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今週のジャンプ 2021年23号

2021/06/07


ロックマンXにかまけてジャンプの感想を書いていなかったので、ここ一ヶ月分をこれから書いていきます。

逃げ上手の若君


久しぶりにというかようやくというか、足利尊氏の話がやってきましたね。
若君はあんまり「松井優征ならでは」ってシーンが無いように思うんだけど、この回は小指で刀を止めてたり画像のコマだったりに、松井優征らしさが溢れててとても良かった。

歴史モノって歴史モノゆえに、独創的過ぎる展開を多分やれないよなあ。
松井優征という漫画家の最大の強みが独創性だと思っているので、今の所「若君」は、松井優征に枷をはめた状態で描かれているように見える。
まぁ藤崎竜の封神演義レベルに崩せってわけでもないですけども。

Dr.STONE


結構がっつり始まったスイカ編。
石像のみんなと妄想で会話するシーンがとても痛ましい…一方で、復活役に思い至ったり、魚を燻して保存食を作ったりと結構タフで良かった。

そして復活液の作り方を描いたメモ!
もともと石神村には文字がなかったことが事前に語られているのですが、ここで文字を学んでいたスイカ、というのが活きてくるのがとてもしっかりしてますね。

Dr.STONEがときどきやる原点回帰のエピソード。
科学とは、同じ工程を正しくたどれば誰しもが同じゴールにたどり着ける「体系付けられた知識」である。
すでに科学者であるキャラクターがこれをやっても、物語的な価値にはならないんだよなあ…。スイカというのが良いんですね…。

ONE PIECE


尾田先生はときどき急にサンゾロを入れてくるから読者の心臓がびっくりする。

僕のヒーローアカデミア


急にヒロアカの悪いところが出てきた。
なんで公安主導の大規模作戦の失敗責任を、いち参加者のエンデヴァーが負わされてんだよ。
あとエンデヴァー追い出したら、どうやって自分たちの身を守る気なんだ市民たちは。

もしかして遊戯王以上に一般人の民度低いよなこの世界。

WITCH WATCH


スケットダンスの頃からたまーにやる、篠原先生のオタクネタ回だ!
「ハイミ@ちょっと低浮上中」でもう完全に頭の中は「ゆんゆんブラッディスター(改)@鈴木爆撃機」だからね。

ただギャグばかりじゃなくて、大人と子供の視点の違いを通して、好きなものへの向き合い方の変化が出てるのがやっぱベテラン作家の上手さだった。
アラサーの私などは「電車男」あたりからの、世間におけるオタクへの風向きの変化をその身で実感してきたので、オタクという存在に対するジェネレーションギャップに敏感になりますね。

クラス全員でスイミーやって終わった回では、クラスメイトはモブ枠なのかなあと思ってたけど、結構きちんとキャラが立ってきてて嬉しいです。
やっぱ学校舞台にするなら魅力的なクラスメイトにいて欲しいよね。

ブラッククローバー


何箇所かラフ掲載アリ。
ただ…絵が上手い人のラフ絵って逆にレアなもの見た感があっていいよね…。

しばらく地味キャラだったマグナ先輩が、必殺の魔法を持ち込んで悪魔憑きとガチのタイマン勝負。
まさかここで大ボスとマグナ先輩がマッチアップするとは…完全に予想外だった。

対等に戦える理由付けがまた上手い。
たまたま特攻だったとか相性有利だったみたいなシンプルな理由じゃないのが良いですね。
味の薄い回の多い漫画になってたけど、急にカツカレーみたいな濃いものを食わせてもらって大満足の一話でした。

大東京鬼嫁伝


読み切り掲載の漫画。
幼い頃に出会った鬼の女の子が16歳になって嫁入りしてくる漫画。

設定だけ見るとオタク向けのライトノベル系なんだけど、ギャグのリズムや見開きバトルシーンが上手くてちゃんと「ジャンプ漫画」になってたのがスゲー!と思った。

本編の絵もいい感じだったけど、何よりセンターカラーのカラー表紙絵がめちゃくちゃクオリティ高かった。
そのまんまアニメ映画のポスターになりそうな感じで、暖かい色の使い方が超好みでした。

