今週のジャンプ 2019年20号
今週はいつも以上にアンケートどれに入れるか迷った。
最後の西遊記がものすごい勢いで強烈なキャラ出してきたので一位に入れてしまったよ。
おかげでアクタ・呪術・相撲・石あたりで二位三位を決め切らねばならぬ。
せめて五位までは票入れさせてほしいなあ。
鬼滅の刃
猗窩座が人間だった頃の話。
奴の腕の三本線は罪人の証である入れ墨だったのかあ。入れ墨ってそもそもはそういうアイコンでしたね。
他者を人とも思わぬような猗窩座の生き方だが、案外にもその行動原理は病に倒れる父親のため、という。
ただ当の猗窩座はその頃の記憶がないみたいだけど、そういや鬼ってそういう生き物だったわ。半天狗も自分の過去を覚えてなかったしな。
ひたすら父親のために罪を重ねる猗窩座の姿は結構胸に来るものがあったけど、やっぱり煉獄さん殺したのは許さんからな。
あと妻が看護疲れで入水自殺しちまってなあ、ってカラッと言うおっさんは鬼以上に人の心を持ってなさそうで怖い。
Dr.STONE
親父から千空へのメッセージである百物語が、いまだにストーリーを動かすパーツとして機能するんだなあ。
話の組み立てというか構造化というか、そういうの多分世界で一番上手いよな稲垣理一郎。
プラチナは硝酸を生成する触媒になるらしい。
触媒(しょくばい)とは、一般に、特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないものをいう。
↑Wikipediaより
要は使い減りせずに硝酸の生成を加速させられるものらしい。
学生時代に化学もうちょっと真面目に授業受けておけばよかったかな…。いや、今漫画で興味を持ったんだから、今こそ勉強するべきなのか。
すげー都合よく宇宙船ソユーズの眠る島への筋道が出てきたけど、まさか石神村の住人リストが出てきたときから、この展開仕込まれていたのだろうか。
名前の表記がない奴がいたってことは覚えてたけど、まさかここでそれが機能するとはなあ。
司帝国とも石神村とも接点のない原住民との遭遇。
残されたソユーズがどう扱われているかも含めてめっちゃワクワクする。
ハイキュー!!
1セット目割とあっという間に終わったな…。
烏野はスポーツ漫画の主人公チームには珍しく、ファーストセット取ってセットカウント有利で進んでいく試合が多いからなんか新鮮。音駒戦もファーストセット取られてたけど。
影山がツッキーに操られてて笑う。
選手の状態を把握するんだ、ってコーチに言われてたけど、ツッキーに把握されてコントロールされとる。
アクタージュ
この一言が最高に最高だった…。
芝居を通して、芝居と出会わなかった自分さえも自分のものにした夜凪ちゃん。
フツーじゃないと言われていたけど、普通はそう遠くにあるものではなかった。
役者以外に自分の居場所がなかった頃の夜凪ちゃんと、今の夜凪ちゃんは決定的に違う存在で、それを理解している限り、きっと役に飲み込まれて帰ってこられなくなるということは無いんでしょう。
とは言え1話の頃の夜凪ちゃんがあのまま学校通っていても、普通にはなれなかったと思うけどね。
映研のみんなのおかげだね。
いっぱい青春して、最後に停学でオチがつくのも青春っぽくて素敵。
ちょっとエピソード盛ったら「実写版アクタージュ」とかやれそうだよねこの話。
最後の西遊記
すっごい強烈なキャラが来た…。
龍之介とコハルの心の交流はすごい濃厚に重ねられていて、逆に言うとこの漫画それ以外やってねえなってくらいだったんだけど、その心の交流をこんな使い方するのかよ…。
どうせコハルは人間たちから捨てられるだろうから様子を見ようと思っていたけど、龍之介のあまりに熱い家族愛が感覚を共有している自分の中にも溢れて止まらないから殺しに来たけど龍之介の尊さに涙が止まらない…って濃厚すぎるんだよ!
安直にホモとか言えない濃厚さですよこれは…おれは今週のジャンプで全く新しい概念の敵キャラを目撃した。
口から出てくる言葉が全て、本心から主人公を称賛する言葉なの本当にすごい…すごいけどちょっと気持ち悪い…。
読者が龍之介とコハルの交流を見て感じていたものを、こいつも勝手に感じていたってことだよな…。
あとこれもすごいことだと思うんだけど、枝分かれした如意棒アクションめちゃくちゃカッコよくないですか?
畳み掛けるように攻撃を重ねる如意棒、光って逆立つ髪、まるで君が孫悟空みたいじゃないか…ってやっと西遊記要素が前に出てきたよ!
内容は濃いけど展開が遅いなあ、と思っていたんだけど、それを逆に活かしきった強烈な一話だった。
今週のアンケは文句なしに1位です。
呪術廻戦
ひっさしぶりに一年生3人でのミッションだ!
虎杖と野薔薇ちゃんは兄妹なの?ってくらい会話のリズムが揃ってて楽しい。いや姉弟かな…。
それにしてもだよ。伏黒お前だよお前!まさかの元ヤンかよ!
いやヤンキーとは違うのか?悪いやつ全員ボコったってお前!
因果応報は自動的じゃないって、お前完全に自分を応報の一部に組み込んでるじゃん!
ne0:lation
ネオの回想は幼馴染の死をもっておしまい。
小さい頃から好きだった子の言葉を守るために悪と戦う、って偽悪的なキャラの割に純真な動機で戦ってるのが良いなあ。
メインメンバーの絆を確かめ合う話でもあったけど、結局ジェヴォーダンとの戦いにおいてちょっと喧嘩が強い不良と女子高生が何かできる気がしない。
GIGA版はネオグループ対不良軍団って感じで、フィジカル担当の出番もあったんだけどな。