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エスカレーター

2024/02/23

以前紹介した8番出口にインスパイアされて製作されたらしい、間違い探しゲームです。


場所はエスカレーターと階段のある地下通路。
画面作りにも影響を受けたと思しき要素が散見されますね。


8番出口はプレイヤーに「察させる」のが非常に上手かったですが、本作は結構直截に仕様を教えてくれます。
プレイヤーはエスカレーターに乗り、異変を見つけたら「非常ベルを鳴らす」ことで、何もないと判断したら「奥の非常口から外に」出ます。

8番出口だと、初見は判断に迷うループ構造だったり急に立ち止まるおじさんなど、少し判断に迷うところもありましたが、本作は結構ぱきっとわかりやすく作られています。
逆に言うと8番出口はあの「情報量の少ない画面で、プレイヤーを手のひらの上で転がすセンス」の凄さが際立っていたわけですが。

遊園地のアトラクション的な、逃げようのないシチュエーション


プレイヤーはエスカレーターに乗って異変と出くわすわけですが、エスカレーターですから当然、走っても歩いてもいけません。
異変が迫ってきても、駆け下りてはいけませんし隣の階段に逃げることも出来ません。

乗っている間はもう周囲を観察するしかできないわけで、そこに集中できる一方で、異変を見つけてもそれから逃げることができないというのは、一つ新しい恐怖でした。
と言っても本作はかなりギャグ寄りに作ってあって、プレイヤーをビビらせて泣かそう、みたいな異変はほとんど無いんですが。
この仕様でガチホラーやるのもかなり面白そう。

拙いところ


よほど大急ぎで作ったのかわからないけど、特にマップ構築について作りの甘いところが多く見られました。
30秒で行き来できる広さのマップでこれかよ、とはちょっと思っちゃった。

例えば画像の、エスカレーター出口と床に見過ごせないレベルの隙間が出来てるところ。これ異変かと思ったよ…。
階段のモデルとエスカレーターのモデルで高さが合わなかったのかしら。


この強烈に切り欠きの入った壁や、階段から15センチ程度の高さにある手すりも仕様。
手すりと階段の角度がズレていて、綺麗な並行になっていないのも目につくところです。

異変を見つけたら非常ベル、というのは直感的に納得の行く構造なのですが、非常ベルが下の階にあるせいで「エスカレーターに乗って異変を見つけたら、階段を駆け下りてベルを鳴らしに行く」というのもだいぶシュール感があった。
エスカレーターに乗って見つけるゲームなんだから、上った先にあってよかったんじゃねえかな…。

また、エスカレーターに乗ったら逃げられない、というギミックは良かったのですが、逆に言うとエスカレーターに乗っている間身動きがとれないので、早々に異変を発見すると「答えはわかっているのにエスカレーターを登り終わるまでやることがない」というのも良くなかったところ。
一度クリアすると、異変がないときに限りエスカレーターをスキップできるという時短もあるのですが、このゲームセーブ機能がないので、一度クリアしてもゲームを落として再起動するとクリアしてない状態からになってしまうので、一気にやり込むしか無いというのも難しい。

再起動するたびエスカレーターをゆっくり登って、一度見た異変をあぁコレねと眺めながらエスカレーターが登り切るのを待つ…というのは、結構ナンセンスな時間でした。

セーブ機能と、一度見た異変スキップ機能があるだけで劇的に変わると思うんだけどね。
ゲームプログラムのことはサッパリなので、それがどの程度のワガママなのかわからないけど…。


もうちょっと丁寧に作っておけば、8番出口と同じくらいウケただろうに、という凄い惜しい作品でした。
(今回はプレイ中に3D酔いしちゃったので完走はできませんでした…)

特に「絶対に逃げられないエスカレーターの上で異変を待ち受ける」というシチュは本当に良くて、8番出口の影響を受けながらもオリジナリティを乗せてきて、それが面白さに繋がっているのはお見事でした。
発見した異変に、そこから更に展開があることや、ある条件を満たすと回避出来ないゲームオーバーが存在する(そしてそれはきちんとマップを見ていれば回避できる)点などは、ユニークで楽しかった。

8番出口がバズっているうちに出したかったのかな、というのはうがった目で見すぎかもしれませんが、これだけのアイデアでゲームを作れるなら、エスカレーターと床に隙間が出来ているところとか、セーブ機能すらないのは手を入れてほしかったなあ…。

とはいえ定価で買っても420円。牛丼並盛と同じ料金で1、2時間遊べるコスパのよいゲームでした。

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