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霊迷の湯

2024/07/16

連休のおかげで積みゲーの処理が捗る!


今日のレビューは8番出口ライクのホラーゲーム「霊迷の湯」!
今年の3月に発売されたタイトルで、定価で買っても470円と大変安価。

最近はこういう数時間でクリアできるロープライスのインディーズゲームがとても楽しい。
大作ゲーと比べて、話が早くてすぐ本題に入れるのが本当に嬉しい。


舞台となる「黎明の湯」は座敷わらしが出ることで人気の、ちょっとオカルトな温泉。
座敷わらしがいるおかげで賑わっている宿ですが、一方でそれに惹かれるように幽霊が集まってきており、彼らが霊現象を起こしてしまうとのこと。

バイトでやってきた主人公の仕事は、5つある部屋を回って幽霊たちがトラブルを起こしていないか見張ること。

8番出口ライクというと、つい間違い探し的な想定をしてしまいますが、本作では例えば置かれていたカップが1つなくなっている、とか置いてあるものが動いている、みたいなわかりづらいものはほぼありません。
あくまで「部屋の中で心霊現象が起きている」のであり、それを見つけるのが仕事です。


霊現象が起きている部屋では、玄関にある表示を切り替えて「宿泊禁止」に設定します。

霊現象が起きている部屋を正しく「宿泊禁止」にすること、
霊現象が起きていない部屋を正しく「宿泊可能」にすること、
更に、霊現象が起こっていても、それが座敷わらし由来のものだった場合は「宿泊可能」にすること。
これがプレイヤーのお仕事です。


各部屋には居間はもちろん


旅館といえばコレ。の広縁や


洗面台も。


当然トイレもありますし、


総檜っぽいお風呂場まで用意されております。

設備空間が多いため、一部屋は結構広め。
そこにふすまや収納などいかにも霊現象を仕込めそうな空間が用意されており、「何かいるのでは」「いや絶対いるだろ…」と思いながらも、そこを開けねばならないジレンマが、恐怖を引き立ててくれます。


部屋の中は最初電気が消えており、自分でスイッチを入れなければならないというのも中々の怖いポイント。
特に最初の一回、どこに電灯のスイッチがあるかを探しながら、霊現象に怯えながら部屋を恐る恐る探索する、という体験が本当に怖くも楽しい。


また、本作独自の要素として、自分の仕事の成果を1日ごとに確認してもらい、報酬に反映される、というのがあります。
座敷わらしを当てると、通常+1000円のところ+3000円になるおまけ付き。

5日間合計で35,000円以上のスコアを取るのが条件の実績もありますので、なるべくノーミスを狙ってみましょう。
座敷わらしが一切発生しなかった場合、5日間で5部屋をノーミスですべて当てれば35,000円に到達します。

私は5周くらいプレイして、41、000円がハイスコアでした。
でも5日で41,000円って別に高額バイトってほどのことでもないよな…。

いくつも8番出口ライクのゲームを遊んできましたが、遊びやすさと怖さのバランスで言うと本作が一番良かったかも。

8番出口がそもそもホラーというよりは不気味・違和感あたりの「怖すぎない」ところを突いてきた影響もあってか、8番出口ライクってどれもあんまり怖くないんですよね。
そんな中で「霊迷の湯」は結構おぞましい演出があり、ホラゲーらしいものを見せてくれます。
「異変」みたいな幅の広い言葉でなく「霊現象」と言い切っているところも好感。

逆に言うと怖いのが苦手な人はちょっとハードルが高いかも。
と言ってもジャンプスケアがあるわけじゃないので、ちょっとホラーに興味はあるけど…という人が挑戦してみるのにちょうどいいとも言える。

ちなみに霊現象の数はどうやらものすごく多いようで、4時間かけて何十周もしたにも関わらず、(多分)すべての霊現象を目撃できていません。
出やすいものと出づらいものも多分あるっぽい。
同じものを4,5回見ることもあれば、1回見たきり2度目が来ないことも、1回も来ないものもあり…。

コンプしたいと思ってはいるのですが、周回しすぎて怖くなくなってしまったので、ひとまず時間をおくつもりです。
見つけた霊現象は以下にまとめておきますので、霊現象が見つけられないって人は参考にしてくれると嬉しいです。

霊現象見つけたもの一覧

おたふくマン


玄関を開けた途端にいる謎の怪物おたふくマン。
どういう体なんだろうこれ。赤べこ?

