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家屋探索

立て続けのインディーズホラゲー!
今回紹介するのは『家屋探索』という、日本風家屋の中を探索してまわるホラーゲームです。

値段330円
発売日2024年8月2日
商品ページSteam

発売は1年半くらい前。製作の「シーライオ」さんは本作が処女作だそう。

結構攻略に悩む部分もあったので、下の方に攻略チャートとクリア後用ネタバレ感想も用意してあります。
1年半前のゲームに今更攻略チャートも無い気がするけど。


ちなみに本作は、Vtuberの配信でやってた冒頭を見て面白そうだったので購入しました。
インディーズゲームはそれを知る導線があんまり世にないので、誰かが配信でやってるのを見て買う事例が多いです。


友達を助けるため乗り込む謎の日本家屋

物語の主役は2人の子供。
下校中、突然に幼馴染の少女が「呼ばれてるから、行かなきゃいけない」と言い出して近所にある日本風家屋に向かう。

その幼馴染は、結局のところ行方不明になってしまう。
自分がきちんと止めていれば助けられたかも知れないのに…と黄金の精神を発揮した主人公の少年が、幼馴染を飲み込んだ家屋に乗り込む物語。

家の中は綺麗に片付いており、若干薄暗いものの悍ましい感じはしない。
玄関ドアの前に開けたスペースがある間取り好き。

あちこちのドアは鍵がかかっているものの、開くドアを探索していくことでちょっとずつ進めるエリアが増えていく。

場所によっては電気が消えていることもあり、自分の手でつけて回らないといけない。
しかも部屋によっては壁にスイッチがついておらず、電灯の紐を引っ張らねばならないのだ。なんか懐かしい工程。

各所にあるアイテムは、ある程度近づくと白いアイコンが出て知らせてくれる。
きちんと手が届く距離くらいまで近寄らないと出なかったりするので、視界を巡らせるだけでなくきちんと歩き回ろう。

個人的なお気に入りポイントの一つが、ちゃんと主人公が子供の背丈であること。
一般的なホラゲより視点が低くなっており、高所を見上げる機会がちょこちょこあります。

建物の各所には、先にここに閉じ込められた子供からのメッセージが残されています。
いずれも味わい深く、きちんと子供視点のモノの考え方をしており、攻略のヒントでもあるのできちんと読んでいきましょう。

他にも子供ならではの展開が用意してあり、ゲーム全体を通してちゃんと主役が子供である意味と意義があるストーリーになっています。

謎解き要素

ゲーム中何度かパズルを解かないと行けない場面があるんだけど、最初に出てくるやつが一番難しかった…。
たまたまかもしれないんだけど、これが私の脳と全く反りが合わず、マジでたった一つのパズルを解くのに20分くらい悩んだ。

答えを探して家中探索して回ることになるので、まさに家屋探索。
クリアする頃には家の間取りをしっかり覚えてしまいました。

ゲーム仕様

セーブについては、特定のポイントまでゲームを進めた段階でオートセーブがされ、ゲームタイトルの「続きから」で選ぶことができます。
任意のセーブ機能はナシ。

私が死ぬほど詰まった謎解きの段階ではセーブがないので、一度ギブアップして時間を置いた後冒頭をやり直すことになった…。

ネタバレなし感想

ゲーム単体としては、インディーズによくある探索・パズル・フラグ達成型ゲームなんだけど、顔も映らない主人公の大和がとてもカッコイイ少年になっており、ホラゲーでありながらキャラへの好感度が大変高いゲームでした。

そもそも幼馴染の女の子を救うために行動している子なので、ゲーム開始時から魂がイケメンなんだけど、この「主人公がきちんと頑張っていて応援したくなる」路線はゲームクリアまで貫徹されています。

(ネタバレになるからこの段階では詳しくは書かないけど)私が日頃のレビューでよく言う「ホラゲーとしてこういう点は抑えておいて欲しい」と思う要素をほぼ全て完璧に抑えていた点もすごく嬉しい。
このゲームはとても満足度の高い着地を見せてくれるゲームだったのだ。

一方、演出面ではちょこちょことチープに感じる部分もあり、心に残る怖さだったかというと、そうでもなかった。
ホラゲーとしてのみ評価するなら、これもホラー苦手な初心者向けくらいのハードルの高さではあったかな。

