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ワールドトリガー ボーダレスミッション


原作にハマったときは、まさか3Dアクションゲームが出るような人気になるとは思っていなかった。
今回は3時間ちょっと遊んでの感想です。

概要

ワールドトリガーのVita版「ボーダレスミッション」は
自分の好きなメンツで小隊を結成、トリガーを装備させて
トリオン兵やランク戦を戦うことができるアクションゲームです。

原作が特に設定量やキャラクター描写が濃厚で、
「こいつがこんな装備したらどうなるだろう」
「こいつとこいつを組ませてみたい」という需要が多い作品なので、
その需要にバッチリ答えた内容になっています。

収録されているのはパッケージどおり大規模侵攻編までで、
残念ながら現在原作でやっているランク戦編は未収録。
隠しとかであればわからんですが、ユーマとチカちゃんの玉狛第二隊服は無い模様。

ゲーム内容

ゲームの構成としては「ミッション」と「フリー対戦」の二本軸。

ワールドトリガー ボーダレスミッション (10)
「ミッション」では原作ストーリーを追いつつ、原作を再現したステージでバトルしたり、
ゲームオリジナルのシチュエーションでプレイすることができます。

原作ストーリーのミッションは一度クリアーするとフリーミッションが追加され、
そちらではメンバーや装備を自由に編成して戦うことができます。
原作1話で突如現れたバムスターをA級隊員集めてボコったりもできます。

他にも単純にトリオン兵を時間内に倒すミッションや、
トリオン兵に特定ラインを超えられないように戦う防衛ミッションも。

ワールドトリガー ボーダレスミッション_1 (2)
ゲームオリジナル展開では、嵐山隊の防衛ミッションや玉狛第一のミッションが。
まだ全部出してないので、他にも色々あるはず。
ストーリーは本当原作を追うだけなので、ゲームの魅力はむしろこっちの方ですね。

ミッションをクリアーするとお金と経験値が手に入り、
お金でトリガーを買い揃えたり、レベルアップするとトリオン体の耐久力やトリオン量、運動性能がアップ。
ここで成長したキャラクターのステータスはフリー対戦などでも引き継がれます。

「フリー対戦」では手持ちの隊員・トリガーを自由に編成してバトルすることができます。
原作同様、マップまで設定できますが天候と時間の設定はナシ。
こっちでも戦闘すれば経験値がはいるので、キャラ育成もできなくはないです。

評価点

何と言っても、フルボイスでワールドトリガーの3Dアクションゲームができるという点でしょう。
各キャラにトリガーを装備させると、原作で使っていないものでも声付きで使用してくれます。
例えばゲームでは木虎がグラスホッパーを装備してたりします。

ワールドトリガー ボーダレスミッション 体験版_1
「このキャラがこのトリガーを使ったら」は原作ファンなら必ず考えるし、
「こういう編成の小隊が見たい!」も原作ファンなら絶対考えますよね。
オサムを隊長にして、隊員にとりまると嵐山さんと風間さんのメガネ甘やかし小隊とかできます。

ワールドトリガー ボーダレスミッション 体験版 (18)
また、アクションの舞台となるマップもかなり広く、
これもワールドトリガーの特徴である「都市戦」が再現されています。
建物に隠れて射線を切ったり、屋根に登ってバムスターの急所を狙ったり、スナイプの位置取りをしたり。
NPCは割とちゃんと動いてくれますので、スナイパーに徹しても十分クリアーできます。

ワールドトリガー ボーダレスミッション (7)
ユーマの黒トリガーももちろん再現されています。
「弾」印でジャンプ力を高めたり(大抵飛びすぎてこれはいまいち使いづらい)、
三輪隊と戦うミッションをクリアすると「射」印と「錨」印の2つが使えるようになります。
「盾」印は最初から使用可能。重ねる(ダブル)と強化されます。

そしてユーマといったらやはり「強」印!
原作どおり7倍がけまで再現されており、発動中は動きも火力も段違いです。
その代わりトリオンの消費も激しくなりますが。

原作のパワーバランスを結構しっかり再現しているのも好ポイントで、
ぶっちゃけて言うとメガネでプレイするのはかなりハードモードです。あっという間にトリオン切れする。
逆にチカちゃんはメテオラ乱発しても余裕で耐えられる怪獣ぶり。
スマッシュボーダーズでもそうだったけど、メガネ本当こういう役回りだな。

ワールドトリガー ボーダレスミッション 体験版 (21)
建物の向こうに見えるバンダー。まさに怪獣。

総じて、
ワートリが好きで
ワートリのキャラで駆けまわって
好みのトリガーを選んで戦う、というポイントに惹かれるものがあれば買ってOKです。

批判点

まぁ無いわけではない。というか結構ある。

まずアクションなのに、キャラの機動性に難があるということと、ロックオンが途切れやすいということ。

キャラクターの動きは身体能力によってかなり差がついていまして、これはまぁレベルアップしていくことで強化は可能です。
が、それまではそのままちょっとモタついたアクションを強制されることになります。

