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今週のジャンプ感想 2017年32・33号

2017/07/17


今週が月曜祝日なのを忘れていた…。
土日でジャンプの感想書こうと思っていたら、土曜の朝にもう次のジャンプが出るという。
3連休のたびにスケジュールが2日詰まるって、読者はいいけど作家の先生方は地獄なのでは?
無理せんと祝日明けの火曜か水曜に出しても全然いいよ…。

ONE PIECE


ここでビッグマム・ジェルマと決着をつけるんだろうと思っていたが、ジェルマは敗北を悟り捨て石となり、マムとの決着も先送りに。
ギア4のパンチと素で戦えるマムの体は一体何でできてるんだ…。


逃亡にあたって本当にしょうもないことして行くベッジがかわいい。
シャボンディで登場したルーキーたちは即興のデザインで即興の登場だと言っていたけど、じっくり時間かけていいキャラになっていったなあ。
ルフィたちと一緒にいるサンジがちゃんとツッコミ入れてくれてるのが、サンジが一味に帰ってきた感があって嬉しい。

ルフィ的にはカイドウと闘うのが優先っぽいけど、マムはまた食い煩いを起こして暴れる気配。
ONE PIECEのこの、大勢がそれぞれに動いて絡み合って、先がどうなるかわからなくなってくる感じがとても好きだ。

僕のヒーローアカデミア


勝利が確定する最後の一発が決まる!っていうところで何故その勝利と関係ない回想シーンを挟むのか本気でわからなかった。

概ね「自分に自信のない切島くんが、勇気を出して一歩を踏み出せるようになる」話だったけど、肝心のその一歩を現在の時間軸で踏み出したあとにこの回想はさすがにおかしくない?
この回想挟んで、切島くんの折れていた心が奮い立ち、一歩前に出て時間を作り、そこでファットのパンチが炸裂!どうだレッドライオットは凄いやろ!が普通でしょ。


ただこの芦戸ちゃんはめちゃくちゃ可愛かったですね。
高校デビューをネタにからかうのに、ちゃんと吹っ切れるまで待ってくれるの凄い素敵…。
こんな可愛い子の出番がこれまでほとんど無かったのどうかしてるぜ…。

実際A組のクラスメイトは出番の格差が激しすぎるので、今の話終わったらクラスメイトメインのサブエピソードみたいなのやってほしいな。

火ノ丸相撲


今週の火ノ丸相撲を見て泣かない奴は嘘だぜ!っていうくらいの大団円だった…これで最終回じゃないんだからどうなってんだよ…。

まさかの大金星に会場中が沸き立つ。
天王寺を応援しに来ていた子供たちも思わず盛り上がって、火ノ丸に惹きつけられていた坊主の少年なんてガッツポーズしちゃってるのがたまらないね。

このモノローグが出たのは最初の草薙戦だっけか。
「~あまりに小さい」で終わっていたその先。
ここ数年のジャンプで最高の涙だった…。


そして表彰式。
それぞれのリアクションだけで1話成立するのは、多様なキャラをしっかり立ててきた漫画の特権やね。

大和国親方のお墨付きももらえたし、全日本選手権の出場は確定なんだろうけど、火ノ丸の怪我の具合がちょっと心配になる。
次の全日本選手権で優勝しないと幕下付け出しデビューはできないんだよな…。
多分個人戦優勝の草薙も出るんだろうし、割と早い再戦が待ってるのか?
草薙も、いくら本人と所属部屋が各界入りを認めてても、だからって大会に出ないってキャラじゃないだろうし。

今の火ノ丸の体のコンディションで、大学生やアマも含めた相手に勝てるのか心配になってくるよ…。
ここ2年の優勝者が天王寺だから、火ノ丸にも優勝の目は充分あるんだろうけど、それは万全の状態で手札も出し切る前だったしね。

予告に新章突入とあるけど、完結までのエピローグ的に全日本選手権をさらっとやるのか、ガチで新シリーズ入るのか気になるところ。
円満に完結するなら今だとも思うんだけど、火ノ丸の努力が報われて大相撲の世界に行くところをじっくり見たい気持ちもある。
ただそうすると大太刀高校のメンバーはほとんど出番がなくなってしまうか…。

ぼくたちは勉強ができない


この先生が初登場したときから求めていたエピソードが本当にそのまま100%、いや120%の密度で出てきて、ちょっと読みながら変な顔になったくらい最高だった…。

やっぱこういう厳しい感じの先生って、油断から生徒を部屋に招き入れて汚部屋掃除されて下着発見されたりする展開は確定だよね…。
と思っていたのが本当に公式で行われるなんて思ってなかった…最悪自分で同人誌描こうかなって思ってたくらいだったのに、公式がこんなまるまる1話使ってやってくれるなんて…。

自宅ジャージとか、君にはもう見られてるからいいとか、無造作に放置された下着とか最高だった…。
そしてそんなコメディ+お色気にとどまらず「才能を無駄遣いすること」を強く否定する先生のバックボーンまできちんと見せてくれた。

それにとどまらず、唯我くんがちゃんと自分のスタンスを示してくれたのがすげえカッコよかったし、「平行線」の見せ方もとても綺麗だった。
今回なんか演出のレベルまでいつもより底上げされてない?