この漫画はこのまま一切ひねらず本誌連載になってくれたら嬉しい。
何もひねらずにだ。
ボーンコレクションみたいな悲劇はもう勘弁してくれよな。

金未来杯

ちなみに作者の仲間只一先生は、2017年の金未来杯にて「魔法少年X」を描いてた人ですね。
思えばあの頃から見開きの上手さとカラーの上手さは桁違いだった。
週刊少年ジャンプ 2017年44号に掲載されています。このリンクはうちの感想記事です。
あと週刊少年ジャンプ 2019年48号にて「TOKYO GRIND HORROR CHANNEL」も読み切り掲載。
どっちも面白くとも内容詰め込みすぎな印象があったけど、今回の大東京鬼嫁伝はすごい読みやすくて、そろそろ連載デビュー来そう。

ちなみにその2017年の金未来杯は「除冷師 煉太郎の約束」が優勝したようだけど、この作者の眞藤雅興先生は読み切りを本誌とGIGAに1作ずつ載せたきりみたい。
GIGAの掲載が2021年だから漫画家は続けてるようだけど、2017だけ受賞者の連載デビューが出なくてなんでだろうと思ってた。
ちなみに受賞してないレイブンブライが電子版ジャンプ限定の短期集中連載になってますね。今の所一番の出世株か。

だいぶ関係ない話になっちゃった。
電子版ジャンプで遡れるのは2015年までだけど、金未来杯の参加タイトルを並べて感想記事書くのも面白そうかも。

アメノフル


あんまり続きそうにない漫画だなーと思っていたけど…いやいけるか…?

アンデッドアンラック


アンディ・シェンVSファンの続き。
バトルに夢中になってるけどサマーの体の上だってこと忘れそう。

いや私はですね、今週号の最後でシェンが貫かれたとき、いや死なないでしょシェンだし、と思ってたんですよね。
よくよく考えるとこの漫画めっちゃ人死ぬし、他のファンコミュ見て「シェンが死ぬなんて…」って感想もあって驚いたんですけど。
冷静に考えたら、胸に穴空いたら死ぬよな…。

復讐だけを目的に生きてきた男が、大切な人を守るために命を使うのアツくて良いよね…。

高校生家族


いい話なんだけど面白すぎるし、一郎の気持ちを察してカバーしてくれる30歳くらい年下の高校生たちがいい子すぎる…。
嬉しすぎて緩んだ気持ちをマネージャーがシメ直す、っていうのも良い展開だった…まさに部活漫画…。

ギャグ漫画だし笑ったと言ってるけど結構ガチで部活漫画として期待し始めているので、正直このまま頑張って春校優勝して烏野の仇をとってほしい。

ヤシャツバキ


「フルドライブ」の小野玄暉先生の読み切り。
最近毎号やってる15Pの短編だけど、やっぱ15Pじゃ短すぎるのか、起承転結の起の半分くらいの情報量の漫画だった。
絵は前より更に上手くなってたので、次の連載を楽しみに待っておきましょう。

灼熱のニライカナイ


急にメルゼズ・ドアが出てきて笑った(黒い球体は全部暴王の月に見える病気にかかっています)。
あっちとは違う方向で殺意のクソ高い技だった…。
外からの圧で人体をベコベコに潰す技に、深海8000mという理由付けをしてくるのが本当に私の好みです。

あとチャコが南風原をパパ上呼びしていた理由もさらっと出てきた。
まぁ当の室伏がチャコに全然かまってないみたいなのでやむなし。

冒頭で室伏が「八重はオレを選んだ」って言っているあたり、チャコにパパと呼ばれていることも含めて、妻(と娘)を取られた気になっているってのはあるのかしら。
前も書いたけど、こいつも仕事で潜入していたらマーマンの肉を食わされておかしくなっちゃった奴なので、こいつの勝手で悪堕ちしたというにはちょっと可哀想なんだよな。

魔古都の伍藤


電子版限定の「不定期」連載タイトル。
電子版限定短期連載はあったけど、不定期連載は流石に初めて見た。
ジャンプ+で隔週連載とかやっているから、本誌でも(電子版のみとはいえ)似たようなことを試しているんだろうか。

絵のタッチがものすごく吾峠呼世晴に似ていると思ったんだけど、吾峠呼世晴にしても相当初期の「文殊史郎兄弟」よりも前の、「過狩り狩り」に近いタッチ。
どこか間の抜けた雰囲気も吾峠呼世晴っぽくて、作品の良し悪しを語る前に似てるなあ…が先に来る漫画だった。

話自体も、異界のルールに人間が巻き込まれて助けてもらう話で、千と千尋の神隠しをはじめよくあるステロタイプな内容。
不定期連載というのもあって、次がいつ読めるのかもわからないのであんまり応援するぞ!っていう感じがしないのが勿体ない漫画だった。

悪くはなかった。
100点満点で70点くらいは出せるんだけど、この70点前に見た答案に似てるなあと思う70点だった。

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