今週のジャンプ 2019年17号
先週号はレビュー間に合いませんでした…。
今同人誌の原稿を描いているので、5月初旬まで更新の頻度が落ちるかもしれません。
ジャンプ読み込むのは楽しいし、週1のジャンプレビューはなるべく続けたいですが。
ONE PIECE
いよいよ状況が錯綜しすぎている…。
ルフィの相撲バトルと、ゾロの墓荒らし疑惑と、ビッグマム仲間にしてしまったチョッパーと、今週出番なかったけどナミ・ロビンたち+サンジのお風呂組と…。
ウソップやブルックどこ行ったんだっけ…。
メンバーがバラけすぎてて、各パートあまり話が進まないのがもどかしい。
ドレスローザで闘技場バトルとか、みんなでドフラミンゴ目指して共闘してた頃を思い出す。
ゾロが秋水手に入れた経緯なんて読者はみんな知ってるんだし、さっさと話を進めて欲しいぜ。
と思ってたけどスリラーバーク編って10年前なんだな…。
鬼滅の刃
突然の新しい強化モードが出てきても特に違和感の無い作風って本当すごいよな。
バトルものなんだけどバトルものらしくないというか、スポーツ漫画みたいに、練習でAをやって試合でBをやった結果ABという技を身につけた、みたいな文脈で話作ってないよね。
鬼滅の物語って全部人間のドラマで構築されてて、そのドラマがよく出来てるからそれだけで納得させられちゃうというか。
鬼側もドラマがある奴は回想シーンとかで結構好きにさせられちゃうしなあ。兄妹鬼とかすげえ良かったよね。
ところで竈門父の正体は結局まだ明らかになってないっけ?
鬼殺隊ができる前のはじまりの剣士が炭治郎と同じイヤリングしてるみたいな話があったような。
我ながらレビューやってるくせにうろ覚えすぎる。
Dr.STONE
ものすごい展開の早さだった…一年経過してる…。
千空たちはいいけど、カセキはあと何年現役でいられるんだろうな。
まさに記者さんが言ってたけど、大型の船ができたって仲間全員で乗り込むわけじゃない。
物資の限界もあるし、石神村の農耕生活を維持するにも人手がいる。
千空、クロム、羽京、龍水、フランソワあたりは確定で乗るだろうけど、逆に言えば必須要員ってそれくらいだよね。
いや、目的地ついてから現地での生活圏つくることを考えれば、ゴリラ組からも何人かは来るだろうけど。
誰が来ても誰が残ってもおかしくないので、次回が結構怖い。
というところで休載入ってしまったけど。
連載始まって以降、休載は初かな。
この漫画ほど「作者取材のため」に説得力のある作品もないよな。
約束のネバーランド
うーんエマの綺麗事が鬱陶しい。
「好んで人を殺す鬼」と「普通に暮らしてる鬼」で切り分けて後者だけ救けたい、ならまだいいけど、人間を養殖して食料にしてる元締めまで生かしたい、は全く共感できない。
「危険でも」と言いつつ本当に家族が殺される可能性を、今のエマは真剣に考えてないように見える。
かと言って雰囲気的に、今日までなんとかやってこれたから増長してしまった、みたいな伏線には見えないんだよなあ。
でもノーマン一人に全部背負わせたくない、というエマの根っこの部分はとても良かった。
周囲には「部下」か庇護する対象しかおらず、重たい仕事を全部一人で負担してるノーマンを救けたいのはよく分かるし納得もいく。
やっぱこの漫画はエマとレイとノーマンが軸なんだよな。
共感できない話と共感できる話が同時にやってきて、どういう感想を抱いたものかわからなくなってしまった。
アクタージュ
上手く行っていたかに見えた夜凪ちゃんの「フツーの生活」は、全然上手く行っていなかった話。
肝心の「同級生の名前」さえ覚えていなかったという一点で、友達になりたいを否定される夜凪ちゃん。
あとこの「役者と一般人の見ている世界が違う」という話、これを無理にすり合わせる必要あるのかなあとも思ってしまう。
んだけど、ここをすり合わせないままだと「フツーの女の子」役がやれないのか。
あとちゃんと「フツー」を知っておかないといざというとき帰ってこられなくなりそうね。
神緒ゆいは髪を結い
まだゆいと鍵人の関係性も浅い状態なのに、こんなに早く新キャラ出してしまって大丈夫か!?
