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マツコの知らない「超撃破」の世界

2024/09/01

先日ピノコニー編をクリアしたことで(正確には夢境「夢潜の路」まで到達したことで)、遺物「夢を弄ぶ時計屋」を掘れるようになりました。

撃破特攻のパラメータ次第でダメージが大きく変わる「超撃破」だけに、この遺物の4セット効果がとても大きい。
発動者は46%、他のパーティメンバーは30%撃破特攻が変わってくるわけですからね。

うちにはホタル以外にも、雪衣など超撃破向きのキャラが育っているので、楽しくて色々遊んでいるところです。

というわけで今日のテーマは超撃破。
まだまっとうに扱い始めたところなので、基礎をおさらいしておこうという記事です。

そもそも超撃破とは?

Ver.2.2「涙は目覚めの後で」にて実装された「開拓者-調和」が持つ必殺技「賑やかなパレード」で得られる専用のバフ「バックダンス」が付与されて初めて得られる特殊なダメージのこと。
この状態のキャラクターが、弱点撃破された状態の敵に攻撃すると、「超撃破」ダメージが発生します。

というわけで実際に使ってみたのがこちら。
黒枠で囲んだものが通常ダメージ、赤枠で囲んだものが超撃破ダメージです。

もう…通常攻撃が馬鹿らしくなるくらいのダメージが出ています。

もともと調和開拓者に攻撃を盛っていない・軌跡も育てていないのもありますが、通常攻撃が229ダメージなのに対して超撃破は37147ダメージです。
実に162倍のダメージ!

もちろん無条件でこんなダメージがホイホイ出せるわけではありません。
超撃破はダメージを伸ばすのに、いくつかの前提知識を必要とする特殊ダメージです。

超撃破の仕組み

ここからは私の一番の推しである雪衣を使って説明しましょう。
雪衣は、超撃破に最も重要なパラメータ「撃破特攻」との相性がいいキャラクターなのです(後述)。

弱点撃破

まず、超撃破の大前提である弱点撃破状態。
敵の靭性ゲージをすべて削って、弱点撃破ダメージを与えた後の状態のことです。

敵は弱点撃破された属性に応じたデバフ状態が付与され、露骨にぐったりします。

この状態は敵のターンが回ってくるとそれだけで解除されてしまいます。
超撃破とは、敵を弱点撃破してから、その敵のターンが回ってくるまでの間にダメージを稼ぐ手段だと理解しましょう。

撃破特攻

さて、では超撃破にもっとも重要なステータス「撃破特攻」の話をします。
こちらはうちの雪衣のステータス。撃破特攻は122%です。

通常は、弱点撃破を起こしたときに発生する弱点撃破ダメージの多寡・デバフの効果量を決めるだけのステータスでした。
弱点撃破のダメージ発生頻度が高くないこともあり、基本的にはダメージを稼ぐためにわざわざ伸ばすパラメータではありませんでした。

ところが、超撃破ではこれがもっとも重要なパラメータになります。

超撃破の仕組みは実のところ超シンプル。
「キャラクターのレベル」「撃破特攻」そして「削靭値」だけを参照して、超撃破による与ダメージの基本が決まります。
攻撃力や属性ダメージは一切参照しません。会心も乗らないので、会心率も会心ダメージも無関係です。

まずは雪衣による通常攻撃。
総ダメージは1399。まぁ通常攻撃だとこんなもんです。

敵を弱点撃破状態にして、「バックダンス」を乗せた状態で通常攻撃をしたのがこちら。
ダメージが5倍くらいに跳ね上がりました。

削靭値

通常攻撃・戦闘スキル・必殺技・追加攻撃ごとに個別に設定される、靭性ゲージを削る割合のこと。

超撃破ダメージは削靭値も参照するため、削靭値の大きい戦闘スキルであれば、更にダメージが大きくなります。
5000だった超撃破ダメージが7000まで伸びましたね。

雪衣の場合、通常攻撃で削靭値が10、戦闘スキルでは20(左右への拡散は10)になります。

前述のとおり、超撃破のダメージはキャラレベル、撃破特攻、削靭値で決まりますから、削靭値がもっと高い攻撃手段のあるキャラクターだと、ダメージも劇的に跳ね上がります。

「十王が勅を奉ずる…魔を誅せん!」

削靭値が更に倍の40になる必殺技を使うと、超撃破も2.2万を越えました。
シンプルな通常攻撃から換算しておよそ20倍のダメージ!これはもう気持ちよくなっちゃうやつ。
ダメージの伸び方が劇的なので、ダメージの上昇曲線がだいぶ極端なのかしら?