押入れマン


押し入れを開けると、布団の中におじさんが挟まっています。
ちょっと気持ちよさそうな顔してるの何なんだよ。

左のふすまを開けると正面から見つけられますが、右のふすまからでも何かが布団に挟まっているのが見えます。

嵐の後


玄関を開けると、もう居間の扉が開いており、中がめちゃくちゃに荒れています。
ヤクザ同士の抗争でも会ったのか、というくらいに荒れており、居間以外にトイレも風呂場もぐしゃぐしゃになっています。

こんな暴の嵐が発生するイベントでありながら、中を探検しても特にイベントはありませんでした。

真っ暗な部屋


玄関を開けると中が見えないくらいに闇が濃くなっています。
居間には全身真っ暗闇の何者かがおり、これが闇を生み出す原因になっています。


ここから2通りのパターンがあり、広縁に通じる障子が開いている場合は敵も身動きを取らないので、障子を開けると光にくらんで姿が消えていきます。
障子が閉まっている場合は、敵がこちらをゆっくりですが追いかけてくるため、それを回避しながら障子を開け、光の当たる場所へ敵を誘導する必要があります。
こちらも光さえ当てられれば消滅します。

ただ、消滅させることが出来ても部屋の暗さは改善されないため、部屋は「宿泊不可」にしましょう。
倒したから、といって「宿泊可能」にしてしまうとミス判定になります。

光るお面


居間の壁にかけてあるお面の目が光る。
電気が消えているおかげですぐわかる優しい霊現象。


普段茶器が入っている茶びつに、何故か茶色い蟹が2杯入っています。
これはもう何なのかマジでわからん。

首をくくれそうなロープが下がっている


広縁へ通じる障子にイカニモなロープがぶら下がっています。
禍々しく見える一方、注連縄みたいに紙垂が飾られており、神聖な雰囲気もしますね。
広縁の向こうが異界なのだろうか。

異界に通じる広縁


それに通じるように、広縁側から障子を乗り越えてこちらに向かってこようとするバケモノたち。
ねぇこの宿本当に大丈夫?

壁のシミ満員御礼


黒い染みが壁を埋め尽くしています。
特に何か主張してくるわけでもないので、怖さの割に案外なんともない。

クローゼットの下に


ちょっと暗くてわかりづらいですが、クローゼットの下におたふく面の怪人が潜んでいます。
いかにも襲ってきそうですが、近付いても何もしてこない人権派。

なお本作にはおたふく面が何体も出てきますが、彼らは全員こちらを襲ってきません。
怖いのは見た目だけ、という良い連中です。

クローゼットの中にも


壁に広がっていた染みたちがクローゼットの中にも潜んでいます。
見つかるとバンバン壁を叩く音がするのでとてもうるさい。

布団マン


布団をかぶった変質者が室内にいます。
こいつも近寄っても意外と大丈夫なので、このゲーム案外理不尽なデスが少ないです。

ニセ女将


廊下で待ってるはずの女将が部屋の中にいます。
意外にもこれがかなり怖かった。

消える掛け軸


掛け軸…の中から女性が消えてしまいます。
掛け軸自体はその場に残ってるので、これも意外と見落としやすい。

鳴る電話


部屋に入ると電話が鳴り出すものの、電話に出ようと近づくと鳴り止み、離れるとまた鳴り出すという嫌がらせみたいな霊現象。
やってるの女将じゃねえだろうな…。

呪いの紙


部屋中に「呪」と書かれた紙が散らばっています。


その場でUターンしていいのですが、部屋の奥まで乗り込むと広縁に呪いの源みたいなものが壁に打ち付けられています。
もう力尽きているのか、近寄っても動くことはありませんでした。