ただゲーム各所にプレイヤーへの気配りが効いており、正直これがデビュー作とは思えないくらいにはよく出来たゲームでした。
デベロッパーとしては、まだこの『家屋探索』しか出していないようですが、次が出たら発売日に飛び込んでもいいなと思えるくらい。

攻略フローチャート

ではここからは、完全にネタバレありの攻略チャートになります。
もしここまでで興味を持ってくれたら、ページ頭にあるリンクから買いに行ってみてください。マジで満足度高いです。

最初のセーブポイントまで

ゲーム開始時点で行けるのは、正面扉の水回りと、それに並ぶ和室のみ。
玄関左手側のドアは開けられるものの、暗すぎて中に入れない。

トイレの棚の上に懐中電灯があるので、これを回収しよう。
長いものがあれば落とせるかも、ということで玄関の傘を使うと懐中電灯を入手できる。

お風呂場には、よくわからない光るオーブが浮いている。
怖いから触らないようにしよう、と冷静な大和。しっかりした主人公だ。

和室の中も真っ暗だが、電灯の紐を引っ張れば灯りをつけることができる。

中には衣装棚があるが、何故か紐でぐるぐる巻きに縛られており、開けることが出来ない。
一方、衣装棚と並びの鏡台は引き出しを開けることが出来、子供の書いたメモと数字の書かれた紙が回収できる。

懐中電灯を手に入れたあとは、書斎に入れるようになる。
棚には二色の瓶に入ったお酒(ウイスキー?)が10本並んでおり、机の上のランプが示す先には本が一冊。

ちなみに光源周りのバグなのか、ランプの前から積まれた書類のあたりに懐中電灯を当てると、部屋中が明るくなる。
光源を動かすとすぐ戻ってしまうのでこの状態で探索は出来ないが、気が滅入る暗さを一時的に払拭はできる。

そしてこの黒い金庫を開けるのが、本作最初のパズル要素。
3桁の数字を入力して「E」ボタンを押すと開くらしい…ということで、3つの数字を探して回ることになる。

この3つの数字は、3つのヒントを組合せてようやく解けるオオモノ。

1つ目はランプの示す先にある本。
2つ目は棚に並んだお酒の瓶。
3つ目は数字の書かれた紙。

本が言っている茶色のコートを着た旅人、というのが最初のヒントで、お酒の並んだ棚のうち茶色い瓶の位置に注目しろ、と言っています。

お酒は2✕5列で10本並んでおり、茶色は左上・真ん中上・右下の3箇所。
和室で拾った紙も2✕5列で数字が10個並んでおり、この数字の並びと瓶の位置が照応します。

本が示す旅人の向かった順番が最後のヒントで、真ん中・右・左の順で進みゴールした、と書かれています。

つまり数字の紙を参照して、真ん中上→右下→左上の順で入力すると金庫を開けることができます。

…いや複合的過ぎる!いきなり難しいって!
私は3つのヒントがそれぞれ一意の数字に繋がるものだと思いこんで、茶色い瓶の本数が「3」本だとか、旅人が正解を選んだ「3」番目だとか、そうやって数字をこねくり回していた…。

ちなみに謎解きに時間がかかっていると、トイレ前あたりにヒントの「古びたメモ」が現れます。親切。

金庫の中には台所の鍵があり、和室の奥にある扉を開けられるようになります。

部屋を出ると電話が鳴り、正体不明のメッセージを聞くことが出来ます。
が、現時点では意味がわからない内容です。一応覚えておきましょう。

また、この段階で懐中電灯の電池が切れてしまいます。
が、この後書斎の暗さが軽減できるので問題ありません。

鍵を開けた先はキッチン…というかリビングダイニングキッチン。
最初は真っ暗なので、壁のスイッチを押さねばなりません。

テレビ台の中には子供のメモがありますので、見ておきましょう。

手前側の壁には書斎のドアと、何故か書斎の電気のスイッチがリビング側の壁にあります。
ドアを塞いでいる椅子をどけてスイッチを入れれば、書斎が明るくなり、玄関側へ直通する通路になります。

また、右手側にはふすまがあり、開けると子供部屋があります。
現時点では、引き出しにある子供のメモを拾ったら、押入れも開けておきましょう。
中には「みかんの絵」が入っていますので、回収しておきます。