最後の「もう少しだけ片付ける習慣をつけようかしら」はまた唯我くんが来る可能性を見越してるよね…。


33号は何故か突然のパジャマパーティー回。
普段見れない油断した格好がかわいいけど、何故かそこに関城さんが参加。
この人の理系ちゃんへのリアクションってなんか結構ガチで百合っぽいんだけどガチなんだろうか。
唯我くんとの関係を推してるような、一方で理系ちゃんの興味が自分へ向くことにテンション上がってたりと良くわからない…。

でもやっぱ唯我くんはこの輪の中に入ってはいけなかったと思うんだよ…。
女子トーク自体は彼が帰った後にやってたけどさ。
女性陣が普通に「泊まっていけばいいじゃん」って言うの結構アレだよな!
まぁうるかちゃんはガチで恋してる側の人だから、理由つけて同衾したいのかもしれんが!

この漫画で恋に絡まないポジションの子は珍しいので、関城さんには今後も活躍して欲しいですね。
なんていうか単純に美人だよなこの子。

シューダン!


ちょっとずつソウちゃんが女心を把握できるようになってきてるのがなんか笑う。
間接的に調教されてきてない!?
この腹立たしい鴨志田とちょい前の自分が同じだった、と冷静に省みることができてるのがもう調教もとい成長の証だよね。

ところで突然のボトムズネタとかピシガシグッグッとかお前ら小学生じゃないだろ!?ジョジョ3部のアニメでさえ3年前だぞ!


そして33号、鴨志田というクソ野郎を共通の敵として、そして怪我させられたチームメイトのために、闘志の薄かったチームが結束する!
この滑らかで気持ちのいい展開が作者の持ち味だよなあ。
恥ずかしくなるような正論をヤマトがばしっと言ってくれるのも良いよね。

この漫画、スポーツモノによくあるチーム内の不穏の種とか、そういうの一切ないもんな。
正確には「早々に潰しておいた」んだけどさ。

荒木飛呂彦の漫画論みたいな本で読んだんだけど、読者は「上に登る(成功する、認められる、勝利する)物語」が読みたいというのが原則って話があって。
一方で無駄に落ちる展開(失敗する、仲違いする、負けるなど)は基本やらないで、そういう展開を入れるなら明確な意図を持ってやるか、やらずに済むルートを探すという。
この作者の漫画はちょっとずつでも必ず登っていく展開で構成されてるんだよね。
すじピンもそうだったけど、読者のテンションが下がる展開は極力入れないでストーリーを組むのでこんなにも読みやすい。
打ち切られるスポーツ漫画における「連携がうまくいかない」とか「チームメイトと仲良くできない」とか、そういう展開の多いことよ。

ところで今回ロクがDFラインまで下がってる?らしいけど、中盤は誰がソウちゃんへボールを繋ぐんだろう。

Dr.STONE


たまらん…人類が拓いた科学という概念は今ここに新しく誕生していたのだ…。

誰かに影響されたでもなく、自発的に科学という概念にたどり着いて実践を繰り返していた、というのがこんなにも素敵だ…。そりゃ千空もテンションアガるぜ…。


千空は過去の偉人たちが積み重ねてきた科学の先端を歩く人だけど、クロムはその偉人たちと同じ道を自分の力だけで切り開いてきた人なんだよなあ。
比較する意味はないけど、天才性で言うならクロムは劇中トップクラスなんじゃないだろうか。
たとえ科学知識そのものが途絶えていたとしても、こういう人がいる限りいずれは科学が興って人類を進歩させるんだね…。

これまで科学といいつつ化学に寄った構成になってたけど、ここで医療の話が出てきたね。
千空がどこまでフォローしてるかわからないけど、今の地球に現代の医療知識を持っている人はいるのだろうか。

千空が村人40人を仲間にする日が来るとしたら、巫女様の病気を治したときなんだろうな。
千空とクロムならとおからず実現してくれそうだ。

HUNTER×HUNTER


各王族の顔がちょっとずつ見えるようになってきました。
第三王子チョウライは自前の護衛で固めてしまったため、念について分かる人がいない。
第一王子ベンジャミンはまさかの念能力者。しかしハンター協会ほど知識が蓄積されているわけではない模様。
第二王子カミーラは相当な自分勝手だけど「王になることを疑わない」という意味ではこれも王の素質の一部なのだろうか。

第一王子が、頭が回って他人の話も受け入れられる人だったのが意外。
なんというかこれまでの描写から判断するとこいつが王になるのが一番良いのでは?
少なくともツェリードリヒや、今回ロクでもない顔を見せたカミーラはとてもじゃないけど国を率いるタイプではないよね…。

