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今週のジャンプ 2020年9号

2020/01/29

マッシュル


魔法世界を筋肉の力で渡っていく無能力者。
なんでここまでブラッククローバーにモロ被りさせてきたんだろう。
作品の根幹90%くらいブラッククローバーじゃんこれ。ブラッククローバーのファンなの?

気の抜けたギャグなどはどことなく土塚理弘作品っぽくて、そこは嫌いじゃない。
まさに土塚作品っぽく、ギャグベースにしつつ時々シリアスに振れる感じにしてあるのかな。

ブラクロもろかぶりって点以外はそんな悪くなかった。
今はギャグ作品少ないし(ミタマと汚いアストラくらい)、ギャグ軸でたまにバトルみたいな漫画になるなら嬉しい。

呪術廻戦


前にもここの感想で書いた気がするけど、私はこの漫画では虎杖が飛び抜けて好きなので、彼主体の物語に返ってきたのがとても嬉しい。

真人による改造人間を見て、虎杖の脳裏に浮かんだのはかつて遭遇した改造人間の「殺して」の言葉。重たい。即断で全員を殺して「あげられた」のは成長といって良いんでしょうか。

ナナミン組と合流して五条のもとへ向かう虎杖に対して、迎え撃つは殺意100%の呪霊たち。
宿儺ごと殺そう、という真人。以前触れただけで両断されたことを忘れているわけじゃないだろうけど、五条と同じくらい規格外の宿儺に対して策はあるのだろうか。

ONE PIECE


やっぱり尾田栄一郎は徳弘正也の弟子だな…と思わされるよね…。
人々の期待を一身に背負って乗り込んでいった正当な将軍の後継者にオロチがさせたのは、衆人の前での裸踊り。

町民に放たれた毒矢、ってのがおでんを暴れさせないための一つの縛りかね。
オロチの言いなりになって愚か者を演じていれば、そのうち何かの約束を果たすという話だったようだけど、おでんは何をもってオロチの言うことを信じたのだろう。
嘘に嘘を重ねて自分の父を殺して将軍に成り代わった男だぞオロチは。

えげつないのは、裸踊りをさせられたおでんが最後に小銭を受け取っているところ。
「ただ裸踊りさせられている」のではなく、そこに金銭のやり取りを追加することで「おでんがオロチに媚びている」「小銭のために尊厳を捨てている」と見えるようになっていること。
金を渡されていることで、おでんが自発的にそれをやっているように見えるんですよね。

強い男の尊厳を粉々に破壊するようなグロテスクな仕打ち。
そのグロテスクさを流血沙汰もなしに描いてみせる尾田栄一郎は鬼才すぎる。

僕のヒーローアカデミア


久しぶりにトンチキな理屈が出てきたんだけど
「主要都市を襲撃して都市機能を停止」させてから「政界進出」って何?
あとすでに政界に進出してる奴がチーム内に居るんですけど…。

鬼滅の刃


誰かもう炭治郎を戦いから開放してあげてくれ…。
いや炭治郎というか、鬼殺隊をだ…柱も全員四肢のどこか欠損してるじゃん…鬼を倒してもその先を幸せに生きるビジョンがまるで見えてこないよ…。

連載前の炭治郎の設定画では、四肢をいくつか失って片目も失明していたらしいけど、これ最終的に同じところまで行っちゃうんじゃない?

Dr.STONE


イバラしぶとすぎるだろ…と思っていたけど、まさか元の計画である海鳴りの崖でのドローンによる「頂上」決戦への前フリだったとは!
ドローンを完成させるのに苦労したあれこれをきちんと使ってくれるんだなあ。

というかドローンのこと、正直ちょっと忘れていたわ。それだけにサプライズでもあったけど。

いよいよ本当にメデューサを手に入れて、果たしてイバラは諦めてくれるだろうか。
あいつフィジカルも半端ないし、玉砕覚悟で千空と龍水相手に襲いかかってきたりしない?銀狼のお腹貫けるくらいの爪持ってるぞあいつ。

アンデッドアンラック


いやもう、めちゃくちゃ良かったんじゃないでしょうか。
作品自体のフットワークが軽いというか、提示された設定に応じて即座に話が動いて、キャラが動いて物語になっているのがすごい。

新連載の2話目ってちょっと一息つく作品が多いんだけど、この漫画はノンストップで設定開示しつつ、敵キャラ出しつつ、新しい目標設定しつつ、ヒロインがちょっとデレつつ、強烈な反撃の一手を打っている。
もう3,4話読んだような気にさせられるような、密度の高さでした。

アクタージュ


試合に負けて勝負にも負けた(だろう)けど、代わりに夜凪ちゃんは「芝居」を失わずに済んだわけだ。

羅刹女を通して自分を大切にしてくれている人たちの存在に気付き、怒りの感情は過去のものであったと再認識。
デフォルトの状態へ返ってきた。

これは星アリサが懸念していたことであり、星アリサが望んでいたことでもある。彼女のアドバイスを受けて、黒岩が学校(役者の外)に居場所を作らせたのと同じこと。今回は役者であるみんなが、夜凪ちゃんを戻してくれたということ。

同時に、これは今なお一人ぼっちである花子には決してたどり着けない領域で、花子の望んだ「怒りの先」は見られたものの「自分には手の届かないもの」だと実感させる答えでもある。
夜凪ちゃんの「今持っているもの」を花子は持っていないんだよな。

王画美や白石さんが言ったように、演出家の想像を超えながらも、花子に良い思いはさせないという理想的な決着だったんじゃないでしょうか。

ハイキュー!!


今週も盛りだくさんだったなあ…この漫画毎週盛りだくさんだな…。

一番良かったのはやっぱり「なんでバレー続けてる方が成功者みたいな認識なん?」というサムの言葉。
スポーツものでは往々にして「プロになる=成功」であって「他の仕事についている=プロになれなくて仕方なく選んだ道」みたいな雰囲気が出るけど、そんなことは全く無くて、特にサムはとても能動的な意思からおにぎり屋を選んでいる。

多分他のメンバーもそれぞれ同じで、見る限りバレーを諦めてしまった人って本編中に出ていないんだなあ。

その象徴のひとつが今週出た宇内の「漫画家(打ち切り間近)」という選択ですね。成功していようがいまいが、自分の意思で選んだ道。
「どこからも声かからなかったし、他にやりたいこともあったから」という宇内のセリフが前にありましたが、まさか負け惜しみじゃなくて、マジでやりたいことがあったからだったとは。

僕たちは勉強ができない


親友がみんなで同じ人を好きになっていたことを、肯定して受け入れられるうるかちゃんつえーな…。
場の主導権を握っているのはやっぱりうるかちゃんのように見えるが、ここで唯我くんの気持ちにも決着をつけて完結、なんだろうか。
あるいは今後各ヒロインごとに似たような話をやるのか。

最後のコマの唯我くんが、うるかちゃんのことだけ考えていて自分の気持ちに思考が至っていないので、ここで終わることはないと思いますが。

この漫画もクライマックスだなあ。6連続新連載シリーズはこれとDr.STONEが最後の砦でしたが、それでもラブコメ漫画としてはちょうどいいくらいの長さなのかな。
長期連載ラブコメとしては、ニセコイという失敗例が未だに記憶に新しいからな…。

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