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今週のジャンプ 2022年50号

2022/11/20

一ノ瀬家の大罪


「タコピーの原罪」のタイザン5による新連載。
私はこういう家族モノ漫画が大好きでしてね…甘々と稲妻やかくしごとみたいな親子モノも、スパイファミリーみたいな疑似家族モノも全部好き。

しかし本作は、家族全員が記憶喪失という衝撃の展開で始まり、つまり「血の繋がった家族でありながら、これからお互いを知り仲良くなっていく」という新しい家族モノなのです。
と思っていたら案の定だよ。タコピーの作者が普通の家族モノを描くわけがなかった。そもそもタイトルが「大罪」だ。

まず散らかった家の光景のどうしようもなさよ。
資産だのなんだのって本はパパかおじいちゃん?教育ママのマニュアルはお母さんだろうな。
壁に貼ってある書道の文字、5年?とあるけど最年少の妹でも13歳(中1)なんだよな。2年張りっぱなし。

これはどうなんだろうな…まっとうな家族の空間じゃないように見えて、全員の生活の匂いがバラバラに、しかし一つの空間に詰め込まれているようにも見える…。

この後の個室の様子を見る限り、全員に重たいヒミツが隠れているんだろうけど、このリビングの雰囲気見ると全員このリビングである程度生活してるよね?
家族旅行といい、仲が悪いわけではないのか…?長男の部屋にあった写真は、家族の顔が塗りつぶされていたけど…。

各々の謎を追いながら、かつての家族の関係を探しながら、家族の正しい形を目指していくような話になるんだろうか。
こういう謎による引きを軸にした漫画、今のジャンプには無いので新鮮で良いですね。
作者が作者だけに、重たい上に楽しくない話になりそうなのは不安要素ですが…。

ONE PIECE


クローバーこれ海賊…というか、革命軍以上のもはやテロリストじゃねえか?
後ろ暗い過去がある世界政府の方が悪いんだけども、その世界政府からしたらテロリストだぜこれ!

にしてもまさか、今更サウロが生きてた展開が来るとはな…ロビンの過去やってから単行本60冊くらい越しだぞ。
冷静さを取り繕うこともやめて、子供みたいな泣き笑顔を浮かべてるロビンちゃんが可哀相可愛くてたまらん。この人、麦わらの一味に入ってからどんどん青春を取り返してるな…。

あとベガパンクの本体?オリジナル?は案の定奇形のおじさんだった…最近スマートな美形多くて油断してたよ!

「DOMシューズ」のドムはホバー移動するモビルスーツドムがモチーフだったりするのかしら。
イデオンをネタにしてた尾田先生だから、ガンダムも多分おさえてるよな。

SAKAMOTO DAYS


映画監督と同じくらいさっさと倒されて欲しい敵だったけど、シンが綺麗にストレートパンチを入れて無事決着か。
1.5~2軍って感じのメンツだったから心配してたけど、相手もゴリゴリの武闘派ではなかったのかな。まだ学生の周が攻撃して腕なくしてるくらいだし。

佐藤田先生の教えが戦いの中で活きるのスゲー嬉しいな…。
死してなお教えがあとに残っているのって、教師キャラの真髄にしてゴール地点だよね。

アオのハコ


見たいものが見れたよ…ありがとうアオのハコ…。

このみっともない悪あがきが最高に美しい。
「千夏先輩は大喜のことどう思ってるかわからないけど私はっ」が最高に惨めで最高に良いですね。

「負けヒロイン」なんて言い方をするとかなり安っぽくなりますが、失恋する女の子の姿というのは無限に見てられる最高のエンターテインメントの一つですよ。
この姿を見てあのマネージャーがどう動くかで、あの子の評価も大きく変わりそう。

なんだけど、来週からはスポーツ漫画展開になるのかしら。
大喜くん的には気がかりがなくなって、今まで以上に強くなってて欲しいな。ちょっと思い詰めてる雰囲気あるのが怖いけど。

これでバドのパフォーマンスまで落ちてたら、雛ちゃんの存在がただの迷惑な女になってしまうぞ。

ギンカとリューナ


雷が落ちた標高の高い雪山の地面を掘るとイモが出てくるぞ。
なんかもう笑った。そういうギャグなのか、そういう世界観なのかもよくわからん。
地表に一切葉を出してないイモがどうやって光合成するんだ…私が知らないだけでそういう品種もあるのか?
スカイフィッシュがいる世界観でイモの品種の話をしても仕方ないかもしれんが…。

あと今週ちょっとグリードアイランド編だったな。

高校生家族


アオのハコとはだいぶ趣が違うけど、こっちも割としっかりめに失恋を描いていてびっくりした…。
磯部磯兵衛描いてた頃は、こんな話を描ける作家だと思ってなかったよ…。

恋に負けて泣く女の子を週に二人見られるなんて、今週のジャンプはオトクだぞ。

HUNTER×HUNTER


セリフの量がとんでもなかったけど、多分少ないページ数(話数)でこの内容を納めるための策なんだろうな。

まさかここに来て、ツェリードニヒの友人ポジションの登場人物が増えるとはな…。
今更彼に人間味のある側面を描くだろうか?と思うけど、キメラアント編の王。もそういう終わり方したしなあ。
こいつらがエイ=イにむごたらしく殺されて、ツェの念の方向性がより凶悪な方向に進んでしまうとか?

いい意味でも彼の末路の予想がつかなくなったので、次回以降が更に楽しみになってきた。
マフィア、旅団の話が一段落したなら、1層の話に戻るんだろうか?

今週は情報量こそ多かったけど、「今後の前フリなんだろうな」って要素が多くて、現時点だと語れることがあんまり無いですね。

アンデッドアンラック


話がものすごいサクサク進むな…風子が200年近く準備をしてきたからこそなんだけど。

ニコの出す無茶振り全てに即時対応して、金も人材も集める風子のボスとしての風格がすごい。
読者的には数話だけど、風子的にはとんでもない時間を経てきているわけなんだよな。

読者が風子に風格が出てきたな~と思い始めるタイミングで、集めたメンバーに「了解ボス!」って言わせるの最高に「わかってる」よな…読者がどういう感想を持ってこの話を読んでいるか、完全に把握されてる…掌の上…。

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