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今週のジャンプ 2018年42号

2018/09/21


世にも珍しい同ジャンル二作同時連載スタート。
長らく抜けていたギャグ枠が来たけど、ギャグは合う合わないが大きく分かれるジャンルなので結構怖い。
こうなると銀魂終わっちゃうの惜しいなあ…シリアスバトルやってないときの銀魂は今でも褪せることなく面白かったのに。

思春期ルネサンス!ダビデ君


前に読み切りで掲載されてたかな?
二作同時新連載の巻頭カラーの方。
先日NHKでやっていた、ジャンプ編集部の模様を定点カメラで観察する、というバラエティ番組でちょうどこの号の構成をしていたのですが、巻末の方よりは評判が良かったため巻頭を勝ち取ったそうです。

石膏像そっくりのダビデ君が生身の人間風のヴィーナスさんに恋をするギャグ寄りのラブコメ漫画?

1話の範囲だとどっちにもいけそうな感じでしたが、ちょっとシモネタがキツかったかな…。
下品というより幼い感じで、コロコロコミックで連載してた方が受けが良かったと思う。
タイトルもキッズ向け感あるし。

ギャグ漫画は「キャラ」か「お約束」のどちらかが確立されると急に面白くなるので、とりあえず様子見かな。
女の子可愛かったし。
女の子が可愛いのはそれだけで強い。

ただジャンプ本誌でこれをやると、どうしても磯兵衛と比べちゃうよね。
あれくらい強烈な個性を発揮できるかどうかだなあ。

ONE PIECE


やっぱ悪党相手にしたときのルフィは輝いてるな!
たまがされたことを聞いて本気で怒ってるルフィがかっこよすぎた。

そして元王下七武海、麦わらの一味の尻拭い担当トラファルガー・ローの心労がしのばれる。
いよいよパンクハザードで結んだ同盟の最終目標であるカイドウの本拠地へ来たわけだけど、ワノクニ編が終わったあとローはどうするんだろう。
ドフラミンゴへの復讐も果たしたけど、まだ海賊やってカイドウ狙ってるあたり海賊王になりたいのは本心なのかな。

鬼滅の刃


まさかこの流れの中から禰豆子が正気?人間性?を取り戻すなんて全く思っとらんかった。
なにかそれらしい伏線あったっけ?太陽光浴びただけ?
都合よく体内の鬼の部分だけ焼けて消えたとかじゃないよな…牙も目も鬼のままだし。

そして鬼の回想というか走馬灯が本当に救いようのないクズでだめだった。
盲目のふりして障害者きどって人に甘えながら人を裏切って生きてきたとか、たった2ページの見開きでよくぞここまで生々しいクズ話を差し込めるもんだ…。

そして鬼の内臓の中に隠れた本体まで嗅ぎ分ける炭治郎の嗅覚も進化っぷりが半端ない。
これもう体内スキャンしてるのと一緒だよね。
火力も上弦の首切れるところまで来たし、そろそろ柱候補になりそうな気がする。

でも善逸と猪之助が一緒だともっと嬉しいので3人で一人の柱くらいが個人的には嬉しいです。

銀魂


終わって!
ねーじゃ!
ねーか!

まさに5週前の感想で書いたけど、ラスト5話!って言いながらゴリラの結婚式やってて終わるわけなかったんや。
いいとこ敵の船落としてそこに万屋が集合して完!くらいかなあと思ってたけど、ここまで終わらないとは。

ちょっと笑ったし、電子版定期購読してるとGIGAも読めるからそこまで嫌ではないんだけど、ちゃんと完結するところを待ってた人はがっかりだと思う。
GIGAでやるにしても、今のクソどうでもいい宗教団体は本誌内で片付けてほしかったなあ。
べるぜバブみたいに話は全部片付けて、残った伏線とか単純に楽しい話をGIGAで、って形式だったら文句なしだった。

ショタボディに入った松陽の行く末を気にしてる読者ってそんないない気がするんだよな…。
そもそも本編じゃ回想シーンでもあんま出番のない松陽なので、銀さんたちが思ってるほど読者は松陽を大事にしてないと思う。

あとこの終盤の歴代仲間キャラが集まってくる展開、最終決戦でもうやったじゃん!
次郎長とか海坊主とか、満を持して登場するの二度目だよ!もうちょっとゆっくりさせてやれよ!
きっと本人たちも「また出番かよ…」って思ってるよ!

