今週のジャンプ感想 2017年41号
今週はONE PIECEもHUNTER×HUNTERもなし。
今の本誌連載のラインナップは十分魅力的だとは思うけど、さすがに先週乗ってたこの2つが無いというのはなかなか影響が大きい。
ロボ×レーザービーム
長かった練習試合もようやく終了。
ロボ自身は魅力的だと思ってるけど、先輩はどんなキャラか見えてるのリオンくらいだし、対戦相手は全員掘り下げなしの新キャラだしであまり面白いシリーズではなかった。
それだけにトモヤの声をきっかけに立ち上がり奮起する、というのは良かった。
他の部員たちも応援してくれたし、その声を背中に立ち上がったロボはもう、部員の一員であると認めてもらえているだろうし、ロボ自身も部の代表としてレギュラーになることの重さを理解できたはず。
ただやっぱり長かったとは思うし、この尺を使って他の先輩たちの掘り下げをして欲しかった気持ちもある。
24話やって、今のところいい感じに応援できるのロボ、鷹山、トモヤ、風間、リオンくらいだからな。
ボールがボールに当たった場合のルールってなんか色々複雑なようなので、来週号で説明があることを期待しよう。
ライジングインパクトでも、ガウェインとランスが練習ラウンドしたときに一回だけやってたね。
Dr.STONE
せっせと血糊付きのガード作ってるコマのあさぎりゲンが可愛くて可愛くてなんかおかしなものに目覚めそうになった。
首元まで覆う、肌の露出が少ない衣装はガードを仕込むためだったんですね。
現代科学の中で生まれ育った19歳が、このストーンワールドと千空の科学を見てオチないわけがないんだよね。
科学の再生を嫌う司の方がどう考えてもおかしい。
そこでキーワードに持ってくるのがコーラ一本、というのが真に迫る感じがあって良い。
ゲンの可愛さの一端というか。
本当にコーラ好きなんだろうなこいつ。
ただ司が、ゲンの言うことを素直に鵜呑みにしてくれるとはとても思えない。
というか、嘘をつく天才をなぜ情報収集に向かわせたのかって話だよね。
まだ司には信頼できる部下がいないという話なんだろうか。
そしてゲンを襲った相手も不明。
現状存在する勢力として
・村の人間
・村を追い出された犯罪者の生き残り
・司帝国の人間
が考えられるけど、誰でもありそうでなさそうで。
司帝国の人間が、千空と仲良くしてるゲンを見限って殺した場合、司に報告したあとゲンは当たり前のように殺されて、千空が作ったコーラは墓前に備えられることになるわけだ。
今のところ村を追い出されたグループが存在感ないので、そいつらかなーと思っているのですが。ただ動機がまったくないんだよな。
でもメタ的な視点で言うと、この先仲間にする前提である村の人間にゲンを殺そうとさせるのも良くないよなあ。
謎の第三勢力が出てきて司と共闘、なんてことにはならないといいんだけど。
火ノ丸相撲
相撲の神様はさぁ…本当お前さあ!
数珠丸もちょっと可哀想だったわ!
だが火ノ丸が今更心折れるわけもなく、3年先の稽古の成果か、火ノ丸はすでに関取。前頭として付き人が帯同するほどの力士に。
多分怪我の影響もあって同期では一番格下になるんだろうし、この先「火ノ丸より番付が上にいる部長」とかが見られるかもしれんね。
にしても早々に、部長の親父さんが言ってた「力士候補生」を抜けるとは思ってなかった。
芝木山部屋の兄弟子である冴ノ山が初登場時に前頭9枚目なんですよね。
あまり相撲に詳しいわけではないけど、一口に「前頭」と言っても更にその中で十段階以上の階級分けがあって、今の火ノ丸がどこに当たるのかは不明。
その辺は次週以降でしょう。
それにしてもセンターカラーの使い方上手いな!