キャラクターレベル

意外と知られていないスターレイルのダメージ計算式の一つとして、彼我のキャラクターレベル差によるダメージ補正があります。
ステータスの増加値が小さくとも、レベルを上げるだけでダメージの通りが良くなる仕様がスタレにはあるんですね。

超撃破のレベルによる影響度を見るために用意した、レベル1桂乃芬です。
育成を絞らないとゲームが進められないスターレイルなので、レベル1のままのキャラが結構居ます。きっとあなたの星穹列車にも。

遺物と次元界オーナメントで、撃破特攻124%を確保しました。
桂乃芬は軌跡で24%の撃破特攻を盛れますが、レベル1なのでそこも手つかずです。

レベル1・撃破特攻124%の桂乃芬による通常攻撃(削靭値10)の出したダメージが…これだ!
超撃破ダメージ81!ドラクエだったら優秀な方。

装備は同条件で、レベルを40まで上げた場合の超撃破ダメージがこちら。
ダメージが12倍に跳ね上がりました。
レベルは上がっていますが、撃破特攻も削靭値もレベルでは上昇しない数値なので、純粋にレベルが上がった分によるダメージの上昇ですね。

それにしても伸び率が大きい。
どうやら盛れば盛るほど、ダメージの上昇効率も跳ね上がる計算式になっているみたい?

ともあれ、レベルの重要性がよくわかる実験でした。
知識としては知っていたけど、実際に試してみるのもやっぱり大事ですね。

各種バフ・デバフ

攻撃力や会心を参照しない超撃破ですが、一部のバフ・デバフがダメージに関わってきます。
それが防御デバフと属性耐性貫通バフ・属性耐性デバフです。
超撃破は敵の防御にまつわるパラメータも参照するわけですね。

とはいえスターレイルは、意外と防御デバフの手段が少ないゲーム。
うちでさっと起用できる子がいなかったので、属性耐性貫通を持つルアン・メェイの必殺技で耐性貫通をアップさせました。

そうして再度撃たせた雪衣の必殺技超撃破がこちら。
20%くらい超撃破ダメージが上昇しています。

うちのルアンの必殺技が軌跡レベル5で、属性耐性貫通が19%アップなので、だいたい一致しますね。

防御デバフも属性耐性ダウンも扱えるキャラがほとんどいないため、今のところデバフ軸で超撃破ダメージを伸ばすのはなかなか厳しい。
一応、恒常だとペラが必殺技で防御デバフを、4凸で戦闘スキルに氷耐性ダウンが付くようです。

調和開拓者

ダメージの出し方を理解したところで、最初の調和開拓者に戻ってみましょう。

調和開拓者の戦闘スキルは、今のところスタレで最も削靭値の高いバウンド型。
敵が多く居れば対象がバラけてしまいますが、バウンドが単体に集中したときの合計削靭値は30~50(基本が30、追加能力2で40、星魂レベル6で50に成長)と莫大。

レベル上限解放アイテムは、開拓レベルを上げれば車掌さんがくれるため最大レベルを稼ぐ手段も簡単な方。

撃破特攻は、お誂え向きにVer.2.2で実装された遺物「夢を弄ぶ時計屋」があるため、何を持たせるか迷う余地もありません。

調和開拓者はその設計上、攻撃力や会心を全く盛らなくて良い(頑張ってもどうせダメージが伸びない)のもあって撃破特攻に向いており、根本的に超撃破でダメージを出すのが得意な設計になっているわけですね。

超撃破の弱点

とは言え超撃破は万能なダメージリソースではありません。
むしろ「ある一定の条件を満たしたことで、短い時間の間だけダメージを伸ばせる期間限定のダメージブースト」というのが実態です。

