今週のジャンプ 2021年20号
新連載攻勢は2本で一旦終わり。
仄見えとビルドキングが終わったので、アイテルシーやニライカナイはまだしばらく読めそうでちょっと安心した。
アメノフル
新連載2本目。お菓子を武器にするバトル漫画っぽい模様。
いまいち目新しい設定も目を引くストーリーでもなく、印象としては地味な漫画だった。
何よりバトルにおいて、ドーナツがただの輪っかとして、ペロキャンがただの鈍器として使われてるのがもったいないと思った。
武器がどっかから湧いて出てくるのも気になる。実在のお菓子を武器に変身させる方が、身近なもので戦ってる感があって良いと思うんだけどなあ。
あとキャンディが武器のキャラって、よりによってONE PIECEにペロスペローというクソでかい前例があるんですよね。
レギュラーキャラではないとはいえ、競合する相手がデカすぎる…。
でも黒髪ロングセーラー服の美少女がでかい武器振り回して戦うって点だけは応援したい。します。
呪術廻戦
死滅回游のルール説明回。
グリードアイランドがやりたかったんだろうか…。今の所このルール自体上手く飲み込めていないけど、始まれば変わるかな。
ただねえー今週号で一番良かったのはやっぱ虎杖と腸相の
「ありがとう、助かった」
「…死ぬなよ」
だよねえー!
腸相の柔らかい笑みの良さよ!もう認めるしかねえよ…お前がお兄ちゃんだよ…。
あと急にセンターマン出てきて笑った。
笑う犬のレギュラー放送終わったの18年前だぞ。
ちなみにWikipediaによると、フジテレビや原田泰造の事務所がネタを見て怒ったそうで、再放送ではセンターマンはカットされているらしい…。リアルタイムで見ていたおじさんおばさんにしかマジで通じないネタと化している…。
ケンコバっぽいおじさんが出てきたのは、芥見先生が漫道コバヤシに出た関係ですかね。
僕のヒーローアカデミア
デクの出来ることがだいぶ増えた関係で、かなり爽快な読み味になったなあと感じる。
やっぱ「こまけーことはいいからとにかく殴らないと」って状況になったのも大きいなあ。然るべき手続きをすっ飛ばしてヴィラン預けて逃げるのも、今までのヒロアカだと出来なかったことだ。
とにかく「学生」「仮免」という重たい枷がなくなったことがめちゃくちゃ大きいと思う。
ただ、また母ちゃんが泣かされてたのが悲しい。
オールマイトは前に母ちゃんにでかい口叩いてたのに、結局何も出来ず今回はただの連絡係。
少年が母親から巣立つのは少年漫画の王道だけど、オールマイトはあんたそこに居て何してんの?と思ってしまう。
母ちゃんの心の行き場の話を描くなら、オールマイトに大人として責任をとらせる話も描いて欲しいな。
Dr.STONE
スタイナーの愛が重すぎる…こいつゼノのこと大好きすぎるだろ…。
勝ち負けにワンチャン人類の滅亡も込みにした思考も恐ろしかったけど、全く同じように自分の滅亡とゼノの復活を天秤にかけてゼノを取れるのも怖い。
この覚悟の決まり方、軍人かどうかは正直あんまり関係ないよね。
個人的に、スタイナーはゲイなんじゃないかなあと思ってるんだけどどうだろう。
初めてアメリカで石化したときも、ゼノをかばう姿勢があまりに慈愛に満ちていて、いい意味で男らしくないなと思ったもんだけど。
性愛じゃなかったとしても、ゼノに友情とか幼馴染であること以上の感情持ってそう。
あとスイカが一人で復活できたとして、他のメンツを戻すための復活液どうすんだろう…と思ってたけど、ルーナ達がまだ在庫持ってたのね。
これならスイカが復活さえすれば、千空…はフィジカル面で役に立たないから、クロムか羽京かフランソワあたりのバランスが良い奴を復活させれば、あとはトントン拍子だろうか。
再石化して数年経ったようだけど、人間たちの変化は一切ナシという珍しい時系列の変遷。
この時間の変化が、ストーリーにどう影響を与えるんだろう。
アオのハコ
待望の同居ラブコメがスタートして、もう恋愛模様はほぼゴールインなのではと思ってたけど、IHに行くという目標を立てたことで、あえてブレーキを書けた感じだろうか。
脱衣所で出くわすくらいのお色気シーンはあってもいいと思ったんだけど、同居してる割に清潔感のある展開だったなあ。
お色気いちゃいちゃでも同居ドキドキでもなく、お互いにお互いの目標をたたえて部活に邁進するという、作品の方向性を示す一話だったと思う。
ところでミサンガって文化は15年前のブームだったと思うんだけど、まだ現役なんだろうか。
アンデッドアンラック
シェンの「不真実」が初めて発動した日のことが明らかに。
毎度毎度この世界の神はクソ悪趣味で、否定者が一番苦しむタイミングに能力の覚醒を持ってくる(アンリペアが手術の執刀中に覚醒したり)けど、シェンの「思ったのと逆の行動を取らせる」効果を、崖で手を掴む妹というシチュと組み合わせてくる邪悪さよ。
「不真実」使いのシェンに「お前が妹を殺した。それが真実だったわけだ」という言葉をぶつけてくるのが本当ひでえな!
