夜勤清掃

以前うちでもレビューした『心霊物件』のYamatoから出た新作ホラーゲーム。
定価も前作同様350円と異様に安いぜ!
| 値段 | 350円 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年2月15日 |
| 商品ページ | Steam |
オフィスビルを舞台にした清掃員ホラー

主人公は新人の清掃員。深夜のうちに6階まであるビル内を巡回し、清掃をするのがお仕事です。
各階に3つの部屋とトイレがあり、それぞれ回りながら落ちているゴミの回収、掃除機がけ、雑巾がけをしていくことになります。

床に落ちている砂?みたいな汚れは掃除機で綺麗にしよう。一体何が落ちてるんだよこれ…。
掃除機をかけると謎にBGMがかかる。
昔の掃除機にはそういえばそんな機能がある機種もあったような…。

壁には手形がういた意味ありげな染みがあったりするのですが、それは雑巾で清掃可能。
洗い落とせていいんだ…。

ペットボトルや紙くず、空き缶などはゴミ箱で回収する。
廊下や机の上に落ちてるのはいいけど、トイレの便器に落ちてるのはおかしいだろ…!
会社の民度が察せられるな!

そんな感じでオフィスを巡りながら清掃をしていくのですが、その過程で徐々におかしなことが起こり始める…というのが本作。
どこにでもありそうな雑居ビル的光景が産むリミナルスペース感ある空間と、日常の延長線上で起こりそうな怪異現象が背筋を寒くします。
仕様
本作のセーブは、特定のポイントまでストーリーを進めたときのオートセーブ。
任意セーブはありません。
特定のところまで進むと、『心霊物件』のときと同じようにゲーム開始画面の「続きから」で、規定のポイントから始めることが出来ます。

また、一部のアイテムは何故か立ったままだと拾えません。
しゃがんで回収する必要があります。
クリアまでプレイしての感想

前作『心霊物件』が考察のしがいもあって面白かったのに対して、正直なところを言うと…本作はかなり「薄い」ゲームだった。
完全初見で(確認できた限り)2つのEDを見て、プレイ時間は90分ほど。
オフィスを巡回して掃除をする、というコンセプトもチラズアートの『夜間警備(Steam商品ページ)』にかなり近く、プレイ感も近い。
しかも後発なのに、遊びの密度感は『夜勤清掃』の方がかなり狭かった。
もちろん価格は『夜勤清掃』の方がかなり安いんだけど、正直ゲーム一本の価格として見たとき、夜間警備の900円も夜勤清掃の350円も誤差なんだよね。
プレイのために時間使うんだから、数百円程度の差なら、高くても密度あったほうが嬉しい。

ゲームとしての練り込みでも新鮮さでも、正直なところ『心霊物件』の方が面白かったと思う。
特に掃除というテーマは、『PowerWash Simulator』とか『Crime Scene Cleaner』とか良いものが出てきてるので、マップを歩いてゴミを拾うくらいの行為ではテンションが上がらなかったのよな。
怖さもそこまでではなかった。
私はたいていの場合、ホラゲーは一時間くらいで一旦休憩したくなるんだけど、本作はクリアまで一気にプレイできてしまった。
逆に言うとホラゲ慣れしていない人への入口としてはちょうどいい塩梅かもしれないね。
ネタバレあり感想

ではここからは、EDまで含めての感想になります。
ストーリーについて
今回の内容で一番がっかりしたのは、グッドエンドに進んだ場合に見られる黒背景のテキスト部分。
結局何だったのか何もわからんまま、とりあえず解放されたからオッケーという着地は本当にガッカリだった。
ホラーの終わり方って人によって趣味が出るから、中には「全く何もわからんまま終わったのが怖くて良かった」って人もいると思うんだけども。
主人公の立場が怪奇現象に対して全く無関係すぎて、かつてこのビルが建っていたところに祠があるからなんだってんだよ、と思ってしまった。
だって日中はここオフィスとして稼働してるんだよな?
そいつらは無関係だけど、深夜にだけ来て清掃してる主人公が巻き込まれるのは、理不尽というより不可解に近く感じた。
結局なんだったのか、なんで主人公が狙われたのか(無差別ならそれでもいい)、どうして主人公が脱出できたのか(あるいはできなかったのか)は明示して欲しい派の人間です。
チェイス

清掃パートのゲーム性が薄かった分、本来怖いはずのチェイスが始まってからの方がゲームとしては楽しめた。
清掃ゲームだったのに、汚い方の順路が正解だったのはちょっと釈然としなかったけど。
順路の妨害をしてくるオフィス用品はともかく、ふっとばしたパネルが道を塞いで通れなくなったりするのは、逆にリアルな逃亡パニックシーンっぽくて好き。
死んだらやり直しだけど、リトライ性は高いしね。
非常口が開いてからの逃亡は、たまに目の前にワープしてくるけどタイムリミットはないのかな?
最初は焦ってビルを飛び出して、案の定バッドルートになりましたが。
落ち着いて2回目のチェイスに進むと、割と悠長に各フロア探索してキーアイテムを見つけての脱出ができました。
グッドルート条件

条件に気付かない人もいないと思うけど、グッドルートに進むには入口の守衛室?にある箱を開けることが条件です。

肝心の鍵は、5階だったかの広い部屋で壁際にある段ボールの上から入手できます。
非常口から出入りできるようになったら取りに行きましょう。
チェイスパートと比べて、このタイミングではそこまで焦らなくても大丈夫っぽいので、落ち着いて鍵を回収しよう。
接触判定がすごい小さいので、焦ってるとなかなか鍵を拾えなかったりして、それもちょっとリアル。
ここで手記を見て、一緒に中に入っている御札を取ってからビルを脱出するとグッドルートです。
ただバッドルートも演出面で結構凝っていたので、一回はバッドルートを見ておいても良いと思います。
終わりに
ということで『夜勤清掃』のレビューでした。
『心霊物件』もわからないまま終わったことは複数あったけど、「何が起こっていたのかは理解できつつ」「真の黒幕は逃げおおせている怖さ」という私好みの要素を抑えてくれていたので、個人的な評価は結構高かったのですが。
今回はホラーのデザインが私の好みじゃない方に全部向かっていて、個人的にはあんまりだったかな。
登場人物も、何か起こってることを理解しながら新人を採用してる上司と、おそらく巻き込まれて死んだ前任の人くらいしかいなかったし。
やっぱりたかし枠は必要だったと思う。
自宅パートも、お弁当温める過程とか全くゲームに関係なかったよなあ。
主人公の人間味を演出するという意味で、自宅パート自体は多少はあってもいいと思うけど…マジでただ飯食って出かけるだけだったな。
傘もなんでもなかったし、公園でずぶ濡れになってる人も意味なかった。
うーん、やっぱりもうちょっと遊びの幅やストーリー要素があってほしかったかな。
まだ起承転結の起しかやってない感じがするよね。
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