無料DLC実装!-Dread Flats『凶寓』続編ストーリー

かつて当サイトでレビュー、攻略情報を掲載したインディーズホラー『Dread Flats『凶寓』』の無料DLCが実装されました。
画像のとおりメインメニューに項目が追加される形で実装され、そこからDLCの新ストーリーを開始することができます。

もともと前作のエンディング後にFree DLC Update Planと告知が出ていたので、いつか出るかなーと想っていたのですが、4月末にもうリリースされていたそう。
前作のレビューで「怪異としての老婆が誕生した過程とか、芳江マンションから人が消えた過程とか、そういうエピソード0が見られたら嬉しいですね。」と書いたのですが、まさにそのエピソード0+本編の続編ストーリー両方が見られる大変に美味しいDLCだったので、本編を楽しめた人はきちんとプレイする価値のあるDLCになっていました。
最初にレビューを、後半では(短めなので不要かもしれないけど)攻略チャートを置いておきます。
本編後のアフターストーリー

DLCの時系列は、まさに本編のストーリーと地続き。
なんとか芳江マンションを脱出し、撮影の記録などを処分して老婆から逃れたかに見えた主人公ですが、呪いの老婆は主人公の自宅までついてきており、呪いは終わらない…というのが本編のエンディングでした。

以降、主人公はあの異界に迷い込むことはないものの、自宅から出ることができず閉じこもった暮らしをしていた模様。
あのとき「3晩泊まってくれたらお金を振り込む」と言っていた人(多分)からはメールが来ており、その人も老婆の呪いにとらわれているという。
ところで依頼は「3晩泊まったら150万円支払う」だったはずなのだが、何故か1/150円になってしまった。
翻訳ミスかしら?
そのメールから「顧さん」という、同じようにこの呪いについて調べている人の連絡先を教えてもらい、主人公は意を決してその人を尋ねることにする…。
という場面から始まる、まさに続編ストーリーとなっています。

前作とは異なる新しいロケーションで探索を行い、

顧さんの連絡先であるアパートを探索しつつ、老婆の呪いの核心、そして顧さんが調べた呪いから解放される方法について情報を追いかけていく…というストーリー。
ゲームの規模自体は、さすがに無料DLCなので本編と比べると短いのですが、その分ストーリー展開について予想を超えるものが用意されており、そこに触れるの!それ回収するんだ!あれってつまりそういうこと!という驚きがあって、本当に満足度の高いDLCになっていました。
特にプレイ後の満足感は本編以上と言えるでしょう。
(もちろん本編の良さありきの満足感ですが)
プレイ時間は1時間かかるかどうか、というところ。
怖い場面は結構しっかり怖い上に、本編同様オートセーブで任意セーブがないので、なるべく一気にプレイしてしまいましょう。
では、以下はネタバレ込みの攻略フローチャートです。
攻略フローチャート
冒頭は老婆の悪夢に呪われてうなされているところからスタート。
結構長いことうなされているので、ゲームがフリーズしたかとちょっと不安になる。

目を覚ましたら洗面所で顔を洗い、メールを確認します。
部屋の中が暗いので、Fキーで懐中電灯をつけましょう。
リュックを背負ったら玄関ドアから出て外出します。

向かった先は、長く狭い通路が続くエリア。
顧さんはこの道を進んでいった先にいるようです。
道中何度かイベントが発生しますが、基本は道なりに進んでいけばOK。

あるところまで行くと、背後から例の老婆が現れ、チェイスが始まります。
イベント開始時に主人公が振り返って老婆を目撃するところから開始するのですが、振り返った状態なので、そのまま真っすぐ逃げると老婆に真正面から飛び込むことになり、即死します。
ゲームで強制的に振り向かされたあとは、振り向いたままの状態から操作が戻るのですが、通路が真っ暗だし壁もわかりやすい目印とかがないので、そのまま進んで良いのか背後に進むべきかわかんないんだよね。
進行方向は街灯に照らされて明るくなっているので、そちらを目指しましょう。
なお捕まると、この通路の最初からやり直しになり、道中起きたイベントも全てまた見なければなりません。
主人公の足が遅いので、捕まるとかなりかったるい。
私は3回死んで、何か満たしていないフラグがあるのか…?と探索してしまいました。
逃げ切る(突き当りまで進むとドアが締まる)と、右手側に行けば目的のアパートが見つかります。

画面が暗すぎてわかりづらいけど、一室だけ電気がついている部屋があるので、中に入ったらそこを目指します。

中は芳江マンションよりはだいぶ小さい、2階建てのアパート。
正面左手にある階段を登って、廊下の一番奥にある部屋を目指しましょう。道中にはいくつかドアがあるけど、いずれも開きません。

