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今週のジャンプ 2019年1号

2018/12/09


ジャンプの上ではもう2019年ですね。
人間30歳を超えると1年が3ヶ月のペースで去っていくので、週1でこういう記事を書くのは、人生を小刻みに計測するにあたって割といい感じだったりします。
自分で書いた記事を読み返しながら、今年はこの漫画こんな展開してたなあとか思いにふけったりして。

チェーンソーマン


「ファイアパンチ」でおなじみ藤本タツキ先生の新作。
ファイアパンチは毒と毒と毒の強い、良くも悪くも個性的な漫画でしたが、今回はかなり少年漫画としてチューニングを合わせてきた感じですね。
ファイアパンチは1話にして近親相姦と人肉食と虐殺のトリプルパンチだったからな…。

本作もちょっと暗いというかダークな面はあるものの、きちんと希望に向かって進む物語になっていて、後味はかなり良い。
かわいいパートナーを失うところから物語が動き出すというのはなんとも悲しかったけど。

食パンにジャム塗ることと女を抱きしめるという夢は叶ったけど、パンをポチタと食うという夢はもう二度と叶わないんだなあ。

鬼滅の刃


お館様と臆病者が会話してるだけの話だったのに、ものすごい密度と熱量があった。
特にこのお館様の語る「自分が死んでも大勢に影響はない」「むしろ隊員たちはより強くなる」という構造が苛烈で好き。

対して臆病者は誰一人として信念を共有してきた者はおらず、何千年生きても孤独だし、常に追い詰められているという。
すげえなあこういう構図がこれまでの物語できちんと積み重ねられてきてるんだよなあ。

アクタージュ


めだかボックスでもあったけど「セリフ」が「素の自分の言葉」に切り替わる演出って美しいよね。

いやもう、本当最近のアクタージュは毎週濃厚で見応えがあって、その上でキャラクターの成長が描かれていてびっくりする。
最初は演劇漫画がこんなにジャンプで成功して面白くなると思っていなかったもんな。

アキラが自身の言葉で答えようとした瞬間、その変化を察している天使ちゃんがかっこいいよね。

今まで主演ばかりやってきたアキラには気付けなかった、脇役の才能。
この「本当の幸い」に至るための、今までの苦難は神様のおぼしめしだったのだろうか。

Dr.STONE


新キャラがたった一話で作品世界に馴染んで物語の中心軸に収まってるのが本当すごい。
先週まで一切の前フリも無かった完全新規のキャラクターなのに。

てっきりマグマが船長になるんだと思ってたけど、失敗できない以上現代の技術に精通したプロフェッショナルが必要になるか。
だからってそういう経験を持った人間を後出ししてきて、それでこの魅力的なキャラクターをお出しできるの本当どうなってんだよ。

そして先週帆船を作るぞ!ってなったのに今週速攻で石油も使おうぜ!ってなってるのに笑う。
この漫画本当合理性を最優先するな!科学ってそういうもんだけど。

ドラコニル


「フルドライブ」の小野先生による読み切り。

やっぱり画風は好きなんだけど、話自体はものすごいベタな内容だった。
言っちゃ悪いけどどこでも読めるような話。
バトルの前の、登場人物の掘り下げにページ使ったのは好きだけど、そこでキャラを好きになったとしても49ページを読み終わったらお別れだからな…。

あと地上波放送したタイミングが近かったので、額の傷とか隠された能力あたりの設定に、どうしてもハリーポッターを重ねてしまうね。

今回のヒロインも可愛かったんだけど、例えばこの漫画が連載になったら1,2話だけ顔出してそのあと消えそうな雰囲気があった。
真凛ちゃんが毎週出てたらフルドライブは正直今でも連載続いてたと思ってるぜ。

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