今週のジャンプ 2022年52号
イチゴーキ!操縦中
年内最後の新連載は、「ジモトがジャパン」の林聖二新連載。
一度死んだ少年が体を機械に改造されて、更に実験の失敗で小さくなった幼馴染が中に入って操縦するというトリッキーな設定が実にジャンプのギャグ漫画。
正直、今どき他人に迷惑かけどおしのヒロインとそれを怒らず受け入れちゃう主人公、って構図はレトロすぎる気がする。
ギャグ漫画にしてあるからまだいいけど、この先ヒロインの迷惑かける塩梅次第では嫌いになりそうなので、バランス調整頑張ってほしい。
斉木やロボコで実感したけど「人に迷惑をかけるギャグ漫画のキャラ」って好きになれる要素無いよね。
斉木以前の麻生作品も、ロボコ以前の宮崎作品もそういうキャラが軸になってて短期打ち切りだったり読み切り止まりだったりしたもんな…。
キャラのビジュアルは結構好みだったし、主人公がさっぱりした性格で見た目良いのは素敵。
一応可愛い顔したヒロインより主人公の方が好きだわ。
イチゴーキが報われる話になってほしい。良い友だちに巡り会えたりまっとうな女の子といい雰囲気になったりしてくれ。
呪術廻戦
邪悪な呪詛師なんだけど、状況判断の冷静さが敵のほうがワンランク上なの腹立つけどカッコイイよな…。
空間を広げる形式じゃなくて、今いる場所にオブジェクト呼び出すタイプの演出に見えたけど、これ宿儺がやってるのと同じレベルってことかな。
現時点で最強レベルの術師が使うのが「質量」と「重力」なの、2000年代に青春を生きた人間にとってのテッパンって感じがして好き。
封神演義とか…いいよな…。
SAKAMOTO DAYS
このシーンすげえ好き。
いい意味で命のやり取りを軽く描くセンスだよ…この漫画一般人の巻き添えって出さないよね。それが良いんだろうな。
暗号学園のいろは
主人公が何も知らないキャラで、それゆえ読者と一緒にその作品の世界観を知っていく…と言うのは王道展開だけど、こういう形で最初に出会った相棒が信用ならなくなるのはユニークでいいな。
こういう一捻りがやっぱベテランって感じがするわ。
お嬢様もちゃんとスタメンなようで安心した。
なお暗号は今週も解けませんでした。
脳内で補助線引いて15パズル解けるやつ読者の中に1人でもいるのか…?
ウィッチウォッチ
おいおい急にとんでもねえ性癖ぶつけてきたぞこの漫画。
いや…普段から妙な性癖ぶつけてくる漫画ではあったか…?
カンナが100%ヒメコなのは笑ったけど、他の3人がガチで美少女でつらい…この状態で2年くらいやってくれ…。
正直キャラ薄かったミハルがぶっちぎりで好みの美少女になってて困る…。
謝罪動画のときのおとなしい格好してるミハルンいいよな…。
一ノ瀬家の大罪
3話もまるまるイジメネタかあ…。
このやり返してイジメ対象が逆転するのはちょっと予想外だったけど、肝心の記憶喪失ネタが一切話進んでないんだよな。
ひょうきんに生きたい今の翼が、かつての翼の恨みで動いちゃうのはワクワクする要素ではあった。
けど周りのイジメ当事者であるクラスメイトは気持ち悪いし、かと言ってこいつらが罰を受けたとしても話は進まないしで、先の見通しがいまいち良くない漫画だ。
こういう気分悪いエピソードを一人当たり2、3話かけて見せていくんだろうか。
タコピーが暗い漫画のカンフル剤として、凄い重要な効果を持っていたのがよく分かるわ。
HUNTER×HUNTER
なんで今旅団の話なんだよ…と思ってたが…幻影旅団という名前になったきっかけを語られたらもう何も言えねえな…。
こいつらの結成エピソードやるってのは、ペース遅くとも冨樫義博なりにこの作品を畳み始めたってことなんだろうか。
暗黒大陸自体は描かずに、未知を目指すこれこそハンター、みたいなところを見せて終わるのかなあ。
それにしても継承戦編があと10年で終わるか?って感じはあるが。
アンデッドアンラック
前のループがどんだけ大事なものだったか、作品として意味があるものだったかを欠かさず入れてくるの、気配りの達人だよな…。
アンデラは話の展開早くてバンバン先に進むから、当時見られなかった「日常でこういうことしてたんだ」系のシーンが刺さる刺さる。
風子がバッチリボスとして仕事して、突如遭遇したレベル違いのインチキ敵キャラも撃退できちゃってるのマジでカッコよくてたまらん。
相棒の口癖真似ちゃってるのも素敵だ。
将来立ちはだかるであろう困難に対して「最高だ」って返せちゃうの、自分で戦ってる人間(前のループの、ではなく今の風子)の特権だよな。