秤は釣り合うところに来ると思う。

家族の描写を全カットすれば「敵とたたかうことに全フリした非人道的な英雄」って話になったんだけど、家族の話しちゃうとただのクソ親父になってしまうよね。

わざわざ轟家のことやってるからには、なにか着地点を見つけてほしいんだけどなあ。
この漫画テーマを宙ぶらりんにしたまま次の話行くので油断ならないんだよな。

アクタージュ


役者という概念の存在意義みたいな話だった。
かっこよく言うとレーゾンデートル。

舞台(ここは映画ともドラマとも置き換えられる)において、なにか影響を与えられる存在であること。
そのパロメータの一つが、今回は観客の反応。
夜凪ちゃんと王賀美はそこに多大な影響を与えており、役者としてはるか高みに立っている。

それに対して、自らモブに転じた芝居をしてしまった武光くんは、いわば自分を舞台装置として使ってしまっている。
いてもいなくてもいいし、誰がやってもいいという存在はもう役者じゃないって話ですね。

このちょっと前に白石サンを通して「彼にしかできない芝居」という話をやっていたのも効いてくるんだなあ。
本当に話作りが上手い。

ハイキュー!!


研磨!研磨が!大学生で!起業して!YOUTUBERもやって!日向のスポンサーになっている!!

前に研磨がバレー続けてたら嬉しいなあ、とか思っていたけど、それ以上に研磨しかやらなそうなポジションを獲得していて本当に嬉しい。
いやーまさか日向のスポンサーとは。高校生のうちにはできないとこを見せてきましたね研磨。
つまらなくなったらやめる、というのも実に研磨。

そして高校編のキャラの所在が一個明らかになったのも嬉しい。
クロもだけど、梟谷がどうなったかも気になるなあ。
「ジャパン」には木兎いないみたいだけど、彼はバレーやめないだろうしな。
弟子の日向が師匠の木兎を超える話やってないし、日本帰ったら出番あるかな。

忘却バッテリー


ジャンプ+で私が今一番推してる漫画。
中学時代最強と呼ばれたバッテリーのうち、キャッチャーが記憶喪失でアホな高校生になる話。
「野球漫画」というジャンルが煮詰まった昨今において、ギャグ漫画スタートで徐々にシリアス感を足していく、という珍しいアプローチが見られます。

本誌掲載分はほとんど「0話」という感じで、本編でも語られていなかった、アンポンタンの助が記憶を失った直後の話。
藤堂も千早も山田も出さずに、バッテリーの話に終始したのは結構驚いた。もっと軽い話から本編に読者呼ぶような話やるのかと。
これ読んで+行って第一話見たらびっくりすんじゃねえかな…。

夜桜さんちの大作戦


ヒロインの掘り下げも足りてないうちから、絶対勝てない・邪魔にしかならないサブヒロインを出すのはどうかと思うなあ。
その尺使ってヒロインか、まだやってない家族の話してくれよ。

この漫画の強みは「素人の太陽が頑張るところ」「最強家族が爽快に悪いやつを倒すところ」「そんな最強家族が太陽を受け入れてくれてるところ」「嫁さんが可愛いところ」だと思うんだけど、そういう強みを全部捨てた一話だった。

もうちょっと漫画自体を応援したくなる話やってほしい。

ビーストチルドレン


高校入って以降は地味に応援していたんだけど、これも完結。
むしろ思ったより長く続いてびっくりした。ラグビーワールドカップ見込んだ漫画だったんだろうけど、漫画より現実の方がドラマチックだったのが致命的だったな。

ラグビーというテーマの物珍しさで読めていたけど、キャラやドラマが特段良いとは思えなかった。

あと主人公が、ラグビーの情熱以外何も見えてこなくて不気味だったと思う。人間っぽくないというか。
同じく競技に人生捧げてる系主人公であっても、日向や火ノ丸はオフの姿がちゃんと描写されてるんですよね。この漫画の主人公は常にオンだった気がする。

reboot:白夜


ORIGINでやれ!

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