飲み会やってる


広縁でたぬきの置物とだるまが飲み会をやっています。
こいつらもしかして一晩ぶっ続けで飲んでたのかよ…。

だるま借景


窓を開けると一面のだるま。
怖いものではないはずですが、視界一面に突然だるまの顔面が飛び込んでくるので、結構シュール怖い。
ぎょっとすることしきり。

冷蔵庫住まいのナメクジ


ビール缶を冷やしている冷蔵庫の中でナメクジが暮らしている。
なんかここだけボーボボみたいだよな。

キルア


ウイングに威圧されたときのキルアみたいなポーズで、おたふく面が広縁の天井に潜んでいます。
カメラをしっかりと巡らせないと見つけられないので、意外と見落としがち。


よく見ると広縁まで入らなくても見つけられます。

赤い水


ここからは洗面所。
蛇口をひねると水道から赤い水が出てきます。
ちなみに霊現象が起きていないときは透明な水になります。

黒い水


タールみたいな黒いどろどろした水が垂れてきます。
洗面台に溜まっていき、あふれる手前で止まります。

鏡に映るこけし


今回一番怖かったのはこれかも。
鏡にしか映らないこけしがこちらを覗き込んでいます。
こけしらしくない巨体といい、かなりビックリさせられる。

本体


そんで時々トイレのドアを開くとこけし本体がいます。
我慢してるときにドア開けてこれがいたらもう全部漏らす。

なんかいる


便器の蓋を開けるとバケモノの顔。
これも「まぁ来るだろうなこういうの」と毎回思いながら蓋を開けて、実際にいてビビったので中々強い。

よく見ると面白い顔してるんだけど。

マドハンド


便器の中から伸びる大量の腕。
これはうっかり接近して調べてしまうと、一撃でデスします。

いくつかある怪異によるゲームオーバーですが、いずれか一つを体験すると「行方不明」という実績を解除できます。
突然死のあるどのイベントでも実績は解除できますが、ゲームオーバー後に表示される女将の台詞に違いがあります。
ぜひ何度も死のう。

脱衣所の影


ここからは脱衣所。
開けた扉に隠れるように影が潜んでいます。

思えば、この旅館で押戸になっているのはここだけなんですよねー。
ほか全部引き戸なので、まさに霊現象を隠す前フリみたいな扉の配置でした。

脱衣所の影2


こちらは本物の影。
電気をつけるまで姿が見えないため、もう慣れたから、と電気つけるのをサボっていると永遠に見つけられません。
慣れの中に潜ませた良い霊現象だと思う。

入浴おたふくおじさん


お風呂場のドアを開けると、すでに入浴しているおじさんがいる。
勝手にお湯張ってんじゃねーよ!

ゴミ袋


お風呂場の外に何故か大きなゴミ袋が置いてあります。
中に人間が入っているとか、ごそごそ動くということもなく、特に怖くない謎の霊現象。これ霊現象か?

傘を差した何か


同じく風呂場の外に、日傘を差している何かがいます。
逆行が強すぎてこれが何なのか全然わからなかった…。

混浴を誘う美女


脱衣所を開けるとすでに風呂場のドアが開いており、美女がこちらに手を振っています。
が、当然これは罠。


よく見ると浴槽から何かが伸びており、左下にバケモノが隠れています。
これも近づくとデスがあり、失踪エンドの一つになっています。

かくれんぼ(座敷わらし)


部屋に入るとどこかから声が聞こえてきて、かくれんぼが始まります。
隠れた「何か」を見つけるまで部屋から出ることは出来ません。


浴槽とベランダの隙間にいるくまのぬいぐるみを見つけるとクリア。

手毬と折り鶴(座敷わらし)


居間のテーブルに手毬と折り鶴が置かれています。
座敷わらしからの歓迎の挨拶なんでしょうか。

宝箱(座敷わらし)


広縁の棚の中に、座敷わらしの私物と思しき細々としたものが閉まってあります。
見つけても持ち出したりせず、そっとしておいてあげましょう。

子どもの描いた絵(座敷わらし)


脱衣場のかごの中に、子どもの描いた絵が置かれています。
こんなところに置いてあると濡れちゃいそうだけど、どこかに移動させてあげることはできませんでした。

私が10周くらいして発見出来たのは以上です。
これでも4時間かかっており、かつコンプリートは出来ていません。そもそも全部でいくつなのかもわからないんだけど。

運に寄り過ぎるのはこのゲームの唯一の不満点だったなあ。
見つけていない霊現象を優先的に表示してくれるアプデ入らないかしら。

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