今週のジャンプ 2021年25号
夜桜は連載開始以来の表紙&巻頭カラーかな。
一年半くらい連載続けられてるのに、今の連載陣が強くて中の下~中の中くらいのポジションになってるの恐ろしいな。
夜桜さんちの大作戦
この太陽と長男がきちんと連携取っているのめちゃくちゃ良いなあ…。
スタートダッシュがあんま上手くない漫画だったけど、その頃から長男との関係性だけはきちんと掘り下げられて来てたので、それらが実を結んだ感じが本当によき。
巻頭カラー回に太陽と話の肝である長男・六実・夜桜の関係性の決着を見せてくれるのが上手い構成していますね。
呪術廻戦
今までの呪術廻戦でも、呪胎戴天(宿儺が特級ズタボロにして伏魔御厨子見せる回)と幼魚と逆鉢(順平のお母さんが死んだ回)に並んで、スリートップに入る回だった。
真希と甚爾の違い。一卵性の双子ゆえの呪術的不利。決定的に違えた真希と真依の道。
扇を瞬殺できるまでに極まった天与呪縛のフィジカルギフテッド。
父親を殺害しながら、そこに飛び立つ鳥のイメージを重ねてくる悪趣味な美しさよ。
禅院家を全てぶち壊すと誓ったけれど、多分乙骨家に嫁入りして禅院って名字をこの世から消すエピソードが最終話とかで来るよね。
ブラッククローバー
一週待っただけあって絵的にも演出的にもめちゃくちゃ充実した回だった。
魔力にあぐらをかいている敵への痛烈な一打!根性こそが勝敗を分けたのだ。
魔力が切れてただのおじさんになったコマ、すぐ横の悪魔憑き状態のコマとの対比が痛烈すぎて最高に気持ちよかった。
Dr.STONE
この16日間をもうちょっと…もうちょっとじっくり見たかった気がする…!
やっと全員復活でアメリカ組との戦いにも勝って、コーンシティ編から連なる長編大団円ー!という回で死者蘇生の科学技術が判明するの展開がジェットコースターすぎる…。
そこに千空がかつて死んで復活したことさえも伏線として機能してるのがマジでスゲーよ…どこまで練り込んでたらこんな物語構成ができるんだろう…。
果たしてメデューサは人類への攻撃か否か、っていう話は初期からずっとちらほら見せてきたけど、いよいよデメリットよりメリットが上回ってしまったの逆に不気味さがあるな…。
WITCH WATCH
めちゃくちゃ可愛い美少女が突然出てきては誰とも出会わず去っていく話だったんだけども、それより普段クールぶってるモリヒトがカンシとキャッキャ言いながら喧嘩してるのにときめいてしまった
ニコ相手のときのモリヒトはお母ちゃんみたいなポジションになってるから、カンシ相手だけなんだよなちゃんと男子高校生してるモリヒト見れるの。
それはそうと新キャラウルトラ可愛かったのでできれば早めに再登場させて欲しい。
どう考えてもスケットダンスのサーヤ枠にしか見えないけど…。失恋して泣くところ見てえ~。
マッシュル
マッシュのこの、自分が認めた相手以外にはシリアスを認めない空気感超好きだ…悪党にはかっこつけるチャンスさえ与えない…。
一応読者には手前ページで前回戦ったシーンの回想見せておくのも芸コマ。
あとトッドくんにお前はあいつを倒せ!って言われて「うす!!」の一言で誰と戦うか決めちゃうところも好き。
お前が決めるんじゃねー!とか最初からそうしようと思ってたよ!みたいなやり取りなく、友達が言ったからでマッチアップ相手が決まるところ最高に男子高校生。
Bad Tripper
チェンソーマンの初期に雰囲気が似たダークヒーローもの。
異常者の親に仕込まれた人を殺す技術で親を殺し、犯罪者を逮捕することでそれまでの罪の減刑をしていく物語。
主人公は過去の体験から暗くて茫洋とした雰囲気だけど、それだけに理不尽な死と嫌って戦うスタンスが際立っていてカッコ良かった。
黒幕の医者の理屈ぶった表情を散々歪めてから殺さず捉えたところは読んでいて気持ちよかった。
作者の踊場ゆうって名前に見覚えなかったんだけど、作者紹介ページ見たら2020年12号で「MY LITTLE MARS」を描いてた人だった。
絵がだいぶ藤本タツキに寄っちゃったのが個性の喪失って感じで惜しいけども、読み切りにおける話の成立感みたいなもののクオリティはやっぱり高くて読みやすかった。
MY LITTLE MARSも今回のBad Tripperも連載いけそうな話だったと思うけど、なかなか連載にならないなあ。
絵も話も上手なので、連載になったら安定してやっていけそう。
僕とロボコ
基本ドラゴンボールと幽遊白書のパロディやってきたのに最後のここでもう完全に負けた。大爆笑した。油断してた。何なんだよこの漫画…!
破壊神マグちゃん
だんだんミュスカーが可哀想になってきたわ。
エコバッグを持参する恐るべき邪神。
そしてしれっと説明ゼロだけどパチの玉を換金してて笑った。
虎杖だって両津だって景品にして持ち帰ってたのに…でも邪神だからいいのか…邪神だしな…。
あとるるちゃんが爆発寸前のマグちゃんの処理に慣れてきてるのが、実に一年近く続いてきたギャグ漫画って感じ。
こういうお約束の積み重ねがある漫画は素晴らしい。
灼熱のニライカナイ
多分今までで一番室伏にダメージを与えた一言。
ここ最近結構なハイペースだったけど、じっくり一話使って南風原の意思を継ぐ過程を描いてるのがちゃんとしてる。
「人の家庭の事情に首をつっこむなよ」に「それがオレの警察としての矜持だ」って回答が満点回答。
予想外の方向にストーリーが伸びててちょっと忘れてたけど、そういえばサメは警察だったな…。
あと初期のエピソード読み返して思ったんだけど、サメオールバックにしてた髪を下ろしてからだいぶイケメンになったなコイツ…。
すたーと・おーばー
恒例の15P読み切り。
わけのわからない漫画に見えて、ラスト数ページで全てのわけがわかるという構造美の漫画だった。
漫画の本筋には関係ないんだけど、主人公の女の子がめちゃくちゃかわいかった。
アオリにあった読み切り「ミーシア」はジャンプ+で読めるのでみんな読もう。
すたーと・おーばーとはジャンルからして違いすぎて、描ける漫画の幅広さが凄い。