劇場版ハヤテのごとく!HEAVEN IS A PLACE ON EARTH
お久しぶりです。
長らく私事で更新することが出来なかったのですが、年末年始はさすがに落ち着いているので、貯めこんでた感想をぶちまけようかと思います。
ということでまずは劇場版ハヤテのごとく!のお話。
2011年に劇場公開されたアニメですが、2012年12月29日にテレビ放送されました。
それを見ての感想です。
タイミング的には、アニメ2期と3期の間に上映されたものですが、アニメ2期の続編ではありません。
そのためアニメと、原作の10巻くらいまでしか見ていない私にはわからないキャラが数名…。
まぁわからなくても大丈夫でしたが。
なぜ大丈夫かと言うと、この劇場版はまさに、ハヤテのごとく!の原点に還るかのようなテーマ、ストーリーだからです。
私がずばりそうだったのですが、ハヤテのごとく!を見ていて
「最初は面白かったのに、最近はなんか違う気がする」
と思っていた人にこそ見て欲しい。
原作3巻~5巻くらいまでの頃にあった「良さ」が詰まっていました。
私はパロネタ多数、よくわからんシリアス多数になってハヤテ熱が冷めてしまったタチなのですが、この映画は初期の「お嬢様が完璧で貧乏でかっこいい執事に守られる」という部分をキモにして話が構成されています。
パロディネタはあるにはあるのですが、かなり控えめで、話を楽しむのに邪魔になるようなシーンは殆どありませんでした。
シリアスになってきたシーンで場をどっちらけにするギャグもなく、空気の作り方にメリハリが効いていてテンポが良い。
原作では、真面目なシーンでボケて流れを止める展開多いですよね。
さらに本作は主要なお仕事の殆どに監督が直接携わっているようで、全体的な統一感のとれた映像作品になっています。
にしても
監督・キャラクターデザイン・3Dモデリング・演出・絵コンテ・総作画監督、って監督働き過ぎです…。
これ全部プロレベルで出来るとか何者なの監督…。
ここからはネタバレありの感想です。
前述しましたが、良かった点として何より挙げたいのが、「お嬢様のピンチ、それを助けに来るハヤテ、きっかけは借金だけど今はそれだけじゃないつながり」という部分。
確か原作3巻だったか、ケンカ別れしたナギをハヤテが当然のように助けに来るシーンがありました。
そのシーンがすごいグッと来て、面白い漫画だと思ったのを覚えています。
そんな初期の原点に還るような、そんな話でした。
この執事アクションは個人的に、ハヤテのごとく!という作品の一番面白い部分だと思っていて。
原作読むのを辞めてしまった頃(10巻くらいだったかな?)は漫画の中身がパロネタばかりになって、それにうんざりしていたところがあったのですが、
久々にハヤテの楽しい部分を楽しませてくれた、という感じがしました。
ちなみに同じ理由で、アニメ3期の1話も面白かったです。
続いて、ハヤテのおばあちゃんの存在。
この先何か明かされればわかりませんが、ハヤテの苦境は全て両親から押し付けられたものです。
あの両親のクズっぷりは相当なもので、多分100人が見れば100人が腹立たしいと思うはず。
そんな中、ハヤテのおばあちゃんはハヤテのことを想って今回の騒動を起こしました。
親から押し付けられた借金で自由になれない、わがままになれない孫を想い、ナギを閉じ込めて、借金返済のアテも用意しました。
そこだけ挙げると大いに問題点なのですが、それでも「ハヤテのことを想う肉親が居た」というのはかなり大きなポイントだと思います。
おばあちゃんにはいっそ完全復活して、レギュラー入りして欲しいとさえ思うところです。
ナギやマリアさんと違って、血が繋がっているからこその絆って結構大事だと思うんですよね。
だからこそ、ナギやマリアさんとのつながりが強く、かつ大事でもあるのですが。
本作は特に血縁にトラブルを抱えた登場人物が多いので、オフィシャルでそこに触れ、かつ悪人でない家族がハヤテにも居たというのはとても嬉しいです。
そういやハヤテの兄ってどうなったんですかね。
原作ではもう出たのかな?
あとはマリアお嬢様ですかね!
何このかわいいお嬢様!
体に染み付いたメイド業でつい体が動いてしまう様がとてもかわいかったです。
珍しく子供っぽいマリアさんも見られましたしね。
こんなところでしょうか。
まとめるとやはり、ハヤテのごとく!という作品の原点に還った劇場版だった、ということです。
初期のハヤテが好きだった人は絶対に楽しめる映画だと思いました。
久々にハヤテを楽しませてくれて、ありがとうございました。