キッチン側に行くと、カウンターに「買い物メモ」が置いてあります。
これが2番目のパズル。

今回のパズルは急にシンプルになって、買い物メモの数に合う数字を差した時計に、それぞれふさわしい絵画をすえつければOK。

各絵の場所は以下のとおり。

リンゴの絵元々玄関の時計下に飾ってあったもの。
懐中電灯を入手すると壁にかけていたものが床に落ちている。
ブドウの絵キッチンのカウンターに立てかけてある。
ミカンの絵子供部屋の押し入れの中に飾ってある。
レモンの絵トイレの前にある時計の下に飾ってある。
この時点で壁から剥がして回収できるようになっている。

これを

リンゴの絵リビングの時計下
ブドウの絵玄関の時計下
ミカンの絵トイレ前の時計下
レモンの絵書斎の時計下

に飾る。
と、何故か冷蔵庫の一番下の段が開き、その中にハサミが入っている。
ホラゲーあるあるだが、この家はラクーンシティか。

ハサミを取得すると家中の電気が消え、テレビが点灯する。
テレビにはホワイトノイズしか映っていないが、近づいて調べると

100年以上前に、どこかの集落で怪事件が起きたことを伝えている。
本作のストーリーの軸になる要素なので覚えておきましょう。

電気は消えてこそいますが、各所のスイッチを入れ直せばまた点灯させることができます。

衣装棚をハサミで開放すると、中には玄関の鍵。
自分を最優先にするなら、ここから玄関に向かうことで脱出することが出来ます。

この時点でセーブが行われ、ようやくゲームを中断できるようになります。

玄関の鍵を手に入れたところから再開できるので、一度玄関から脱出してもいいでしょう。
エンディング3「全ては闇の中」を見ることができます。

2番目のセーブポイントまで

玄関の鍵を手に入れた後、リビング側に行こうとすると何かが倒れる音がします。
子供部屋にいくと、机の上にあったペン立てが倒れており、4桁のシリンダー錠がかけられた箱が見つかります。

この時点では数字には全くアテがない状態。
ですが、そばにあるメモを見ると「鍵は3種の神器にあり」とメッセージが残っているのを読むことができます。
小学生の主人公は「3種の神器」が何かわからず、書斎で調べてみようと見当をつけます。

更に、急な足音で誰かが来ることを主人公が察知します。

急いで隠れなければならなくなりますので、すぐそばにある押入れの中に隠れましょう。
タイムリミットは10秒です。

何者かをやり過ごすと、再び探索開始。
また、押入れの中で撫子が持っていたキーホルダーを見つけることが出来ます。
(実はこのイベント前から、押し入れの中を調べると撫子のキーホルダーが落ちているのを見つけられます。イベントは発生しないけど、律儀な作りをしていて好き)

書斎に行くと、棚の上に本があり、そこで高度経済成長期のエピソードを読むことが出来、3種の神器が「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」であることがわかります。
小学生の頃に社会科でやったと思うけど、大和はまだ教わっていなかったようですね。

ここに書かれているとおり、リビングにあるテレビと冷蔵庫を調べると、動物の絵が書かれているのを見つけられます。

更に洗濯機を確認するため洗面所を訪れると、お風呂場のドア前に新しい紙が落ちているのを見つけられます。
洗濯機に書かれているイラストとともに、紙を回収しておきましょう。