クラピカは正直焦って緊急チャンネルを使った感が拭えないけど、結果みんなが警戒しているというのは不幸中の幸いなんだろうか。
オイト王妃的には継承戦そのものが進むだけでリスクが高くなっていくしね。

その辺の「クラピカの行動が結果的に王妃と王子の命を救う方向に動いていく」感じを見て「すでにクラピカは王子の念獣に憑かれている」という説もあるしね。
一応クラピカの本意はツェリードリヒと接点を持つこと、十二支んとしてビヨンドをハントすることにあるんだけど、王妃と王子を助けるために船を降りることまで視野に入れてるしね。
護衛として船に載って以降、私情を語ったのはビルに事情を説明したシーンくらいか。
これがクラピカの任務への熱意から来るものかどうかはまだわからないけど、ちょっと判断が護衛のお仕事優先になってる感じはある。


33号でも、心情の流れとして不自然ではないけど、クラピカがここまでキレるのは意外な感じが強い。
これで緋の目発動までしてるからね。

そこからの一瞬の攻防、クラピカがオイトに能力を移したのは相手を絶状態にできる人差し指の鎖を使うためなんだろうけど、それに一瞬で対応して距離を詰めるビルができる男すぎる…。

確か念能力者といえど銃弾を止めるのってかなり大変なことだったと思うんだが、それをやりきったビルは強化系能力者だろうか。
一応パリストンの用意した暗黒大陸メンバーの1人だから、仕事のできないやつなわけはないんだけど。

クラピカを信頼することを決めたおかげか、王妃が強固な意思をもって刺客を告発すると明言したのはとてもカッコよかった。

ここでクラピカが言う「自白を強要できる能力」って何のことだろう。
ダウジングチェーンやジャッジメントチェーン使っても「自白を強要」はできないよね。
この後ベンジャミンたちが言っていたように、盗聴器を踏まえてのブラフだろうか。

継承戦にあたって王子殺しに特例や恩赦が出るわけではない、ってのは前に言っていたし、刺客を操作できる能力者であることを示しておけば、迂闊に追加の刺客は送ってこないだろう、という目論見かな。

それを踏まえて新たに送り込まれる刺客。
「状況が変わり任務も変更となる」というのだから、このブロッコリー頭による暗殺はもう無いんだろうけど。

第三・第五王子からのコールもありクラピカには四択が迫られる。
第一王子はもう敵対確定してるんだから、第一からのコールと玄関に来た刺客は無視してもいいよね。

それにしても相変わらず、たった一話の中にものすごい情報量と意図の交錯を詰め込むよなあ。
ぼんやり感想を書くだけで長文になっちゃうからすごい。

青春兵器ナンバーワン


この漫画季節感なさすぎない!?

主人公がサンタを演じる、なんてこち亀でも斉木でもやってた一話完結漫画の王道展開だけど、クラスメイトにここまで怪訝な顔をされる主人公は初めて見た。
ギャグ漫画における「変装」を容赦なく見抜くし悲鳴あげるし、藤さん漫画のパターン通用しなさすぎるよ!

ただ最後のオチはものすごい暖かくて、零一とエージはいいコンビだなあと思わせてもらったので差し引きでとても良かった。
エージがもうただの不審者というか犯罪者でしかないけど、差し引きでなんとかセーフだった。


33号は20周年を迎えたワンピースをまるまるリスペクトした話。
ベタなワンピースのパロディシーンを重ねていく中に、チョークを跳ね返して「効かーん!」の変化球、最後にまさかの「仲間の印」をテストの答案に持ってくるセンスよ。
1人で勝手に盛り上がってるエージを、全員遠巻きに微妙な表情で眺めてるのがシュールすぎて耐えられなかった。
来週載ってなかったら本当に伝説だぞこれ。

腹ペコのマリー


わけのわからん決闘が終わって、素直にタイガと鷺宮の恋愛ストーリーに戻ってきてくれて、しかもそれが全うに面白かったのでとても良かった。
最初からこれをやってくれていたらと強く思う。
ただその場合マリーが保護者枠以外の何者でもなくなるけど…。

なんというか、べるぜバブの面白かったエピソードみたいな読後感で、満足度が高かった。
子供からぶっかけられる水鉄砲と水風船を容赦なく全弾回避するタイガとか予想外で笑ったし、親父の言うこと全部無視して普通にタイガを誘う鷺宮も可愛かった。

マリーが切ない表情しているのがまた美味しいところなんだけど、この感情を掘り下げるほどの猶予は果たしてあるのだろうか。


33号はリリスも交えてのストレートなギャグ回。
マモルがいてくれてるのもあって余計べるぜバブっぽい。やっぱ古市枠がいないと駄目だよこの作者のコメディ!

この調子でラブコメ主体であと何話かやってくれるなら単行本最終巻は買うと思う。
この2話で突然見たいものを見せてくれてちょっとびっくりしたよ。

TSモノとして見たいシーンはもう諦めるから、一風変わったラブコメとして綺麗に着地して欲しいな。

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