弱点撃破しないと駄目

当たり前のことですが、まず弱点撃破状態を作らなければなりません。
靭性ゲージをすべて削るということは、敵に対してかならず靭性を削れる弱点アタッカーを編成する必要があり、パーティと敵が噛み合わなかった場合は、どうあがいても弱点撃破を作れず、超撃破まで手が届きません。

また、弱点撃破が起きた攻撃そのものでは超撃破は発生しないのもポイント。
これはスクショ撮影時に、うっかり先走ってまだ弱点撃破してないのに雪衣の必殺技を撃ったところ。

「バックダンス」は付与されていますが、発生しているのは弱点撃破ダメージのみですね。
総ダメージも小さくはありませんが、超撃破を起こしたほうがずっとダメージが大きいです。

また、敵ターンが回ってくると弱点撃破は解除されてしまいます。
敵のターンが回る直前に弱点撃破しても、超撃破で削る前に相手が回復してしまうわけですね。

ルアン・メェイの必殺技効果で敵に付与できる「残梅」は、敵の弱点撃破状態を延長してくれるので、もし持っていたら超撃破パーティには絶対に編成しましょう。

「バックダンス」がないと駄目

当たり前ですが、「バックダンス」がないと弱点撃破しても超撃破ダメージは発生しません。
つまり開拓者のEPをほぼ常に満タンにしておく必要がある、ということ。

追加能力や、EP効率のいいバウンドスキルのおかげで開拓者のEP効率はかなりいい方ですが、SPが切れていたらバウンドスキルも発動できないし、EPが1足りなければ必殺技は発動できません。

超撃破は開拓者のEP、弱点撃破状態のエネミー、撃破特攻を盛ったアタッカーがすべて揃って初めて機能するのです。
ボス戦ならともかく、道中わらわらと湧いている雑魚エネミーにも毎回「バックダンス」を付与させるところからやるのか?というめんどくささとは不可分。

遺物で盛りづらい

遺物のメインステータスで撃破特攻が伸ばせるのは、次元界オーナメントの連結縄のみ。
胴も足も次元界オーブも、メインに撃破特攻が出ることはありません。

連結縄の星5をLv15まで上げて、64.8%がメインステータスで伸ばせるMAX。

それ以上はどうするかというと、基本的には遺物のサブステータスで盛っていくことになります。
つまり完全に運次第になる厳選作業が待っているということ。

うちで一番撃破特攻が伸びた遺物で、サブオプションながら28.5%まで伸びました。
100を超える遺物を強化してきて、20%を越えたのはこの1つだけです。しかも撃破特攻伸ばそうと思って伸びたやつじゃないという。

サブステータス強化が2回乗って、撃破特攻15%くらいに伸びたら御の字というところ。
それを根気よく粘って、5箇所に作れたら75%で、メインステータスの次元縄よりも大きな倍率に届かせることができます。

ダメージの大きさを思えば粘る価値はありますが、それより他のキャラの育成が先なので、うちはメインステータスさえ狙ったものになったら、その時点で厳選は打ち切ることにしています。
全キャラレベル80、軌跡も必要充分になったら遺物掘り頑張ろう。

超撃破パーティおすすめキャラ

調和開拓者

当たり前だけど、まず調和開拓者。
超撃破ダメージを発生させる大前提である「バックダンス」を唯一配れるキャラクターです。

前述のとおり、超撃破に特化した設計になっているので、きちんと撃破特攻を伸ばしてやりましょう。

ホタル

Ver.2.3にて、超撃破に必要なものをすべて持って実装されたアタッカー
周りに超撃破を配るサポーターである開拓者とは異なり、アタッカーです。

まだ一部のキャラしか持っていない「弱点埋め込み」によって、敵の元々の弱点に関係なく、自分の攻撃で靭性を削り、弱点撃破まで持って行くことができます。
ご覧のとおり、左のヴォイドレンジャーにはない炎弱点が、攻撃対象のヴォイドレンジャーには付与されています。