進むと、電気がついていた部屋のドアは開きませんが、その向かいにある部屋はドアが開いていて入れました。
机の上には安いホラー雑誌が置かれています。
そこに掲載されていたのは『恐怖のビー玉婆さん』という、今憑かれている呪いに通じるところがある怪談話。
このエピソードは安雑誌に掲載される程度には、広く知られたものだったようです。
読み終わってアパートを出ようとすると、再び老婆が現れてチェイスが始まります。
さっきの部屋に逃げ込みましょう。
イベントが終わってカーテンを開けたら、向かいの部屋(外で電気がついているのが確認できた部屋)に駆け込みます。
そこでは「パスワード=隙間」というメモ、顧さんが残したと思われる呪いの調査日記、ビデオを見ることができます。
日記では、この呪いはそれを認識するほど強く影響されてしまうという情報が見られます。
本編でも触れられていた要素だけど、ここでおさらいしてくれるのは親切ですね。
また、主人公が芳江マンションで迷い込んだ異世界に顧さんも囚われてしまった話を読むことができます。
ビデオでは、老婆が1階リビングに行った映像と、どこかに置かれた青い鍵の映像を見ることができます。
これが次のイベントへの導線なんだけど、鍵の置かれた場所は主人公がこれまで行ったことのない部屋になります。

まずはアパートを出て、右手側にあるドアを目指します。
さっき点いていなかった電灯があるのでわかりやすいはず。
しかしドアには何故か開かず、その横にある窓から覗き込むと何かが引っかかっているようです。

どうしたもんかとアパートに戻ると、また新しいドアが開いたことが赤いロウソクの光で示されています。
進んだ先で角材を拾ったらさっきの窓へ戻りましょう。
棒でドアに引っかかっていた板をどければ、中へ入れるようになります。

映像で見た位置に青いシール?が貼られた鍵がありますので、回収しましょう。

向かう先は、アパートにあった青いドア。鍵を手に入れてから戻るとドアが開けられるようになっています。

中には、顧さんが調べたより詳しい調査結果が広がっており、老婆が誰だったのか、老婆の呪いの根幹となったであろう石碑があったことなどが解き明かされています。
それによると、老婆が行方不明になったのは1985年7月11日。
また同日に、芳江アパートの建設にさしあたって古い石碑らしきものが見つかったという。
また芳江アパートが建てられる土地には、かつて古寺があったそうだが、荒れてしまっていた上に神像もなかったため、結局取り壊してそこに芳江アパートを建てたのだそうだ。
つまりあのアパートはお寺を潰して建てたもので、その建設が始まった当日に老婆が行方不明になっているのだ。
こんなちゃんとミステリじみた呪いの解析を行う展開が来るとは思っていなかったので、この流れはマジで驚いた。

最後にノートPCを見ると、そこでは5種の動画ファイルを見ることが出来る。
うち3つは老婆の出現を撮影したもの。もしかしたら最初の1つは、呪いになる前の老婆が行方不明になる前の映像かもしれない。
3つ目の映像では、操作がその映像を撮影した人の視点に移ります。

そこでは「ある探検配信者に、芳江マンションの調査を依頼した」というセリフが。
つまり本編で主人公にマンションに3晩泊まったら150万円差し上げます、と依頼した当人のようです。
寝ているとあのビー玉の落ちる音が聞こえてきたため、カメラで撮影して顧さんに見せようと考えます。
ビー玉の音はお風呂場から。
浴槽に落ちているビー玉を見つけてしばらくすると、突然洗濯機が動き始めます。
ここからは音でイベントのフラグ成立がわかる演出が続くので、きちんと音が聞こえるようにしておきましょう。
洗濯機を止めると停電が起こり、リビングに置いてあるロウソクを取りに行きます。
その後は玄関ドアの覗き窓→電話の音→再び玄関の覗き窓の順で見ると、リビングにあった陶器が何故か突然落下して割れてしまいます。
それを確認すると、背後に老婆が入り込んでいるので、寝室に逃げ込みましょう。
再生を終えると、そのまま4つ目の映像に進みます。
屋外にあるシンクの足元に鍵が置かれているのがわかります。

5つ目の映像も見終わったら、アパートを出て4つ目の映像で見た場所へ向かいます。
アパートの正面にある庭に、シンクがあるのでそこを調べると映像で見たとおりの鍵を入手できます。
さっきのドアのように照明でここですよって教えてくれたらいいのに、何故かこのときは真っ暗です。