一目見てわかるとおり、干支をモチーフにしたイラストが書かれています。

紙に書かれているのは、干支の順番を決めたエピソードにまつわる「足の早さ」順。
ねずみが一番で、いのししが12番となっています。

これとイラストを組合せて、シリンダー錠に入れる4桁の数字を導き出します。

テレビウサギの絵4番
冷蔵庫ヘビの絵6番
洗濯機イヌの絵11番

ウサギとヘビは1桁の数字だけど、イヌは2桁なのがちょっとおもしろいですね。

シリンダー錠は上にFast、下にSllowと書かれており、かつ4桁の入力を受け付けているので、早い順に並べて4・6・1・1が正解になります。

箱の中からは「縁側の鍵」が入手でき、これで最後のドアだった玄関右手側が開けられるようになります。

ドアの先は二間の和室と縁側があります。
障子は全て開けておくことをおすすめします。

縁側からはとてもきれいな日本庭園を見ることが出来ます。
この家ってやっぱ豪華だよな…。

なお、ここから何故かメニューをチェックしたときのSEが和風なものに切り替わります。
…なんで?どういう遊び心なんだろう。

和室は二間続きになっており、各所にちょっとユニークなものが置いてあります。

探索すると、縁側廊下の奥にあるトイレのドアが、鍵がかかっていて開けられません。
この家で開けなければならない最後の鍵になります。

奥の和室には、なんだか急にリアリティラインが変わったようなボタンがあり、正しき順番で押せ、と書かれています。

ボタンの上に書いてあるイラストのアイテムを参照し、それに対応する現物を調べると数字が見つかります。

例えば一番左、ナスの絵の元を探すと、奥の和室に精霊馬があります。
調べると「2」と書いてあるのが見つかります。

こんな感じで部屋を見て回り、数字を見つけなければなりません。

1手前の和室にある、押入れにある金魚鉢
2奥の和室にある精霊馬のナス
3奥の和室にあるかき氷
4縁側の廊下にかけられた絵
5庭に置いてある傘(窓にある目印から見る)
6縁側の廊下入口にあるひまわりの絵
7縁側の廊下にある蚊取り線香

ということで、オレンジ→紫→水色→青→赤→黄→緑の順で押せばOK。

奥の仏壇が開き、縁側トイレの鍵を入手できます。

この時点で新たにセーブが作成されます。

3番目のセーブポイントまで

トイレのドアを開けると、撫子と再開することができます。
撫子を連れて縁側エリアから出ようとすると、これまで散々匂わされてきたチェイスイベントがいよいよ始まります。

しかもこのバケモノ、異様に足が早くコース取りを誤ると一瞬で捕まります。
ルートとしては、直ちに反転してトイレのドア側に走り込み、和室へ入ってぐるっと回って玄関側に出ると回避することができます。

ここで玄関から逃げ出すとエンディング2「終わらない悲劇」を見ることが出来ます。

ここでキッチンまで逃げ込むと、子供部屋の和室に逃げ込むイベントが発生。

お風呂場で目立っていた記憶の欠片、これを5つ集めるとあのバケモノを倒すことが出来る、と説明されます。
しかも撫子が先に2つを集めており、残りの3つを集めればOK、という状態。

なんと自覚もないままこの家に閉じ込められた撫子が、1人で先に5つのうち2つを集め終わっていたことが発覚します。
カッコ良すぎだろ撫子。

期間が短いですが、ここで新たにセーブされます。
この先はチェイスを交えた死にやすいポイントなので、この段階でセーブをさせてくれるのはかなりありがたいところ。

4番目のセーブポイントまで

バケモノが家中を歩き回っているのを回避しながら、家の中に散らばっている記憶の欠片3つを回収しましょう。

バケモノはどうやら3つある記憶の欠片を見張るように巡回しているので、無策で回収しに行くと背後を取られたりして見つかりやすい。
幸い3つある欠片は離れたところに散らばっているので、離れたタイミングを見計らって行くと良いでしょう。

各所の床に貼ってあるバツ印のテープは、ここを歩いて通ると音が鳴りますよという合図。
異様に親切だが、この地点をしゃがんで進むことと、バケモノの視界に入らないようにさえ気をつけていれば大丈夫。

1つ目はゲーム開始時点から見ることが出来るお風呂場。
ここは逃げ場がないので、バケモノが出ていった後に入るようにしよう。

2つ目はキッチンの中。ブドウの絵があったあたり。
ここも手前に床鳴りのするポイントがあるし、追い込まれたら終わりなので慎重に。

ただリビングダイニングキッチンは開けていて視界が通るので、バケモノが通り過ぎた後を見計らうのが比較的簡単です。

3つ目は仏壇の中。ちょうど画面の中にバケモノが映り込んでいます。
和室の中を通って出ていくので、廊下側から回り込みましょう。

3つ目を集めた時点でイベントが発生。
撫子の元に帰るみたいな工程はなく、直接バケモノと対峙する展開になります。

そこで起きるイベントは中々に衝撃的。
今までで一番大きな謎になるかもしれません。

バケモノが消えたあと、床には「真実の鍵」が落ちています。

このあと子供部屋に直行すると、エンディング1「救う者」を見ることが出来ます。
せっかく拾った鍵をわざわざ無視して、撫子に声をかけると見られるのですが…撫子と一緒に見るものだと思って、先に撫子に声をかけちゃう人は多いと思う。