敵を選ぶのが超撃破の弱点というのは前述のとおりですが、ホタルはこの弱点を踏み倒すことができます。
他、(うちにはいないけど)銀狼、ブートヒルが同じことを可能。

また、ホタルは開拓者以外で唯一自力で超撃破の発動が可能。
追加能力2「βモジュール-自己制限装甲」を開放した上で、撃破特攻200%以上が条件という厳しいものですが。

撃破特攻を伸ばすためにどうしても調和開拓者が必要なので、自力で起こせるメリットが活きるのは調和開拓者が必殺技を打てないときでも超撃破を起こせるという1点くらい。

雪衣

前の記事でも紹介したけど、雪衣の必殺技は相手の弱点を無視して靭性を削ることが可能。
相手の元々の弱点に関係なく、弱点撃破状態を作ることができます。

とはいえ必殺技はそう簡単に連打できないので、量子弱点持ちと戦うときに、一緒に出てきた量子弱点を持たない敵も弱点撃破できる、くらいのつもりで見ておくのが良いでしょう。

また、雪衣は撃破特攻の値がそのまま与ダメージバフとして計上されるため、弱点撃破と関係ないところでも撃破特攻を盛る価値があるキャラクター。
もともとそういう設計だったところに、後から撃破特攻を活かすより有効な手段が実装されるという、運の良いキャラクターです。

ギャラガー

豊穣の運命を歩むヒーラーなのですが、撃破特攻のパラメータに応じて治癒量が上昇するため、撃破特攻を盛る理由のあるヒーラーです。
おかげで、本人のスペックを伸ばそうと遺物を選ぶと、自然と超撃破ダメージも伸びてくれるわけですね。

ルアン・メェイ

「ホタルの凸を進めるよりまずルアンを引け」と言われるくらい超撃破を支える女。

戦闘スキルの弱点撃破効率+50%により削靭を加速させ、必殺技の属性耐性貫通で超撃破ダメージをアップさせ、更に残梅の付与で弱点撃破時間を延長し、天賦で弱点撃破ダメージをアップさせ、追加能力1でパーティ全体の撃破特攻を20%アップさせ、更に自分の撃破特攻を盛ると戦闘スキルによる与ダメージアップの倍率が向上します。

弱点撃破実装の半年前に実装されたくせに、すべての性能が超撃破のお膳立てをしている化け物みたいな女です。

他、追加攻撃などで削靭のチャンスが多いキャラはホタルほどではなくても、超撃破でダメージを稼ぐチャンスのあるキャラクターと言えます。
肝心の撃破特攻値が常識の範囲内に収まるため、ホタル・雪衣・ギャラガーほどのダメージにはなりませんけど。

超撃破に向かないキャラ

逆に、削靭値がそもそも0の持続ダメージキャラは超撃破に向きません。
強化通常攻撃キャラは強化に応じて削靭値も増加しますが、青雀のように強化通常攻撃の機会が少ないキャラは、やはり不向きと言えるでしょう。

ナターシャのように、靭性を削る手段が通常攻撃しかないキャラも同様に不向きです。

超撃破に寄与しないという点では、攻撃バフが主体のサポートキャラも不向き。
攻撃バフを持ち、通常攻撃以外の付与ダメージ全部が靭性を削る効果を持たない停雲などは特に不向き。
ただし必殺技で仲間のEPを回復できるため、開拓者のEP繰りを改善するという1点でなら出番があるかも?

このまま逆らう奴ら全員ブッ超撃破していこうぜ!

というわけで超撃破の話でした。
自分の頭の中を整頓するための記事でもあったけど、思ってたより長くなってしまった。

結構奥深いダメージ計算式であり、一方手段が限られているためパーティ編成は選択肢が狭く、ホタルが強すぎるせいで「この超撃破パーティは今後の伸びしろがあるんだろうか…?」という意味で心配にもなる。

ミニマルに始めるなら、配布である調和開拓者一人からスタートできるため、ルアンやホタルが居なくても運用自体は可能。

敵を弱点撃破したあとは特にダメージを稼ぐチャンスがない、というゲームシステムに切り込んだ良いシステムでした。

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