今度の鍵は、階段を登ってすぐのところにあるドアの鍵。
中に入ると、椅子の上に手記が、そして壁には芳江マンションでもイベントがあった壁の隙間が見つかります。
隙間を覗き込むと「パスワード」が見られますが、なんと覚えておかなくても大丈夫。これは親切。

さてパスワードの入力先といえば、さっきのビデオやパスワードのメモがあった部屋の金庫ですね。
開けると中にはビデオテープがあり、危険なので?地下で見るように、と書かれています。

地下室なんてあったっけ、と思ったけどキッチン?に入るときに使った棒が置かれていたアパート裏手に行くと、地下室のドア(フタ?)が開けられるようになっています。
中には引き続き芳江マンションの調査を続ける顧さんの手記と、何故こんなところに…と思いますがビデオテープの再生機があります。
老婆は地下には入ってこないんだろうか?
映像には、荒廃した土地で空が荒れ狂っている真っ赤な世界が映されています。
顧さんが手記で語っていた世界であり、恐らく本編で探索させられた芳江マンションもこの世界の中なのでしょう。

この赤い世界は元の建物とは微妙に食い違っており、さっきまでなかった小部屋に入ると『ビー玉婆さん』の更に深い追求を読むことができます。
あの老婆はかつて、地元で商店を営んでいた「田婆さん」だったという。
彼女は人格に優れ、周囲の人々からも愛されていたそうだが、しかし痴呆症になってしまい、店も閉めて子どもの世話になっていた。
そして1985年の7月、芳江マンションの建設時期と同日に行方不明になり、そのまま消息知れずになってしまった。

更に探索を続けアパートの玄関に行くと、怪異化した老婆がうろついているのを目撃します。
本編でも芳江アパートで赤い世界に迷い込んだあとは、老婆があの怪物モードになっていましたね。

今まで玄関の脇にあったドアが開いており、しかし床が割れて先に進めなくなってしまっています。
木板を4枚集めて足場を作ります。
1枚はこの部屋の入口付近に、2枚は玄関のソファ周りに、最後の1枚はさっき『ビー玉婆さん』の調査手記を読んだ部屋に置かれています。
揃えて足場を作ると先に進めるようになります。

進むと一本道の路地で、再びチェイスが始まります。
最後まで進むと先行されていた老婆に捕まってしまいます。本編最後のチェイスでも先回りされて急ターンして逃げるシーンがありましたが、今回はここで捕まってしまいます。
捕まってしまったはず…なのですが、主人公は老婆のいない部屋で目を覚まします。
目の前には本編で何度か見た、異様にスレンダーな人間の姿。
本編をきちんとプレイしていると、彼らはこの呪いの世界の住人になってしまった元人間であることがわかるはず。
恐らく老婆から主人公を助けてくれたのでしょう。
部屋は顧さんのアパートの2階。階段が謎肉で埋まって入れなくなっているので、2階を中心に探索しましょう。
入れる部屋に入ると「民俗学者の手紙」という新しい手記が見つかります。
そこで読めるのは、「魈」という怪異の存在について。
民俗学者の調べによると、魈は血の気のない顔をしており口がとても大きく、舌からはガラガラと音を立て、人間の皮を剥いでその存在になりすますのだという。
そう、あの老婆(田婆さん)は老婆本人ではなく、魈が皮を剥いでそれになりすました姿だったのです。

この手記を読んでから再び探索に戻ると、階段があった場所のドアが開いており、進むと更に赤い世界へ進めるようになっています。
その先はさっきビデオテープで見たような世界。
空は暗く常に強風が吹いており、時折空が赤く光ります。

道なりに進むと、そこにあったのはなんと芳江マンション!

内装はあの時探索したマンションとは少し違う気がしますが、廊下の突き当りにあるレンガで塞がれたドアをこじ開けると、本編でも入ることのできなかった部屋に入ることができるようになります。

その部屋にあったのは、老婆の情報を記した写真や手記など。
見ると、本編で主人公が老婆を撮影しようとしたカメラや、異界で見つけた記憶の消し方のメモなどがあるのがわかります。
本編で主人公はそれらを処分して呪いから離れようとしましたが、残念ながら異界の方に残っていたために逃れることができなかった…のかも。
部屋の奥にはガソリンの入ったポリタンクがあるので、それを使い写真や手記に火をつけます。
呪いとの決別のとき。
つけた火から逃げるように進むと、主人公は何故か地下洞窟へ。
そこで老婆…ならぬ魈を相手に最後のチェイスが始まります。
洞窟の中は暗くてしかるべき進路が判然としませんが、一本道になっているのでなるべく壁にぶつかったりせず済むように進みましょう。