ただアンデラは悪趣味な展開を持ってくるけど、それに打ち勝って希望を掴む話が主題なので、曇らせで終わらないのが素晴らしい。
今回も強くなったアンディと風子が現場にいるわけで、シェンが救われる話になると良いなあ。
高校生家族
もしかして…もしかしてマジでこの漫画、青春部活動漫画になるのか!?
家族そろって高校生になった、というのが主題なんだから、高校生として部活に邁進するのは全く間違ってないんだけど…。
真面目に部活動やってるのがギャグとして成立するんだから本当上手い構造してるよ!
WITCH WATCH
すごい…SKET DANCEみたいなことしてる…毎週ジャンプでSKET DANCEの後継作を見れてる…。
彼方のアストラはスケダンとは別の漫画にしようとした、って単行本のおまけページだったかで言ってたけど、本作は自由度高めでスケダンっぽいギャグも見れるのが本当嬉しい。
4連続新連載組は今の所WITCH WATCHが頭一つ抜けて好き。スケダン好きだからかもしれないけど。
カンシとの不和があっという間に消えたのも嬉しい。
やっぱ(疑似)家族は仲良くないとな。
SAKAMOTO DAYS
透明人間の演出がレベル高すぎる…このフキダシまで歪むのめちゃくちゃカッコイイな。
令和の時代にあって、毎週この演出いいわーこの構図好きだわーって感想が浮かんでくるの凄いことだと思う。
シンの過去エピソードも見られそうで楽しみ。
灼熱のニライカナイ
今週も中々おぞましいシーン入れてくれてて、本当毎週楽しく読んでいる。
今回の新連載シーズンも乗り切ったので、あと10話くらいは読めるのかな。
室伏が性格変わっちゃった理由は今後出てくるんだろうか。
想い人が自分のライバルを好いていて…なんて展開はよくあるけど、この漫画はその逆だし。
南風原が躊躇なく腕を落とせたことにこだわってる雰囲気でもないんだよなあ。
教義に染まってる感じは、ポセイトラコンの影響受けてなんだろうか。
その右腕でお前を殴ってやるよ、って宣言したその回のうちにちゃんと殴る展開は初めて見た。
今の話は室伏を諦めさせれば終わるだろうけど、肝心のポセイトラコンがどこから来たのか、なぜあるのかは謎のままだし次の展開もあるのかなあ。
クーロンズ・ボール・パレード
一気に最下位まで落ちてて笑った。いや笑えない。
相変わらず独りよがりのプレーをして他人を見下す椿を見て、主人公が「最高のプレーが見えてる」っていうのも納得がいかない。
その「最高のプレー」ってのは、周りが椿の思ったとおり動く道具になった場合の最高のプレーであって、そんなもんチームプレーじゃないよね。
じゃあお前が指揮を取れってのは一つの解決策だけど、つまり連携は諦めて野手全員を椿がトップダウン式のコマとして扱う行為なわけで、他のプレーヤーからしたら溜まったもんじゃないだろうよ。