いつの間にかGIGAは年4冊から年3冊の刊行に変わってたし、あと3話で終わるのかなあ。
季刊だからページ数は週刊の倍以上になるだろうし、全部で単行本1冊分くらい?

最近どんどん終わっていったギャグ漫画と違って、銀魂は「いつもどおりの日常」に帰ってくる最終回にはなりそうなので、その点だけはブレずに期待してます。

呪術廻戦


本当芥見先生はさあ…人の心が通ってない人?

「もしも」というサブタイ、中表紙、からの「有為転変」。
読者ががっつり感情移入してきた順平という人間があのブサイクなカバみたいな怪物に変えられて、虎杖を2、3発殴ったら死んじゃって「あ、もう死んだ?」

丁寧に積み上げてきた繊細な工芸品をはなくそほじくりながら蹴っ飛ばして台無しにするみたいな、ものすごい落差で絶望感と興奮に襲われる、おぞましい意味で最高の一話だった。

「君との会話はストレスがなくて助かるよ」
「すぐに戦えるようになる」
「順平は才能あるよ」
「俺は順平のすべてを肯定するよ」

すべての言葉がまやかしだった。
当たり前だよ、人の人を呪う気持ちから生まれた呪霊なんだから。
人間の形を変えて道具にしてしまう奴が、自分だけは特別みたいに扱ってくれるから勘違いしちゃったんだよね。
いや、させたというべきか。

自分にも他人にも正しい死を求めてきた虎杖に突きつけられる、これ以上ないほどの「無駄死に」。
しかも普通の少年を踊らせて散々遊んでからのあの使い捨て方。
「ぶっ殺してやる」に対しての「『祓う』の間違いだろ(笑)」を見る限り真人のほうが一段も二段も上だなあ。

そんな真人に宿儺のあり方を重ねてダブルで見開きの「ゲラゲラゲラゲラ」
最強クラスの呪霊二人がかりでの「人間ってバーカ!」という嘲笑ですね。
心の弱かった順平はもちろん、呪術師でありながら宿儺に頼ってしまった虎杖への痛打。

本作における「呪い」というものがどういうものかを心底痛感させる強烈な展開でした。
少年漫画だと割とありがちな展開だけど「たまたま人間の味方をしてくれる呪い」なんて今後絶対出てこねえからな!というメッセージのようにも見えた。

本作での「呪い」は徹底して他者へ向かう感情がベースになってて、かつ人に害を及ぼす呪霊は強いマイナスの感情が起点になっています。
あの富士山頭も「火山・噴火という自然現象への畏れ」だけど、真人に関しては明確に「人が人を憎み恐れた感情」と語っているんですよね。プラスの要素なんてひとかけらも無い。

ここまで来ると真人が夏油をどう見ているのかも気になるところ。
人間という時点ですべて真人の害する対象になるのだろうか。

Dr.STONE


羽京が千空に出した協力の条件は「誰も死なない」こと。
もともと千空は人ぶっ殺して平和を勝ち取ったぞ!なんてやるタイプではないけどね。

この羽京の態度がすごく微妙というか、これがまだ司側についてて千空の行動パターンを絞るためにかけた枷のように見える。
そもそも羽京というキャラクターの人格がこれまで明らかになってなかったからこそ、疑いの目も向いてるわけですが。

そもそも「誰も死なない」ように作戦すすめる過程で、誰か一人でもうっかり死んだら、その場で今度は千空を裏切って司につくんでしょうか。
それはどうにも支離滅裂な感じがあるし、かといって一人死んだから、と千空に責任取らせて切腹なんてさせても何のメリットもないし。

最初から徹頭徹尾司側で、クロムを生かさず殺さずにしたのは千空に自分へアプローチさせるため、とか。
そんな狙いがあったのではと思ってしまう。

ここまで疑って、本当にただ人が死ぬのが嫌なだけのいいヤツだったらどうしよう。

アポロ


金未来杯の読み切り。
社会的にゴーストの存在が認知された世界で、ゴーストバスターを目指す少年と、すでにゴーストバスターとして働く少年の話。
やっぱどこかで見たことあるような話だったけど、感触というか雰囲気はこれまでの中で一番好きだった。