身体能力の低いチカちゃんは足も遅いし、ジャンプ後の着地も硬直長め。
前述した「強」印発動中のユーマはびゅんびゅん動けるのですが。

ロックオンは画面の外に逃げられると解除されてしまうので、引いた位置で相手を視界に納め続けるか、
近接戦のときはむしろロックオンを外してマニュアルで照準つけたほうがスムーズかも。
シューター/ガンナー/スナイパーは照準付けないとまず当てられないので素直にロックオンしよう。

あとは細かいところでは、建物に引っかかるという点。
大抵の建物はベランダとか階段が外に出っ張っているのですが、ジャンプするとこれに頭をぶつけるので「壁を伝って屋上に出る」ということができない。
空中で軌道転換できるのはグラスホッパーだけですので、結構必須。

トリガーの装備もそこそこ制限があって、例えば両手装備判定のスナイパーライフルは両手装備ができません。
つまりツインスナイプは再現不可能。まぁ佐鳥はプレイアブルにいないけど。

同じ理由で諏訪さんのダブルショットガンも不可能。
次回作でランク戦編のキャラが参戦するならここはなんとかして欲しいですね。
唯我も二丁拳銃キャラですし。

あとC級は設定通り、トリガーが一つしか装備できません。
おかげでユーマがグラスホッパーを装備できず。
たしかポイント稼ぐとB級になれるはずだったと思うので、それまで我慢ですね。

ワールドトリガー ボーダレスミッション 体験版 (1)
一番気になった点は「ストーリーモードが本当にただテキストを追うだけのもの」というところ。
バトルに入れば別ですが、ストーリーパートは立ち絵とともにセリフのテキストがずーっと流れるだけ。
ほぼ原作そのまま、たまに短くまとめるために多少編集、ってなもんで気の利いた演出もなく、
原作を読んでいる人にはほとんど何の意味もありません。
一応未読テキストもまとめてミッション開始まで飛ばすことはできます。

ゲーム中に登場するスチルもアニメのキャプ画。
その代わり枚数は多いですが、もともと作画にトリオンの足りてないアニメなのであんまありがたくない。

あと単純にロードが長い。
1ミッションあたり、始まるまでに30秒くらいあります。
メディアインストール対応して欲しかったな。

公式サイトにアンケート欄がありますので、
次回作に期待を込めて気になった点は報告入れようと思っています。

その他

システム関連
・起動するとタイトル画面でしばらく動かなくなる(ロード入ってる?)けど放っておけば始まる。
・システム音声がなぜか忍田さん固定。草尾毅祭り。
・メニュー画面では登場キャラが各項目の紹介をしてくれる。
・ミッション中は隊長に応じてオペレーターが変わる。
・模擬戦もできるが、負けるとベイルアウトの演出が入るので「三雲ダウン!」×25はできない。
・フレンドリーファイアは設定で切ることができる。

トリガーの仕様
・シューターがためておく弾が何故か頭上かなり高い位置に滞空する。
・風刃は使うときっちり刀身のエフェクトが減る。
・ゲームオリジナルのトリガーも登場する。
・レイガストはシールドモードがあるので、シールドの分のトリガー枠を使わずに済む。
・シールドはフルガードで全身を覆うバージョン(イルガー戦で木虎がやったやつ)になる。
・スコーピオンは今のところ「枝刃」や「もぐら針」は確認できず。レベルアップで解禁あるかな?
・バイパーはキャラの視線を動かすことで弾道が変えられるらしいが難しすぎて効果を実感できない。
・シューターは弾をタメてデカい一発を撃ったり、散らして散弾にすることができる。トリオン消費が大きいのでオサムには辛い。
・オサムの低速散弾は今のところ確認できず。
・銃型トリガーはタメや散らしが出来ない代わり弾速が速い。正直ゲームのオサムはシューターよりガンナーの方が向いてる。
・グラスホッパーは実質空中ジャンプ機能の追加トリガー。最大4回まで空中ジャンプができる。ピンボールはできず。


・ミッション中仲間に声をかける場合がある(オサムが「狙うぞ、千佳!」とか言う)。
ワールドトリガー ボーダレスミッション 体験版 (22)
・後の玉狛第二。チカちゃんがお美人。ユーマも結構耽美な顔してます。

 

というわけでボーダレスミッションの感想でした。
いやもうぶっちゃけワートリがゲームで遊べるって時点で100点ですよもう。

スマッシュボーダーズもそうだったけど、原作に愛のあるメディア展開が多いですねワートリは。
本作もワールドトリガーの世界に浸れるゲームです。ワートリ好きな人はぜひ。

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