今週のジャンプ 2023年1号
人造人間100
2021年の金未来杯優勝作品の連載版が始まりました。
新年1号スタートを任せてもらえるのは、中々の期待株扱いなんじゃないでしょうか。
100体の人造人間のうち、最後に製造された最強の1体に体を捧げる代わりに、残りの99体を倒してもらって殺された家族の復讐を代行してもらう…という設定だけ見ると中々薄暗い物語。
普段少年の主人公というのはあんまり好きじゃないんだけど、本作の八百あしびは悲壮な決意から覚悟を決めているおかげか、半端な大人キャラよりも考え方がしっかりしている。
同じ被害者の心を救い未来の犠牲者をなくすため動く、なんていう中々好感の持てる主人公でした。
読み切り版より何故か幼くなっているのが気になるけど、常に守られるポジションだから、それが鼻につかないような年齢にしたのかなあ。
読み切り版との一番の違いは、相棒である人造人間100号に具体的なビジュアルが追加されたこと。
上の画像は読み切り版で、あちらだと髪型も伏せられており目元も要所でちらっと見えるくらいでした。
この変化が最初は不安だったんだけど、連載になることを踏まえるとあの飾り気のなさはリスクのほうが大きそうな気もするな…。
ストーリーの流れ自体は読み切り版とほぼ同じだったので、これも2話目以降に期待ですね。
金未来杯の連載版に期待することって普段あんまりないんだけど、本作は少なくとも1話時点では期待できる漫画だった!
若干暗い作品なんだけど、その分キャラクターに芯が通っているのが好みのポイントでした。
僕とロボコ
私ロボコのこういう、ギャグで茶化した向こう側に真剣な感情が隠れてるエピソード好きなんですよね…。
大抵モツオ回なんだけど。
ONE PIECE
やっぱワンピのこういうやり取り好きだわ…。
ルッチがツッコミやってるの信じられん。
いよいよ麦わらの一味&ベガパンクVSサイファーポール!
思ったより早くルフィ対ルッチの構図が見れそうでびっくりです。島からの脱出がメインになる以上、山場はバトルじゃないところにあるのかな。WCI編みたいな。
ルッチが当時のままとは思わないけど、ルフィの成長幅がデカすぎるので、ワンピでは珍しくバトルがどうなるかがかなり気になる。
当時のルフィの懸賞金1億が、今や30億ですからね。
懸賞金はイコール強さではないけど、ルフィはちゃんと実績積み重ねてたどり着いた1億~30億だし。
あとさっそくベガパンクが一人死んでるけど、あれは助かるのか本体1人が逃げられればいいのかも気になる。
リリスとシャカは見た目かわいいしカッコイイので着いてきて欲しいが…。
SAKAMOTO DAYS
めっっちゃくちゃ良い回だった…今までの坂本で一番好きな回になった。
普段飄々として見せている殺し屋の世界の、特に自分勝手に生きているように見せてた大佛ちゃんが、当たり前に見せた覚悟がめちゃくちゃカッコイイ。
底知れない怖さを見せていた芸姑が浅い底を見せたことで、対照的に大佛ちゃんの深みが演出されているというこれはものすごい回ですよ。
「私たちいつ許されたの?」が深すぎる。
そして殺す瞬間を羽織で隠して、観光を楽しんでる普通の人たちに見えないよう配慮する美しさよ。
今まで子供みたいな姿を散々見せていたからこその、ものすごいインパクトでした。
マジで過去の坂本全話の中で一番おもしろい回だった。
呪術廻戦
羂索が「生きて」きたことを主張するの腹立つわ…でも実際その通りなんだわ…。
バトル自体は次の段階に進んだけど、羂索が呟きかけた天元の隠し事が気になりますね。
死滅回遊はもともと日本全土を覆う天元の結界をどうこうする話だった覚えはあるけど、天元側にもまだ隠してることがあるのか…。
一ノ瀬家の大罪
3話でこのエピソードのやりたいことはわかったけど、ペースが…ペースがWEB連載漫画…!
主人公視点の翼はまだしも、中島にそんな興味がない…!凄いモブデザインだし!
悪辣なだけじゃなくてそれと戦う漫画になりそうなのは良い兆候かな…1話の終盤から4話ラストまでの間に、気持ちが盛り上がる要素が一個もなかったもんな…。
この先どうなる、何を期待したら良いかがわからない、って意味で地球の子と同じのめり込みづらさを感じる。
マッシュル
あまりにも長かったマッシュの復活。
ゼンマイを回し始めたのが2022年26号、5月30日発売号なので、実に7ヶ月です。
マッシュが気持ちよく敵を倒すのが面白いから見ていた漫画で、半年以上の主人公不在は本当にしんどかった。
正直読み飛ばしがちになったし、掲載位置も打ち切り漫画レベルのところまで下がったし。
作品を楽しむ熱みたいなものがだいぶ薄れたので、次回以降マッシュが気持ちよく敵を殴って倒しても、あの頃のように楽しめるかわからん。
なんでこんな長期間主人公の不在やったんだろう…。
暗号学園のいろは
こういうところちゃんとしてるの好き。
悪役令嬢の方はともかく、こっちはなんだかんだ仲良くなれそうな空気感があるな。
1話でメガネから飛び出た暴言は凍がマイクで言ってるのかと思ったけど、ちゃんと一個の人格があるっぽいなあ。
悪い意味じゃないんだけど、すごいスマホを思い出すな…。
割と早い段階でメガネなしの暗号解読が来たし、主人公をただの狂言回しにして周りがメイン、みたいな漫画ではなさそうで安心した。
あと普段は可愛いけど、髪を上げると男前になるの良いギミックだよな…。
ウィッチウォッチ
こいつヒメコ役もボッスン役も出来るの強すぎるよな…。
というかスケダンで透明になったボッスンが街中に放り出される回あったよなあ!ちゃんと違う展開になってるのさすがだよ!
HUNTER×HUNTER
ある程度予想はついていたけど、遺体を確認するくだりがものすごい悲痛で、濃度の高いシーンだった…。
その一方で、マチが今の能力に至る過程がちらっと描写されるの気が利いているわ。
凄い密度の過去回をたった3話でやったのは見事だけど、今回の連載再開、マジでクラピカたちのいる1層の出番がねえな…。
アンデッドアンラック
ずいぶんハデな裏技持ち込んできたな!
そして今週の回でやっと気付いたけど、そういやまだリメンバー持ってないんだな。
まだアンディの頭に刺さってると思ってたわ。
これリメンバー来なかったらどうするつもりだったんだろうな…。
PPPPPP
この漫画の本質みたいなところを貫く1話だった。
「アナタだからその天才が輝いた」し、ラッキーだから輝かなかった天才の話になるんだろうなあ。
フルスさんがここに来て指揮科に行くの予想外過ぎたけど、名前のモチーフであるフルスコアがここに来てちゃんと意味を持つんだなあ…。ピアノ単体でフルスコアって意味つながらないもんな。
ただの音楽用語だと思わせつつ、今回のエピソードを経て解像度が上がるの素晴らしいな。