魂が科学で解明されて日用品に使われる技術にまでなってる、という世界観はとても良かったのに、それに関連するエピソードがなかったのが惜しい。
もっといろんな魂つかった家電とか出してほしかったし、そんな設定が出てくるからには魂を燃料として使うことで起きるトラブルを解決する話になると思って読んでた。

ゴーストでトラブルが起きて困ってるので助けてください、だけの話だと魂が科学で解明された!ってくだり別になくてもいいんだよな。
設定自体は魅力的だったのでそれをもっと見たかったな。

アクタージュ


カムパネルラモードの夜凪ちゃんがかっこよすぎる…絵でちゃんと神秘さを出せてるの凄いですね。
デスアイランド編は役者に合わせたキャラを演じてる感じがありましたが、舞台編ははっきりと「別人」ですね。

今回は待ちに待ったアキラ回。
巌さんが思っていたよりも親身にアキラくんのことを考えてくれているようで、案外闇落ちせずにここでスッキリ前を向けるキャラクターになるんでしょうか。

そして巌さんからの接し方もいいけど、亀と七生ちゃんのイジリ方も良かった。亀お前そんなに熱いやつだったのか!
同じ世界で生きる人達の友情みたいなものを感じるいい話だったんだけど、フルチン晒されたアキラくんが可愛すぎてそっちばっか目が行ってしまった。

「へぇ…」というリアクションを見るにあんま大きくないんだろうな…デカかったら七生ちゃんはもっとテンション上げてからかってそうだし。

ぼくたちは勉強ができない


たまーにやるスケベなだけの回なんだけど、オチですべてを理解してる枠にうるかちゃんが来たのが意外だった。
ふーん確かにうまいじゃん、の表情の素っ気なさがすごい新鮮でぐっと来てしまった。

火ノ丸相撲


まさかの刈谷の技だった!
なるほどこれは草薙的には「ふざけるな」だわ。

火ノ丸は草薙にとって数少ない「本気で横綱を目指す同類」だって話は高校生編のラストバトルでやってたわけで。
その火ノ丸がここに来て小兵ならではの技使うのはちょっと違うだろ、って草薙は思うよね。
薫丸が怪我させられた合宿編でも、火ノ丸が新しいスタイルを見せたのを「果たしてそれは本当に横綱相撲なんだろうか」って疑問に思ってたし、横綱というあり方にこだわりすぎているのが今の草薙の欠点なんだろうか?

このあとも童子切VS三日月、草薙VS大包平、刃皇VS大典太と魅力的なマッチングが並んでいるけど、これ全部見せてくれるんだろうか。全部見たいぞ。

ジモトがジャパン


巻末カラーで始まったもう一本のギャグ新連載。ジャガー磯部リコピンみたいな巻末枠というわけではないのかな?

個人的にはネタを組み合わせて転がして笑いにつなごうとしてる分、ダビデ君よりは好き。
ただ都道府県ネタとなると、「1/47でしか読者のツボに入らない」という茨の道が待っている気がする。

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『今週のジャンプ 2018年42号』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2018/09/25(火) 15:57:41 ID:
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    UzNjYzMzM

    初めてコメントさせて頂きますっ
    自分も電子版でジャンプを読んでる勢です。

    最近は毎週、本誌を読んでから、
    このブログで感想を読むのが日課になっています!

    毎回の更新は大変かと思いますが、
    今後も頑張ってください!!

    • 名前:はる 投稿日:2018/09/27(木) 14:44:27 ID:
      Warning: Use of undefined constant jn - assumed 'jn' (this will throw an Error in a future version of PHP) in /home/intindex/intindex.stars.ne.jp/public_html/wp/wp-content/themes/article2.0/functions.php on line 49
      cyOTUyNTM

      コメントありがとうございます!
      うちのブログめったにコメントが無いので需要があるか不安だったのですが、ジャンプの感想記事読んでるよ!って方がいてくれて嬉しいです。
      確かに記事書くのは大変ですが、その分深く漫画を読み込もうとするきっかけにもなっているので、総合的には楽しんで記事書いてます。
      これからもよろしくお願いしますね。

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