撫子を無視して、キッチン奥の開かなかったドアを開けると、そこにあるのは真っ白な空間と、ゲーム中に何度か驚かされた日本人形。

日本人形の足元には「ありがとう」と感謝の言葉。
これまで拾ってきた古いメモ…謎解きのヒントをくれていたのは、この日本人形だったようです。

部屋の真ん中にある本を読むと、この家をうろついて周り、子供を殺していたバケモノの真実を見ることができます。

部屋を出て戻ろうとすると、緑色の魂がふよふよとどこかに飛んでいくのが見えます。
追いかけると、縁側で会話が可能。
ゲーム序盤で魂の欠片を集めて、とメッセージを送ってきたのは彼だったようです。

さっきの本や記憶の欠片を読んだ人なら、これが誰かはわかるはず。

イベントを終えると、足元に落ちている木の指輪を拾い、今度こそ撫子を連れ出しに子供部屋へ行って、ゲームクリアーとなります。
お疲れ様でした。

ネタバレあり感想

良かった…いや良くないですかこのゲーム!本当に!

なぜバケモノが存在したのか!
なぜ主人公はバケモノを退治できたのか!
全ての出来事の裏には何があったのか!

その全てにきちんと解答があって、特にゲーム終盤は多段式に真相とその裏側が明らかになっていき、その爽快感もたまらない。

バケモノの前に何かがあるのがわかる。
クリア後ならわかるけど、彼の魂が入った日本人形でしょう。魂の欠片が5つ集まったらどうするのか、という地味に大事な部分を、魂集めを依頼した本人がこなしています。

自我を取り戻した彼女が、真っ先にしたことが自殺だったというのも悲しくもド正論だった。
彼女は正気を失い、子供を殺し続けてしまったことを取り返しがつかないほどに後悔していたのだ…。

バケモノは凶悪な存在でしたが、もとを辿れば村の人間たちによる迫害のせいであり、彼女もただの被害者であったことが伺えます。
大和がそれを知って「大勢の人を殺したけど、せめて報われて欲しい」と表現したのが本当に私のツボにド深く刺さりまして。

許されて欲しいでも救われて欲しいでもなく、報われて欲しい。
辛い人生を送った彼女の心に、罪を見なかったことにするのではなく、それがあると認めた上で癒やしと救いを与えて上げて欲しい、という心映えが本当に美しくて、このゲームの最後に出てくる主人公の言葉として満点でした。

彼女は100年以上の間、バケモノとして彷徨ったわけですが、常にその隣に彼がいたのも美しい。
時折人形の姿を使ってヒントを出してくれてたのも、彼の立ち位置を踏まえると理想的な立ち振舞いでしょう。
あのヒント、パズルが出された直後ではなくちょっと時間を経てから出されるのが良いですよね。きっとあの日本人形を使って、手元に残っていた古びたメモにメッセージを書いて出してきていたのでしょう。

ゲーム中用意されたパズルに、ヒントが用意されている構造をメタ的に有意義なものにした判断も素晴らしいです。

最後には木の指輪を灯籠流しで天に送りながら、2人の冥福を祈る大和と撫子。
何年もかけて準備してやることが、彼の渡せなかった指輪を天にいるであろう彼女に還すことというのも美しいし、他のEDでは見られなかった、大和と撫子が大学生になっても傍にいるのがわかるというのもとても美味しかった。

ゲーム内の出番で言うと撫子は見せ場が少ないんだけど、魂の欠片を2つも集めてくれていたことと、ED後に大和の望みを叶えるために色々調べて、灯籠流しが出来る場所まで2人の旅行を手配したという点が本当に良い。

撫子は囚われのお姫様ではなく、大和と同様にもう1人の主人公だったのだ…ストーリーの中で成した役割が大きすぎる…。

かくして、2人の勇気ある子供によって100年彷徨った2人が無事天に召されて、トゥルーエンド「希望は何時までも隣に」を見ることができたのでした。

事件から何年経っても、2人の魂を慰めることを望む大和と撫子の行動が本当に立派だし、トゥルーエンドのタイトルが死んだ2人にも、生きて家屋を脱出した大和と撫子にもかかっているダブルミーニングなのも最高。

ゲーム中に用意された全てが見事に絡み合って、一枚の絵のように完成されるという素晴らしいゲームでした。
本当ここ数年で一番の満足度だったよ…ドラマへの感情移入のしやすさという点で、ストーリーテリングの良さが際立った「The cabin factory」より上に位置づけることになるでしょう。


ということで『家屋探索』のレビューと攻略でした。
いやあ、本当に満足度の高いゲームでした。

SNSを見ると、次回作がもう試遊できるくらいまで出来上がっているようです。
これはもう発売日に飛び込もうと思います。


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