第3話 魔王、新宿で後輩とデートする
原作一巻収録。
呑気なサブタイトルの割に、サポセンに暗躍する何者かの電話が来るところからスタート。
電話の主は「魔王と勇者の抹殺がエンテ・イスラの意思だ」と語る。
魔王はともかく、悪魔たちを撃退して世界を救った勇者まで抹殺対象であるという話は、恵美にとって信じられるものではありません。
特にエンテ・イスラには一緒に地球に来れなかった仲間がいますしね。
悪魔の侵攻を逃れたエンテ・イスラの動静は、原作最終巻近くまで動き続けます。
そんなシリアスな出来事のあとに恵美を待っていたのは、警察からの問い合わせだった…。
勇者に身元引受人になってもらう魔王初めて見た。
壁に穴空いたのは、うっかり聖法気をちょっと使っちゃったんだろうか。
身元引受人
警察から嫌疑を受け、取り調べを受けたあと釈放されるときに必要となり、取り調べ対象の身分を保証してくれる人のこと。
今回は自転車の件からということで、事件関係者の疑いで取り調べを受けたのでしょうね。
視聴者は当然真奥たちが被害者側だと知っているし、実際物証である自転車も打たれて穴があいただけなので嫌疑というよりは、事実確認みたいなものだったのだろうと思うけど。
ちなみに「身元引受人」という単語には法的な根拠がなく、つまり具体的な定義付がされていません。
刑事ドラマとかで聞き馴染んだ単語だけど、意外とふわふわした言葉のようです。
芦屋はどこで若い少女のお悩み相談文化なんて覚えたんだ…図書館?
なおこの服の寿命はアニメ本編にして15分ほどです。
このアニメ変顔多いよな…。
ちーちゃんの悩みは耳鳴りから始まった、脳内に響く未知の言葉とそれが伝えてくるメッセージについて。
真奥はその話から、1話の感想でちらっと触れた「イデアリンク」による現象と読む。
真奥にとっては、恵美から聞いたばかりの「勇者と真奥を狙ったエンテ・イスラの暗躍」と直結する出来事です。
8話のサブタイだけど「勇者、修羅場に突入する」って感じがする。
恵美とちーちゃんがケンカするなんて、ここが最初で最後だった気がするなあ。基本的に仲良いんだよねレギュラーメンバー。
その時、突如発生する地震で地下街が崩落。数百人規模の被害を前に、なぜか真奥は悪魔の姿を取り戻す。
呑気に人間の姿でバイトをしているなら、と甘く見ていた恵美にとっては急転直下の緊急事態ですが、そこで真奥が取った行動は「みんなを助けるからその間ちーちゃんを見ていてくれ」というもの。
その真奥に故郷を焼かれ、父を殺された恵美にとって(力を取り戻してなお)真奥貞夫の倫理観で動く魔王サタンは理解ができません。
恵美の中の価値観をグラグラに揺さぶって3話はおしまい。