今週のジャンプ感想 2017年47号
新連載は卓球漫画。
細身のチビでトーン貼ってある跳ねっ毛、とハイキューの日向にかぶる要素が結構多いなあ。
漫画としての毛色が違うから大丈夫だとは思うけど、もうちょい要素ずらしても良かったんじゃないか。
フルドライブ
ということで今週スタートの新連載。
新連載告知のキービジュアルでは正直全然期待していなかったんだけど、本編読んでみたらこれが予想以上に面白かった。
テンポよく主人公・ヒロインの出会いを見せてその後速攻試合スタート。
卓球を通して二人がどういうキャラクターかアピールして、主人公が戦う動機というか、特異性を見せる。
「すごいのは爺ちゃんであって俺ではない」「日本で戦うのは俺だ」と主体的に競技に向き合っているのも好感が持てる。
そして相対するヒロインも、主人公のすげえドライブを見て「ブロックなんかしたくねえ」「今の球、次で完璧に返すわね!」と、ヒロインというよりライバルのような好戦的なスタイルが良い。
主人公とヒロインが一話目で早々に試合して、お互いのプレイスタイルをぶつけ合うのを見せて、それがちゃんとかっこいい。
スポーツものの一話に求められるものは十二分に押さえていたんじゃないでしょうか。
卓球の大会についてはよくわからんけど、全中ってクラブに所属するプレイヤーってだけで参加できるのかな。
最近のスポーツものって学校を舞台にするとだいたい即死するイメージだから、クラブを舞台にして卓球漬けの漫画にできるならテンポよく話進められそう。
なんかベイビーステップみたいな展開になるのかな。
正直かなり面白かったので、アンケは一位に入れました。
今回はイメージ画像でしか出なかったけど、ヒロインのユニフォーム姿がロボットアニメのパイロットスーツみたいで超かっこいい。
主人公にもあのレベルのユニフォームを頼む。
ONE PIECE
相変わらず死闘は続くも、ルフィは常に劣勢。
未だに反撃の可能性すら見えてこないのはなかなか読んでいてじれったいな。
ルフィって劣勢でも大抵何かしら掴んで次につなげるからな…クロコダイル戦の水ルフィとか、ルッチ戦の切り札ギアサードとか、そういう一手が見えてこない…。
でも今週一番おもしろかったのは、兄の凄さを語りまくるブリュレを見せたあとの巻末作者コメント「妹萌えに挑戦」だと思う。
ごめん…ブリュレは…無理だ…。
ぼくたちは勉強ができない
男子が一番乙女な反応してるのってどうかと思うな!
というか最近の唯我くんはどんどん丸く可愛くなっていってて、正直文系ちゃんが主人公に見える。
唯我くんとヒロインたちの恋愛の進度を調整して丸く収めようと頑張るうちに自分も恋に落ちていく…ってこれマジで文系ちゃん主人公じゃない?
いや唯我くんがヒロイン力高すぎるのがいけないとも言える。
今週のアイコンタクトと手信号だけで正確に通じ合うあたりは、うどんメイン回だったはずなのに結構な割合でヒロイン力をもぎ取っていった気がする。
たった2ページしか出てないのにちょっとこの子いろいろな意味で強すぎませんかね!?
ブラッククローバー
アスタさんが本当にヒーローすぎる…この人まだ十代だよね…?
今週号はとにかく見開きが多くて、その分すぐ読み終わっちゃうんだけど、その分絵のインパクトが半端なかった。
電子版はページを完全に開いて読むことが出来るので、見開きの多い漫画とは相性がいいんだぜ。
アスタの吐露する想いがゾラに通じていくのが画像のコマだけで見て取れて、やっぱこの作者絵上手いよなあ…。
このアスタのセリフを聞いていた貴族連中にも何かしら通じてるといいな。
僕のヒーローアカデミア
本当デクはさあ!
なんで要救助者を装備品にして戦おうとしてるんだよ!?
仮免試験で学んだことはもう全部忘れちゃったの?
泣いてる女の子を背負って100%OFAで戦うのはヒーローがするべきことか?
というか100%のOFAで飛び回ったらそれこそエリちゃんなんてGに耐えきれず吹き飛んで失神すると思うんだが、そんな状況で扱いきれてない個性を均一の出力で常時発動し続けないといけないの?
せめてエリちゃんの方から手伝わせてって言い出して、デクが一度逃がそうとするも手の開いてるヒーローがいなくて、離れるほうが危険だと判断して、デクが自傷覚悟で100%発動して、それをエリちゃんが何か手助けがしたくて自発的にデクの回復に個性を発動する…という流れにできなかったの。
エリちゃん今週一言も喋っとらんぞ。
意思を一切確認しないまま道具として使うって、デクのやってることオーバーホールと同じだよね。
ロボ×レーザービーム
ロボと鷹山の対話は良かったんだけど、まさか部活編を一気にスキップするとは!
先週号の感想で「また部活編に戻っちゃうのかー」と思ってたけど、だからって一気に3年後展開が来るとは全く思ってなかった!
フルドライブの感想でも書いたけど、今時部活を舞台にするとある程度他の作品と似通った展開になってきちゃうので、さっさとプロの舞台に行って各競技独自の要素を見せてくるというのはとてもいいと思う。
特に日本人にとってゴルフってプロ競技としての認識が高くて、学生ゴルフってほとんど見る機会ないもんな。
3年後ということで、正直ロボよりもその隣にトモヤがいるかどうかの方が結構気になる。
出来ればロボのキャディとして一緒にいて欲しいなー。
食戟のソーマ
いやあ久々にすげえ面白かった!
美作を使って自分に泥を塗った叡山に、美作のトレースを再現して打ち勝つとは!
叡山がアーティチョーク使うって言い出したときからそれを逆に利用する展開になるんだろう、というのは100%読めていたので全然期待していなかったんだけど、それだけに相手の料理を見抜く手段としてトレースが出てきたのは予想外だった!
その上でアーティチョーク対策だけじゃなくて、タクミ独自の料理を追求してきてるのも好感度が高い。
日本人に馴染みの深いデリバリーピザという単語を予め出すことで「半月」感を出さないようにして、後半にきてアルディーニ兄弟の絆の証として「半月」というキーワードを出してくるのも見事。
タクミはやはりアルディーニ兄弟であってこそのタクミなので、一緒に戦っていなくても料理の中にイサミの存在が感じられるというのは本当にかっこいいよ。
これこそ「顔の見える料理」スペシャリテと呼べる料理になっているんじゃないでしょうか。
やっぱ敵が勝つにしろ味方が勝つにしろ、納得させるだけの要素をもってスッキリと見せてくれるとそれだけで面白いんだよな。
ここのところのソーマはそれが出来ていなかったんだけど、今週は文句なしだった。
毎週これが出来ていたら単行本も買うんだけどな。