今週もアンケは一位に入れますとも。
ブラック・クローバー
ここ最近の試験編は退屈だったのですが、この偽ザクスの態度が変わってからはちょっとワクワクしている。
試験というルールの枠があると、ブラクロの武器である突飛かつ一足飛びに問題を解決しようとする勢いのいい展開ができないんだよな。
どうあっても「試合開始」「試合のルール」「試合の決着」というポイントを抑えなきゃいけないからね。
ナルシストのウザい貴族も改心の可能性が出てきたし、次号は気持ちよく読めるエピソードになりそうだ。
除冷師 煉太郎の約束
近未来杯のエントリー作品。
主人公が民間人を救うために戦うことへの動機づけがちゃんと存在する(一宿一飯の恩みたいなどうでもいいやつじゃないもの)のは良かったけど、この話の構成って結構な割合でペルソナ3だよね。
連載になったら女の子の封印は一話では解けず、氷系の能力使えるようになって一緒に戦うバディものになるね間違いない。
最初迷惑そうだったヒロインの顔が、ちゃんと真相を理解して笑顔になるのはシンプルだけどいい対比だった。
ただ話の展開の都合のためだけ(多分)に、無責任で無遠慮な除冷師を出してそいつに話を動かさせる、というのはあまりいただけない。
トラブル起こしておいて途中で仕事もぶん投げるし。
こいつにこいつなりの仕事観を持たせて、主人公と対比させつつ、主人公のやり方でヒロインを救う、って筋道にしておけばよかったんじゃないだろうか。
絵は近年の読み切りじゃ飛び抜けてよかったけど、それが19歳の手によるものだって言うのが一番の驚きだった。話の展開より惹きつけられた。
まだ成人式も迎えてない子が、この画力で読み切り一本描いて近未来杯にノミネートされたの…?!
しかも藤巻先生のアシスタントだそうで、ロボが巻頭カラーで兄弟子であろう火ノ丸がセンターカラーの回に掲載というのは、編集部側でも気を回したんだろうか。
画力はすでにプロレベルだし、話もそんなアラがあったわけじゃないし、この人はこの作品でもそうでなくても、遠からず本誌で連載できそうね。
僕のヒーローアカデミア
オバホの言うこともわからんではないけど、個性社会であることを憎む動機づけってどこかでされてたっけ。
あと今デクが来ても、触れるだけで即死させられるオバホ相手に何ができるんだろう。
速攻でミリオとエリちゃんを連れて逃げに徹するならちょっと見直すかもしれない。
ハイキュー!!
どうやら烏野が稲荷崎に勝てばゴミ捨て場の決戦?
音駒はチームの絆が一段と深まっていい感じだけど、烏野はまさかのノヤっさんが狙われる展開。
ノヤっさんがジャンフロをオーバーで捕まえるのが苦手、というのは日向と影山が合宿から帰ってきたあたりでやってたかな。
てことはノヤっさんはそれを練習してきてるはずで、それでもエースを取る宮の凄さということか。
1stセット取ってても相手はインハイ2位だからね…2セット目は取られて3セット目で決着になるのかな。
ただ相手チームに愛着的なものがないので、白鳥沢戦レベルで尺を取って試合中掘り下げていくのでもない限り、そこそこで試合に決着をつけてほしいところではある。
食戟のソーマ
四宮と堂島さんのやりとりはいつ見ても良い…。
それだけに、特訓の内容がギャグみたいな展開で茶化されたのはガッカリだった。
四宮って料理において根性とか言い出すような人じゃないだろ。
お前がプルスポール勲章取るのに必要なのは根性だったのか。
でも田所も四宮も料理において、野菜に関するアプローチを持ってるというのは言われてみれば納得の共通点だった。
のめり込めない展開が続くけど、そろそろスッキリ読めるエピソードに来てほしい。
今のところ四宮が登場してつまらなかったことは無いので、一応期待しておこう。
青春兵器ナンバーワン
こういうこと書くと作者の方に失礼なのかもしれんけど、一話まるまるカードバトルをやった最後のコマに画像の一言があってそこが一番笑った。
最近のエージはひたすら状況に置いていかれるな…。
そろそろエージ主体で状況を動かしていく話が読みたい。
腹ペコのマリー
やべえ…超かわいい…。
マリーがタイガに取り付くシーン、「告白を遮るように」って意図には今まで全然気付かなかったな。
今の、自分がタイガのこと好きなのでは?って思ってる状態のマリーとまた二心同体になって色々とマリーを混乱させてほしい。
けどそういう尺はもう残っていなさそうだ…。
BORUTO
月イチ連載の割にあまり話が進まなかったのが惜しい。
敵側のお喋りシーンと暗殺シーンもっと詰めて、代わりに木の葉丸パートにページ割いて欲しかった。
この墜落した飛行船、中身カラの棺桶みたいな容器にセル編の導入を感じる。
引きはかなり気になるんだけど、今回の話自体は薄味だったな。