結構込み入った設定のヒロインなのに、存在がアンタッチャブルな感じ出してるせいでいまいち一話以降ヒロインのあたらしい情報が出てこないぞ。
むしろ鍵人とえびちゃんが仲良く頑張って保護者やってる感じがして、どことなくよつばと感さえ出てきた気がする。
とーちゃんとジャンボがえびちゃんと鍵人で、よつばがゆい。
今週やんだが出てきた。
ハイキュー!!
総じて、白鳥沢の鷲匠監督が言っていたように「高さに対する飢え」があるかどうかの話だったと思う。
日向も様々な高さに阻まれてきたプレイヤーだけど、星海はまず家族の中で高さに恵まれなかったという。
自分が先に始めたバレーで、身長だけを武器にして兄に負けるシーンは小さなコマでも結構鮮烈だった。
宇内(巨人さん)は自分がエースとしての自覚を得たところで満腹になってしまったのかなあ。
一方星海は今も飢え続けていて、それを満たすための努力を続けている。
一学年上なこともあって、日向より飢え、日向より努力している星海相手に日向はどう勝つのか。
もちろんバレーは「6人で強い方が強い」んだけど、日向が個として完全に負けたまま終わるとは思えないよね。
最後の西遊記
話のテンポのゆったりさはちょっと気になるけど、龍之介とコハルちゃんがちょっとずつ距離を縮めているの本当に美しい。
「誰にも迷惑かけない奴なんていねえんだ」はやっぱり小3の言葉じゃねえ。
けどコハルちゃんの面倒見て、親父に迷惑かけられたからこそと思えば違和感もない。
今週の話一番のポイントは、龍之介が一瞬でもしげちゃんを疑ってしまったシーンだと思う。
これは「知ってしまえば恐れずにはいられない」曚の箱の話に通じるものがあるよね。
とても深くて繊細なレベルで人の感情のドラマをやっているよなあ。
呪術廻戦
悟はさあ。
こいつ一人で世界相手に戦争起こせるんじゃないの?
夏油はこれ本当に封印できんの?
封印ってでまかせで、めんどくさい呪霊を悟にぶつけて処分させようとか思ってない?
夏油ってそもそも呪霊そのものを大切に扱うキャラじゃなかったよね。
彼が大切にしてるのは、呪いが見える呪術師の仲間そのものであって。
火ノ丸相撲
高校相撲編では割とちょい役というか、チヒロ相手のやられ役だったもんですが、大相撲編の加納はずいぶん丁寧に描いてもらっていますね。
刃皇的には、あそこまでネガティブな感情抱えながらも相撲から離れられない加納の姿も、ひとつの愛ということでしょうか。
SPY×FAMILIY
ジャンプ+で始まった新連載の告知漫画。
スパイと心が読める超能力者と殺し屋が擬似家族をやるそうで、もうめちゃくちゃ楽しみ。
一話はとても面白かったし読みやすかったんだけど、殺し屋の嫁さんが出てこなかったのが惜しい。
隔週連載なのが惜しいけど、時間をとる分おもしろくなるならいいや。
ジャンプ+は阿波連さんと恋するワンピースと忘却バッテリーしか追っかけてないので、新しい楽しみなタイトルが増えて嬉しい。
獄丁ヒグマ
ネオと同時に過去回想はじめてて笑えない…。
次の改編期でアウトかなあ。
キャラクターは好きなのにそれが活かされるエピソードがなさすぎたよな。
そのキャラクターも薄味だけどブレが小さく繊細なところに気付く細やかな配慮の上手さ…みたいなのが売りだったし。
精進料理みたいな漫画だった。いやまだ終わってないけど。
ne0:lation
こちらも主人公の根っこに迫る過去編スタート。
今のネオと全く繋がらない毒気のなさが、むしろこの後にろくでもないことが起きるのだろうなという前振りになっている。
この間の自動運転レースはともかく、自殺ゲーム終盤あたりは面白かったんだけどなあ。
こっちも次の改編期で終わりそう。
そこでソーマも終わって3out新連載inかな。