照明のついたとこまで来たら中間地点。
ここで木枠の下をしゃがんでくぐり抜けるシーンがあるのですが、しゃがみボタンってどれ!?ってなってるうちに一度死にました。
正解は「しゃがみボタンなど無い」です。
アイコンにカーソルを合わせてEキーを押せば自動でくぐり抜けてくれます。
前作はCtrlキーか何かでしゃがみアクションあったじゃんか…!
ここをくぐり抜けてもまだチェイスは終わっていないので、更に道なりに進みましょう。

進むと再び建物の中へ戻ってきます。
窓からは激しく火が燃え盛っているのが見えます。呪いの証拠品は燃え尽きてくれそうですね。
手前にある手記では、顧さんが魈の石碑を見つけ、なんとか壊そうとしたけど自分にはできなかったことが書かれています。
もともと芳江マンションの土地にあったはずの石碑は、この異界に持ち込まれていたようです。

石碑の部屋には、元・顧さんであろう人の遺体が倒れています。
その無念を感じ取る主人公。彼に代わってその無念を晴らしてあげることを誓う。
部屋の奥にいくと、顧さんが用意したのか巨大なハンマーが置かれています。
石碑の正面に回ったら、ハンマーで石碑を叩き割りましょう。
これで無料DLCパートはクリアーです。
お疲れ様でした。
ネタバレありレビュー

ということで、Dread Flats『凶寓』の続編DLCでした。
いや…本当に最高の続編だった…。
本編を終わらないエンドレス系ホラーとして着地させつつ、その続編で呪いの起源から打倒までを完走しきったのマジで素晴らしい!
この作品を恐ろしいホラーとして完成させたい人は本編だけやればいいし、呪いのことがわからないまま終わるのは嫌だっていう人はこのDLCをプレイすればいいのだ。
あまりによくできた構成、そしてその期待に応える内容のストーリーで最高の満足感を迎えている。

特に、老婆の正体がハッキリと示されたのは個人的に最高の激アツポイントだった。
地獄先生ぬ~べ~で育った人間としては、どんな恐ろしい呪いや怪異でも、最終的には根源を突き止めて対策を打つ(撃退でも、慰めてたたるのをやめてもらうでも)というのにカタルシスを感じる人間なのですが、今回はその類の欲求に120点で応えてくれる内容でした。
まさかこの老婆が第一の被害者だとは思っていなかったよ。
プレイ中「このクソババアがァ~!」とか思ってしまってごめんね…。顔を使われているという点では被害者の中でもとびきり辛い目にあった人だった。
一方、助けることはできなかったけど顧さんが調べ、残してくれた道筋を辿って主人公が無念を晴らすという展開も激アツ。
特に本編は主人公が一人で現地に向かって、一人で呪いに振り回されて、一人で帰る話だったので、続編では(対面することこそなかったけど)人の無念に応えるというドラマが見られたのは本当に嬉しかった。

ゲーム終盤で芳江マンションに再び戻ってくるという展開もドラマチックすぎる。
なんでホラゲーでこんな胸熱展開を味わっているのかわからないくらいテンションが盛り上がった。
本編でえらい目立っていたけど何のイベントもなかった、レンガで塞がれた部屋がちゃんと伏線だったのも驚きだよ。
あれは魈が自分を存続させるため、自分を撮影したり記録した内容をこの異界に保管しておくための秘密の部屋だったのだなあ。

そして最後の魈との対峙!
身動きが取れず石化?した魈の横を、主人公がノーガードでするりとすり抜けて歩いていくシーンはもはや洋画のクライマックスシーンなんよ。
これまでさんざん自分を振り回し、大勢の人間を死なせてきた魈という怪異に対して、完全決着、主人公たちの勝利が確定したのがよくわかる演出でした。
というわけで、以上で続編である無料DLCのレビューでした。
本当に…本当にこんな満足度の高いものを無料でプレイさせてもらっていいのか?
本編をホラーとして尊重しつつ、お望みの人には怪異の正体を暴いて撃破するところまでやらせてもらえる追加DLC!こんな嬉しい構成があるかよ!
二つ合わせて一本の作品としても良いし、怖さを尊重したい人は本編だけで完結としてもいいのだ。
すごく気配りのできた作品だったと思う。
DREAD FLATはこれでさすがに完結のようですが、同制作会社の新作がリリースされていました。
メーカーとしての信頼はもうめちゃくちゃに大きいので、こちらもちゃんと買ってプレイしようと思います。
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